07年4月24日来てよし!見てよし!休んでよし! 今夜決定! 三ツ星ステーション
ゲスト:石井正則(進行)、山崎樹範、豊岡真澄、南田裕介、土屋礼央、横見浩彦(説明)
鉄道全路線乗りつぶしはよく聞く話だが、そこから一歩先を行ってJRと私鉄の全9,843駅を降りつぶした(しかもJRは3年8ヶ月、私鉄は4年7ヶ月という短期間)人がいるという。今回は当の本人、横見を招いて全国の駅から選りすぐりのものを紹介してもらう。

紹介された駅は坪尻駅(土讃線)、下仁田駅(上信電鉄)、奥大井湖上駅(大井川鐵道)、北浜駅(釧網本線)、大畑駅(肥薩線)、田子倉駅(只見線)、外川駅(銚子電気鉄道)、小和田駅(飯田線)、北星駅(宗谷本線)。横見の趣味として、周辺に人家や道路がなく、奥まったところ、古めかしく昔の面影を残すところが好き(降りつぶしで最後に降りたのも上信電鉄の上州福島駅)らしく、そのようなところがほとんどだった。途中からは駅弁も食べながら見てゆき、旅情は増す一方。

横見個人の降りつぶしルールとしては、駅に降り立って滞在時間を設ける(ホームにだけ降りて同じ列車にまた乗る、ということはしない)、乗り降りは列車、一つの会社で一つの駅(同じ駅名でも複数会社が乗り入れている場合はそれぞれで降りる)、というもの。それで索道(ロープウェイやリフト)を除く全路線の駅で降りたのだからたいしたものだ。彼の旅の七つ道具も拝見。時刻表のボロボロぶりは異常。特徴的なのが自作のダイヤグラムを持参していることで、効率よく降りつぶすのに利用するのだそうだ。

芸能人(南田含む)の三ツ星ステーションも紹介。土屋は名前に惹かれるという狭間駅(京王線)、南田はポイントが無数にある大和西大寺駅(近鉄各線)、タモリは路面電車と直交し、線路に興味を持つきっかけになったという昔の薬院駅(西鉄大牟田線)を選んだ。

山崎は結局最後までついていけず、「本番前に弁当食って、本番中に弁当食っ」ただけで終わってしまった。


ちょっと前のTV Bros.で電車特集が組まれていて、豊岡と南田も出ていたのだが、それに乗っかった企画なのかしらん。違うか。「鉄子の旅」は読んでいないけど、もちろん噂で見聞きしていた横見はやはり強烈なキャラ。ラグフェアーに興味がなかったので土屋が電車好きというのは知らなかったが、いやこれもなかなか強烈な…。(ミュージックステーションで?)会うたびに番組に出してくれと言っていたことや、電車好きの芸能人募集という番組の告知で本当に応募したこと、聞かれもしないのに滔々とまくしたてるあたり、本物なのだろう。目の輝かせっぷりにちょっと好感を持ってしまった。あとはなぜかキャスティングされた山崎の置いてかれっぷりが圧巻。最終的には「是非行きたいですねー」と投げやりコメントを残すほどで、ギャラが出るとはいえこれは相当辛かったのでは…それがまたいいのだけど。C

関連リンク:鉄子の旅


空耳アワーの結果

みうらじゅん、勝手に観光協会のプロデューサーからインフルエンザをうつされたらしい。

ミュージシャン曲名賞品
アレクシス・オン・ファイアートゥ・ア・フレンズ手ぬぐい
ザ・ビートルズオールド・ブラウン・シュー手ぬぐい
バグルスラジオスターの悲劇手ぬぐい

 

07年4月17日食虫植物愛好家の宴 潜入!浜田山集会!!
ゲスト:ほんこん(進行)、江川達也、田辺直樹(解説)、大内光洋、坂本匡一、真下祐司、星野映里、大谷博行、政田具子
きょうは趣味の会合におじゃま。趣味といってもおなじみの鉄道ではなく、食虫植物だ。日本食虫植物愛好会が毎月開催しているという、通称浜田山集会に潜り込む。浜田山集会という通称は、浜田山の公民館で催していることに由来するとのこと。毎回愛好家が自慢の食虫植物を持参して一席ぶったり栽培方法の情報交換をしたりする催しのようだ。

