08年6月28日タモリ電車クラブ 祝!開業!! 東京メトロ副都心線で試通勤
ゲスト:堀部圭亮(進行)、岸田繁、土屋礼央、ダーリンハニー、南田裕介、枝久保達也(解説)、東出有輝、向谷実
いきなり電車の中でオープニング。というのも初回放送時点では翌日開業となる東京メトロ副都心線を試通勤するため(ガラガラの車内で試通勤もあったものではないけど)だ。前回の東京メトロでの最後のセリフ「次回は副都心線で」がそのまま実現した形。なんと、ロケ日は国交省による最終チェックの翌日。一般客として乗車するのはタモリたちが初めてということだ。なんという恵まれた番組…。

今回の工程は、(1) 池袋から渋谷まで直行運転、路線を堪能→(2) スイッチバックして雑司が谷まで戻る→(3) 再び渋谷に向かいながら各駅停車、駅を自由に探索、というもの。まずは直行運転だ。車両は和光検車区を出発し、池袋あたりから新設区間へ。上越新幹線の予定地や神田川を避けるため深く潜ってゆく。新設区間だけあってトンネル内は明るく綺麗。かぶりつくとカーブもはっきりわかる。1面2線構造の東新宿駅を過ぎるとトンネルがボックス型に。東急乗り入れの際に折り返し運転をするためのY線のある新宿三丁目駅(丸の内線と都営線の間を通しているのだとか)を過ぎると複線になり、さらに明治神宮駅を過ぎるとトンネルが楕円形になり、終点渋谷へ。渋谷からの折り返し運転では岸田が走行音を録音。例によって床に耳をあてて至福の時を過ごしていた。

雑司が谷に戻った一行は、ひとつひとつ駅を堪能していく。雑司が谷では走ってゆく電車を見送り、ホームドアの効果を実感し、誰も乗っていないエスカレーターに興奮し、改札の吹き抜けに感心した。西早稲田ではやけに浅いベンチに腰掛け、東新宿では急行の通過を肌で感じ、南田が予行運転用のダイヤグラムに目をつけ、新宿三丁目では丸の内線への接続路のシャッターを開けてもらい(何も知らない一般客が流れてきそうになるハプニングも)、急行の通過駅(明治神宮前?)では駅のホームから車内の撮影を試みるも失敗した。

渋谷駅から降りると待ち構えていたのは向谷。副都心線に乗りたかったのに待機していたようで、というのも東急サイドをして一行を迎えるため。ここで東京メトロから東急へバトンタッチ、続きは来週で、渋谷駅構内を堪能、とのこと。枝久保からは一行におみやげとして副都心線開業記念のパスモが贈られた。一同大興奮。


ホントに副都心線編もやるんだな、とまずそこに驚いた。二週連続企画から中一週置いてまた二週連続企画、という全体の構成はいかがなものかと思うが、開業直前という時期的には致し方ないところなのだろう。ただ、今週のみで終わるかに見せかけて番組の最後で事業者がバトンタッチ、翌週は違う内容で(よく見ると序盤で渋谷駅探索もある、と言っているのだが)、というのは二週連続ものではあまりないような感じで、そこはよかった。電動工具の回といい、なかなか工夫してるな…。南田が所属タレントを引き連れずに登場。まさか単独出演を許されたのだろうか? 以前ピンで出てきたときは翌週別企画で豊岡真澄が出演、ってこともあったけど現在の扱いはどうなんだ。来週あたり担当しているタレントが出てくるかも? ダーリンハニー長嶋は電車好きではない常識人ツッコミだったように思うのだが、いつのまにか立ち位置が電車好きのようになっているところがおかしい。あと岸田の格好な。開業前の空間で「DESTROY」ってロゴなのは何かの冗談なのかしら。C

関連リンク:東京メトロ


空耳アワーの結果

枝久保、東出、向谷以外のメンバーが揃って鑑賞。ナンシー関の大ハンコ展は大反響らしい。

ミュージシャン曲名賞品
R.ケリーウェザーマン耳かき
テスタメントアローン・イン・ザ・ダーク手ぬぐい
オジー・オズボーンセンター・オブ・イターニティ耳かき

 

08年6月21日一番ウマいのはどの“ブシ”だ!? 節キング決定戦!
ゲスト:浅草キッド(博士が進行)、光浦靖子、瀬尾幸子、二神英治(解説)、二神英明
存在は地味でも和食に欠かせないものがだし。昆布や鰹節でとるのが一般的だろうが、今回注目したのは鰹節などブシのほう。鰹節にもさまざまな種類があるし、最近は他の魚を使ったブシも多数出てきている。そこで今回はさまざまなブシでだしを取り、その風味の違いを味わおうというもの。

まずはマガツオからつくり、カビ付けを施された本節。さらに背側を雄節、腹側を雌節というようで、雌節のほうがやや脂が乗っているらしい。だしを試飲した時に両者の違いは具体的には語られなかったものの、確かに違う味を出しているようだ。本枯本節二年物は本節をさらに2年寝かせたもの。本節との違いは見た目にはなかなかわからない(断面では枯れの進み具合が一目瞭然だが)が、先代社長の二神明には完璧にわかるようだ。だしは色も味も濃く、香りも強いとのこと。カビ付けを行わない荒節は花かつおの原料になっているだけあって、だしも馴染みの味で、酸味がややあるようだ。なお、鰹は近年シーチキンの材料に使われており、輸出用の鰹節は急騰しているとのこと。二神らも頭を悩ませているようだ。

