こいのぼりについて

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こいのぼりは世界に認められた日本の代表的な伝統文化です。青空を勇壮に泳ぐ姿は、見るもの感動を与えます。

こいのぼりって?こいのぼりの由来

こいいのぼりって何?と思い人は少ないでしょう。それだけ浸透した風物詩?です。日本の伝統として海外でも取り上げられるほど、端午の節句のこいのぼりはみなさんご存知だと思います。魚の鯉を模した1m~大きいもので100mくらいの長さがあり、現在では、ナイロンやポリエステルと言った生地を染め上げ、裁断→縫製といった流れ作業で作ります。といっても、昔ながらの作り方として、和紙や木綿で製作されるこいのぼりもあります。幼稚園・保育園では5月始め頃に紙で鯉を作り、自分で絵を描き、棒につける工作を行うようです。

古くから幟旗として男児が産まれたときに飾る習慣が武家で行われていました。吹流しも同様です。それが、江戸中期になると庶民が武家に対抗する意味合いでも鯉を飾り、競いあうように全国に広まっていったと考えられています。鯉は、清流でなくとも生き残る強い生命力を持ち、中国の古事である登竜門伝説からなぞられ、男児の出世や健康を願い、あげられるようになりました。

最初は、野鯉の黒い色をした鯉をひとつだけ飾っていましたが、赤鯉がさらに飾られるようになり、その後、青鯉も一緒に飾られるようになり、今に至っています。現在では、お父さん鯉、お母さん鯉、ぼくの鯉と家族になぞられるように、家族人数分鯉を飾る場合が多いようです。

こいのぼりの種類

こいのぼりの種類として、ベランダの手すりに設置するベランダセット、平らな場所で専用のスタンドを使い、設置のための手すりを必要としないスタンドセット、昔ながらの屋根より高いこいのぼりの、3種類が一般的です。つまり、こいのぼりの大きさよりも、固定する金具や固定の仕方によって種類が分けられています。あつ、そうだ。最近では室内に飾る泳がない室内鯉のぼりもちらほらとありますので、4種類になります。およそ、どのセットにしても鯉自体は黒鯉、赤鯉、青鯉と吹流しがセットされています。3匹の中では黒鯉が一番大きく、吹流しと同じ長さです。赤鯉、青鯉と黒鯉に比べ少しずつ小さくなるのが普通です。

まず、ベランダセットですが、一番大きい黒鯉と吹流しの長さとして、1mのものから、大きいものでは2mほどの鯉があります。特徴として、ベランダの手すりに取り付けます。万力のような固定金具や、ロープ様の紐でしばるタイプのセットもあります。万力のような固定金具で挟み込むタイプの場合、しっかりと固定できる反面、取り付けるベランダの形状によっては、取り付けられたり取り付けられなかったりと不安要素があります。固定金具では、手すりに取り付ける、固定金具の上下をしっかりとネジで締め付けて固定するタイプと、上部片側ネジで壁を挟み込んで固定する2種類があります。

スタンドセットでは三脚のような自立式スタンドを用い、鯉のぼりと、鯉のぼりをあげる竿を固定するため、わずかな平らの面があれば、手すりやベランダの形状に関係なく、玄関先やお庭でさえ設置できる特徴があります。対応する鯉のぼりの大きさは、1.2mほどの黒鯉からのセット~2mのセットがあり、また、スタンドを大きくし、対応する鯉のぼりのサイズを大きくした大型スタンドセットがあります。設置に関してはどこにでも取り付けられる長所と、三脚様のスタンドを使うため、足場が必要である短所があります。また、大型スタンドのセットでは、対応鯉のぼりが3mと、従来では杭打ち式のポールを必要とされていた大きさの鯉が、いつでも上げ下ろしの倒立が楽で、さらに移動までもが可能です。

