06年4月28日 | タモリ電車クラブ 東急目黒線 地下工事区間を行く!! | ||||||||||||
ゲスト:向谷実、浅草キッド、半田健人、高橋忠(解説)、杉山光俊、杉山実、川村秀一、上村洋司 | |||||||||||||
東急目黒線では、目黒〜洗足間の立体交差化工事が進行中。中でも、武蔵小山と西小山は地下に潜るのだが、今回はなんと工事中の地下駅に入れるということで、一同きちんとした装備で地下を探検。 地下一階は真上を列車が走るため、通常見られないアングルで見られるという利点はあるものの、その分音が大きすぎるということもあり、一同は早々と地下二階へ。地下二階はホーム。エレベーターができあがっていたり、エスカレーターも形になっていたりで、ほぼ完成していた。一同興奮。さらに線路にもおりられる(試験車両が走っていないため)ということでテンションは上がる一方だ。線路ではレールマニアのタモリが矢継ぎ早に質問を浴びせかける。クリップによるレール留めを行っていたり、保線の調整を行わなかったり、弾性枕木を採用していたりと、さまざま工夫がなされているようだ。 線路におりたまま、一同は西小山を目指して歩き始める。「ポイントが見たい」という声に応えるかのように、進み始めてすぐのところにポイントが。特別に動かしてもらう。ポイントも、昔は動く部分と動かない部分があったそうだが、いまは線路全体が一体となって撓んでおり、ここにも技術の進歩が見て取れる。さらに進むと前方には建築限界測定車が。トンネル内を電車が安全に走れることを確認するための機械だ。乗る許可を得て乗り込む一同。2階建てで、2階には架線が間近に見えるというファンにはたまらない光景が広がっている。この建築限界測定車、自走はできないが軌陸車で牽引すると走れるということで、実際に走らせてもらうことにする。2階の定員は2名とのことで、タモリと半田がハンディカメラ片手に乗り込む。興奮するふたり。 そうこうしているうちに西小山に到着。こちらもホームはほぼ完成している。蓄光タイルを見たり非常用発電機を起動させたりしつつ、待合室へ。待合室には、衝突防止のためガラスに文字シールを貼っており、それがまだ全部終わっていないということでこれを貼るお手伝いをする。質問攻めに戸惑う風の上村の指導を受けて(というかほとんど上村がやったようなものだが…)シールを貼るタモリ。西小山駅待合室の、「MARUKO MUSASHIKOSUGI MOTOSUMIYOSHI HIYOSHI」という部分を貼った。 以上で地上に出てきた一同だが、タモリはさらに洗足方向へ足を伸ばしたい様子。半田や向谷も同行して、ふたたび地下へ潜っていくのだった。 もはや鉄道啓蒙番組と化しつつあるこの番組。今回の企画は大変な境地に到達してしまっているのでは、と素人にも思わせるところがあったが、個人的には線路を歩けるのが羨ましいなあと思ったくらいではある。こうした壮大な鉄道企画はまた飛び込んできそう。そこへ鉄道に興味がない浅草キッドを持ってくるあたり冒険だが、無理矢理遺跡探検風に仕立て上げるなど、ソツなくこなしていた。南田なんかを連れてきたら奇声あげまくりで収録にならなかった(それはそれで面白いけど)だろう。向谷がかなり真剣に見ていたのか、あまり喋らずあまり目立たずだったのだけど、一方で半田は立ちすぎたキャラを存分に発揮。台車マニアでもあったのか…。どこへ向かっているんだろうこの人は。まだまだ奥がありそうで、今後も楽しみ。C。 関連リンク:東急 勝手に観光協会で最近鉱山に行っているようだが、ヘルメットがものすごく臭いんだとか。
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06年4月21日 | クローズアップ現代・病(業界人編) | ||||||||||||
ゲスト:堀部圭亮(司会)、YOU、乾貴美子(アシスタント)、中嶋清弥、工藤千秋(レントゲン解説)、樫村直樹(カメラ解説) | |||||||||||||