ソウダガツオから作る宗田節は強い酸味や渋みが特徴。アクセントが強く、他のブシで取っただしに混ぜて使うことが多いよう。ゴマサバから作る鯖節は脂肪分が多いので甘みとコクが強い。これも宗田節と同様、単体で使うことは少なそうだが、香りが人の家の匂いに似ているようだ。サンマ節は最近出てきたブシでサンマの味が強力に出ているらしい。ここで二神特製のかえしが登場する(出番が遅すぎ)が、そば用のかえしだったのでラーメンスープに使われるサンマ節には合わないということで不評だった。ウルメ節はウルメイワシからできるが燻している分煮干しよりも香ばしさが強く、鰯の青臭さも出ているようだ。

他にも小型のマガツオから作り、血合いを残す関係で本節よりコクがある亀節、キハダマグロから作るマグロ節、ムロアジから作り名古屋でよく使われるムロアジ節を飲んだようだが、オンエアではカットされた。また、新しいブシとして鮭節を開発しようとしたがだしが出ずに失敗した、というエピソードも語られた。

せっかくなのでと、タモリと瀬尾がだしを使った一品料理を披露。タモリは本枯本節二年物、ムロアジ節、鯖節、ウルメ節を使ってだしを取りさらに追いがつお、みりんと薄口醤油と酒で味付けをして温かい素麺をつくり、瀬尾は本枯本節二年物と亀節を使ってだしを取っておぼろ豆腐を投入、塩と醤油で味を調えたのち溶き卵を回し入れてわけぎを乗せ、おぼろ汁をつくった。いずれも良質のだしを贅沢に使っているだけあって、かなり上品で濃厚な味に仕上がったようだ。

最後は節キングを選ぶということになったのだが、混ぜるからいいのであって一本には決めづらい、と。結局鰹節の発展に日々精進する二神にブシに乗せる予定だった王冠が贈られた。


名古屋は多くがムロアジと言われてもそれを意識できるほどではない味音痴だが、だし汁そのものは好きなので、いろいろな種類が飲めるのがうらやましい。ただ、何しろ味の違いを確かめるものなので、いまいち伝わってこないのがもどかしい。炭酸の飲み比べなど、食べものに関する企画にはつきものと言えばつきものではあるものの、ヘタに興味をひく題材だけに残念だ。前日ダジャレばかり考えてきたという玉袋はやはり酒が入っているときのほうが切れるのだろうか、それとも企画の流れの関係だろうか、借りてきた猫のようなおとなしさだった。「井筒さんがいなくてよかった」と博士は言っていたが、井筒監督がいないことも多少影響したか。でも、最後の料理も含めて、今回はかなりうらやましい回だったと思う。C

ちなみに今回は大田区でのロケだったが少し前にやったロケ弁コンペより、実際にしんきの弁当を発注した模様。

関連リンク:マルサヤ


空耳アワーの結果

先週完成した空耳テーブルを実際に使用。天板にガラスを張ったようだ。安斎、ナンシー関大ハンコ展の宣伝をした。

ミュージシャン曲名賞品
ジャネット・ケイラヴ・ユー・オールウェイズ手ぬぐい
ビョーク泣きぬれて耳かき
ミウシャ&アントニオ・カルロス・ジョビン飛行機のサンバ手ぬぐい

 

08年6月14日プロ用電動工具を使って日曜大工をしよう!! 後編
ゲスト:山崎樹範、石田靖、ガダルカナル・タカ(進行)、岩原和央(解説・実演)、安斎肇、朝山隆(木工指導)
いきなりタモリが見覚えのある作業着で登場。何かと思えば先週の続きだ。あくまでメインは椅子づくり、と山崎はゴネるのだが、マキタのすばらしい電動工具を使えば山崎のしょぼいデザインでは30分持ちそうにない。そこで、椅子をつくりつつ電動工具をさらに見ていこう、ということに。

今週最初に見る工具は高圧エア釘打。先週のオートパックスクリュードライバみたいなもので、エアーで釘を連打できる。コンクリートにも打ち込めるという強力さだ。高圧エアタッカはステープラー(いわゆるホッチキス)の巨大版で、壁などに薄いものを貼り付けるときに使用。ガス式鋲打機はやはり先の二つと同様に圧力で鋲をコンクリートへ打ち付ける工具。旧来火薬を使っていたものがガス燃料と空気の混合物の爆発でよいらしく、音もだいぶ静かになったのだという。

というところで番組をあっさり終わろうとしたのだが、山崎が相変わらず椅子椅子うるさい。そこへ安斎が乱入、様相が一変する。安斎が作ろうと訴えかけたのはやっつけ仕事のまま10年以上使用していた空耳アワー用のテーブル。マキタの工具がいろいろな場面で使えそうとあって山崎も諦め、朝山の指導の下、マキタの電動工具で空耳テーブルを作ることになった。