まずは概説から。例えばウツボカズラのようなおなじみの部分は、葉が変化してできたものらしい。食虫といいつつも光合成も当然行い、虫は一種の栄養補給のような位置付けになるようだ。といっても、生育環境が厳しいところに自生するものが多いようなので、一般の植物の摂る栄養だけでは賄いきれないところがあるらしい。

食虫植物の虫の捕らえ方には大別して5種類あり、それを愛好会員持参の一品とともに見る。まずはハエトリソウに代表される挟みこみ式。その名の通り、葉二枚で虫を捕らえる。感覚毛に2度触れることで葉が閉じる、という機構らしい。虫が入らない状態で閉じると翌日くらいに開くが、捕食中はゆっくり消化するので一週間くらい開かないようだ。実際に捕食する様子も見る。なかなか見られるものではないうえ、その様子が鮮やかで感嘆の声があがった。続いては落とし穴式。ウツボカズラやサラセニアが代表的。葉が細長い袋状で、入り口が滑りやすかったり、蜜を出していたりで、最終的に中に落とす仕組み。食事の様子も見るが、袋に入れるだけなのであまり盛り上がらなかった。

3つ目はレギアやドロソフィルムのような粘りつけ式。葉から粘液を発し、虫を捕まえる。動けない間にゆっくりと葉が巻きつき消化する。吸いこみ式は微小でその様子が把握しづらいが、土中や水中の葉が線虫や微生物などを吸い込むというもの。ミミカキグサ、タヌキモなどが代表。最後は誘いこみ式。ゲンリセアが代表的で、吸いこみ式のように土中に捕虫機構を持っている。根のように見える管に線虫などが迷い込み、そのまま消化されるという仕組みだ。そのようなことがその都度紹介されたが、途中からは田辺の独壇場といった趣で、ほんこんには突っ込まれっぱなしだった。

ここまでは、実物を見ながらという形だったが、続いては食虫植物の本場であるボルネオにおけるレアな植物の写真を見る。出てきたのはシビンウツボ、ネペンテス・ラミスピナ、ネペンテス・ビカルカラタ、ネペンテス・ボゲリー。あとは浜田山集会では恒例らしいアトラクションを挙行。サラセニアを株分けして植え替えたり、海外自生地ツアーのビデオ(DVD)を見たりした。サラセニアの植え替えにはタモリや江川も参加。

最後は余剰苗の頒布会だったが、食いつきのわりにタモリも江川も一鉢ずつ選んだだけだった。


食虫植物を視界に捉えつつメンバーを映すといういつになく凝ったカメラワークはあったにせよ、扱っているテーマがテーマなので好き嫌いはありそう。自分もそんなに嫌いではないつもりだったが、食うシーンを見せられると「うわあ・・・」と思ってしまった。それでも、夕食を食いながら見られたことは見られたので、吐くほどグロテスクというレベルではないとは思っている。ツアービデオで「空港とか映ってるんじゃないのー?」「まさかそんなシーンはないだろう」→空港からスタート、というお約束パターンがけっこうよかった。ほんこんにたびたび突っ込まれるくらいよく喋っていた田辺だが、喋りはやたら達者で、彼いればこそ企画がうまく流れたように思う。それにしても最近は少ない出演者を使いまわしている印象が強いな…。D

関連リンク:日本食虫植物愛好会


空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
ヌジャベスオーディナリー・ジョー手ぬぐい
レッド・ツェッペリンアイム・ゴナ・クロール手ぬぐい
チャビー・チェッカーレッツ・ツイスト・アゲイン耳かき

 

07年4月10日大学対抗! わら塚選手権
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、眞鍋かをり、竹山隆範、各大学参加者
脱穀したわらを乾燥・保存させるために積み上げてできるわら塚。地域地域でその形態が違うわりには専門家がいない(実際、この手の企画にありがちな解説するオトナがいない)この世界を学生たちが独自に研究、その成果を持ってきた。今回はその成果を競ってもらう。出場は研究室つながりの千葉大、サークルつながりの東京農工大、NPOつながりの早稲田大、学部つながりの茨城大、研究室つながりの東京大。なぜかはしゃいでわら2tに飛び込む芸能人一同。

