ここに掲載した内容は私達の勉強会 JDPIC の会員でまとめています。大部分は一般市民を対象におこなった
第1回インフォームドコンセント Workshop (2001年3月25日 浦安市で開催:無料)での資料が利用されています。
無断で転載しないでください。(要許可)
第2回インフォームドコンセント Workshop は2002年3月3日 浦安市で開催致しました(無料)。
第2回のアンケート調査の結果、一般の市民の方がどのように歯科医療を考えているのかも少し見えてきました。
次回はもう少し市民の方たち自身で考える部分(デスカッション)を増やして行いたいと思います。
第3回インフォームドコンセント Workshop は2004年4月18日 浦安市で開催致しました(無料)。
第3回の内容は良い情報かどうかの見極め方、スモールグループワーク、う蝕に関する質疑応答、歯周病に関する質疑応答でした。
第4回インフォームドコンセント
Workshop は2005年4月17日 浦安市で開催致しました(無料)。
第4回の内容はキシリトールガムがう蝕予防効果があるかどうか、スモールグループワーク、う蝕に関する質疑応答でした。
一般市民の方にもいっしょに情報を吟味していただきました。
第4回 インフォームドコンセント Workshop
主催 JDPIC (日本歯科インフォームドコンセント研究会)
開催日時 2005年4月17日(日) 10:00−12:30
開催場所 JR京葉線 新浦安駅 徒歩1分
浦安市ショッパ−ズプラザ内 小会議室No.5&6
開催目的 一般市民に歯科の正確な情報を伝えること
参加費 無料
プログラム内容
10:00−10:30 良い情報かどうかの見極め方
10:30−11:30 スモールグループワーク
キシリトールガムは効果があるのか?
ポスカムは効果があるのか?
11:30−12:30 う蝕予防に関する質疑応答
会議室5と6でスモールグループワークは内容が若干異なります。
同時進行となりますので若干上記内容は時間的なずれが生じる場合があります。
参加ご希望の方で資料等を前もって読んでおきたい場合は事務局にご連絡ください。
03-5785-0885(歯内歯周専門室 宮下歯科 ワークショップ資料請求)
なお会場の都合上 60名にて 〆切らせていただきます。ご了承ください。
JDPIC (日本歯科インフォームドコンセント研究会) 代表 宮下 裕志
第5回インフォームドコンセント Workshop (2006年4月未定 浦安市で開催:無料)。
大勢の方のご参加をお待ちしております。
・虫歯
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虫歯のことを私達は齲蝕(うしょく)あるいはカリエスと呼びます。 穴があいているかあいていないかで、全く治療方針は異なります。
齲蝕 (うしょく:虫歯のこと)
齲窩 (うか:穴のあいた虫歯の部分)
その程度によっても、患者さん自身の条件によっても、また術者(歯科医)の考え方によっても治療方法が大きく変わってきます。
最近の考え方によればできるだけ歯の硬い部分(エナメル質)をできるだけ削らないようにすることが大切なことがわかってきています。
虫歯といっても、削らなくても治るものと削らないと治らないものがあるのです。
2005年4月17日に「虫歯予防」をテーマにワークショップを開催いたしました。詳細はこのページの上の方に記載されています。
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・歯の痛み
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痛みのタイプにより、治療は全く異なります。
何にもしてなくても痛い
噛んだり、さわったり、冷たいもので痛い
基本的には歯からくる痛みの種類はいくつかありますが、大きく分けて2つです。
何も刺激しなくても痛い場合と、刺激がある場合に感じる痛みです。
どちらにしても痛みはできるだけ早く取り除くことが大切です。
何にもしていない時に感じる痛みはその程度が弱くても歯の中が原因の場合が多く少し大変な治療になることが多いです。
歯ブラシでさわった時に感じるチクッとするような鋭い痛みは、実はたいしたことない状態の場合が多く治療も大変ではないことが多いです。
その他に歯以外からの痛みでも歯からの痛みのように感じる場合があります。
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・腫れる病気
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腫れる病気も大きく分けて4つあります。全て同じような徴候が見られますので、正確な診断が必要となります。
下の患者さんは腫れて痛みがあるということで当院に紹介されてきました。これまでに3度治療がされているにも かかわらず、治癒していないということでした。診断が過ってしまうと治療されても治らないことがあります。
さて次のような可能性がありましたが、どれだったと思いますか?