テーブルの材料はラジアータパイン材。まずは充電式ジグソーで天板を円形に切り出す。タモリをはじめ、安斎や山崎も挑戦。石田はマキタをほめちぎってポイントを稼いでいた。山崎は少し残してしまったが、ジグソーを駆使して細くカットすることに成功。続いて脚というか軸に相当する板2枚に切り込みを入れ、両者を組み合わせる作業。スライドマルノコで2本切り込みを入れ、その間をジグソーで落とすことで切り込み作成。余った部分は少しずつジグソーで切り落とす。大事な作業だからか、普段は真っ先にやりたがるタモリも他のメンバーに回そうとするので、仕方なく安斎が挑戦。続いて山崎も嫌々ながらやっていくが、怒られるのを恐れるがゆえの思い切りのなさにいろいろ言われ放題。そうこうしながらも一通り削り落とすが、一同慎重になりすぎたあまり板がうまく合わなかったため、再度ジグソーで調整。ここでタモリが若干割ってしまうが、それもかえってよかったのか、今度はぴったり合った。

次は天板の余分な部分をランダムオービットサンダで削り落とす。ここではタモリが慣れた手付きを披露。天板と脚をつなぐダボ穴は山崎が開ける。大胆さが出てきて、「きょう一日でだいぶ成長してきた」と言わしめた。ダボを差し込み脚と天板のドッキングも無事完了。仕上げとしてトリマで天板の面取りを行う。ここでも山崎が大活躍し、それを受けてタモリが防塵ミニサンダで表面仕上げを行って完成した。

最後は完成したテーブルに安斎が絵を入れる。絵を入れないほうがいいのでは、と言われつつも、いつもテーブルの上に置いているオブジェ位置をバミって、そこに顔を描いていった。耳も描いたら耳がはみ出ることになってしまったが、そのあたりはらしいというか何というか。テーブルは次回から(実際は今回から)使うとのこと。で、山崎の椅子は最後まで作られなかったわけだが、「椅子はできなかったけどもっと大事なものをもらった」んだと。


まさかの2週連続企画に面食らった。前週に前振りなしで前後編企画をやったのははじめてではなかろうか? 何も作らず終了かと思ったら実際にも作っているし、こういう形態は新鮮。この回だけ見ると、工具紹介がやっつけで、やる意味あるのか?という気になるだろうが、先週から見ているとセットでちょうどバランスのとれた時間構成になっているように思う。山崎の椅子が作られそうで結局作られないのもよかった。後半はほとんどタモリと山崎しか働いてないが、大胆さのない山崎がだんだんと成長していくという想定外のドラマが、単純な工程に彩りを添え、結果的によかったかと。それにしても、空耳テーブルってあんなやっつけで長いこと使ってたんだな。最近貼ったガムテープも見られなかったし、どれだけ補修せずに使ってるんだよという風に感じてしまう。B

関連リンク:マキタ


空耳アワーの結果

さっそく新しいテーブルを使用して芸能人連で見る。箱馬に座って見たのだが、山崎は空耳テーブル作成の今回も、箱馬づくりの回も、ソラミミかきづくりの回も参加していたのだと。言われてみれば…。タカがやたら評価を上げようとしていたが、タモリはそんな声に惑わされることなく冷徹な判断を下していた。

ミュージシャン曲名賞品
ノー・ユース・フォー・ア・ネームバイオマグ手ぬぐい
ウィズイン・テンプテーションフローズン手ぬぐい
スリップノットザ・シェイプ手ぬぐい

 

08年6月7日プロ用電動工具を使って日曜大工をしよう!!
ゲスト:山崎樹範、石田靖、ガダルカナル・タカ(進行)、岩原和央(解説・実演)
今回は山崎が椅子を作りたいのだそうで、そのためには工具を揃えようということになるのだが、そこで出てくるのがモーター販売から電動工具のリーディングカンパニーへと上り詰めたマキタである。マキタの電動工具は世界中で活躍しており、それを使えば山崎の希望する椅子(彼の用意してきたイメージデザイン画はかなりショボいが)も一発だ。そんな電動工具の数々を見せてもらうのが今回の趣旨。

最初に見たのはオートパックスクリュードライバ。コイルタイプの連結ビスを装着し、高速かつ連続で最大100本のビスを打つことを可能にした。そのあまりの速さにはみな驚嘆の声をあげるばかりだ。続いて木材の角を面取りするトリマ。スイッチを入れて押し込むだけで職人のような仕上がりにまたもみんなびっくり。値段の安さと相俟って、半ばテレビショッピング状態だ。

充電式ペンインパクトドライバはコンパクトなドライバにインパクトを加えたもの。まっすぐだけではなく、折り曲げて使えるところも魅力。防塵マルノコはホースで集塵できるのは当然として、他の防塵マルノコとは異なり、台が傾斜できるところがポイント。これにより、切断した木材同士の接着がよりぴったりするようになった。充電式レシプロソーはいわゆる電動引きノコ。スピード調整も可能で、金属やコンクリの切断にも十分使える強靭さを持っている。ニブラは高速パンチ。連続して穴を開けることで、安全に金属板を切断できる(1.6mm程度までは可能)。