まずは出場者紹介がてらどんなわら塚を作るかを聞く。全校、独自のアイディアで作るわけではなく、既に存在するわら塚を作るという話のようで、千葉大は丹波のせいろ(住居型。現存しない)、東京農工大は宮城のワラニョ(束を格子状に積み重ねる。「ニョ」は「堆(ニオ)」の訛り)、早稲田大は千葉のワラボッチ(中心の棒の周りに積み重ねる)、茨城大は茨城のワラボッチ(棒を使わず積み重ねる)、東京大は長野のワラニョウ(中心の支柱と3本の土台支柱の上に積み重ねる)をつくるとのこと。途中、「ボッチ」の解釈が大学間で違うことが明らかになったが、どうやら茨城大の「積み重ねたもの」という解釈が妥当な模様。

競技は竹山の号令で開始。各大学それぞれ目指すものが違うので、作業手順はさまざま。一同はその様子を巡回してゆく。千葉大のせいろはわらを同じ方向に積んでゆき、最後に屋根をつける。農工大のワラニョは束を4方向に順に積んでバランスをとる。早稲田大のワラボッチは大きなわらの束に小さな束をくっつけ、最後に屋根をつける。束の結び目のところで束同士をつないでいる。茨城大のワラボッチは基本的には早稲田大と同じ作り方だが、支柱の棒を使わないのがポイント。東京大のワラニョウは穂先を縛って支柱周りに積み上げていく。作り方とともに各人の研究テーマや好きなことについても聞いていった。千葉大が落花生を用意していたが、落花生好きのタモリは食べただけで品種の違いを判別し、学生に驚かれていた。

完成品も順に見ていく。せいろはわらが密集して一見乾燥しなさそうだが、かえって風が均等に当たって乾きやすいのだそう。ワラニョは不安定なようで意外に安定している。地面から離しているため、地表の湿気を吸わない、鼠が繁殖しないという特徴もあるらしい。早稲田大ワラボッチはとにかく量が積めることが特徴。茨城大ワラボッチは早稲田大に比べずいぶん小さいが、わらが屋根からはみ出さない(実際は出ているのだけど)ことが売り。ワラニョウは大量のわらがコンパクトに収まるのが特徴。ただ、資料写真の形状とはずいぶん違ううえ、一部崩れてしまった。もっとも、抜けやすい構造であるようなので酌量の余地はあろうけれど。

判定は、研究成果と出来栄えを総合的に判断。千葉大のせいろに決まった。現存しないわら塚を復刻したというのが決め手だったらしい。賞品はわら草履を冠したトロフィー。


えらく地味なテーマであるが、テーマ選定以上にどうやって出場者を集めたのかがキニナル。大学の求人コーナーにでも貼り出したりするんだろうか。集め方はともかくとして、学生側は人の良さそうな好人物が集まって和やかに進み、雰囲気はいいと思った。って大学対抗企画自体毎回けっこういい雰囲気か。今回は農学系のせいか女子もそこそこ多く、あまり気負ったような人もおらず、そのへんでやわらかい空気になっていたように思う。企画として面白いかと問われれば詰まってしまうところはあるけど、勉強にはなるのでは。企画から考えるとゲストも多いような気がしないでもないが、そのへんは仕方なしか。こういうときの女性ゲストはやっぱり眞鍋なのね。D

空耳アワーの結果

安斎、勝手に観光協会の企画?でなまはげの衣装で演奏をしたらしいが、そのときゲストに呼んだ山田五郎(G.)はわらがギターに挟まって演奏できなかったらしい。

ミュージシャン曲名賞品
スレイヤーエンジェル・オブ・デス手ぬぐい
ジ・アーティスト・フォーマリー・ノウン・アズ・プリンスアイ・キャント・メイク・U・ラブ・ミー耳かき
ジプシー・キングスバイラ・メ手ぬぐい