デジタル撮影はもちろん、ハイビジョン撮影も珍しくないこの2006年だが、タモリ倶楽部は相も変わらずアナログ撮影。しかしこの番組にも、変化のさざ波が起きていた。番組の名物カメラマン・中嶋ちゃんが禿げてきた…ではなく、偉くなった…わけでもなく、ランパブに行かなくなった…でもなく、中嶋ちゃんの肩の痛みでカメラを担ぐのに時間がかかる(=休憩から再開まで時間がかかる)ようになったのだ。今回は職業病ともいえるこの痛みを考えるとともに、現代のテレビ撮影用カメラ事情についても探る。 ぱっと見でも肩が傾いでいる感じの中嶋ちゃん。さっそく工藤に内部の状態を解説してもらう。それによれば、本来ある程度前に湾曲しているはずの首がまっすぐになってしまっているという。これにより、衝撃を和らげる力が低下しているのだとか。また、背骨もS字のように曲がっており、ここでも身体の歪みが。レントゲンの中でも肩は傾いているし、椎間板ヘルニア予備軍くらい腰が張っているし、あまりに不安にさせる結果の連発に中嶋ちゃんも思わずカメラを持ちつつ他のカメラ前に出てしまう有様。鎖骨に入っているヒビ?は職業由来ではなく子供の頃の柔道のせいだそうで、その点ではひと安心。しかし痛みに対処するには手術か仕事を辞めるかしかないようで、思わず肩を落とす中嶋ちゃんであった。 続いて、テレビ局等のカメラマンに実施したという疲れる姿勢についてのアンケート結果を中嶋ちゃんの実演つきで紹介。結果は、5位・ハイポジ撮り、4位・中腰からのあおり撮り、3位・右にひねるカメラワーク、2位・真下撮り、1位・ローアングルでの前屈撮りであった。ただ、いずれもタモリ倶楽部ではまずお目にかからない撮影法のようで、それは堀部が「普段いかに技術を駆使してないか」と言うほどだ。 さらに、樫村からは撮影用カメラの変遷を聞く。そこで番組が90年製のカメラで撮影されていたことが明らかになるわけだが、最近はそのようなテープ式ではなく、ハードディスクに記録するテープレスのタイプが主流だという。樫村の勤務する池上通信機では1962年に初代機を製作、以降76年製でそれまで背負子になっていた部分が一体化、78年製で大幅軽量化、90年製でVTR部分も一体化したという。肩パットも徐々に改良が加えられており、エアーが入ったタイプも開発されたが、これは不安定になるということで商品化はされなかったそうだ。さらに時代が進むとハイビジョンカメラが登場するが、撮影の安定性のためにある程度の重さは確保されている。これで一部だけ番組撮影を行ってみるが、放送はアナログ方式なので視聴者からは違いがわからず。関係者だけがモニターで確認できるという状態になっていた。 結局中嶋ちゃんの症状に対する具体的な対策はとくに見出せなかったわけだが、それでもできるだけ長くカメラマンを続けたいという中嶋ちゃんからは「巻きで…」というある意味真っ当な現場からの意見が出た。タモリも「(撮影後、即)完パケできるようなの作ろう!」と乗っていたが実際はどうだか。 中嶋ちゃん大フィーチャー。一見さんざん彼を落ち込ませているような感じの企画だが、それもみんな彼を可愛がっているからこそであると思う。いいエピソードもいろいろ持ってるし。そうかランパブ好きですか…。企画自体は前半と後半で大きく変わってしまって、とことん中嶋ちゃんを落とさなかったのは残念だが、それはスタッフの思いやりか。YOUの発言は相変わらず冴えていて、どんな企画にも何だかんだでも対応してくるあたり、番組としても重宝しているのだろうと察せられる。フェアチャイルド解散の話はもういいけど…。乾ちゃんも帰ってきて、現時点最強の女性ゲストが2人揃うという贅沢といえば贅沢な回。何の気なしに乾ちゃんが言う「(手ブレが機械で補正できれば)プロじゃなくても…」が辺りを震撼させたのがかなり好き。B。 イラストレーターの職業病は腱鞘炎らしいが、安斎は当然そういうものとは無縁だそうだ。
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06年4月14日 | 月刊現代農業と土に生きる | ||||||||||||
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、山崎樹範、次長課長、豊島至(解説)、中村義明 | |||||||||||||