こういう企画にありがちなクイズコーナー「クイズ 100人に聞きマキタ」も。問題は、「ホイットニー・ヒューストンのベストアルバムのジャケにはマキタの電動工具が使われているがマキタは納得いっていない。なぜか?(充電式なのに100V電源コードがついているため)」「Mr.BIGとマキタとの深い関係は何か?(ギターのポール・ギルバートがマキタのドリルで演奏することがある)」というものだった。

さて工具に戻る。ダイヤテックドリルはコンクリートに穴を開けるためのものだが、ハンマードリルタイプではなく、ドリル先端の工業用ダイヤの回転のみで静かに穴を開けられるもの。静かなだけではなく力も要しないようだ。従来型のハンバードリルと比べてもその差は明らかで石田もびっくり。コンクリートはつり用の電動ハンマもかなり強力で、はつりがスムーズにできていた。

で、結局山崎の椅子は時間がなく断念。はじめからそういう流れだとはいえ、マキタの紹介だけで終わってしまった。


基本的に電動工具の性能に「おおお」と驚く、その繰り返しだが、なにしろ性能がいいものでメカ好きにはたまらなさそうな回。自分はメカ好きというわけでもないと思うが、それでもけっこう興奮して見ることができた。最近の電動工具はすごいな…。タモリが電動工具と聞くやジャンボエンチョーと結びつけていて、まるで宣伝部長のよう。といっても「ジャンボエンチョーにはなかった」とばかり言っていたので、宣伝になってるかどうかは疑問だが。当然作られることのなかった山崎の椅子だが、そもそもデザイン画がヒドくて素晴らしい。椅子の絵なのに、素でテーブルと間違えられるくらいだからその実力は推して知るべし。スタッフが描いたものでないなら、もういっそ「ぷっ『すま』」の絵心クイズに出ちゃいなよ(出てるのか?)。って自分も絵心はゼロなのであまり言わないほうがいいか。あとは岩原が随所にツッコミどころを入れてくるタイプで、それでより円滑に話が進んでいったような気がする。C

関連リンク:マキタ ジャンボエンチョー


空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
セルジュ・ゲンズブールつまらぬもの手ぬぐい
10ccアイム・ノット・イン・ラヴ手ぬぐい
サウンド・プロヴァイダーズ5ミニッツTシャツ

 

08年5月31日地味すぎて伝わらない趣味シリーズ「苔」
ゲスト:アンガールズ、ほんこん(進行)、五月女ケイ子、手塚直人(先生)、上野健
アンガールズ田中は隠れた?趣味として苔を栽培しているらしい(山根の趣味もナマズと地味目)。ただ、わからないことがあっても誰にも相談できずほとほと困っていたとのこと、そこでこの番組の出番だ。苔について詳しくなりたい、という田中の希望に応えるべく、38回目出演(テロップが出てきた)のほんこんがエスコート。苔の世界を掘り下げていく。

そもそも田中が苔に興味を持ったのは1年半ほど前のロケの宿泊先で。宿の苔に食いついたら鉢をもらえたのだという。以来独学でさまざま育てているとのことで、愛苔を見せてもらうことに。ただ、あまり綺麗ではないのでギャラリーの反応はいまひとつ、しかも田中ですら種類がわかっていない(図鑑と見比べても全然違う)ようだ。育て方ももちろん独学で、ずっと室内に置いておくとよくない、たまにベランダで陽の光を与えて、などということが一部枯らしながらも経験的にわかってきたらしい。

と、ここから先生の手塚を交えて、田中の悩みを具体的に聞いていく。まずはコケ栽培の専門知識を学びたい、というもの。エアコンをつけていいのかどうかもわからないらしい。エアコンをつけて枯れたというからエアコンが原因だろ、とは周囲のツッコミ。手塚もそのへんの意見は一致した。田中はインターネットも駆使しているようだが、実際のところ水をやって放っておけばいい、というくらいしか書いてないのだと。それに対して、手塚もOA上でははっきりしたことは言っていなかったが、理想は自然の状態で育てることだとのこと。それよりも田中の苔の判別に話題が移り、手塚の見立てでタチゴケだけは判明した。

引き続き、手塚の店の売れ筋の苔を見せてもらう。造園苔の定番であるスギゴケ(タモリ邸にもある)、アクアリウムなどに使われるヒノキゴケ、育てるのに十年単位の根気が必要な山苔ことアラハシラガゴケ、苔玉に使われるハイゴケ、屋上緑化に使われるスナゴケを見る。田中の苔と違って綺麗に育っているので、ここまで反応が薄かった一同も一斉に食いついてきた。さらに、苔の鉢植えにも挑戦。土は必要なく、保水性保持のための木の皮を入れ、苔も入れていくというイメージでよいとのこと。基本的な作業は置くか差し込むかのみ。各人がそれぞれ異なる種類の苔を鉢に植えた。

