鯉幟の素材や耐久性

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鯉幟ってなに?

鯉幟を知らない人は、日本では小さな女の子と赤ちゃんくらいのものでしょう♪それだけ浸透した日本の文化です。といったら、終わりですね~。それでは説明になりませんので、もう少し詳しくいきます。鯉幟は5月5日の子供の日、端午の節句に男の子の出世を願い青空を泳ぎます。日本の鯉に見立て、現在では、ナイロンやポリエステル製の布地を縫製し作られています。鯉幟の由来は、江戸時代中期、中国の故事である登竜門伝説より、出世を願い庶民が考え出しました。登竜門伝説というのは、鯉が滝を登って龍に生まれ変わったといわれています。そのため、鯉が龍になる大出世になぞられて、出世を願う飾り物となりました。また、水質が悪くてもしぶとく生き抜く生命力から、強く逞しくとの意味もこめています。鯉幟は日本の伝統文化として、海外にも広く知られ、様々なイベントに登場しているようです。

鯉幟の素材について

鯉幟があげられ始めた江戸時代から、素材は、木綿・紙で作られていました。雨に当たると、木綿では色が落ち、また紙では濡れて破れてしまう欠点があります。また、雨に濡れても破れないように油紙で作られたものもありました。昭和30年になると、雨に濡れても破れない、色落ちしにくい合成繊維が実用段階に入りました。合成繊維は丈夫で軽く光沢があり、紙や木綿に変わる新しい材料として鯉幟にも使われるようになりました。

現在では、ナイロンまたはポリエステルを使用した鯉幟が主流で、木綿や紙で作られることはほとんどありません。ナイロンとポリエステルの違いとして、融点があげられ、色の定着処理の温度、圧力が違います。どちらも、友禅染の技法を用いて、色が染め付けられますが、色が落ちにくいよう、ナイロンは1kgの圧力と115度の温度を40分間で定着処理を行い、色を固定します。ポリエステルは3kgの圧力で140度の温度をかけ、35分間定着処理が行われます。高い温度と圧力をかけたポリエステルは、その分色落ちしにくくきれいな色が長持ちします。どのくらい色落ちの度合いが違うのかというと、鯉幟の場合、対光性という紫外線への強さに現れます。鯉幟の色は、太陽の光に晒されることにより色が劣化し、褪せてきます。この対光性が毎年1年のうち1ヶ月あげるとして、ナイロンでは2~3年、ポリエステルでは5~7年と色持ちに差が出てきます。

子供が鯉幟があがっているのを見て、『僕の鯉幟だ!』と喜ぶのは、おおよそ小学校低学年前後です。このころまで、『見れる』色であるかどうか、日焼けしてくすんでいるかの、きれいな色合いが保たれているのかが違います。

またこれら合成繊維は普通、断面が丸いですが、風合いを出すために、断面が扁平の、いわゆる異形断面繊維を使った鯉幟もあり、発色、いわゆる美しさ、きれいな色合いに違いが出ます。ナイロンに比べポリエステルはぼんやりとした色合いになりますが、異形断面繊維を使うことによって、美しい色合いにすることが出来ます。また繊維の織りかたでも光沢や色合いが変わり、サテン織りにすれば、光沢感の強い、太陽の光を浴びてキラキラ輝く布地となり、ちりめん織りにすれば平織りでは出来ないほどの深い風合いを出すことが可能です。

鯉幟の耐久性について

鯉幟の耐久性として、使っているうちに最も早く取替えの必要性がでてくるのが、矢車回転球の金属部品です。一般的に矢車はブリキが主要素材で、プラスティック、真鍮などが使われています。アルミ・ステンレスで矢車の羽根を作ったものもありますが、割ピンには組み立てやすさから真鍮など錆びる素材が使われ、また各接合部にはプラスティック類が使われているため、高耐久性とまではいきません。プラスティックやブリキに塗装して、直接紫外線や雨水が当たらないように工夫されているものとたいした違いはないようです。耐久性に工夫されているものやアルミ・ステンレスを使った矢車で、錆びてみすぼらしくなる期間はおよそ、2~3年です。また、プラスティックを主要部品としている矢車は、剥き出しのプラスティックをそのまま使用している場合、ワンシーズンが寿命といわれ、次の年には紫外線により劣化し、強風で分解するものもあります。

通常の使い方をした場合、鯉自体は非常に長持ちします。その耐久性はおよそ10年とも言われています。ただし、1年のうち1ヶ月ほど時期の間だけ泳がせて、雨風の日はあげることをしない場合です。たとえば、ワンシーズンという使い方をせずに、ずっと雨風にさらしたままあげ続けていた場合、一年で破れてしまったという報告も受けています。

参考サイト

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