有限会社 トチオ構造設計室/Report・地震のあれこれ3

 
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3. 津波のしくみ
津波は地震で海底が動き、それが海水に伝わって波として押し寄せるものです。その規模は地震の大きさと深さに関係していて、ほぼM6以上の地震で発生するとされています。またそれ以外に津波を大きくさせる要素が海底の深さと、海岸等の地形です。
海岸等の地形によってどう津波が大きくなっていくかを下図に示します。
図-5 津波の巨大化する仕組み
図-5 津波の巨大化する仕組み
4. 地震の伝わり方
津波が海面を伝わる波なら地面を伝わるのが地震波です。地震波の主なものは、縦波と横波です。
縦波は別名P波(Primary−第一のという意味の頭文字をとった)とも呼ばれ、体積が縮んだり、ふくらんだりすることによって伝わる波です。縦波の代表例は、空気中を伝わる音波です。縦波は振動の方向が波の伝わる方向と一致しているので縦波といいます。
横波は別名S波(Secondary−第ニのという意味の頭文字をとった)とも呼ばれ、体積の変化ではなく、ずれ変形によって伝わる波です。振動の方向が波の伝わる方向と直角なので横波といいます。
地震波の伝わる速さは岩石の種類や状態によって変わります。通常の岩石であれば、縦波はおおよそ毎秒5km、横波はおおよそ毎秒3kmという速さで伝わります。100kmもの遠くから地震波がきた場合でも、縦波では約20秒、横波でも30秒余りしかかからない計算になります。P波(第一の波)、S波(第二の波)と呼ばれるのは、この到達時間の違いによるものです。
図-6 縦波と横波の伝わり方
図-6 縦波と横波の伝わり方
普通は、横波の方が縦波より揺れが大きく主要動と呼ばれます。始め、速度の速い縦波によって小さく揺れ始め、横波が着いてから本格的に大きく揺れます。地震波が遠くから来ているほど縦波と横波の到達時間の差が大きくなります。2種類の波の到達時間差から地震波の源までの距離を推定することができます。
下図に参考として一般的な地震波を示します。
図-7 地震波の一例
図-7 地震波の一例

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