田中には悩みがもう一つあるそうで、それはわかりあえるコケ友達が欲しい(そもそも田中が苔についてわかってないとのツッコミもあり)ということ。そこで番組が紹介するのが苔を専門としており、特に北極の苔を研究する上野だ。そんな上野と田中にフリートークタイムが与えられた。話題は好きな苔のことが中心で、しっかりオチもついた。また、手塚のときと似たような感じで、苔を見るコーナーもあり、上野秘蔵のマルダイゴケの標本を見せてもらう。糞の匂いがしてハエなどを呼び寄せるものらしい。

最後は上野に田中の苔を判別してもらう(タチゴケのほかにハリガネゴケの仲間、センボンゴケの仲間、カガミゴケ)とともに、携帯電話の番号を交換して終わり。苔友達ができて田中も喜んでいた。


ちょうど少し前にETV「美の壺」の苔の回を見ていたので、なかなか面白く見た。アンガールズのヌルくグダグダな感じもこの番組に合っていていい。自分が苔栽培のパイオニアであるかのような語り口になっているにもかかわらず、実際のところ何も知らないという田中はよかった。そこへ絡んでくるのがすっかり安定株になったほんこんと五月女なら、そんなに外れるものでもない。昔からそうだが、五月女がおべんちゃらなしで思ったことを素直に言う(それが相手に突き刺さる)のは本当にいい。女性ゲストがかなり限られている気はするが、まだまだ重宝されそう。上野の登場時にタモリが「前にお世話になったんですよ」と言っていたが、極地研の回の時は上野は出ていなかったような…。オンエアでカットになったのか、あるいは組織に対して言っていたのだろうか? C

関連リンク:モス・プラン


空耳アワーの結果

安斎、実は苔が好きらしい。庭先で20年育てているとか。1本目には瀬尾幸子が登場。

ミュージシャン曲名賞品
エリック・クラプトンチェンジ・ザ・ワールド手ぬぐい
セルジオ・メンデスファンキー・バイーア手ぬぐい
ロストプロフェッツスティル・ラフィング手ぬぐい

 

08年5月24日脱ロケ弁屋宣言! 安くて美味い! 地元弁当コンペ 大田区編
ゲスト:乾貴美子(進行)、劇団ひとり、六角精児、FUJIWARA、樫木恵子、安部千恵子、塚原桂子、大島弘子
オールロケのこの番組であるからして、ロケ弁はつきもの。ロケ弁というと、量はもちろんのこと、値段も重要だ。いま番組では700円程度のロケ弁を出しているようだが、これをもっと抑えたいとのこと。そこで今回は大田区(港区を除いてもっともロケの回数が多い)の弁当屋に予算500円でロケ弁を作ってもらおう、という企画。タモリをはじめとするタレント勢が審査員となる。なお、「脱ロケ弁屋」とは、放送業界が普段使う弁当屋、仕出し屋から脱するということ。

ボリューム、肉、新鮮な魚、濃い味付けという勝手なスタッフの要望に応えるべくまず出てきたのは蒲田Uランチの幕の内弁当。焼鮭・唐揚げ・照り焼きチキンの肉・魚はもちろん煮物も入った豪華さに思わず一同から声があがる。そんな中、六角はなんとかうまいことを言おうとするが、総じて不評。続いて米が自慢の西糀谷の千葉米店から、お好み弁当。唐揚げや大きなエビフライもついてくるのも良いが、とにかく自慢は米。コシヒカリと赤飯の2種の盛り合わせで、大盛りも無料という豪華さ。

東蒲田のしんきからはロールステーキ弁当。元が肉屋という強みを活かし、国産和牛のロールステーキをメインにしつつ、ごま和えや煮物、エビフライもつけた豪華版。これも好評であるうえ、店を代表してやってきた塚原のキャラもよく、一層場を盛り上げた。最後は大森西の嫁すし。寿司屋だけあって他3店とは毛色の違う、三色海鮮丼だ。サーモン、漬けまぐろ、イカ細切りを惜しみなく乗せてきた。味もさることながら、店代表の大島も塚原に負けず劣らず立ったキャラで、弁当そっちのけでそのキャラで盛り上がっていた。

以上で出揃ったわけだが、500円でここまで豪華なら250円でもそこそこのものができるのでは、というプロデューサーの発想から、今回出演の4店に250円でも弁当を作ってもらうことに。Uランチの弁当は焼鮭がなくなったものの、箱は小さくならず、予想されたほど見た目のボリュームは落ちなかった。一方千葉米店は基本的に無理ということでご飯と唐揚げのみ。勝負をハナから放棄した感じだ。しんきは同じ弁当では無理でもロールステーキを活かすということでビビンバネギチャーシュー丼にモデルチェンジ。これにより野菜をうまく採り入れることとなった。嫁すしはサーモンも鮪も落としてイカ丼に。千葉米店以外はそれぞれに工夫がみられる結果だった。

最後は多数決で、大田区でロケをするときに永久に弁当を受注できる店を決めようとしたが、いずれも甲乙つけがたく、結局予想された結末ながら、とくには決めない、ローテーションで、ということになった。