発行部数20万部を誇る農家のバイブル、月刊現代農業。農家の暮らしの知恵が詰まったこの雑誌、現在8人で編集を行っているらしい。これが実は農家以外でも楽しめる農業エンターテインメント雑誌だったということで、今回は現代農業の記事を中心に、農業の動向を探る。ちなみに、月刊現代農業のあゆみとしては、大正11年に農政研究の名で創刊後、昭和21年農村文化名義で復刊、昭和35年に現在の名前になった。平成9年に全面カラー化。現代の流れである小力農法(高齢化等に対応した、小さな力でできる農法)を推進している。 まずは特集記事を拝見。「ザ・農具列伝」は、その名から察せられるとおり、アイデア農具が数多く登場。労力軽減スコップ、ナバナ摘み用爪、野口式二段ハサミ、いいとこどりが出てきた。スコップは腰を曲げる必要がなくなる、ナバナ用爪は鋏を奥まで入れる必要がなく、片手で収穫できる、ハサミも片手で収穫ができる、いいとこどりはとうもろこし用カッターという特徴がある。爪は初めて使う中村も絶賛していた。また、ハサミは見事片手収穫に成功して調子に乗って次も、と思ったら落としてしまう(刃先で切らず根元で切ったことが原因)というハプニングも。 娯楽的な記事の紹介としては、稲穂で作る携帯電話ストラップの記事が出てきたが、案外さらっと流され、引き続いて月刊現代農業おすすめの新品種を味わってゆく。出てきたのは大根のくろながくん、ミニ白菜の娃々菜、ミニ胡瓜のミニQ、黄色いトマト。「油で揚げると美味しいらしい」と言いながらも生でしか出していない豊島、全体的に失態の連続だ。 最後はみんなで種まき。白茄子、UFOズッキーニ、長緑(緑色の茄子)の種を蒔くのだが、せっかくなので新しい工具で、と狐鍬、馬鍬を持ち出して畑を耕すところから。一方中村は四本鍬で耕す。タモリが鍬を振り回すふりでギャラリーを驚かせたり、対抗して河本もタモリを驚かせたり、なんだか和やかに土地を耕してゆくが、肝心の種は通常は直播ではなく苗から、ということで一同お手上げ。 なお、現代農業の最新号は復刊60年記念号だそうで、60ページ増の拡大版。それでいて価格はそのままらしい。 農業企画は初めてというのが少々意外だが、言われてみればそうかもしれない。ゲスト含め、みんな衣装が似合いすぎ。専門的な企画のわりにはヌルい流れになったが、次長課長も山崎もすっかり番組の空気に慣れた感じで、リラックスした雰囲気で和やかに進んだ。その中で、あまりに触れるネタについて把握していない豊島。ぼんやりした感じで、しまいにはタカにはたかれる始末。そんな目に遭う素人は初めてのように思うが、それだけ抜けた部分が多かった。それも味ではあるけれど。いっぽう現場代表として出てきたロケ地の畑の所有者・中村は的を射たコメントを連発。一同の称賛を浴びていた。そしてタモリは「農業でいちばん辛いのは腰だから!」と、いつものニセ経験者ぶり(実際腰は辛いだろうけど)を発揮。満足していた様子ではあるので、また農業企画がめぐってくることもあるかも。C。 関連リンク:月刊現代農業 安斎、風呂場のタイル貼りをタイルの回に出演した園田にやってもらったらしい。業界でも反響があったようだ。
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06年4月7日 | コンビナートに恋して 工場萌え萌えクルーズ | ||||||||||||
ゲスト:松尾貴史(進行)、半田健人、萌え萌え工ちゃん'S(石井哲・御殿谷教子・内藤哲也) | |||||||||||||