 

07年4月3日芸能界スイッチ王決定戦 at スイッチの日開
ゲスト:ほんこん、半田健人、勝田和宏(進行)、田中幸久、徳永雄平、小島勝二、大橋宏成、市川忠夫
番組で使うキュー出しのスイッチが壊れた。その修理を依頼された出演者一同がやってきたのは、産業用スイッチの最先端を行く日本開閉器工業、通称スイッチの日開(公式通称)。今回はここでさまざまなスイッチのイロハについて学ぶのだが、それを特注のバス降車スイッチを利用した早押しクイズ形式で進めていく。正解するごとに企業キャラクターのサーキットボーイのキーホルダーをゲットできる。

タモリやほんこんも心なしかテンションの上がるスイッチだらけのショールームの中、前置きも何もなく唐突にクイズはスタート。第1問は基礎問題、ロッカスイッチの名前の由来について。ボケの応酬から、ヒントを基に半田が正解。その後、トグルスイッチ、ロータリスイッチなど、さまざまなスイッチの種類について学んだ。中でも押すたびに多くの文字・絵を表示させられる液晶表示スイッチにはみんな興味津々。「タモリ倶楽部」「空耳アワー」などと表示され、自由に表示できるようだ。

第2問はバラバラになったトグルスイッチの組み立て。一方向にしか組めない形状になっているのがポイントで、みんな悪戦苦闘しながらも何とか完成。半田が一番乗りで完成、ポイントゲット。タモリも遅れをとったとはいえ無事完成。ほんこんは向きを間違ったようで完成せず。第3問は組み立ての次の段階、検品に関する問題で、4つのトグルスイッチの中に一つだけ入っている不良品を感応検査(手で確かめる)で当てるというもの。選ばれたスイッチは導通検査(通電させる)でチェックする。これも半田が正解した。

第4問は耐久試験に関する問題で、シートキーボードスイッチの耐久試験合格回数を当てるもの。ロケ時点では16万回を超えていた試験だが、タモリがずばり正解。第5問は海外戦略に関してだが、これは単純に英語で「スイッチバックとは何か」と聞かれただけ。こういうことならタモリにはお手のもので、ボケもなくあっさり正解。ただ、この場面に出てきた大橋が創業者一族ということで、触れづらいことをタモリがさらっと言って辺りは大爆発した。第6問は特許について。創業者の大橋重雄が持っている特許の中で、洗濯機に関する特許はどのようなものか(商品化はされていないようだが…)という問題。タモリとほんこんのボケの応酬を見守ることしかできなかった半田が正解をさらっていった。

最終第7問は当然ジャンプアップ問題。スイッチ史に関するもので、6種類のスイッチを開発順に並べる。半田やタモリの思考過程(ほんこんは省略)はそれぞれ納得できそうなものだったが、締め切り直前の変更が効いて、タモリが見事正解。優勝した。賞品は特製の液晶表示スイッチ。「スイッチ王」「タモリ」「本名」「森田一義」と表示されるのを見て、ほんこんがデキレースだったのでは、と疑念を持っていた。番組中で触れられていなかったキュー出しスイッチの件も最後にフォロー。直ったようだ。


ちょうどプチプチの回のような面子。産業ものは久しぶりのような気がする。スイッチという素材がよかったのか、クイズ形式をとったのがよかったのか、今回はなかなか楽しめた。ほんこんは京急のときに振り回されたような進行よりゲストサイドに回ったほうが活きる感じ。半田との相性も良く、ツッコミもボケも派手なリアクションも一手に引き受け大活躍だった。半田は半田で真のビル好きたるところを見せつけ「きょうはビルはいいから」と言われる始末、それでいてこういうネタでも真剣に取り組むのがいい。タモリがささやかな嘘をつくというのも久しぶりだが、ここまで真に受けられたのは初めてかも。何より日開の人々がみんな実直そうで、最初は必ず名乗るという素晴らしさ。人柄の良さが伝わってくるようで、ああいう会社なら入りたいなあと思ってしまった。B

