田代建築 ア−トの町笠間で、人とのふれあいを求めた建築を目指しています
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大工の戯言   あまり真剣に書こうとすると、緊張して楽しく無くなってしまうので、戯言そのままに進めます、 初回なので、大工の見習いになった頃のことでも話してみましょうか。


  昭和45年4月 笠間市内のO工務店に22才の時、弟子入り一般的には少し遅い弟子入りか、3年8ヶ月で年期明け、普通大工の年期は5年は必要と聞いていたので、親方にどしてかと聞くと来年になると4年に入ってしまう、4年は縁起が悪いからだ との、返事、細かく物事を考える親方では無かったのは確かで、弟子に入って1年位経ってから、こんな事があった。
 
  初めての現場に出かける、施主に挨拶をして道具を出し仕事を始めて、1時間も経たぬ内に、「お-い道具片付けろ!」と親方の声、が起きたのか???、、取りあえず道具をかたずける訳の解らないままにそして、親方の言うままに、他の現場に移動する、兄弟子に後から聞いた話だと、 事前に打ち合わせは済んであったが、当日になって施主が変更を言い出したのが、そもそもの原因らしい、数日経って、その現場で仕事をすることになったが、親方は姿を見せず、弟子だけで、その仕事を納めた事があった。
  施主が何度か足を運んで親方を宥めたらしいが親方は手を出さず、弟子ならばと、親方は 承諾したようで、 ちょっとした話のずれが原因の、今ではとても考えられない出来事である。
 
あまり話をする親方ではなかった、仕事でも直接教えてもらった記憶がない、見て覚えろ!見習なのだから、良く見ろ、とは教えられた、だから手を動かしながら親方の仕事を見ていた。
手を動かしていないと、「なに、ボゲ-としているんだ」と  叱られる、しかも背中をこちらに向けたまま、後ろにも目が有るのかと思うほどである。
自分が、親方の歳と同じ頃に、同じように弟子を持った時に、見なくても弟子の動きが、何となく分かったのが不思議である、経験がそうさせるのか、親方の教えがそうさせたのか。
 
今日のところはこの辺で上がります
今後の予定は、戯言そのままに、 大工のお茶のみ話、大工道具の話、職人の話、材料の話、お客さんの話(タブ-かも)、さてどのような戯言が飛び出すか、次回は自分とって、大切な人、親方の話をさせてもらいます。    
 
・・・・ 「さあ 一服だ」。