この番組は電車マニアを取り上げることが多いが、今回の主役は工場マニア。工場が織り成す風景をこよなく愛する萌え萌え工ちゃん'Sと、京浜運河をクルージングして船上から見える工場の景色やいろいろな工場写真を見る。 手始めに各人のバックボーンについて雑談。工場萌えの世界も広いようで、ネットでコミュニティを作ったら2,500人集まった(mixiの模様)とか、鉄道のようにコンビナート専門など細分化されているとか、工場写真集を自費で作ったとか、塗装されていない鉄が好きとか、機能のことしか考えてないのに面白い形になってるのがいいとか、工場地帯の音が好きとか、さまざまな話が飛び出す。そうしている間に、次々と移り変わる景色。写真を撮らずにいられない萌え萌え工ちゃん'S。運河に停泊する船を見ずにいられないタモリ。 さて、各地の工場写真鑑賞へ。わざわざ工場写真専用モニターを導入する気合の入れようだ。京浜工業地帯の夕暮れ・夜の鉄道・夜のタンク・夜の動画、京葉工業地帯のタンク・遊覧船から写したら鴎が入り込んだもの、東海工業地帯の明け方・夜景、鹿島臨海工業地帯の広角写真・鉄くず?、瀬戸内工業地帯の夜景・タンク、中京工業地帯の鳥瞰・同じ場所の夜景・長時間露出写真を見た。ほとんどが石井らが工場好きが撮ったものだが、時間帯が非常に多岐にわたっている。朝から行ってもあれこれしているうちに夜中になってしまうのだそう。 また、工場写真を深く味わうためと称して、写真にBGMを絡めた映像も。京浜×ターミネーター2、京葉×トータル・リコール、東海×マトリックス、鹿島×マイノリティ・リポート、瀬戸内×ゴジラ、中京×ブレードランナーが流れた。 最後はあちこちをバックに記念写真。 コンビナートが好きっていうのは、わかる。以前日が替わる直前に羽田に降り立ち、そこから終バスで横浜に向かったときの高速から見えた景色の美しさといったら! 真夜中に現在の住まいからくるまを走らせて港に行ったときに見た、灯りに照らされたヴィッツの群れの壮観さといったら! だから企画自体は楽しく見た。なんか最近はいつも地味な企画の進行にあたっているような気がするキッチュだが、そんな中でもタモリの発言を先回りしたり、嘘発言に慣れっこでハナから疑ったりと、なかなかいいところを見せていた。それでこそキッチュ! 萌え萌え工ちゃん'Sではロシアのコンビナートを見たことがあると言ったキッチュに「行かれたことあるんですか!?」と一気に身を乗り出した御殿谷女史がちょっと良かった。石井氏は口に手を当てて喋っていたのが残念。身の回りに口に手を当てて喋る人がいて、その人にいい印象を持っていないせいかもしれないけど。ただ、自分もいざとなるとやっちゃうかもしれないから、気をつけねば。C。 関連リンク:工場萌えな日々 超長尺OPトーク。安斎は工場写真をレコードのジャケ裏に使ったことがあるらしい。表は紙粘土でつくったドーベルマンを燃やすことにしたのだが、燃えすぎたそうな。
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06年3月31日 | 東出マネージャーと聖地巡礼 KATOを一日周遊 | ||||||||||||
ゲスト:豊岡真澄、南田裕介、小島くるみ、東出有輝、勝田和宏(進行)、ダーリンハニー、浅野和弘(解説)、川ア太志 | |||||||||||||
Nゲージの聖地・KATOへやってきたタモリ。今回ここへ来たのは先日発足したタモリ電車クラブの活動のためで、しかもこれはクラブ発足前の南田持ち込み企画に続いて鉄道模型好きの東出の持ち込み企画なのだとか。それにクラブ会員のダーリンハニーも加わって、今回はKATOを見学したりゲームに興じたりする。 電車に興味のないタレント陣(≒電車クラブ非会員)を別室で留守番させて最初に訪れたのは2Fの展示コーナー。浅野の解説で、KATOのNゲージのこだわり、ポイントを聞く。それによれば、模型をよりリアルに見せるために、縮尺を若干変えてスケールダウンさせたり、褪色させたりしているのだそう。KATOが埼京線に打った広告を載せた車両もNゲージになっており、この話題がもとでタモリが貴重な車両エンブレムを持っていることが明らかになった。思わず頭を下げる東出や吉川。その後も延々展示コーナーでひとつひとつ熱いトークが交わされる。勝田は少々呆れ気味だが、浅野は「見慣れた風景」と慣れたものだ。 見学を終え、突然チームに分かれての対抗戦に移行。タモリ・ホリプロのタモリチームと吉川・サンズの東出チームで、東出考案のゲームを行う。勝利チームにはKATOの敷地に鎮座する昔の京急の車両に乗れるというファン垂涎のご褒美が待っている。まずはNチラ。トンネルとトンネルの短い間を通過するNゲージが何なのかを各チームから順に一人ずつ出して当てていく。