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薬を使わない発達障害の治療を行っております。
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バイオフィードバックの中で、神経系のものは特にニューロフィードバックと呼ばれています。脳に関しては、脳波、fMRI、脳血流などの検査がありますが、当院では脳波を用いたバイオフィードバックで治療を行っています。
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脳波を用いたバイオフィードバック治療では、てんかんの治療が有名ですが、それ以外にもADD/ADHDに対しての高い有効性が報告されています。
2012年に米国小児科学会は、ニューロフィードバックによるADD/ADHD治療を、薬物療法と同等のLevel 1の治療と認定しました。
ランダム化比較試験もさらに集積されつつあります。
Micoulaud-Franchi et al. (2014) EEG neurofeedback treatments in children with ADHD: an updated meta-analysis of randomized controlled trials. Front. Hum.
Neurosci. (2014) 8:906.
Steiner NS et al. (2014) In-School Neurofeedback Training for ADHD: Sustained Improvements From a Randomized Control Trial. Pediatrics (2014) 133;483 Arnold LE et al. (2013) EEG Neurofeedback for Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: Double-Blind Sham-Controlled Randomized Pilot Feasibility Trial. J Atten Disord. (2013) 17(5): 410:419.
Duric NS et al. (2012) Neurofeedback for the treatment of children and adolescents with ADHD: a randomized and controlled clinical trial using parental reports. BMC Psychiatry (2012), 12:107
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長期にわたる薬物療法ではなく、本人の持つ自己調整能力を促すニューロフィードバックによって、 ADD/ADHDの治療を勧めている書籍です。
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ADD/ADHDの薬物療法とEEGバイオフィードバックによる治療の違い
どちらの治療も覚醒モデルを元に治療を行っています。ADD/ADHDでは、脳の覚醒に問題があると考えられています。脳が十分に起きていないので、不注意や物忘れが出てきたり、脳が覚醒しすぎているので、昼は衝動性や多動が出現して、夜間は不眠となるという考えです。
薬物療法では、精神刺激薬により、ただ単にその日の日中の覚醒度を上げることにより症状を改善していきます。
一方で、EEGバイオフィードバックでは、ADD/ADHDの根本原因として「サーカディアンリズムの遅れ」を想定しています。
これは、ヒトが持っている24時間の体内時計が常に遅れているという意味です。体内時計が遅れることによって、寝付きが悪くなり、朝は起きられない、日中は寝不足のため不注意や物忘れが出現して、いつも寝ぼけているので機嫌が悪かったりしてイライラが出てくるという理論です。
EEGバイフィードバックでは、この「体内時計の遅れ」を改善していきますので、ある意味根治療法に近いと言えます。
ADD/ADHDでは、様々なサブタイプが提唱されており、それぞれ脳の特定部位の問題が指摘されています。EEGバイフィードバックでは、QEEG解析によって、その特定の場所を決定して、その場所のトレーニングを行います。薬物療法では、体中に薬物を拡散させて、最終的には脳に効果を与えるわけですが、EEGバイフィードバックではピンポイントに脳の問題箇所を治療していきます。
集中治療期(20回から40回)が終わり、維持療法期に入れば、2週に1回のセッションで、症状の維持が可能です。高価な薬を毎日飲む必要はありません。
服薬中は、車などの運転が出来ませんが、EEGバイフィードバック治療では運転が可能です。
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てんかんとADD/ADHD以外の治療につきましては、自閉症(ASD)、強迫性障害(OCD)、チック性障害、うつ病、依存性疾患、PTSDなどに対する有効性が報告されています。
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この本は、トゥーレット症候群およびアスペルガー症候群の少年のニューロフィードバックによる回復の軌跡が書かれています。
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1回の治療に45分程度の時間がかかります。(実際の実施時間は30分)大抵は、5回以内のセッションで効果が現れてきて、約20回で一定の効果が得られます。理想的な実施頻度は、最初の20回までは週2回、次の21回から40回までは週1回、41回以降は2週間に1回です。一般的にこの治療は、治療と言うよりはトレーニングで、効果を維持するには、月2回程度の施術が必要です。
ニューロフィードバックの利点は、効果が実感しやすいことです。一般的には、数回で睡眠の改善が期待できます。睡眠の質が改善することにより、日中の活力や気分も改善していきます。それらの精神症状の改善に伴って、問題となる症状も改善してきます。
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一般的には、ニューロフィードバックは、ほとんどすべての人に有用です。
プロスポーツなどのpeak performanceにも実際に利用されています。
どなたでも、より深く睡眠がとれるようになり、昼間は気分良く、エネルギッシュに過ごすことが出来ます。
通常の薬物療法のような長期間の副作用や、手術による侵襲性は全くなく、精神機能の向上と症状の改善の二重のメリットを受けることが可能です。
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