田代建築 ア−トの町笠間で、人とのふれあいを求めた建築を目指しています
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    親方からは沢山の事を教えてもらった。
 そして自分が親方と同じ立場になったとき、今度は親方の気持ちが、
 やっと分かる、
 なんと時間のかかることだろう、そのにならないと、分からないことが沢山ある。
 やっと分かるように成ったと思っても、
 からと解らないものが出てくる、その都度少しずつ、自分
 進歩しているのだろうか、甚だ疑問である。
 
 
 弟子の時分に何回やっても出来ない仕事があった、
 
 それは節のある材料をで仕上げる作業で、節を削ると、
 鉋の刃がこぼれる、当然刃を研ぐ、何度やっても、結果は、、、、、同じ
 どうしても綺麗に仕上がらない、刃の研ぎ方も色々とやってみるも、
 刃はこぼれる、そして、また研ぐ、
 その間にも親方に教えを乞うも、少しは考えろ。
      
 ただそれのみ、、、、、、無い頭で考えてみても、
 なかなか思うようには行かない、一日やってもろくに仕上がらず、夕方に、
 情け無いやら、悔しいやら、泣きたい気持ちで道具を片付ける。
 その時親方が、一言、
押してだめなら、引く。」   「上からだめなら、下からやる、」
 え それって 「 何 ]?????
 そして言われた様に ????? ながらも、、、、、、、
 そこに、「片付けろ!」の親方の。     ほんの少し時間をくれ
 
 今日の所はここまでで。
 
 
 
 
 木の性質が解らないと、いくら手を尽くしても、駄目である。
 本来 木はからにと伸びている、枝においても同じで その部分を
 削って仕上げるとしたなら、枝の部分すなわち節は、上に向かっているので、
 
  
  
 木が生えている状態から見て、下から上に向かって削れば、
 節は上手に削ることが出来る又乾燥しきった節を仕上げるときは、
   
   
 水を付けて少しでも軟らかくすれば、削りやすくなる。
 そんなことが、始めたころは解らず苦労するのです、親方はそれを見つつ
   
 
 自分で解決しろと 無言でいたわけで、
 とにかくやれる所までやらせる、そして聞かれれば、教えるが言葉は
 出来るだけ少なく、弟子が考えて解るようにと、、、
  
   
 今の時代に合うかは別にして、自分にとっては、
 一つ一つの作業が確実に自分のものに成ってゆく、 
 そのような教え方であった。