関連リンク:日本開閉器工業


空耳アワーの結果

箱馬の回でタモリが作った箱馬が実際に番組で使われていることが判明。空耳のVを流す?テレビを支えていた。

ミュージシャン曲名賞品
ザ・クランプスホーラス・ハイエナ手ぬぐい
ザ・コーラルアイ・リメンバー・ホエン手ぬぐい
レッド・ツェッペリンアイム・ゴナ・クロール耳かき

 

07年3月27日チター師アントン・カラス生誕101周年記念 「第三の男」をマスターしよう!!(ごほうび付き)
ゲスト:伊集院光(進行)、劇団ひとり、榎隆彰(指導)、野村義男
あるものと音楽とが後付けで強いつながりを持ってしまうことはよくあることで、「オリーブの首飾り」と手品然り、「ショート・ショーツ」とタモリ倶楽部然り、「マイ・フェイバリット・シングス」と「そうだ、京都行こう。」然り、「第三の男」とヱビスビール然り。そんな歪んだイメージが後世に伝えられるのは良くない、ということで、今回はこの中から「第三の男」をオリジナル楽器であるチターで演奏する。要はチター演奏挑戦企画。

まずは、榎の模範演奏で「第三の男」を聴く。とくに番組では触れられていなかったが、けっこう音を外しており、相当難しそう。他にもチターの名曲を何曲か聴くが、いずれもギャラリーの反応は薄く、保留音っぽいとか胃薬のCMみたいとかけっこうな言われようだった。

ともあれチターに触れてみることに。一つだけ子供用チターがあるが、すったもんだの末に野村が使うことになった。さて、音を出すにはチターリングを右親指にはめて弦を弾く。左手で音階調節。弾いた指は次の弦で止めるというのがポイント。また、しっかり押さえなければならないため、左手の指はほぼ垂直方向からしっかり押さえる。弦は五弦。ギタリストの野村は弦の数が違うとはいえさすがに基本の音階はすぐできたが、ほかはけっこう怪しい。

だのに進行上あっという間に「第三の男」本編へ。最初の二小節で伊集院があっさりリタイア。タモリも珍しく全然弾けておらず、泣き言連発。シタールを弾くときのように、弦の跡が指にできていた。しまいには野村とひとりがそこそこ順調なのを見てリタイアする始末。野村ですらギターに比べると相当難しいようで、真剣な面持ち。ギターは親指を使わないのだが、チターは使うというところに難しさを感じている様子。それでもメンバーの中では一番出来が良いのだけど。

最後は練習の成果を披露する演奏会。リタイアの2人は演奏せず、野村とひとりが演奏するわけだが、ごほうびとなる予定だったビールをなぜかタモリと伊集院が飲むという編成に。演奏は苦しみながらもなんとかそれっぽくなっていた。それだけに、ひとりは自分がビールを呑めないのに納得がいかない風。


楽器はそこそこ知っているつもりだったがチターは初めて知った。榎の演奏が必ずしも安定していたわけではなかったように、相当難しそう。そりゃリタイアする人も出てくるわ。ヨッちゃんが久々に出ているのがポイント高し。あるいは初めからみんな苦戦すると見越してギタリストを呼んだのかもしれないが、ヨッちゃんはいるだけで場が和む感じでいいと思う。ただ、企画そのものは脱落者が出たせいかちょっと締まらないものになってしまった。あとはふかわりょうも呼んでもいいと思うんだが。ロケットマンも新譜出すし。一時期は音楽ネタといえばふかわ+ひとり、というイメージだったので、ひとりだけ(しかも音楽に関してはさっぱり)というのはちょっと寂しい。C

空耳アワーの結果

安斎の親戚中で大正琴が流行り、「第三の男」を弾いていたらしい。

ミュージシャン曲名賞品
ザ・ビートルズアイル・ゲット・ユー手ぬぐい
フランス・ギャルはじめてのヴァカンス手ぬぐい
タワー・オブ・パワードント・チェンジ・ホース手ぬぐい

 

