タッピング,ウィラード

　東京出身。父は宮沢賢治に聖書を教えたことで有名なヘンリー。母は日本の保育事業に尽力したG.F.タッピング。姉はヘレン（全員同墓）。東京、盛岡、横浜と幼少期から父母の傍らで聖書を学んだ。 1923(T13)瀬戸内海福音丸船長であったビッケル船長の娘であるエバリンと結婚。1926(T15)から独り立ちし宣教師として横浜で布教活動を始めた。 ビッケル船長が亡くなり、福音丸の船長を継いだ息子のフィリップ船長も急死し、財政難等で1929(S4)売却されることとなり、その告別式で送別の電報を送った。その二年後の1931(S6)福音丸が伝道活動をしていた瀬戸内海近海の島嶼部会宣教師となった。 福音丸の意志を継ぎ、「福音丸新法」を発刊し伝道活動を継承した。太平洋戦争のため1941いったんアメリカへ帰るが、戦後すぐに来日し、以後は関東学院専門学校・短期大学校の発展のために尽力した。 息子のケニス・タッピング（ご健在）は、京都大学客員教授として危機管理・防災研究機構の研究、教育をされている。

＜せとうちタイムズ＞

＊姉のヘレン・タッピング（HELEN.TOPPING）は1889.4.12〜1981.3.26ＮＹ生まれ、1895年来日。

エバリン・タッピング（EVELYN.BICKEL.TOPPING）
1899.7.11〜1983.2.19
　横浜生まれ。父は瀬戸内海近海で福音丸に乗って伝道活動をしていたビッケル船長。母はアニー。兄のフィリップは中国貿易船長をしていたが、父没後、来日し福音丸船長をした。再び中国へ渡り、1924(T13)上海で急死した。
　エバリンは11歳まで瀬戸内海の福音丸船上で過ごした後、渡米して高校と音楽学校を卒業。1921(T10)宣教師として来日し、横浜の捜真女学校で音楽教師をしていた。1923(T12)ウィザードと結婚。 1931(S6)から夫と共に島嶼部会宣教師として過ごし、1941いったんアメリカへ帰国し、戦後来日。創生期の関東学院短大のために尽力した。アメリカのアルハンブラで没し、遺骨は日本へ。

タッピング,G.F、 タッピング,ヘンリー