ロケ弁の予算を抑えたい、となるとやはり懐かしの「ロケ弁1/10化計画」ではなかろうか。真っ先にそれが頭に浮かんでしまったもので、今頃そういう話を蒸し返してきたような印象を受けてしまってややマイナス。もっとも、残り物を使っていた前回とは比べものにならない豪華さではあり、近所にああいう弁当屋ができたら食いたい。乾ちゃんのてきぱきした進行は健在で、伏せ紙をめくらないといった天然ボケを織り交ぜつつ、最後の「PRしていただきましょうか…いらない」(うまく文字化できない)まで素晴らしい。番組の宝。真面目にコメントしても空回りする六角や意図的にボケ倒すタモリにフジモンやひとりが突っ込むような構図がたびたび見られたが、よく考えたら原西の出番がほとんどなかったな…。彼ももう少しボケていいように感じた。D

空耳アワーの結果

秋に開演予定のNASの公演、スポンサーがつかずお釈迦になったらしい。3本目はクリス・ペプラーからの投稿。

ミュージシャン曲名賞品
オリビア・ニュートン・ジョンフィジカル手ぬぐい
ベン・E・キングスタンド・バイ・ミー手ぬぐい
トゥオモドント・テイク・イット・トゥー・ハード耳かき

 

08年5月17日江戸の遺産 玉川上水(跡)を川下り
ゲスト:堀部圭亮、矢作兼、半海一晃、渡部一二(解説)
ずいぶんと暖かくなってきて、ロケ当日はちょうど桜の見頃。ここは花見としゃれこみたいが、この番組のこと、一風趣向を変えて、花を愛でながら川下りをしよう、というのが今回の話。下るのは玉川上水だ。既に多くが暗渠化されてしまった玉川上水だが、江戸時代は非常に重要視された一大水路。そんな当時の面影を見ながら上水跡を散策してゆく。とくに興味がなさそうだったタモリもなぜか猛烈な勢いで食いついてきて、古地図を見せられると喋る一方。玉川上水のエキスパートである渡部が加わるとそれはさらに加速する。

川下りは暗渠化されている久我山から。流れている水は高次処理水(浄化した下水)。もともとは上水であったため、水路の両側を盛り立てて地表水の流入を防ぐ工夫がなされている。それがなくとも分水嶺をうまく利用しており、当時の測量技術の確かさが垣間見えるというわけ。そのまま進んで実際に暗渠になるところを確認し、以降見えない水路の上を歩いてゆく。中央高速の下を通ってゆく過程で当時の名残が見える浅間橋歩道橋を確認、そのままさらに下って下高井戸5丁目で甲州街道と合流。一気に明大前へ。

明大前では水道用地の標石が見つかり、当時彼の地が玉川上水であったことを思わせる。さらに水のあるところに橋あり、ということで明大橋跡(新しいので復刻したものっぽいが)を発見。また、しばらく歩くと現在の水道を通す管が登場、その直下には玉川上水の管も見つかった。さらにその下を井の頭線がくぐるという構造にタモリは少々興奮気味。通りすがりの明大生を呼び止めて軽く言葉を交わすシーンも。

途中、玉川上水を作った男たちと題して玉川上水の経緯(わずか7ヶ月で43kmの水路を完成させるとは!)も紹介されたが、その中で最大の難所となっていたのは立川断層。破砕帯が生じて多数の空隙が発生していたのだが、これには何度も掘削→埋め戻しを繰り返して強固にしたのだという。また、高さ関係が逆転していたことも問題であった。これは断層沿いに水路を渡しながら、高さ関係が正しくなるところで断層を越えたらしい。しかしそれほどの難所を見に行ったわけでもなく、行かなかったことに対して一同ブーイング。

次に訪れたのは笹塚。ここには開渠部がまだ残っている。暗渠の出口や堰の跡を確認して散策。植物や生物の生育状況から水もきれいと考えられ、このような場所が残存していることをタモリは大変に意義深く感じていたようす。道行く人と周囲の状況のことを話しながら歩いてゆくと、駅近くで再び暗渠化。最後は四谷四丁目、サンミュージックのすぐ近くへ。上水を集め、江戸市中に配水していた番所が付近にあったのだという。碑にも当時の名残が見える。そんな地にいまだに水道局の営業所があるというのが意義深い。

という足取りで、会話自体はなかなか盛り上がった今回の川下り。渡部はこれをきっかけに玉川上水を世界遺産に、と思っているよう(台本上?)だが、仮にそういうことになってもこの番組のおかげ、ということにはならなさそう…。


今回は最初から最後まで淡々と流れて、まるで旅番組のよう。面子もかなり地味。半海一晃って聞いたことなかったよ…でもこれくらいわかってないとダメだな。何のために出てきたかはいまいち不明だが、発言も一応玉川上水にかすっていたし、適任といえば適任、だったのか? 通りすがりの人と会話するなんて今までほとんどなかったように思うので、そこも新鮮。個人的には断層越えの話が面白かったので、その現場に行かないことに対するブーイングには同意。あと、せっかくだから起点から終点まで全部通っても、とは思うが、まあ43kmもあると絞り込むのは仕方ないか。C

空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
キンテート・テルヌーラベイビー手ぬぐい
メタリカファイト・ファイアー・ウィズ・ファイアー手ぬぐい
ジンギスカンハッチ大作戦耳かき