07年3月20日世界の動向を探るシリーズ@ 超専門誌敏腕編集長に聞く
ゲスト:竹山隆範、大槻ケンヂ、渡辺祐(進行)、関口秀人、瀬戸島政博、矢澤澄道、平山久
芸能界の狭さを思い、世界に目を向けなければ、と主張する竹山。それが本気かどうかはさておき、渡辺によれば、世界に目を向けるには超専門誌に目を向けなければならないらしい。要は、各業界の深い話を知らないでどうやって世界で戦っていくのか、と。そこで今回は、一般に知られていない専門誌の編集長に斯界の動向等を聞く。

まずは段ボール専門誌「CARTON BOX」(発行部数8,000部)から。段ボール業界のトレンドは厚さが5mmから4mmになったこと。世界の潮流に乗った動きらしい。記事には特許取得包装の図解、容器リサイクル法への対応、高付加価値化、包装営業マンの心得漫画等がある。とくに、高付加価値化に関しては段ボール製のハンディトイレが登場。一見不安定だが、竹山が乗っても安定したつくりだった。

続いて「THE JOURNAL OF SURVEY 測量」(発行部数14,000部)。地味に大槻の衣装がここでチェンジ。測量はタモリが興味を持つ分野らしく、身を乗り出して雑誌を手にしていたし、求められてもいないのに熱弁をふるいもした。なお、測量業界ではIT化が進行中で、スケールの大きい測量や建物を問題にしない測量ができている模様。記事は海底測量に関するもの、測量偉人伝、測量士・測量士補試験問題等。タモリ憧れの測量マシン(数kmまで測量可)をもって測量を実演したり、模擬試験問題に挑戦したりもした。模擬問題ではタモリが遷急点を見つけるという正しいアプローチで正解を導き出していた。

「ダム日本」(発行部数紹介なし)「ケイビングジャーナル」(発行部数500部)「月刊総務」(発行部数10,000部)の概略紹介を経て、次の雑誌は「寺門興隆」(発行部数15,000部)。寺同士の対立、檀家との争いといった週刊誌のような報道記事が中心で、取材拒否が多いらしい。最近の話題はバリアフリー。お参りしやすい環境作りのため、各々が工夫しているとのこと。記事は庭の作り方、携帯電話を利用したおみくじ、供養の情報、お賽銭を預けると手数料が取られる、など。

最後は渡辺が「究極」と称した「月刊工事情報」(これだけ読者数表示;30,000人)。延々とその月の工事情報が表で示されるという雑誌である。定価が4,725円とバカ高いが、これは情報のダウンロードサービスも含まれるためとのこと。工事中の情報だけではなく、もちろん発注情報も掲載。「月刊工事情報」の表紙(話題の建築物が表紙になる)を一つ取り上げ、何を示すかのクイズもやって、そのまま締めもせずに終了。


超専門誌なんて言ってるけど、うちの職場に普通に置いてある雑誌も出てきたよ! だから、超専門誌という気がしないというのが正直なところ。むしろこういうのを見てみんなどう思うんだろうと思ってしまった。そういう意味ではいかにもど素人なゲスト編成はよかったと思うけど、あまりに話に入れていなかった感。こういうあまり知られていない世界をいろいろと見せる(昔で言うならエロ細分化とか)というのは、少ないけれど個人的にはけっこう好き。違う切り口でまた見たい。雑誌の中では「ダム日本」が学生の頃から見てる雑誌なので、概略だけじゃなく編集長に話を聞いてほしかったが、編集部1名みたいだしダムは衰退一途だから仕方ないか。C

関連リンク:月刊CARTON BOXTHE JOURNAL OF SURVEY 測量ダム日本ケイビングジャーナル月刊総務寺門興隆日刊建設工業新聞社(月刊工事情報)


空耳アワーの結果

安斎も歯科医の専門誌に点描でイラストを描いていたが、投稿ページと勘違いされて点描の投稿イラストが届くようになったのだとか。

ミュージシャン曲名賞品
スレイヤーディトゥ・ヘッド手ぬぐい
ラプソディーティアーズ・オブ・ア・ダイイング・エンジェル手ぬぐい
ブラック・アイド・ピーズシャット・アップ耳かき