出題は川アが行ったが、きちんと解答者のレベルを考慮して初・中・上級者用が用意されていた。一回戦は豊岡対小島で豊岡が正解。二回戦はタモリ対吉川で、タモリがフリップで吉川の視界を塞ぐという、若手芸人だろうが勝負となると全力でつぶしに行く姿勢(単に大人気ない)を存分に発揮。「俺にたてつくと長い冬の時代を迎えるよ」という脅しつき。結局それとは違う次元でタモリが正解した。 最後は南田対東出。上級者向けだけあって五両編成、しかもすべて違う車両で構成されている問題だった。「ここで負けるわけにはッ…!」と必死で考える南田。以前オフレコでタモリが南田に「東出ってどのくらい詳しいの」と聞いたときに「関脇クラスですかね」と答えたことがあったようで、そのこともあって相当追い込まれた状況だ。一方で、なんとかペンを進める東出。結局東出が正解した。この問題は難しかったということで東出チームに2ポイントが与えられ、2問正解のタモリチームと同点に。 次のゲーム、特急通過待ち合戦で勝負が決まる。これはNゲージを使うゲームで、一定速度で軌道上を走り続ける特急を避けながら各駅停車を操作して運行させるというもの。本物そっくりのコントローラーも登場してタモリが昂揚する中、操作は豊岡と小島が担当したが、ポイント切り替えのミスが発生して東出チームが勝利。京急乗車権は東出チームのものになった。 京急に乗り込んで周りの声が聞こえないくらいはしゃぐ東出や吉川。対して老朽化した車両に乗る気はあまり見せていなかったもののどことなくしょんぼりとしたタモリ、ショックから立ち直れない風の南田。当然タモリからは「この責任は何らかの形で・・・」と厳しいお言葉が。 また電車企画か! そろそろ別のシリーズはないものかと思いはするのだけれど、きっちり面白いんだもんな。タモリ電車クラブがちゃんと活動するということも確認できたし、このシリーズは今後も続いていくのだろう。いつもながらエキセントリックな言動をひっきりなしに見せる南田と、おとなしくしていながらあるとき急に勢いづく東出とがいい対比になって、このふたりが揃ってこそかなあと思わせる。南田の反応なんかはあまりに極端で、生で見るとどう考えても別人のふりをしたくなるレベルに思うのだが、テレビだとその極端さがかえって面白みにつながっている(しかも釘付け)のが不思議。ふたりにすっかり食われているが、ダーリンハニー吉川も随所で電車好きがホンモノであるところを見せていて健闘。タモリに脅されて本気で怯えているのもよかった。保存版。A。 関連リンク:KATO 安斎とみうらが担当していたFM番組が、下ネタ連発のため終了になったらしい。
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06年3月24日 | 電車で行ける南極 国立極地研究所 BEST10!! | ||||||||||||
ゲスト:おぎやはぎ(矢作が進行)、眞鍋かをり、神田啓史(解説)、伊村智、柴野浩成、小島秀康(以上出演)、神山孝吉(声の出演) | |||||||||||||
昭和48年の創設以来、北極と南極、いわゆる極地に関する科学の総合研究と観測を行っている国立極地研究所。今回は当所に関する話題をカウントダウン形式で紹介する。
第10位は「地上波初登場! 『南極の詩』堂々公開」。「南極の詩」は研究所が作成した観測活動に関する記録映画で非売品。オーロラ・上らずに転がる太陽のように、極地ならではの映像が見られた。一同はもっと見たそうだったが次へ。第9位は「今夜解凍! 10年前に採取したコケ」。コケを解凍するということより、コケと一緒に凍っていた微生物(ワムシやクマムシ)が解凍されて動き出すというところが見どころらしい。時間がかかるということで事前準備が周到だったが、それがかえって眞鍋の疑念を呼んでいた。 第8位「驚愕! 南極の砂漠にオアシス発見!」。南極にも岩が露出しているところがあってその辺は砂漠になっており、池もできているとのこと。池の中はコケがびっしり生えており、コケだけが集まって隆起しているものはコケ坊主と呼んでいるそうだ。第7位「豪快! 伊村助教授 南極を釣る!」。