 

08年5月10日南田裕介出版記念 手書きポップで二刷を目指せ!!
ゲスト:豊岡真澄、南田裕介、政井マヤ(進行)、鴻上尚史、内田剛、遠藤慎子、藤崎理恵、梅原潤一、間室道子
なんと南田が自身の著作「ホリプロ 鉄道オタクマネージャーの鉄ちゃん」を出版した。しかし売れ行きは芳しくない。出せただけで良しとする見方もあるが、出した以上は部刷りしたいという願望もあるようだ。そこで今回は番組がわざわざ一本使って一マネージャーの本の売り上げに協力。書店でよく見る手書きポップに着目し、数々のベストセラーを生み出した実績を持つポップ職人5名に売れそうなポップを書いてもらう。

まずはポップ職人たちの錚々たる実績を拝聴。内田は本のイメージに合わせた色やイラストを使うのが特徴で、「自分の気持ちをきちんと<伝える>技術」を一店舗で500冊売った。遠藤は引用をせずに自分の言葉でびっしり書き、読ませる手法。代表作は「ジャーナルズ」。藤崎は「世界の中心で、愛をさけぶ」のポップが出版社に採用され、全国の書店に配布されたという実績を持つ。火付け役というわけだ。特徴は本の内容に踏み込み、立ち読みポイントまで記すところ。梅原は煽情的なコメント、特徴的なレタリングで目を引く手法。「慟哭」を一店舗で3,000冊近く売ったとのことで、ポップを立てたその日の夕方から売れ始めたというのだから驚きだ。間室は6行以内で簡潔にまとめるタイプ。「つむじ風食堂の夜」を一店舗で2,000冊売り、当該店舗の文庫ランキング1位を2年間維持しているのだそうだ。また、内田と梅原はポップの本を自ら著しているとのこと。

とまあ南田にはもったいないメンバーであるが、そんな彼らも本はまだ読んでいないとのことなので、内容紹介も。彼のテツへの目覚めから現在に至るまでを記した自伝的内容で、一部を政井が朗読していく。しかし食い付けるのはタモリだけ、鴻上はじめ他のメンバーは何が何やらサッパリ。政井も朗読しながら吹き出さずにいられない内容のようだ。他、豊岡も朗読された部分以外の内容について紹介し、南田自身も空想で作った鉄道会社、MRについて熱く語った。どこまでいってもタレント側との温度差があるポップ職人たちだが、それでもこれらの説明を踏まえて一応ポップ作りに入った。

できたポップはそれなりに力が入っているように見えるものばかり。内田は線路を入れたり、踏切をイメージした色遣いにしたりと、うまいこと目につくようにしていた。遠藤はモチベーションが上がらないと嘆いていたが、ベクトルもその方に向いており、出版を志す人に「このレベルでも出せる」と知らしめる内容に仕上げた。藤崎はやはり立ち読みポイントを設定。豊岡に対するマネージャーとしての愛が溢れた箇所を選んでおり、タモリや鴻上も思わず手に取っていた。梅原は泣けると書けばどんな本でも売れるという現状を利用したポップ。本の表紙を枠に使い、店で立てたときに生える工夫もした。間室はクイズ形式で、モテたかったかつての南田といまの南田をうまく対比させた。

最後は豊岡の突然の芸能界引退報告(ロケ日が3月29日、末日で引退なので、相当最後のほうの仕事っぽい)を挟み、南田的最優秀ポップの選定。彼が最も気に入ったのは藤崎のポップ。普段何を考えているかを書いた本だったので、「脳内暴露本」というキャッチがよかったとのことだ。


南田が本を出したというのも知らなかったが、それで一本作るのだから恐れ入る。しかも鴻上が興奮気味に話すのも無理はないと思わせるほどポップ職人は豪華っぽい。もったいないんじゃないのか。まあ基本線はショボくれた内容の本をいかに名作に見せるか、というところにあったと思うので、そういう意味では格好の素材だったのかもしれない。とにかくやる気のなかった遠藤をはじめとした職人とタレントとの温度差が印象的で、南田もそういうことに対してあまりへこまない(少なくとも表向きには)ので明るく楽しい一本になった。政井は他局初登場とのこと、「他局初出演はタモリ倶楽部に決めていた」とは社交辞令だろうが、こんなのがフリーの第一歩でいいんだろうか。これをきっかけに進行役の手駒が増えるのであればよいが。豊岡の引退についても、妊娠は知っていたものの引退するとは知らなかったので驚かされた。B

空耳アワーの結果

安斎、ことしもLAPNET SHIPにて個展「HOY! HOY! HOY!」を開催。18日まで。今年は普通の展覧会らしい。

ミュージシャン曲名賞品
アタリ・ティーンエイジ・ライオットドイチュラント手ぬぐい
アバママ・ミア手ぬぐい
キース・リチャーズストラグル手ぬぐい

 

