茶寿の山・大野岳
日本一の茶処 長寿祈願・茶寿の山
大野岳のある南九州市は、市町村単位でのお茶の生産量日本一を誇ります。大野岳の山麓は良質なお茶の産地として知られるほか、茶の神様を祀る山とされ、大野嶽神社では毎年3月下旬~4月上旬に新茶祭りが開催されています。喜寿や米寿と並び、108歳の長寿を祝う「茶寿」(茶の字が十、十と八十八に分解できる為)という言葉もあることから、茶寿(長寿祈願)の山とされています。九州南端ぐるっ!と一望
大野岳は薩摩半島南端に位置する標高466mの独立峰で、山頂からの360度の眺望は薩摩半島随一と評されます。
車で手軽に登れる山でありながら、九州最南端の絶景をぐるっ!と一望できる貴重な存在です。
開聞岳や池田湖、東シナ海とその海岸線、茶畑や芋畑などの田園風景といった薩摩半島を代表する景観が眼下に望め、またその向こうには桜島や錦江湾、大隅半島、晴れた日には硫黄島や屋久島、霧島連峰の遠望までもが広がります。
茶寿階段
108歳を祝う茶寿という言葉に因み設置された山頂へ続く108段の階段。 階段途中には、成人・還暦・喜寿・米寿などの休憩スポットも設置されており、人生を振り返りながら、未来を夢見ながら、長寿を祈願しながら等々、それぞれの想いを抱きつつ階段を上がります。上がりついた人だけが見ることのできる景色は圧巻!大野岳神社
創建年不詳。古くは大野嶽権現社と称され、1297年に権現堂槌鐘建立の記載が残っていることから、それ以前の建立と思われます。当神社で代々続く秋の例大祭は相撲大会も開催されるなど地域を代表する賑やかな行事であり、また春にはお茶農家が一斉に介した新茶まつりも行われるなど、地域と繋がりの深い神社です。長寿祈願
大野嶽神社のユニークな参拝方式が最近話題になっています。自分の年齢のサバを読んでも、神様にはばれますよね??『大野嶽神社は、参拝の際108円(茶寿108歳より)または年齢の数だけのお賽銭をお供えすると、健康・長寿のご利益があるとされております。(※なるべくサバは読まないで下さい)』
不屈の仁王像
南九州市指定文化財。仁王像は元禄年間(1698-1703)の建立。また、狛犬はこれより古く作者創建年不詳。
仁王像の一体は、明治初期の廃仏毀釈の折に奇跡的に無傷で残り「不屈の仁王像」と言われ、自分の身体の治したい・良くしたい個所を優しくなでるとよいとされています。