お茶をおいしく淹れるコツ ~深むし茶編~
コクとうま味を楽しむ ♪ 深むし茶
たけ茶園のお茶は「深むし茶」です
水色が鮮緑色で濃厚な味わいとなるのが特徴です。短時間でサッと淹れられますし、甘めの和洋菓子や塩気のあるおせんべいなどとも良く合います。
『煎がきく』(おかわりも美味しい)のも嬉しいですね♪
ぜひ!おいしく淹れるコツを覚えて、和やかで楽しいお茶時間をお過ごしください。
おいしく淹れるコツ その1
水を選び、沸騰させたお湯を使う
- 日本茶に合う水は軟水(硬度30~80程度)
日本の水はお茶に適した水の条件を満たしていますが、水道水を使う場合には『3~5分程度沸騰させたお湯』を使うか、『4~5時間汲み置きした水を一度沸騰させて』使います。
ミネラルウォーターを使う場合も必ず沸騰させましょう。
おいしく淹れるコツ その2
お湯の量
- 人数分を8分目
人数分の湯呑みにお湯を8分目まで入れます。
こうすることで3つの利点があります。
①お湯の量をきちんと量れる
②茶器(湯呑み)をあたためられる
③湯冷ましができる
おいしく淹れるコツ その3
お湯の温度
- 70~80℃が最適
お湯の温度は、他の器(湯呑みなど)にうつすたびに5~10℃下がります。
やかん(100℃)→ポット(90℃)→湯呑み(80℃)というふうに下がっていきます。
湯温が高いと苦味・渋み成分が多く溶け出し、甘味を感じにくくなります。
おいしく淹れるコツ その4
お茶の葉の量
- 1人分約2~3g
-
ティースプーンで軽く1杯が約2gです。ご自宅のティースプーン、または、いつも使われている茶さじで2gはどのくらいか、おおよその目安を一度量っておくとよいでしょう。
1人分だけ淹れる時は少し多めの3gで。
2人分以上淹れる時は、2g×人数分が適当です。
おいしく淹れるコツ その5
待ち時間は30秒
- 深むし茶は短時間でも味や成分が出やすい!
湯呑みのお湯を全て急須に入れ、30秒待ちます。
時間を長くおくと、濃く出すぎてしまいます。
おいしく淹れるコツ その6
廻し注ぎ(まわしつぎ)
- 少しずつ数回に分けて
お湯の量と濃さが一定になるように廻し注ぎ(まわしつぎ)をします。
1→2→3 と少しずつ注いだら、次は3→2→1 の順で注いでいき、これを繰り返します。
そして、最後の一滴まで注ぎ切ります。
ポイント
二煎目・三煎目もおいしく
- 蒸らさずに 時間は短く
最後の一滴まで注ぎ切ったら、急須の蓋を少しずらして置いておきます。こうすることで中の葉が蒸れず二煎目以降もおいしくいただけます。
二煎目はお湯を注いだらすぐ廻し注ぎしてください。
三煎目も同様に。
自分流の淹れ方を見つけて
基本をおさえて、好みを大切に
何事も基本は大事ですが、お茶の淹れ方に「これ」といった決まりはないと思っています。熱いのが好き、渋いのが好き、濃いのが好き...。
それぞれのお好みにあった淹れ方を、どうぞ見つけてみてください。
その日の気分や体調、季節によって飲みたいお茶も変わるでしょう。ご自分流のお茶の楽しみ方を、生活の中に取り入れていただけたら、お茶農家としてこんなに嬉しいことはありません。