誕生の時、未来は今

「2003年4月7日」
多くのある漫画を知る者にとって、また多くのある研究者にとってその日は一つの大きな目標であり、大きな通過点でもある。
最早勿体ぶる必要もあるまい。
漫画の神様、手塚治虫が生み出した「鉄腕アトム」。
そのアトムが作中で誕生したとされる日こそ、この日である。

その日を目前に控えた4月3日より4日間。かつて思い描かれた未来を現在に創出させようとする人々の思いが込められたイベントが今年も開催された。
「ROBODEX2003」
既に3回目となるこのイベントだが、今年は先の理由もあり、より大きな意義を持つ。
今年をこそロボット元年と捉える人々も数多いという。
今回はそんなアトムを中心に据え、より大きな規模を持って開催された。
・・・いつものパシフィコ横浜の利用スペースを拡張しただけだけどね。

目覚めの時を待つアトム


毎度の如く、チケットは事前にロッピーで購入済み。
そして前回同様、初日の開場の1時間以上前に到着。まだスタッフの方が目立つくらい人がまばらな会場で余裕の開始待ち・・・のはずが。
徐々に開場の10時が近づくにつれ、普通ならば列が整理されてくるはずなのに、自分の待っていたパシフィコ横浜の1Fロビーはあまり変化が無い。ちょっと様子を伺っていると1Fに来た一般客と思われる人がちょっとキョロキョロとした後にエスカレーターで2Fへ上がっていくという光景が何度か見られた。
「あれ、ひょっとして待つ場所が去年と違う?」
流石に不安に思った自分は適当なスタッフに声をかけて尋ねると、既にお客さんは2Fに列を作っているというではないか!
慌てて自分もエスカレーターに上ってみると・・・、あぁ、人、たっくさん。オマケに自分が来た時には居なかった誘導の人やら看板やらもあったりして、自分、すっかり気合が空回り。
お陰でしばらく前に居並ぶ人々に極めて身勝手な嫉視を浴びせていたりいなかったり。

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[reports-11] 2005.08.15再編
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