<キャラメル舞台レポート・その3>

 ・1998年サマーツアー『さよならノーチラス号』

   新神戸オリエンタル劇場で、7/8〜19の公演。
 
   行ってきました神戸まで!
   ………………結局、行かないと決めていたはずの千秋楽まで当日券で行ってしま
  い、計5回………………あぁぁ。今さらだけど、重症だ〜。
 
   それはさておき(さておくな!)。
   いやぁもぉ、なんというか。
 
   !!!すっげぇよかったです!!!
 
   アコースティックシアター以外ではかなり久しぶりの、キャラメル作品としては
  「おとなしめ」の舞台。友人の表現を借りれば「成井さん式アコースティック」と
  でも言えそうな、そんな作品。
 
   なにがよかったって、やっぱり坂口さん演じる「サブリナ」でしょう!
   サブリナとは何ぞや、と言いますと。犬です。
   キャラメルにおいて「犬」といえば、まず西川さんのこと(?)なのですが……
  ……『不思議なクリスマスのつくりかた』という作品において演じた「スヌーピー」
  が異常なまでに好評ですからね。いつのまにかご本人まで「犬」と呼ばれていたり
  して……(笑)
   今回は西川さん以外に「犬」を演じる役者さんが初めて出てきた訳です。
   いったい坂口さんがどんな「犬」を演じられるのか、とっても気になっていまし
  た(春、急に出られなくなって観られなかったこともあるし……)。キャラメルっ
  てわりと犬好きな役者さん多いみたいなんですが、たしか坂口さんもその一人。だ
  からでしょうか、すごく犬らしかったし、可愛かった!
   近くに座っていた人のほとんどが「サブリナほしい〜」と言いながらアンケート
  書いていました。私も同感。
 
   他、西川さん演じる「タケシ」。この作品の主役で12歳の少年です。
   そういや西川さんの「少年」て初めてでしょうか? キャラメルで「少年」と言
  えば、これもまた、伊藤ひろみさん(成井さんの奥さん・子育て休暇中)と決まっ
  ている感がありますからね〜。
   まぁそれはともかく。
   私は「タケシ」もすごく好きです。これも可愛い。
   今までで一番多い台詞数(450!)という大役を、立派にこなしていらっしゃいま
  す。さすが!
 
   この『さよならノーチラス号』は成井さんの家族の話がモチーフになっていて、
  「タケシ」の家族設定も成井さんのそれにかなり近いものになっているようです。
   それで言うと、「タケシ」は成井さんの弟さんが元ということになりますね。
   弟さんを主人公にした家族の話。
   観終わって思ったのは、「すごく大事に創られている話」だということ。
   やはりご自身の家族をもとにしている、ということが大きく作用しているのでし
  ょうね。
 
   あと、いろいろ細かいところ。
 
   西川さんと真柴さんの二人シーンが多いですね。このお二方だけのシーンという
  のは、覚えている限りでは観たことないなぁ。めずらしい。
 
   上川さんは、役の性格上、いつもほどにはギャグってないですね。けっこう無愛
  想です。『サンタ』の上川さんを念頭に置いて観たらちょっと拍子抜けするかも。
  でもやることはちゃんとやってると言いますか……(笑)
   近江谷さんとの「掛け合い」と、ご自分の「好きなもの系ギャグ」が健在。
 
   岡田さつきさん。こちらもめずらしい役柄。妊婦さん。
   歩き方が堂に入っているため、「ほんとに妊娠してるかと思った〜」ともっぱら
  の噂になっていたりする (^^;
 
   中村恵子さん。『不思議な〜』以来のお目見え(昨年の秋の公演に出ていらした
  んですが、東京のみだったので生では観ていません)。もう板についたお母さん役。
   いったい何回お母さんを演じていらっしゃるのでしょうか…………えーと。
   私が観た限りでは今回以外に2回(『ブリザード・ミュージック』&『レインデ
  ィア・エクスプレス』)。あれ、そんなもんか〜。もっとあったような気がした。
 
   ダンス。オープニングが終わってすぐの部分です。
   いや〜いつもながらキャラメルダンスはかっこいい。
   そして今回は長い! 一曲の、前奏が終わって歌に入ったところ〜歌が全部終わ
  るまでの間。ほとんど一曲分だよな(でもよく聴いたら、途中1分ほど省いている
  部分があったわ…… ^^;;;)。
   一曲ってけっこう長いんですよ。特に踊っている側からしたら。私もダンスの発
  表会で曲ひとつ分踊ってみると、自分が感じているより曲の分数がたいがい短くて、
  びっくりしたりします。
   ダンスを観ていると、肌がすっと冷えてきて、ぞくぞくします。舞台が始まる前
  の瞬間にもそんな感覚が来ます。そして無性に踊りたくなってしまいます。
 
   そうそう! この作品で、神戸公演だけで動員数一万人突破したんだって!!!
   たしかに15ステージと数も多かったけれど………………それでもすごぉい!!!
   …………劇団史上最多のステージ数(51)だっていうし、こりゃ〜総動員数4万
  人いっちゃうかなぁ。うひゃ。                 (98.7.23)
 
   えーと。遅ればせながらの報告。
   やっぱりこの公演で、4万人超えたらしいです。すげ。     (98.9.15)
 


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