だだし、必ずしもその場所に地震計があるとは限らないし、ウッドアンダーソン型地震計はあまり使われていないため現在では、さまざまな地震計の記録を総合し、リヒターの定義にあてはまるように換算してマグニチュードを決めています。
マグニチュードと地震のエネルギーとの間には相関関係があり、マグニチュードが1大きいとエネルギーは32倍にマグニチュードが2大きいとエネルギーは、1000倍になります。マグニチュードの大きさは、M6といったようにM表示で表現されます。
地震の大きさは、マグニチュードで示されますが、地表の揺れは、震央から遠いか近いかで異なってきます。
これを示すのが、震度です。
震度は、0〜7の8段階に合わせ、5と6の2段階に、強・弱の別をつけた為、合計10段階で示されるようになりました。
下表に気象庁震度階級を示します。
震度
階級 |
人間に対して |
屋内の状況 |
木造建物 |
鉄筋コンクリート建物 |
0 |
人は揺れを感じない。 |
- |
- |
- |
1 |
屋内にいる人の一部が、わずかな揺れを感じる。 |
- |
- |
- |
2 |
屋内にいる人の多くが、揺れを感じる。
眠っている人の一部が、目を覚ます。 |
電灯などの吊り下げ物がわずかに揺れる。 |
- |
- |
3 |
屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。
恐怖感を覚える人もいる。 |
棚にある食器類が、音を立てることがある。 |
- |
- |
4 |
かなりの恐怖感があり、一部の人は、身の安全を図ろうとする。眠っている人のほとんどが、目を覚ます。 |
吊り下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が倒れることがある |
- |
- |
5 |
多くの人が、身の安全を図ろうとする。一部の人は、行動に支障を感じる。 |
吊り下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることもある。座りの悪い置物の多くが倒れ、家具が移動することがある。 |
耐震性の低い住宅では、壁や柱が破損するものがある。 |
耐震性の低い建物では、壁などに亀裂が生じるものがある。 |
5強 |
非常な恐怖を感じる。多くの人が、行動に支障を感じる。 |
棚にある食器類、書棚の本の多くが落ちる。テレビが台から落ちることがある。タンスなど思い家具が倒れることもある。変形によりドアが開かなくなることがある。 |
一部の戸が外れる。耐震性の低い住宅では、壁や柱がかなり破損したり傾くものがある。 |
耐震性の低い建物では、壁、梁、柱などに大きな亀裂が生じるものがある。耐震性の高い建物でも、壁などに亀裂が生じるものがある。 |
6 |
立っていることが困難になる |
固定していない重い家具の多くが移動、転倒する。開かなくなるドアが多い。 |
耐震性の低い住宅では、倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも、壁や柱が破損するものがある。 |
耐震性の低い建物では、壁や柱が破損するものがある。耐震性の高い建物でも、壁、梁、柱などに大きな亀裂が生じるものがある。 |
6強 |
立っていることができず、はわないと動くことができない。 |
固定していない重い家具のほとんどが移動、転倒する。戸が外れて飛ぶことがある。 |
耐震性の低い住宅では、倒壊するものが多い。耐震性の高い住宅でも、壁や柱がかなり破損するものがある。 |
耐震性の低い建物では、倒壊するものがある。耐震性の高い建物でも、壁や柱が破損するものがかなりある。 |
7 |
揺れにほんろうされ、自分の意志で行動できない。 |
ほとんどの家具が大きく移動し、飛ぶものもある。 |
耐震性の高い住宅でも、傾いたり、大きく破損するものがある。 |
耐震性の高い建物でも、傾いたり、大きく破損するものがある。 |