<98.6〜7に観た舞台の記録>

  …………ということは4・5月は何も観ていないのね。(いや、3月に観たやつを4月に東京まで
 観に行ったけど……あれは観たうちに入らんわね。)
 
 
  ・兵庫県立宝塚北高等学校 第十二回演劇科卒業公演『新鮮組曲〜幕末のフーガ』(1998.6)
  ・演劇集団キャラメルボックス1998サマーツアー『さよならノーチラス号』(1998.7)
  ・R.U.Pプロデュース≪月影十番勝負第四番≫『唇からナイフ』(1998.7)
 
 
 

 

  ・兵庫県立宝塚北高等学校 第十二回演劇科卒業公演

                 『新鮮組曲〜幕末のフーガ』

   6/27(土)のみの、1:30〜/5:00〜の2回公演。
   宝塚北高は私の卒業校、プラスこの間まで教育実習に行っていた高校です。
   この高校には、公立で唯一の演劇科(1クラス)があるのです。ですから演劇
  好きな人(特に中・高生)ならひょっとしたら、宝塚北高校という名前くらいは
  聞いたことがある、かもしれません。
   とゆーても、別に演劇科の生徒の全員が卒業後芸能活動に入る、わけではもち
  ろんありません。9割は進学します。あとの1割が宝塚歌劇に行ったり商業演劇
  に入ったりするくらい。40人クラスですから、3・4人くらいでしょうか。
 
   念のため言っておきますが、私は演劇科卒ではありません。ばりばりの(?)
  普通科文系でした。
   が、演劇部に所属してて、部員のほとんどが演劇科であったという事情がある
  ので、他の生徒よりは演劇科とのつながりがあった、とは言えるかも。卒業して
  から全然部員とは会っていないのですが……偶然に会う以外では。教育実習に、
  演劇部員じゃなかったけど演劇科、という子はひとり来てたな。この卒業公演の
  裏方のお手伝いもずっとしていたようです。
 
   で、当の公演の方ですが。…………よかったんですよ〜これが〜!
 
   そりゃ所詮は高校の演劇科、講師には専門家の方々が来てくださっているとは
  いえ教育課程の一部しか演劇関連の科目は占めていませんから、そうそう演技は
  本当の意味では上手くならない。ダンスや歌でももっと上手な人はいるでしょう。
   演劇科じゃない私たちが観て「結構上手い」と思っても、厳しい人ならそんな
  ことも言っちゃうでしょうね。
   ですけど。
   技術的な未熟さがどれだけあったとしても、演劇科の生徒全員の頑張りと熱意
  を前にしたら、文句や批判なんか言えないと思う。
   根本的にみんな若いから(高3だから17・18歳だもんね)その年代のきらきら
  したものがあるし。ほぼ一年間かけてつくってきたもの(2年の夏休みに各自が
  台本を書くところから始まるらしい)、という積み重ねもあるし。このメンバー
  全員で大きなことをできるのはこれが最後なんだ、という気合いもきっとあるし。
   いろんな意味でみんなが燃えていて、とっても楽しそう。
   観ている側も楽しいし、全員の気持ちがすごくこちらに伝わってきて、心打た
  れるものがある。私の場合、演劇科がうらやましくなるんですよね。ものすごく
  大変なクラスであることは重々承知しているのですが、この時ばかりは、演劇科
  に入りたかったなぁと思います。
   ともかく、無条件で感動できる公演でしょう。うちの母親なんか身内でもない
  のに泣いてました(昔から演劇科卒業公演のファンなのです)。
   これで感動しなかったら嘘だろう、という感じです。まぁ始めから舞台を観る
  のが好きじゃない人は別としまして。好きな人だったら、観なきゃもったいない。
 
   中3の頃から知り合いがいる・いないに関わらず観ています。が、今回は実は
  4年ぶり。大学入ってからは観そびれていました。ちょうど私的にジャズダンス
  の発表会が近くて、忙しかったりもしたし。
   今回は新撰組をやると実習中に聞いて、これは観なければなるまい、と思った
  のです。個人的に時代劇関連は好きだし、新撰組といえば、私の大好きなキャラ
  メルボックスの某作品(「キャラメルな思い出のページ」参照)を思い出します。
   ですから、演劇科の中にもきっと某作品が好きで(高校生でキャラメル好きな
  子は多そうだし、そもそも授業の一環で演劇科が月一に行く観劇ラインナップに
  もキャラメルも含めていた覚えが)たまらない子がいて、それで元にしたんじゃ
  ないかと考えたりしました。実際、台詞の言い回しで似ているところもあった。
   でも新撰組がメインだ、という印象はあまり強くなかったですね。出番の配分
  を考えると、新撰組も敵方の志士も同じくらいだったし。両方の見せ場がちゃん
  とあって、ストーリーもきちんと流れがあって分かりやすかったので、観ていて
  安心できたかな。今まで観てきた中で時々、ストーリーより笑いを重視しちゃっ
  てる作品もあったので。
 
   あまりにも「よかった〜」と思ったので、一回目の上演を観たくせに、二回目
  も観てしまいました (^^;;; 
      一回目にはなかったアドリブも入っていたりして、違う楽しみもありました。
   これからはちゃんと毎年行こうかなぁ。
                                (98.6.28)
                                 ページの最初へ  
 

  ・演劇集団キャラメルボックス1998サマーツアー『さよならノーチラス号』

              →「キャラメルな話のページ」へどうぞ。 

                                 ページの最初へ
 
 

  ・R.U.Pプロデュース≪月影十番勝負第四番≫『唇からナイフ』

    7/11・12と、近鉄小劇場での公演。
 
    12日のマチネ(昼の回)に行ってきました。
    ………………う〜〜〜ん。
 
    チラシの絵柄で先入観持ちすぎちゃった気がします。
    なんかすごぉくホラー・サスペンスっぽかったんですけど、実際はそうでも
   なかったと言うか。
    たしかにサイコホラーな要素はあったのですが。
    …………ちょっとギャグに走りすぎていた感がある。それはそれで面白かっ
   たし、もっと真っ白な頭で行っていれば、そういうものとしてそれなりに納得
   して観られたでしょうね。
    全体的に、統一性が薄かったと思ってしまいました。あと、前半部分もちょ
   っと長すぎた。盛り上がりに欠けた。
 
    役者さんひとりひとりはそれぞれに個性があって楽しかったんですが。
    ひさしぶりに観る高田聖子さん・長野里美さん。お二人とも可愛くてキレイ
   な方なのに、ギャグの徹底度、相変わらずすごいです。さすが。
    次はそれぞれの劇団の本公演でお目にかかりたいですね。
                                (98.7.14)
                                 ページの最初へ
 
 
 
 

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