 

07年3月13日視聴者の知らないものシリーズ@ テレビ業界の屋台骨「箱馬」を作ろう!
ゲスト:マギー(進行)、六角精児、山崎樹範、山田一郎、神戸誠一
タモリ倶楽部用の箱馬が壊れたので、作ってくれとの発注が来た。今回は小劇団出身(所属している者もいるが)の3人と一緒に箱馬をつくる。この箱馬、テレ朝内では常に300ものストックがあり、たとえばミュージックステーションで1回に120個、さらに平台(箱馬を足場に、その上に乗せる台)を80枚使うのだという。平台は何種類かあるが、箱馬は2種類のみ。今回は小さいほうの規格でつくる模様。

箱馬を作る前に、大道具の苦労を詠む大道具川柳大会を開催。小劇場ならではの苦労や悲哀もあるようで、大道具がまともにできない者は釘拾いをするしかないとか、それすらできないと立ち回るフリをするしかないとか、大道具が上手い人は大道具に落ち着いてしまうとか、30kgの平台をひとりで運べないと笑われるとか、工作が上手くないので打った釘を全部後輩に打ち直されたとか、固定できてなかったセットが本番中に崩れたとか、背が低いと箱馬に乗るとか、そういう話がなされた。関連して平台の持ち方講座や釘の打ち方(と抜き方)講座、「華麗なる箱馬一族」なる三文芝居も随所に織り込まれた。

川柳で押し切っても良さそうだが、番組も半ばを過ぎてからようやく箱馬づくり。一枚の板から寸法を取り切断するところから。切断は卓上丸の子で危険なので山田にやってもらい、一足飛びに板材の面取りへ。面取り用のカンナで削る。面取りが済んだらもう組み立て。釘を打つ。板の裏表に気をつけながら外枠→中央板→面取り板打ち付け→木片打ち付けと流れていく。こうした作業にありがちなみんな黙るパターンになり、山崎が独り気を遣っていろいろと喋っていた。

釘打ちが終わり、形になったところで山田の評価が。マギーは多少板ズレや釘の出ているところはあるがまあまあ。六角は板の表裏を間違って低評価。タモリはさすが小器用なところを見せたが一ヶ所釘が出たところが残念。山崎は板の表裏を間違えたうえに釘が出てボロボロ、打つべきところに釘を打っていないという有様だった。最後は番組ロゴと名前を吹き付けて完成。「愛着湧くなあ」とか持ち帰りの話が出ていたが、番組のために作るんじゃなかったのか(笑)。


何とも地味な面子で地味なことをするなあというのが第一印象だが、箱馬というテーマにゆかりの深い小劇団出身者で固めたというのはこの番組には珍しいことで、評価していいだろう。川柳で「大道具ができないので大道具にならずに役者になった」という主旨の発言があったが、大道具作業の練習や出来形の箱馬を見る限りその発言はホントのよう。六角も「初めて作った木工」と言ってたし。特に山崎のヒドい出来はソラミミかきの時を思い出させ、今後も松澤一之に代わる不器用キャラとしてモノを作る企画に呼ばれることになるかも。本人は不本意だろうけど…。C

空耳アワーの結果

実はNASは舞台美術をやりたいがために結成したのだとか。しかしセットの関係で舞台上のホコリが一気に客席に雪崩れ込むという失敗を犯したらしい。また、某フュージョンバンドのキーボーディストが京急企画に呼ばれなかったことにいたくご立腹とのこと。

ミュージシャン曲名賞品
カニエ・ウェストウェイク・アップ・ミスターウェスト手ぬぐい
ジリオラ・チンクエッティ愛は限りなく手ぬぐい
アース・ウィンド&ファイアーサタディ・ナイト手ぬぐい

 