歯の中にばい菌が入った場合:
感染根管といいます
歯の周りにばい菌がたまった場合:
歯周病です
歯が割れたところにばい菌がたまった場合:
歯牙破折です。感染根管と同じような症状の時があります。歯周病と同じ理由で腫れます。
歯に穴があいた部分にばい菌がたまった場合:
歯根穿孔とよばれます
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・歯周病
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歯周病も軽度な場合、中等度、重症に進んだものがあります。
歯周病にかかっている人は成人の90%と言われていますが、実際はさまざまな程度であり、必ずしもみなさんが同じように治療を受けなくてはならないことはありません。
治療というものはその必要度に合わせて行われるべきです。
歯科医院の診療姿勢がベルトコンベアー式で、どんどん行われてしまうような場合では
多くの場合、過剰治療であったり、治療がなされていなかったり、実際の患者さんの期待どおりの効果が結果的にあらわれないことになります。もしも定期的に診てもらっているのに抜歯になってしまったり
また治療が必要な場合は診療体制に問題があるでしょう。
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・知覚過敏
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歯に傷ができた場合におこりやすくなります。
主な原因は神経に通じる小さな穴(象牙細管とよばれる)が露出することと考えられています。
通常、機械的刺激、温熱的刺激、化学的刺激により鋭い痛みが誘発される。
歯の中が原因で引き起こされる痛みとの鑑別が必要です。
知覚過敏ならば、神経が保存される場合が多いですが、歯の中まで問題が広がっている場合は
神経を取る治療になります。
残念ながら知覚過敏の症状がみられる場合、歯磨きがうまく行えず問題が大きくなる場合もあります。
現在のところいくつかの方法で治療がなされることがありますが、これなら必ず効果があるという方法はありません。
患者さんが試してみる価値があると考えるならば、いくつかの方法で治療をしてもらってください。
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・病気と機能回復
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お口の中の病気を治すことと、噛み合わせをつくることは別の治療です。
もしも身体のどこかが悪くなった場合を考えてみましょう。
例えば、脳に出血が起こり手が動きにくくなったとしましょう。
脳の出血を解決予防する必要がありますし、手を動かせるようにすることも治療になります。
すなわち身体の病気の場合は、病気を治すことと、リハビリ、の2つにわけることができますが、実際は 予防することが、まず大切となります。
そして次に、病気を治すことが大切です。
歯科の治療の場合も、予防すること、病気を治すことと、機能を回復すること、の3つにわけることができますが、予防できる状態にしていないと治療を行っても全く意味がありません。
今まで自分自身で予防できてないから問題が発生したのですからね。
次に、病気を治すことですが、
1. 虫歯
2. 歯周病
3. 歯の痛み
4. 感染根管
等の病気を治すことが終わってから、機能を回復させる処置に移る必要があります。
すなわち最後に
5. 冠を被せる
6. ブリッジ、入歯
7. インプラント
という処置がおこなわれるべきです。そしてこの機能を回復させるステップにおいて
最低限2つの因子、すなわち、噛み合わせと審美性、が考慮されるべきでしょう。
当然「冠を被せること」自体は、病気を治しているわけではありません。
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・予防
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予防には前一次予防、一次予防、二次予防があります。
二次予防とは
正しく治療を受けた後、なるべく再発を防ぐようにすること。
一次予防とは
病気に罹患する前に行う予防のことです。
前一次予防とは
生まれてくる前から行う予防のことです。
歯科の予防には主な3つの疾患(虫歯、歯周病、根管治療)に関連するそれぞれ予防が必要です。
基本的には自分で守る(H: Home Care) と診療室で行う(P: Professional Care)があります。
1. 虫歯、、、口腔衛生管理 (H)、食事(H)クリーニング (P)
2. 歯周病、、、口腔衛生管理 (H)、クリーニング (P)
3. 根管治療、、、ラバーダム (P)
残念ながら、診療室で行うケア(P: Professional Care すなわちクリーニングのように診療室でやってもらうこと)自体が効果があるわけではありません。
また、フッ化物も同様で、診療室で一時的に塗ってもらってもほとんど効果はないと思ってください。
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