凍った海上で穴を開けて魚やヒモムシを釣ったという話。第6位「子供に大人気! 極地研究所オリジナルグッズ」。雪上車のペーパークラフトが人気という話。第5位「柴野浩成専門員 キャロムで世界大会出場!」。南極観測隊に代々伝わるボードゲーム・キャロムの話。ビリヤードとおはじきを合体させたようなゲームでタモリもやってみるが、さすが代々伝わるだけあって盤にクセができており、弾いても思ったように動かせなかった。第4位「何故? 南極で宝石の採取に成功!」。かつて南極がスリランカ等と地続きだったことによるもので、アクアマリン・ガーネット・サファイア・ルビー等が採取できるらしい。 第3位は「時価30億円! 火星の隕石」。極地研に6個ある火星隕石の中でも13kg(1gで20 〜30万!)あるという巨大な隕石。隕石の成分が火星のものとほぼ同一なので火星の隕石と判断されているらしい。また、石鉄隕石、鉄の隕石も見た。第2位は「神田教授秘蔵! 北極の木!?の化石」。ほぼ完全な状態を保った4500万年前のメタセコイアの化石を採取したという。そして第1位は「世界最長!? 南極直通内線電話」。極地研から南極へ内線とWebカメラでつながっているようで、スクリーンにも南極の様子が映っていた。意外と普通の工事現場が映し出されており、感動がない一同だが、実際に観測隊に電話がつながり、注文で手を振ってもらったりすると一同興奮。驚きと感動、ロマンをもらって終了した。 矢作の進行が見られるのはタモリ倶楽部だけ!かどうかは知らないが、真面目な内容の割には相当ヌルい進行。おぎやはぎの一般的なイメージのままだな。初登場のときは印象最悪だった矢作もようやくそのことを忘れさせるくらいになってきた。芸能人側ゲストは荒れたりギスギスしたりしようのない面子なので終始和やか。こういう企画に眞鍋というのは、まあイメージ先行の部分はあるけど適任だと思う。研究所のみなさんも素朴な人柄の人が多くて、それでいて天然ぶりも発揮していたのでよかったように思う。個人的にはキャロムをもっと見せてほしかったところ。タモリの「白組に応援メッセージを」は大ウケだったけど、若い世代にはわからないかも? 一応眞鍋もわかったみたいだからいいのか。B。 関連リンク:国立極地研究所
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06年3月17日 | 靴べら保護委員会プレゼンツ 靴べらエイド2006 | ||||||||||||
ゲスト:井筒和幸、竹山隆範、石井正則(進行)、江口ともみ(進行)、静邦彦(解説) | |||||||||||||
井筒と竹山が居酒屋で呑み終わり、2軒目に行くか、というシチュエーション。いざ靴を履こうという段になり、靴べらがないことに気付くが、つま先をトントンやって履こうとしたところ形相を変えて現れたのが石井と江口だ。なんでも、絶滅危惧種なんだと。そこで今回は、この文明の利器・靴べらの地位向上のため、靴べらを過小評価している現代社会に警鐘を打ち鳴らす。 まずはスタッフや出演者の靴べらを拝見。靴べらがないことで「スターの資格がない」と司会者陣から非難される竹山だが、そこは自分の位置を自覚しているのか、「スターじゃないですから」とあっさりしたもの。台本上はあくまで靴べらが必要だという論を展開させたいようだが、タモリのノリもあまりよくなかった。続いて靴べらにまつわるニュースを何本か。話題は「靴べら販売数 横ばい続く」「専門家不在」。前者では靴べら販売数が右肩上がりになるのはおかしい、後者では専門家がいないなら企画は没では、という至極もっともな意見が飛び出していた。 正しい靴べらの使い方講座も学ぶ。先に靴べらを靴にあて(底にはつけない)、足を押し込むのでなく靴べらを垂直に抜くような形で入れるのがよいのだという。これをもとに、さまざまな国のさまざまな靴べらを使ってみる。出てきた靴べらはイタリア製のラクシャリーS、ベトナム製のラデン細工靴べら、日本製のD-15メタルシューホーン、日本製のアクアリウム靴べら、日本製の脱履両用ロング靴べら、イギリス製シューホーン、日本製靴べらいら〜ず、日本製本べっ甲。