08年5月3日地球に優しいエコシリーズ第1弾! 新木場で木の目利きになろう!!
ゲスト:なぎら健壱、六角精児、ビビる大木(進行)、勝村政信、志賀忠司(銘木解説)、宮島正博(杢解説)、鴨川實豊(建材解説)
これからは木の時代、木を知っていれば儲かるしモテるらしい、たぶんそんなことはないが。そんなわけで今回は日本のウッドストックこと新木場(ただのダジャレ)において、木材の形状・木目・材質など、個性が特に重要な銘木の世界を堪能する。

東京銘木協同組合の倉庫を開けると、そこには3,500本にもなろうかという一面の木材。ホームセンターのように整然と並べられており、月に2回セリも行われるという。そんな中から代表的な銘木を見ていく。まずは日光杉の床柱。日光杉は杉のトップブランドで、気品ある年輪と光沢を持つ。木材一本で20万にもなるらしい。欅の幅広耳付板は強度と耐久性に優れ、見たものは樹齢300年程度、テーブル天板に向いているとのこと。300年でも若いほうで、1000年物、2000年物なんてのもあるようだ。赤松の皮付丸太は伐採も加工も難しい一本。少し触っただけで皮が剥がれるので六角が焦っていたが、志賀に言わせれば面白いからむしろ触ってくれとのことだった。

東南アジア原産の唐木からは縞黒檀を。ギターネックや仏壇にも使われる木だが、現在丸太での輸入が禁じられており、希少価値が高まっているらしい。それでも、大の大人が4人で持っても重くて持てないほどだから盗まれることはなさそう。本紫檀は正倉院の宝物などにも使われる上品な赤みが特徴。鉄刀木は名は体を表すの典型で、硬さと重さのある木材。これら3本は志賀の目から見ても最高級の木材のようだ。その後、先ほど話題になった1000年物の欅の玉杢盤を見る。木目に玉のような模様が入っているのを玉杢と呼び、最高級品になるのだそう。ロケの少し前に玉杢盤のいい部分がテーブル用に売れたそうで、購買者はそれでテーブルを作った上で、そのテーブルに合わせて家を建てるというのだから世界の違う話だ。

続いて銘木の木目である杢に注目。稀少な銘木を薄くスライスしたツキ板によって木目を味わう。最初に見るのは鳥の目のような木目になっている楓のバーズアイメイプル。高級車や船に使われるという高いものだ。ツキ板はベニヤ板などに張って使うようで、その例をタモの玉杢で見る。プリントとは違って、生の木目は手触りも立体感も違うとのこと。ほか、サペリマホガニーの亀甲杢、クラロウオールナットの根瘤杢も紹介され、ホワイトシカモアの縮杢を使って、どちらが天然でどちらがプリントか、という杢クイズも行われた。先ほどの説明を踏まえてみなあっさり正解。

さらに、建築材料としての銘木の使い方を知る。要は丸太からどのように建材を切り出していくか、だ。当然日々の修練が重要で、長年木に親しんでいる鴨川をもってしてもファーストカットでどんな木目が出てくるかぞくぞくするらしい。そして節が出たら取り方を変えるのだとか。そうしたことを秋田杉を材料に学び、木曾檜をどのように木取るかを「クイズ 木取ってんじゃねぇよ」で考えていく。これによれば、目がどう出るかわからないので階段板(踏み板)、板目が綺麗に出るので神棚板、幅を持たせてカウンター、どうとでも使える場所は敷居、節が出ない場所は俎、とやはり求められる機能や木目を考えて切り出すようだ。

最後は樹齢250〜300年程度だが、2500年もの間土の中に埋まっていたという貴重な神代杉を見る。地殻変動で埋没したもので、材質が変化しておらず、色合いも渋く一部に人気なのだそうだ。それでも、見た部材は切り落としなので5,000円くらいとのこと。「記念に持って帰るといいよ」と裂いたりする志賀と鴨川だったが、なぜかみんな嬉しそうではなかった。


木材の世界はあまり興味がないが、銘木というジャンルはなじみがないだけに、その美しさも相俟ってなかなか面白いものではあったと思う。「ということで今回は、ぬか漬け第2弾」とデタラメを言い放つなぎら。フリーダム! 新木場は得意そうに見える割に全編通してさして目立たなかったが、このOPはよかった。素人ゲストがそこそこの年齢で、とくに志賀と鴨川は発動機のメンバーのようなアクの強さを持っていて仕切る側はたいへんそうだったが、大木は無難にこなして好印象。今後も進行役として活躍できるのではなかろうか。一方でなぎらを含め、勝村も六角もさして目立たず。志賀のアクが強かった。六角はなにかうまいコメントを言おうとしていたがやや空回りで、勝村に「帰ってくださいよ」と言われていた。だんだん彼が重用される理由がわからなくなってきたが、そういうことなのだろうか。C

関連リンク:東京銘木協同組合


空耳アワーの結果

伝説の劇団・NASの復活が決まったらしい。それもなんと青山円形劇場で。円形だから相撲だ、夏だからNAS場所だ、とのこと。

ミュージシャン曲名賞品
メンズウェア125 ウェスト 3RD ストリート手ぬぐい
アンリ・サルヴァドールロック・アンド・ロール・モップス手ぬぐい
ドラゴンフォースストーミング・ザ・バーニング・フィールズ手ぬぐい