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最初に薬ありき、手術ありきでない治療
医学では、血圧が高ければ降圧剤、血糖値が高ければ血糖降下剤、うつがあれば抗うつ剤で治療が行われます。これが治療マニュアルどおりの治療です。検査、診断、治療の3つがセットになっています。一方で分子栄養学では、その人の栄養状態から、病態に対する根本的原因を考えて行きます。これまでの栄養学では、バランスの良い食事が良いと言われていました。分子栄養学では、人が必要な栄養素の絶対量を念頭に置いて治療を行います。健康というものを、診断ではなくレベルで考えます。その人の健康レベルを上げることを目標に治療を行います。
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優先順位が大切。日本では、まずはタンパク質。
人間の身体は、日々入れ替わっています。1年で95%が作り直されると言われています。そのために必要なのがタンパク質です。人体とは、タンパク質の化学工場そのものですから。現代は飽食の時代ですが、巷にあふれる食べ物の中身はほぼ糖質です。糖質は肥満の原因であり、本来の身体の成分になりませんので、制限すべきです。肉を食べる習慣がない日本の場合は、ほぼ全員が栄養学的には極端な低タンパク食になっています。
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糖質依存の問題
ほとんどの人は糖質依存になっています。簡単には抜けられません。糖質依存から脱出する方法は、いくつかあります。タンパク質をしっかりと摂っておくことが大事です。卵、肉、魚、バター、チーズなどを摂ることです。プロテインを積極的に摂る方法が簡単です。食べる順番も大事です。空腹で糖質を摂ると「すきっ腹に酒」と似た感じで、身体は緊急事態に陥ります。血糖値の乱高下を起こして、身体や精神へ大きな影響が出ます。最初にタンパク質や野菜を摂った後で、糖質は食べるようにしましょう。糖質を過剰に摂取すると、身体のエネルギー代謝回路において、ビタミンB群が不足してきます。こうなると、効率の悪いエネルギー回路(嫌気性解糖)を使うしかなくなり、悪循環に陥ります。ビタミンB群を積極的に摂取することによって、効率よくエネルギーを作ることができます。つまり、糖質を過剰に摂取しなくても、お腹が空かない、疲れにくくなります。
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プロテインは少量からはじめて徐々に増やす
体重60キロの人の1日に必要なタンパク質量は60gです。これを卵で摂ろうとすると9.5個、牛肉なら約400gという数字になります。食事だけで必要なタンパク質を摂ることは困難です。プロテインで摂るのが合理的です。
長年、糖質ばかり食べていた人は、プロテインの必要量をすぐには飲めません。胃酸や消化酵素の力が少なくなっているからです。1日10gとかから開始して、1ヶ月単位ぐらいで、少しずつ増量しましょう。プロテインの必要量は、体重の1/1000と言われています。食事でタンパク質を摂る楽しみも忘れずに、プロテインで1/2000と食べ物で1/2000を摂ることを勧めます。
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急激な糖質制限は行わない。1日100g程度は糖質を摂る。
糖質制限と言うと、いきなり糖質をゼロにして体調を崩す人がいます。とりあえずは、糖質を1日100g程度は摂取する方法を勧めています。
ご飯か玄米を1日に2杯程度です。
ほとんどの人は、1日300g以上は糖質を摂っていますので、1日100gに減らすことが出来れば、体調は上向きになる人が多いです。
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ビタミンとミネラルの摂取
昔に比べて、野菜などに含まれるビタミン量は、1/2から1/6程度に減りました。促成栽培や土壌の貧困化の影響と言われています。食べ物からビタミンは摂れないと考えておいた方が無難です。人体とは、タンパク質の代謝を行う化学装置ですが、この代謝にビタミンとミネラルが、触媒として関係しています。ビタミンやミネラルが足りないと身体の調子がおかしくなるのは当たり前です。
ビタミンの要求量は、個人差が大きいです。基本的には、ビタミンを大量に摂るメガビタミン療法を勧めています。
また、ほとんどのすべての慢性疾患の原因に、身体の酸化(さびること)が関係していると言われています。この酸化の対策としても、ビタミンなどの抗酸化物質を十分に摂ることを勧めます。
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海外製の安価なサプリを推奨
サプリの種類はたくさんあります。iHerb、アマゾン、楽天などで購入が出来るサプリ先進国の海外製の安価なサプリを推奨しています。
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何を食べないか?という問題
トランス脂肪酸、自然由来の毒である反栄養素(フィチン酸、レクチン、シュウ酸、マイコトキシン)、遅発性アレルギーの原因となるガゼインやグルテンなどの様々な問題もあります。
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