料亭帰りに靴べらを使うというコントを交えつつ試してみる。主役が竹山になった途端、タモリが全力で食いにかかる場面もあった。また、靴べらいら〜ずは妙に好評、本べっ甲は「壊れやすい」「非常に高価」と吹き込まれた挙句竹山が使うハメになっていた。 静の珍しい靴べらコレクションも見て、「どれでも使っていい」と言われる3人だが、もともとあまり興味がないだけに、司会者の思惑とは裏腹にやんわり断る始末。最後は自分のベストを選ぶ、というはずだったのだが、コントで疲れたようで一向に盛り上がる気配がないまま終わってしまった。 これはひどい笑。靴べらというテーマじゃいかにも地味だ。竹山がやたら謙虚なキャラになっているのが新鮮だったり、江口が以前に比べやたらかわいくなってたりはするが、全体的にやる気をまるで感じない(一応あるんだろうけど)グダグダっぷり。司会者側も無理と薄々感じながら盛り上げようとしている感じだから、なんだか痛々しくて。裏を返せば、ここまでやる気がなさそうなのもなかなかないということで、そういう意味では貴重な回かもしれない。D。 スタッフの笑い声になぜか女性が多かった。
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06年3月10日 | オヤジ豪快企画 下仁田ねぎを食べながら下ネタを語って一杯飲む | ||||||||||||
ゲスト:ガダルカナル・タカ、堀部圭亮、江川達也、大槻ケンヂ、瀬尾幸子 | |||||||||||||
嘘か真か「酒のつまみ選手権」が好評だったようで、その第二弾ということで用意された食材は下仁田ねぎ。と、そこへ現れたタカと堀部は下ネタを期待してやってきたようで、目の前の箱一杯の下仁田ねぎを前に狐につままれたよう。そこで今回は、この両者を融合させた企画として、下仁田ねぎ料理を食いながら下ネタが吹き込まれたテープを聞いたり語ったりしながら一杯。 最初はオーブン焼きを食べながら、ペニスを松茸に見立てた江戸の小噺を聞く。また、タカが先輩芸人の話をした。続いて味噌焼きを食べながら警察犬にまつわるアメリカンジョークを聞き、タモリがコンドームを初めてつけた童貞の話(自らの体験?)をした。さらに、ねぎ入り玉子焼きの肴として陰唇の位置がどうかという秋田民話を。ここから大槻が、上付き下付きがよくわからないという素朴な疑問を持ち出したり、火吹き芸の話を繰り出した。マリネの肴は新婦を車に見立てた結婚式祝辞。タモリがオカマのセックスの話しをした。 一同の顔がだんだんと赤くなってきて、下ネタもいろんな方向へ。射精せずにイク方法とか初めてのオナニーの話とか3日間かけるオナニーとか博士が体験したアナル舐め占いの話が登場し、テープではいわゆるボボ系の方言ネタが流れた。また、料理は豚肉巻き揚げ、ねぎ鍋、豚の生姜焼きがつくられた。結局タモリも腕をふるってタカらは満足そう。 予想以上の盛り上がりに満足の一同。ただ下仁田ねぎはまだ大量に余っていたため、きょうの下ネタ王に進呈ということになりかけたが、全員が下ネタ王、みんなで分けて持って帰ることに決まった。 タカが言っていたように、今回は「ネタ会議で朝方ポッと出てきて5分くらい笑うけどオンエアされない」企画。こんなヒドいグダグダな(褒め言葉)企画よくやるよ…。先週のポンポン船の後半もそうだったけど、今回のこれはこれで番組らしい企画。料理は「うん、うまい」で終わるのがほとんどで、中心は下ネタであったが、やはりテープで流れたものよりも個々の実体験に基づく話のほうが楽しかった。こういう話になるとたけし軍団は話題に事欠きませんな。江川達也が意外と発言少なく、期待された役割をまるで果たしてないんじゃないかという感じがした。ちょっと前だけどAVを監督したんだからそのときのこぼれ話とかありそうなのに…カット? C。 タモリ、下ネタの会を結成したらしい。
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06年3月3日 | タモリ倶楽部'S CUP ポンポン船世界一周レース! | ||||||||||||
ゲスト:伊集院光(進行)、やくみつる、勝村政信、劇団ひとり、庄司邦昭(指導)、堀木幸代(指導)、高橋邦生 | |||||||||||||