07年3月6日なぎら健壱の漬け物祭 ぬかの中身は何じゃろな?
ゲスト:石田靖、羽場裕一、なぎら健壱、乾貴美子(進行)、瀬尾幸子
本日は恒例の呑み企画。いろいろなものをつまみにしてきた当番組だが、今回ネタにするのはなぎらの持ち込み企画、ぬか漬け。といってもありきたりの食材ではなく、むしろ定番以外の食材を漬け込んで食べてみよう、というもの。食べるのは瀬尾以外のゲスト連が選んだ食材を一晩漬け込んだもの。「試行錯誤の末にいいものが残っているはず、試す必要はどこに?」というタモリは見るからに乗り気じゃないが、なぎらによればサプライズ感、お得感、キャスティングの妙、カタルシスというセールスポイントがあるらしく、強引に開幕。

次々にぬか床から出てくる漬け物を試食して、最終的には旨い順にランキング付けするというのが本来の企画だが、前段として漬け物としてアリかナシかの判定も多数決で行う。最初に出てきたのはなぎらのバナナ。あまり漬かっていないようだが、ある程度は許容されるようで、アリ。次は羽場の干し椎茸。ぬかを舐めているようだと大不評だが、羽場はアリと主張、過去の企画で味音痴がバレつつあるなぎらもアリで意外にも僅差のナシに。乾の銀杏はパサパサの腐っている感じとのことで、満場一致でナシ。

石田はおでんの具の相性がいいはず、という考えでゆで卵を投入。さっぱりした豆腐よう、という言もあるくらいしっかり味がついていて好評。満場一致でアリ。続いて羽場のうどん。強烈なすっぱさ、粕汁の粕を食べているような感じのようでナシ。石田がおでんシリーズでもう一つ、ゆでだこを提案。タモリは納得しないようだが、他はアリ。とくに石田と羽場は即答だった。乾の餅は漬けたものを焼いてみたが、これはけっこう好評。アリ。次はタラバガニ、羽場のリクエストだが、完全に蟹の風味が勝っているようでナシ。

持ち込んだなぎらも失敗を予感し始めながらも、なおさまざまな食材が出てくる。食べる前からみんな嫌そうな苺は乾の提案。食べるとやっぱりナシだった。胡瓜のぬか漬けで箸休めしつつ、さらに次へ。石田の海ぶどうは不味くなっていた。ナシ。乾のコーンフレークはフニャフニャで本人もビックリ。薄いせいかぬかの味のみでナシ。今度は石田のゴーヤー。瓜だけに期待できそうだったが、思わぬ落差にみんな愕然。ワーストワンかも、という勢いでナシ。悪いものはとことん悪い乾のチョイスだが、チーズに関してはなかなかでアリに。最後のピーナッツはなぎらのものだが反応鈍く、ナシ。最後まで盛り上がりに欠ける流れに対し主催のなぎらの取った行動は、なんと「粕漬けっつったろ!」とのテーマのすり替えだった。

ランキングボードは10品目分用意していたのに結局アリなのは5品だけ。その中でゆで卵が断トツ1位、他はドングリでどうでもいいという結果になった。結局、瀬尾も途中で言っていたように、一般的なものを漬けるのがいちばんということか。


いやー、俺は乾ちゃんが好きすぎる、という回。相変わらず歯に衣着せぬ言い方が素晴らしい。全員自分より年上なのに「人間の大きさが出ますね」とか「最後の最後にまた小粒な」とかぽんぽん出てくるのがいい。後で怒られているのでは、と不安になるくらいだが、やはり当分番組女性MCNo.1の座は揺るがないかと思えた。一方で、瀬尾が「酒とつまみ」の伝書鳩みたいな役割しか果たしておらず、もう少し出番があってもいいように思った。羽場はこんな番組に出てていいのかと思うくらい不釣合いに思ったが、独特の味覚を持っているようであるのと、瞬間のリアクションに長けているのとで、意外と合っていた気がした。そもそも、マズいものだらけでテンション下がり気味であったとはいえ、着眼点自体はよかったと思うし、何が出てくるかというわからなさもよかった。もう少し漬けるものがまともだったら…。B

空耳アワーの結果

安斎、ホヤのお菓子を持参。

ミュージシャン曲名賞品
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド僕は待ち人手ぬぐい
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ21stセンチュリー手ぬぐい
ルイ・アームストロングチム・チム・チェリー耳かき