タッピング,G.F

　米国ウイスコンシ州レイク・ミルズ出身。ローレンス大学卒業後、シカゴのクック師範学校で幼児教育を専攻、さらにドイツのライプツィヒで音楽を学ぶ。 1888(M21)夫ヘンリー(同墓)と結婚。1895来日し、翌年東京築地居留地の自宅を開放して築地幼稚園を開設。 1897保母の養成を開始した(当時はTokyo Kindergarten Teachers Training Schoolと呼ばれた)。この養成所は、後に東京保姆伝習所(彰栄保育福祉専門学校)として発展。 1905(M38)東京保姆伝習所卒業生であった石原キク(23-1-3)に渡米援助をした。'07夫人と共に盛岡バプテスト(内丸)教会へ赴任。 岩手県最初の幼稚園である盛岡幼稚園を設立し、ニューヨークからピアノを取寄せ、自ら曲を弾いて園児に自由なリズム表現を指導するなど、個性を尊重した進歩的な保育を実践した。当時の園児に長岡輝子がいる。 のち横浜の寿町幼稚園長となり、ＪＫＵ(Japan Kindergarten Union)の有力なメンバーとしてキリスト教保育に貢献。 晩年は一家をあげて賀川豊彦(3-1-24-15)の宣教と福祉事業を支援し、米国に向け広く紹介した。日本で没した。

＜日本キリスト教歴史大事典＞
＜MATHU様より情報提供＞

＊墓所には夫と共に眠っている。ここの墓地はアメリカ・バプテスト派教会の墓所である。墓石の左側にグレシットの像と碑がある。 墓石の手前に墓誌が建ち墓誌にはタッピング一家の刻みしないが、グレシットはタッピングG.Fの亡骸を見守ったと英文で刻まれている。 墓誌には、ヘンリー、Ｇ．Ｆと続き、息子のウィラード・タッピング（WILLARD.F.TOPPING）。娘のヘレン・タッピング（HELEN.TOPPING）。 ウィラードの妻のエバリン・タッピング（EVELYN.BICKEL.TOPPING）の名が刻まれている。

タッピング,ヘンリー、 タッピング,ウィラード.F
グレシット,J.F.、 賀川豊彦、 石原キク