タモリが一級船舶免許を有するほどの船好きなのは有名な話。それに乗じてかどうかは知らないが、今回は船のオーナーになった気分で、世界一周クルーズ気分を味わおう企画らしい。主役はポンポン船。おなじみ東京海洋大学の協力を得て、オリジナルのポンポン船でレースをする。 手始めに庄司と堀木が作ったポンポン船を見せてもらう。一見一般的なものと大差ないが、スピードはあるし曲がらないので一同びっくり。あまりにぐいぐい進むのでタモリは解説も聞かずすっかり夢中だ。ちなみにポイントは、スマートで滑らかな船体にすること、加熱と冷却のバランスが優れた構造にすることなのだとか。加熱と冷却の威力は実験でも示された。 さて、ポンポン船づくりへ。まずは動力部づくり。内径2mmのアルミパイプで直径15mmの螺旋状コイルをつくる。巻きは5巻き程度。タテ巻きとヨコ巻きとがあるようだが、堀木の推奨はヨコ巻きだそう。ここでエンジンをどうするかという相談が一同でなされたが、ひとりが2個つけると言い出して結局ルール無用の勝負ということになった。 この後は船体を切ってヤスリで滑らかにし、蝋燭とエンジンを取り付け、パイプを船体と水平になるように曲げ、舵を取り付けるという流れ。一同真剣になりすぎるがゆえに独り言ばかりになってしまい、スタッフから「使えるコメントを」とダメ出しされる始末。そんな中、ポンポン船の名人として登場した高橋のオリジナルポンポン船は周囲の耳目を引く凝りよう。戦艦三笠、オルカ、タルベス、アトランティス、STCATと、一同が手を休めるのに十分なデキだった。 ようやくポンポン船ができあがり、各々の船を鑑賞。ひとりの作品は空母をイメージした「トップガン号」。エンジン2基搭載。勝村はコイル部分を高くしすぎたために蝋燭をぶら下げた「魅惑の夜 ヤシの木1号」。タモリは双胴船で勝負の「双胴船 飛鳥2」。コイル部を長くし、蝋燭を2つ投入したが、パイプが水中に出るところが短いことを指摘されて不安げ。やくは相撲好きということで「武蔵丸」。伊集院は全裸で泳ぐ格好をモチーフに「全裸号」。エンジンからの蒸気がおならになるところがポイントだ。 さあ、レースの始まり。練習なしの一発勝負で世界一周の大海に乗り出す5隻。序盤はトップガン号と飛鳥2がいいスタートを切るが、飛鳥2はなぜかバック。トップガン号は猛ダッシュを見せるも内にモタれて急減速。そこを地道に進んできたヤシの木1号が捕らえ、そのまま一直線。みんな自分の船に夢中で勝村の必死のアピールが届かないのが悲しいが、それでも圧勝のゴールイン。と、納得いかないタモリが船体を修正しつつ泣きの一回を要求。というか、今までがリハーサルで、次が本番と(笑)。「正しい評価ってのはないのかな」「こんな理不尽なことってあるの?」と勝村は当然のご立腹だ。 本戦ではタモリは火を弱めてかぶせを追加、一方の勝村は修正なし。これがどう出るか。飛鳥2はスタート時でせっかく追加したかぶせが取れるハプニングがあったが、それをものともしない猛スピードを叩き出し圧勝。ヤシの木1号はガス欠か、中間止まってしまった。優勝商品はポン菓子2個。勝村は勝ちを取り消されたばかりか、本戦で蝋燭を替える予定が堀木に替えなくていいと言われたことも響いたようで、最後まで納得いかない様子だった。 ポンポン船ってつくらなかったなあ…。それもあってか、さして熱を入れて見ることもなく、淡々とへえほうと感心するだけ。と思いきや、レースに入ると持ち前の行き当たりばったりぶりが出てきてけっこう良くなった。タモリが惨敗してやり直し、というのは仕方ないにして、再戦レースの結果ときたら! あまりに酷い結果で勝村には同情してしまう。でも、最初はやる気がなかったのに最終的には喜んだり不平をぶつぶつ言ったりでけっこう真剣になっているところは、まるでタモリのようでよかったと思う。「使えるコメントを」のくだりのシーンなんかも、通常の番組ではカットになるであろうシーンで、そういうのを平気で流すあたり素敵だ。C。
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