誕生の時、未来は今
まずはいつもの・・・
不覚にも多少の出遅れをとってしまったが、春休み中とはいっても平日朝イチ。どうにか場内はまだ空いている。プログラムによると好例のメガステージでのパレードまでちょっと時間があるので目に付くところを駆け足で軽く一回り。途中何故か出展していたサミーのブースに右のようなもの展示してあったが、後で公式ガイドブックやHPで探っても何がやりたいのか分からんかった(っていうか記載そのものが無い)。取り敢えずロボットの前にあるボタンを押すとガーガーギーギーと首やら腕やらを振ったり眼が光ったりとかしたが、ホントにそれだけ。同じデザインのロボットの立体映像の展示もあったけど、このイベント的にはどうなんだろう?ま、いいや。
そうこうしている内にお客さんは早々にメガステージ周辺に陣取り始めていた為、自分もその波へ合流しメガステージに場所を取る。そして時間となり、本イベント1回目のロボットパレードが始まった。
ステージの暗がりを、警告灯を光らせ巡回警備中である事を告げながら一体のロボットが入場してきた。既に昨年来お目にかかっている綜合警備保障の"C4"だ。総警は民間セキュリティ会社ではあるが、自分の中ではすっかりロボット関連企業である。洗練度はメーカー系に比べればまだだが、実用化への踏み込み具合は相当な域だ。
C4による巡回が終わると、ステージ中央のお立ち台に人に抱えられて小さな1体のロボットがやってきた。舞台上のマイクの前に立てられたそのロボットから人が離れると、眼を光らせ息吹を取り戻しご挨拶。
SONYのSDR−4X改め"SDR−4XII"である。
ロボットの中ではHONDAのASIMOと並んですっかりお馴染みだ。このステージでは彼がホスト役となってこの後に登場するロボット達を紹介していった。
舞台上ではエプソンの"ムッシュII−P"のように僅か2cm程度(客席からでは肉眼で見えん)のものから先程のC4のような人間と同じ程度のサイズのものまで多くのものが登場したが、その中から3体程ピックアップ。
まずはテムザックの番竜3rdバージョン、"T73S"。
前のバージョンよりやや小型化し、携帯電話を利用して遠隔での操作や内蔵されているカメラで監視をしたりする機能も備えている。警戒モードになると光ったり吼えたりと、番犬に取って代わる日も近いのか。今回は一般販売も受け付けていたようで、色も5色用意(赤、緑、青、白、黒)してお値段は198万円だそうですよ。どうですか?奥さん!
お次はC4同様自走式の黄色いボディ。顔の見た目は触角の無い蜂のようで家庭用のロボットのようだが、挨拶するその声はちょっと無機質な男声。
三菱重工の"wakamaru"である。ある程度の会話もでき、ネットとの接続もできる。ATRの"ROBOVIE"で培われたコミュニケーション能力等の研究成果が組み込まれている。これも近い内に100万円台での販売を目指しているとの事。な、何か何時の間にかお手軽そうな(いや自分にはお手軽では無いですが)ところまでこんなロボットが来てるんだな。
最後にNEDOが開発した、今回取り敢えず見た目のインパクト1番なのがこれ。
"HRP−2 プロメテ"である。どっかのアニメで見た事あるようなデザインだが、それもそのはず、デザインは出渕裕その人だ。あー、とうとうこんなん作っちゃったトコが出たよ。
このステージでは自ら寝転がって起きる動作を一連でやって見せた。また、このステージ上ではなくNEDOのブースでの事ではあったが、人間と一緒に物を運ぶ共同作業や板を立てかけるなどのパフォーマンスも披露していた。挙動はまだ華奢な印象を拭えないが、強ちハッタリでも無さそうなレベルに来つつあるようだ。
ムッシュII−P
番竜 T73S
wakamaru
HRP−2 プロメテ