誕生の時、未来は今

シルバーASIMO

4月6日日曜日。ROBODEX2003の最終日。
その日も自分はその会場に立っていた。当然の事ながら前の日にロッピーでチケットは購入。現地で余計な順番待ちを少しでも減らしておく算段は整えた。
時間は前回と同じに、今度は並ぶ場所を間違えず来たが、しかしやっぱり結構な混雑である。
目的の銀色ASIMOはメガステージでのHONDAのコーナーでの披露。回数も限られている。個々のブースは鑑賞済みなので、今回は入場からずっとここに居座る事にした。

初日に観た様にまずはロボットパレード。勿論内容はほぼ一緒。前回撮影時に不十分だったところを補う余裕の鑑賞。その後SONYのコーナーがあり、12時より目的のHONDAのコーナーが始まった。
スタンダードなものと胸を赤く塗られたもの2体のASIMOが登場し、まずはASIMOの進化した認識能力の披露。従来は人がコントローラーで遠隔操作していたのだが、今回は自律歩行。手を振る女性の方へ自ら認識して歩み寄っていったり、2台のASIMOで障害物を避けるように指示をするとそれを避けながら目的の場所まで来させる競争をしてみたりするパフォーマンスを披露した。HONDAのブースでも認識能力についてのデモンストレーションをお客さんと触れ合う形で行っていたが、ソフトウェア面での課題の多さは他企業と同様ではあるものの、見せる事のできる能力の質・量は流石に豊富だ。

従来のASIMOによる一通りのデモンストレーションを終えると会場にP3が現れ、先程の2体のASIMOと合流し整列。
そしてお客さんも察したのか、場内のボルテージがやや上昇気味になり、舞台袖にそれは現れた。

HONDA ROBOTS


「眩しい、ホントに眩しいよアンタ!」
銀色に煌くボディはそれだけで只者ではない風格を醸し出す。(誇大表現)
それが歩き出すと場内がどよめいた。
「は、はっやーい!」
歩行速度は従来のほぼ倍、3Km/h。数字だけ聞くとあまりピンと来ないかもしれないが、今まで見ていたものの速度を知っている者にしてみれば、目の前で見せられるその軽快な歩みは充分驚くに値する。右の写真のブレは自分の未熟さもあるが誇張でも無い。少なくとも昨年のメカロボのブレとは意味合いが違う。(←失礼な奴)
今回のはあくまで研究段階の試作物らしいが、また一つHONDAの力を見せられた。これはASIMOが走り出してしまう日も近いのか?

SILVER ASIMO

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