ロサンゼルス&シカゴ

2004/09/01

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●ロサンゼルスとシカゴ

 ロサンゼルスとシカゴはともに訪れたことのある街です。ロサンゼルスは2回、シカゴは4回です。ロサンゼルスは2回といっても、1回はほとんど通過しただけでしたので、訪れたといえるのは1回でしょう。次女がカナダでチャーリーさんの家にお世話になり、その後、バンクーバーに移動するというその時、お礼かたがた、カナダのチャーリーさんの家を訪ね、その後次女と家内と私の3人でロサンゼルスに行きました。
 空港でレンタカーを借りたのですが、その時担当者が、
「ホテルはどこですか?」
「ダウンタウンの真ん中のホテルです」
「ダウンタウンを走るときは、センターライン側、一方通行なら道路の真ん中を走るように。前方の信号が赤信号の時は手前でスピードを落とし、青になるタイミングを計って走るように」
といわれました。また、係員はさらに、
「赤信号で停車しているとき、窓は開けないように。また、止まっている車に近寄ってくる人が居たら、赤信号でもかまわないので、そのまま事故に注意して、スタートするように」
と付け加えたのです。
 半信半疑でこの話を聞いていたのですが、夕方5時をすぎるとロサンゼルスのダウンタウンは道を歩いている人がほとんど居なくなり、恐ろしいほどの静寂に包まれます。確かにレンタカー屋の係員が話したとおりにしないと、危ないな、というのがその時の印象です。それまでいくつかのアメリカの街に行きましたが、ロサンゼルスほど、治安に対して不安感を抱いた街はありません。
 ちょうどこの旅行の時に、ハリウッドの近くにある、チャイニーズシアターにも行きました。日本人の観光客と思われるグループにたくさん出会いましたが、私たちのように、3人で行動しているグループは皆無だったのです。かならず、ガイド(ツアーコンダクターを含む)が一緒なのです。ガイドの人にちょっと話を聞きますと
「治安が悪く、ひったくりなど、日常茶飯事なのです。日本人の観光客は狙われやすく....」とのことでした。
 そんなこととは知らず、私たち親子は、チャイニーズシアターの周辺をふらふら。ちょっと街の雰囲気が悪いな、とは思ったのですが、一歩間違えれば身ぐるみ剥がれていたのかもしれません。しかし、その時の私の格好は、Tシャツにジーパン、家内も同様な出で立ち。娘は、現地の住人のような格好をしていました。そのせいかどうかはわかりませんが、何事もなくホテルに戻ってきました。
 今思い返しても、
「いままで行った街の中では、もっとも危なそうな街だな」
という思いが強く浮かんできます。
 私はアメリカが好きです。その理由は、安全なところと危ないところの境目がはっきりしているからです。道一本挟んで向こう側は危ない、こちら側は安全、というのがわかるのです。これに対してヨーロッパはどこまで行ってもグレーなのです。安全そうで危なそうで、というように判断が付かないのです。
 アムステルダムにオランダ人の知人がいます。家内とオランダに行ったとき、西教会の裏側、飾り窓のすぐ側の歓楽街に3人で行きました。街を歩いていて別に不安を感じるようなことはないのですが、
「一人では歩きません」
とオランダ人の知人がいうのです。現地の人が言うくらいですので、きっと危ないんだろうな、というのがその時の印象です。ジャンキーが道ばたにたむろしているぐらいで、特に身の危険を感じるということではないのですが、190cmを超えるようなその知人が言うのですから....。
 というように、私にとってヨーロッパはグレーなのです。これは、ロンドンでも同じように感じますし、ブラッセルなどでも感じます。南ヨーロッパは残念ながら訪れたことがありませんので何ともいえませんが。
 話をロサンゼルスに戻しましょう。小学校の社会の教科書だったと思います。アメリカのカリフォルニア、ロサンゼルスの北側に「セコイアの木」の森があり、そこに、世界で一番背の高い植物があります、といったことが書かれていました。せっかくのチャンスですので、セコイアを見に行くことにしました。片道4時間ほどだったでしょうか、山道に入ってしばらくすると、鬱蒼とした森林に入ります。その中に、セコイアの森がありました。確かにデカイ、高い。何でこんなに大きく育つんだろうと不思議になります。木は日本でよく見る椚や楢、檜、杉等に比べ柔らかく、ちょうどバルサやコルクの木といった感じでしょうか。爪を立ててひっかくとぼろぼろと幹が崩れてしまうほど柔らかい木でした。
 今回予定しているツアーでは、ここまで足を伸ばすことは時間的に難しそうですね。話をいきなりシカゴに移します。シカゴは仕事で4回ほど訪れました。最初にシカゴに行ったときのことです。NHKでERが放送されており、家内が、
「おみやげ、ERのグッズがいいな...」
というので、シカゴでのフリータイムに探し回った記憶があります。街を歩いている人、お店の人にER関連グッズを売っている店を聞くのですが、だれも知りません。
「ABC放送の下に番組関係のグッズを扱っている店があったと思うけど」
という話を頼りにABC放送局に行きました。Tシャツやトレーナー、マグカップなど、ER関連グッズが置いてありましたの、早速買い求めました。
「日本からきてTシャツ買い占めるつもり?」
とABC放送ショップのレジの人に言われたのを思い出します。このときは10名ぐらいのグループで「Commdex」というコンピュータ関係のイベントを見に行ったので、フリーな時間がそれほど多くはありませんでしたので、シカゴを満喫することはできませんでした。シカゴを満喫したのは、その次に訪ねたときです。
 2回目のシカゴは一人でした。やはりコンピュータ関係のイベントを見に行ったのです。イベントは月曜からでしたが、土曜日にシカゴに入り(飛行機が遅れ、夜の12時近くにホテルに入ったのですが)、翌日曜日は完全にフリータイムとなりました。 飛行機が遅れたのは、予定していた飛行機ではなかったからでした。成田でチェックインしようとすると、担当者が、「お一人ですよね」、「もし問題がなければ、別の便に変えて頂けませんでしょうか、実はご予約頂いている便がオーバーブックで....」ということで、直行便ではなく、乗り継ぎ便に変更し、サンフランシスコからの乗り継ぎ便が遅れたためでした。
 シカゴには人間を輪切りにした標本があることで有名な博物館があります。日本でも確か公開されたことがあると思いますが、そのとき見ることができなかったので、せっかくのチャンスですので、見に行きました。アメリカの大都市には必ず博物館、美術館があり、収集品も珍品、貴品とバラエティに富んでいます。また、人の輪切りだけでなく、日本で言う交通博物館と科学博物館が一緒になったような作りの博物館にも行きました。子どもたちの社会科の授業の中にも見学が取り入れられているのか、クラス単位での見学者に多数で会いました。私が、アメリカの中で気に入っている街の一つがシカゴです。

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最終更新日 : 2004/05/27