東京都出身。祖父は平和活動家・基督教伝道者の賀川豊彦、祖母は社会事業家の賀川ハル(共に同墓)。父は教会音楽家の賀川純基(同墓)。
1976(S51)カガワデザインワークショップ有限会社を東京都世田谷区に開業し代表となる。デザイナー、グラフィックデザイナーとして学校や会社案内パンフレット、商品カタログ等の企画製作を行う。
犬と自然のある暮らしを求め、1997(H9)より週末ハウスとして山梨県都留市盛里地区に土地を借りて、夫婦で家づくりに着手。また自身の会社のデザイン分室を設ける。東京都世田谷区からの二地域居住を楽しみながら、8年かけてログハウスを完成させた。2005 前年に父の純基が亡くなったこともあり、都留市に夫婦で本格的に完全移住した。
賀川豊彦の活動開始100年を機に「賀川豊彦献身100年記念事業」に参画。2008 神戸にも拠点を設ける。2010 神戸の賀川記念館館長に就任。他に、社会福祉法人・学校法人イエス団理事、財団法人雲柱社評議員、兵庫県ユニセフ協会理事を務め、2012 全国国際協同組合年実行委員も歴任した。
晩年は「11えん募金」の運動を提唱。11えんの募金によって被災地とのご縁を紡いでいく取り組みであり、「11」は、東日本大震災の3・11はもちろん、アメリカ同時多発テロ事件の9・11、ハイチ震災の1・12や阪神淡路大震災の1・17を連想する数字でもあり、被災の記憶と支援を続けていこうというアクションを促す運動である。神戸大学の学生たちらと毎月11日に街頭募金をおこなう活動を行った。
耳下腺癌の多発性転移のため逝去。享年61歳。お別れ会、出棺式は東京都世田谷区上北沢の賀川豊彦記念松沢資料館・礼拝堂にて執り行われた。