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IVDA 6(ドイツ 自動車業界におけるMS)
パート3 プロセス監査

NEW VDA6.3 第3版は、2016年12月に発行された (2017.02.13)
 VDA(ドイツ自動車工業会)の下部組織であるVDA-QMCは、品質マネジメントに関する規格及びガイドラインを発行していますが、2016年12月にVDA6.3 第3版を発行しました。VDA6.3は、自動車業界における品質マネジメント「プロセス監査」を規定しています。

 
IATF16949:2016版には、VDA6.3の一部が取り込まれているとも言われている。
例えば、上申システム(Escalation)とか、「学んだ教訓 」、「NTF(no trouble found)」など。また、サプライヤー監査、サプライヤー開発なども、参考となるし、顧客から6.3の適用を要求されることも現実としてありうる。


NEW  VDA6.3の最新動向 (2016.02.13)
 
VDA6.は、ドイツの自動車業界のマネジメントシステム規格であるが、パート3はプロセス監査を定めた規格である。 マネジメントシステム全体については、ドイツにおいては、VDA規格の他に、ISO/TS16949も採用されているが、そのうちパート3について、ドイツの有力自動車各社の多くは、品質マネジメントシステムの一環として、このパート3を採用しており、ドイツはもとより、欧州各国、北米、中国(ドイツ系の自動車会社が多く進出している)等においても、顧客から要求としてVDA6.3の適用が告げられている。 昨年当社は、アメリカの有力コンサルタント会社とコンサル提携契約を結んだが、その会社の品質担当ダイレクターのD氏は、アメリカでのD氏の最近の仕事は、アメリカ、カナダ、メキシコなどでVDA6.3関連が、大半を占め忙しいと言っていた。 D氏も、年数回日本に来て、直接の指導を行っている。 当社も、昨年ある機関によるVDA6.3の解説説明会に出席したが、出席の受講会社は、名の通った一部上場会社が多かった。 もし、VDA6.3に興味がある会社は、(有)池上生産技術研究所でも米国提携先コンサル会社に専門コンサルをお取次ぎいたしますので御連絡ください。 また、当社でもご依頼に応じまして、「V6.3入門解説コース」を提供致します。

NEW  
VDA6.3とは、(2016.02.13)

(1) VDAとは、
VDA(ドイツ自動車工業会)の下部組織であるVDA-QMCは、品質マネジメントに関する規格及びガイドラインを発行しています。ヨーロッパ、特にドイツの自動車製造会社や一次供給者は、これらの規格及びガイドラインに適合することを要求しています。


最新版のVDAの出版状況は、VDA-QMCのサイトで確認することができます。
http://webshop.vda.de/QMC/index.php?cPath=23_24&osCsid=63f11b697519f12ea3e2a7e40d08d3f4

VDA 6は、フィアット、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ、SEAT、プジョーシトロエン、ルノー、ダイムラーAGに適用されます。 これらのメーカーは、IATFに参加していることにより、VDA6の適用に関してISO/TS 16949標準を選択することもできます。パート3は、VDAでは、プロセス監査として現在でも改訂運用されており、ドイツの自動車業界からは、供給者登録、及びその後の運用の場面で適用が要求されてきている。




(2)VDA6.パート3(6.3)について
6.3 プロセス監査 連続生産/サービス 最新改訂(2nd completely revised edition, June 2010)
目次
序文
1はじめに
2.適用上の留意点
3.監査員に対する要求事項
4.監査プログラム
5.ポテンシャル分析
6.評価
7.質問票の使い方
8.質問票
9.評価フォームおよび概要
10.ベストプラクティス/学んだ教訓
11.専門用語
12.ダウンロード


特長:
1.2者監査、及び組織の内部監査に適用され、顧客との取引条件である。従って、顧客が「品質能力なし」と判定すると、取引自体が出来なくなってしまう。
2.顧客が、VDA6.3適用を決め、顧客会社所属又は委託を受けたVDA6.3監査員資格を持った監査員が、組織に来て監査を行う。 組織も、顧客によるP1(ポテンシャル分析)の前に、また運用段階では継続的にVDA6.3の内部監査を行うことが求められる。
3.質問票、評価基準、評価フォームが決まっており、シグナル数(ポテンシャル分析)、評価点数で表示される。
4.ポテンシャル分析は、取引前の供給者の評価である。 評価シグナル(交通信号) 赤:サプライヤー候補から外れる。以後の復活はない。=>採用の道が閉ざされる。
黄色:管理されたサプライヤー(契約発行が推奨されるが、条件が付く)
緑色:完全に承認されたサプライヤー候補
5.プロセス監査 8章における質問票について、該当する項目の監査があり、0から10点の範囲で、2点刻みで点数がつけられる。 一定のフォーム(エクセル)での計算式により、総合達成度EGが、自動計算され判定される。フォームはダウンローロできる。
総合達成度(EG)が、A区分:90%以上(品質能力あり)
             B区分:80%から90%(条件付きで品質能力あり)
             C区分:80%以下(品質能力なし)
             ※さらに、AからB,BからCへのダウングレードされる要件も決まっている。
6質問票の中の、最も左の列に「最低限の要求事項・関連事項」が表示されている。 「最低限であることに注意」
 中間の列には、「製品リスクに応じた要求事項及び証拠の想定される例」が書かれている。
 右の列は、「注記(インプット-アウトプット)及び参考資料」である。
7..評価フォームが決まっているために、年次ごとの評価推移が分かるようになっている。
8.日本での日本語訳書籍の販売、「VDA6.3監査員コース」をはじめとした各種公式コースの日本での機関は、「一般法人中部産業連盟」が行っている。

   

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