歯科インプラント

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Q.「インプラント」ってなぁに?
A.歯科用インプラントとは、天然歯の代用となる人工歯根のことです。
材質は純チタンが主で生体組織に良く適合します。

Q.「インプラント」とは、どんな治療方法ですか?
A.歯の抜けた所に、人工の歯根を植え、しっかりとあごの骨に埋め込み,その上に人工の歯を製作し、装着する方法です。

Q.誰にでも「インプラント」は可能ですか?
A.骨の成長が終了後で、年齢の上限はありません。ただあごの骨の大きさや、形状により不可能な場合があります。また、きちっとブラッシングの出来ない方は、不適応となります。 糖尿病や歯周病など、病気により手術が出来ない場合がありますので、詳しい病状を先生に伝えて下さい。

Q.治療期間はどのくらいかかるのですか?
A.一般的に、あごの骨に入れたインプラントが周りの骨と結合するのに、使ったインプラントと人にもよりますが2ヶ月〜6ヶ月かかります。その後、上に歯を入れるための期間が少しかかります。

Q.「インプラント」にするメリットは?
A. ?従来の橋渡しをして歯を治す方法(ブリッジ)に比べて前後の御自分の歯を削らずに歯を入れることが出来ます。
?
インプラントをする事により、取り外し式の入れ歯を入れる必要がなくなるため、見た目や食事中の不快感がなくなります。

Q.「インプラント」を長持ちさせるには!
A.「インプラント」はムシ歯にはなりませんがきちんとお手入れがされていないと御自分の歯に起こる歯周病と同じように、インプラント周囲炎になってしまいます。毎日のお手入れももちろん大切ですが、定期的な検診も大切です。検診では、インプラントの状態、歯肉の状態、かみ合わせのバランスチェックなどを行います。

Q.治療費はどれくらいかかりますか?
A.健康保険に適用されておりませんので、自費治療となります。インプラントの治療費は、手術料とインプラントの材料費、インプラントに装着する人工の歯の費用の合計です。

.治療の成功率はどのくらいですか?
A.
骨の状態(硬い骨か粗な柔らかい骨か、上あごの骨は下あごの骨よりも一般的に柔らかい) によって影響を受けますが、現在最も使用頻度の高いチタンインプラントでは、8年間に渡って追跡調査した結果、90%以上が残存している報告がありますが、どのような歯牙の残存状態、骨の残存状態、患者さんの歯ブラシの努力により、成功率はまったく異なりますので注意が必要です。

.インプラントの失敗の原因は?
A.大きく分けると2つです
物理学的失敗と生物学的失敗です。物理学的失敗はインプラント自体の破損や損傷、
生物学的失敗はインプラント周囲炎です。これはインプラントの周りを歯磨きができてないことから起こる歯周病のようなものです。

.インプラントは失敗するとどうなるのですか?
.通常手術により撤去を行います。

Q.
副作用、後遺症はどうなのですか?
A.
基本的に、インプラント体の材料に催奇形性、発ガン性、感作性などがあってはならないのですが、金属アレルギーを引き起こす可能性も指摘され始めています。  しかし、現在のところヒトで奇形を誘発したり、発ガンさせたという報告はみられませんインプラント周囲に感染が起きるとインプラント周囲炎を起し歯肉の発赤程度で済む場合や骨の吸収まで及ぶものもあります。その場合は、骨が無くなりすぎない前にインプラントを撤去し骨を保存する事を考えなければなりません。インプラントには、歯根膜というクッションが無い為天然歯より外傷時にはアゴの骨の骨折を招きやすかったり顎関節症を惹起させる可能性もあります。

Q.
介護を受けるようになった時、入れ歯とどちらがよいですか?
A.
インプラントの場合も天然歯と同様、プラークコントロールが非常に大切です。
もちろん歯が全くない総入れ歯の場合は歯肉からの感染に対する心配は全くなくなります。
介護を受ける状態になってからの場合は入れ歯の方がいろいろな点で有利と思われていますが、インプラント処置を受けられてから介護を受ける状況になった場合、介護者にも協力してもらって、プラークコントロールを継続していくことが重要です。

参考文献
Berglundh et al. (1992)
Jovanobich et al. (1993)



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