どう呼んでいいのかわかりませんが、いわゆる屋根より高い鯉のぼりでは、鉄骨や木材、竹などを使う場合と、市販されているこいのぼり用のアルミポールを使う場合があります。鯉の大きさは3m~10mくらいが一般的です。あげる竿として、先ほど、鉄骨や木材などを上げましたが、大きさ太ささえじゅうぶんであれば竹であろうと、アルミポールより頑丈です。強い風が吹く地域では、アルミポールの中でも肉厚の丈夫なタイプを選ぶが、竹や木材で上げるのが無難です。鯉の大きさでは3m、4m、5mといったところがお庭用です。鯉の長さの倍以上の直径が泳がせるために必要なスペースです。

室内飾りは、あんこ(ぷちぷちなどの)を入れた鯉を上から背中のあたりに紐をつけぶら下げるタイプが一般的です。すだれのように数珠なりにぶら下げますので、泳ぐ鯉のぼりと比べると、迫力というか見た目がずいぶんと寂しいです。泳いで滝を登り竜になることからくる出世の願いも泳がない鯉のぼりではどうかなと思ったりもします。

こいのぼりのメンテナンス

こいのぼりは、飾ると当然の事ながら、日に焼けたり、汚れたりします。また、収納時に湿気を残したまま収めると、カビやシミができたりもします。鯉自体は、手洗いが推奨されており、風呂桶などを使い、中性洗剤で手洗いします。乾かすときは陰干しが基本ですが、中には竿に干しても大丈夫な紫外線に強いタイプもあります。メンテナンスとして、気をつける部品は、矢車や回転球などの金具類です。矢車や回転球は消耗品であり、プラスティックの矢車は大事に保管してさえ、ほぼ2シーズンで寿命を迎えます。ここでいう寿命とは、太陽の紫外線によりもろくなり、強風などの衝撃でバラバラに分解することを指します。アルミ、ステンレスで作られたと銘打つ矢車セットがありますが、部品の一部に使用されているだけで、回転球はほぼすべてのセットでブリキが使われ、割ピンなどはそのうち錆びます。そのため、鯉が触れても汚れない程度に油でコーティングしてあげると、錆びにくくなり寿命が延びます。寿命が延びるといっても、錆びを気にしないのであれば、金属でできた矢車セットであれば、分解することはまずありません。朽ちるまでといえば話は別ですが。稼動接合部に油を塗れば、風で廻るときの音は極端に小さくなりますし、錆びさせにくくと言うのであれば、撥水スプレーでコーティング、もしくは塗装すれば、錆びにくくもなります。ワンシーズンといわれる寿命もメンテナンス次第で、ずいぶんと延びます。また、収納の際には湿気をよくとり除き、油を塗って収めれば、無事に1年を過ごせます。

鯉のぼり関連ページ

【カブトムシ大型化研究室目次】

  1. カブトムシ大型化研究室トップ
  2. 生命の神秘
    1. 遺伝子、突然変異、進化など
      1. インブリード(近親交配)をしよう
      2. 自然の選択・生物の大型化
      3. 進化
      4. 種の進化・分化
      5. 突然変異体の血の残し方・遺伝子の修復
      6. アウトブリード・クローン技術・突然変異
      7. DNAの塩基配列・細胞と遺伝子・デオキシリボース
      8. 現代の進化概論
    2. 他の生き物との比較など
    3. 分子レベルでの代謝やしくみなど
  3. 育成培地研究
    1. 発酵に関する研究
      1. EM菌(有用微生物群)について
      2. 発酵についての考察
      3. 衣裳ケースを使った発酵マット製造法
      4. マットの劣化
      5. 高温状態でのマット発酵・材の腐朽タイプ
      6. 腐朽菌・マットの微粒子化・小麦粉を使った発酵マット
      7. 発酵の条件
      8. 発酵とは・発酵の終息・異常発酵
      9. 共生生物・窒素不足・栄養としての微生物
      10. 幼虫のたんぱく源・微生物に関する知識
    2. 添加剤に関する研究
      1. より多く食べさせるために
      2. 添加物として使えそうなものの栄養組成
      3. 発酵マットの材料
    3. 菌糸に関する研究
  4. かぶとむし村計画
  5. おまけ
  6. サイトマップ

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