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Time Tripper's Clockの構造の解説

目次
全体
歯車
フレーム
動力
ガンギ車
アンカー
振り子
軸、カンザシ類
組立



時計の基本構造
Time Tripper's Clockの説明に入る前に、まずは、時計そのものの構造を理解する必要があります。 私が作った時計は、構造的にはこれと言って普通の振り子時計と変わったところがありません。 ただ大きく違っているところは、全てが木材でできていることです。 時計というと、精密機械の代表的なものです。 できるだけ精密に、各部品の接触による摩擦を減らそうと努力するものです。 ところがこの木製時計では、やってはいけないことを全てやっちゃっているのです。

時計ってなんだー?
一般的には、時計とは時間を計るための道具(機械)です。 時間を計るということ自体が、結構、哲学的な感じがしますが・・。 振り子時計では、重力加速度による振り子の均等性を利用して、一定の時間を切り出します。 その時間を歯車を使って、減速し使いやすい単位に変換しているわけです。
ここで、歯車について私なりに思う事を書きますが、 歯車の正確な発祥時期は、特定されていないと思います。 では、歯車はどこから生まれたのでしょうか? その昔、人間が猿の時代から、「テコの原理」は応用していたはずです。 「2001年宇宙の旅」のオープニングシーンではありませんが、 猿が棒を持って、木の穴でもほじったとしたら、きっとその時「テコの原理」は働いたでしょうから。 やがて、滑車が発明されたと思いますが、それほど時間はかからなかったでしょう。 学校の授業で学ぶ、歴史的にはどうかしりませんが、原理的には、そこにある極自然的な現状であり、 誰でもが無意識に利用していたものであることは間違いないでしょう。 あくまでも、私の推論ですが、歯車というものは、滑車が変形したものだと思います。 また、歯車は利用の仕方によっては、乗算、除算を行う計算機であるともいえます。 今のコンピュータが発明される前には、手回しの機械式計算機があったようですから(見た事はないですが)、 いってみれば、現在のコンピュータ(計算機という意味で)の前身ともいえます。 ということは、猿はコンピュータを使っていた? かな?
全体的に、まとめてみると、振り子時計とは重力加速装置をもった機械式コンピュータである! ってことにはならないでしょうが、色々と考えてみると面白いものです。