05年10月28日 | マッパーの聖地 日本地図センターに潜入!! | ||||||||||||
ゲスト:堀部圭亮(進行)、おぎやはぎ、星埜由尚、青木賢治、小林政能、田中由香里 | |||||||||||||
タモリが以前から気になっていた目黒区の日本地図センター。今回はここへ行くことになり、タモリは大いにやる気。ゲストの登場前に今回の内容を一通り言ってしまうくらい前がかりだ。対する堀部は「こういうのには慣れてる」と何度も出演しているだけあって余裕の反応、しかしおぎやはぎ(というか矢作)は「(前回の)ペン回しより興味ない」という始末。さてどうなるか。 迎えるセンター側はいつかタモリが来ると待ち構えていたそうで、ロケ日は休業日なのにロケのためにわざわざ開けるという、こちらも気合いの入った状態。伊能忠敬のはめ絵に迎えられて大会議室へ入っていくと、そこには伊能大図(関東のみ。全部広げると60m×30m)の原寸レプリカが。タモリは待機していた星埜に気付かずまっすぐに食いつき、堀部にたしなめられてしまった。星埜と対面してからもタモリはひとり熱心で、「赤ん坊の成長を楽しんでいるみたい」とギャラリーから言われてしまう。伊能大図に関連して、当時の道具を使って測量してみる。基本は角度と距離、そして天文観測だったようで、今回は角度と距離の測量を。梵天と羅鍼で方角を、間縄で距離を測量した。当然おぎやはぎが下働き的に動くわけだが、ふたりともまったくやる気なしですぐ撤収した。 続いては地図倉庫へ移動。1:25,000の地形図を全国分、約4,400種類所蔵している。これを使って、あるテーマに沿った地形図を探すというゲームに挑戦。タモリ・小木の小木チームと堀部・矢作の矢作チームに分かれて対戦した。さて、第一のテーマは陸地の少ない地形図。いきなりの難問に一同苦笑するが、とりあえず探し始める。見つけたものを持ち寄って見てみると、やや投げやり気味に選んだ矢作チームもそれなりに陸地が少ないのだが、小木チームが圧倒的。青木が用意した模範解答を上回る結果になった。しかも小木が当てずっぽうで引き抜いたものというミラクル。次は道路の少ない地形図。ここでも小木に神が降臨し、小木チームはまたも当てずっぽうながら歩道がほんの少しあるだけの地形図を持参。小木チームが完勝した。 さらに地図記号についても少々。10月1日から新しい地図記号(老人ホームと風力発電用風車)を募集しているということで、風力発電用風車の地図記号を考えてみる。一同真剣に考えたようだが、これには小中学生対象というオチがついていた。なお、締め切りは10月31日とのこと。 最後は地図ショップで売れ筋ランキング(1位:地図と測量のQ&A、2位:地図の記号と地図読み練習帳、3位:震災時帰宅支援マップ)を齧りつつ空中写真の判読に挑戦。神宮外苑、田園調布、大井競馬場、秋葉原と連続で正解するタモリ。ヒントの少ない最終問題の碑文谷もクリアしてパーフェクトを達成した。賞品として、地図ショップのお買い物券500円分をもらったタモリ。小木を引き連れカメラも気にせず地図の海へ飛び込んでいった。 タモリが積極的に絡む回。最初やる気がないのにそのうち誰よりも真剣になる、というほうが好きだけど、今回はわりとバランスがよくなかなか。ペン回しの回でファン以外を敵に回した感のある矢作、今回も序盤は失礼キャラだったが、後半はふんわかしてきて普通。ちょうど小木が「地図の直観力がすごい」と言われ始めるときにリンクして、見たあとの印象は悪くない。ペン回しとのリンクがいくつか出てきたのも、前の放送を見ていなければ何が何やらのネタであるにせよ、良いと思う。ハイライトはやはり地図探しで、まったりした雰囲気ながらものすごい引きを見せるあたりがいい感じ。女性ゲストはいなかったが…今回のテーマじゃいないほうがいいんだろうなあ。B。なお本筋とは関係ないが、今回の放送、通常より5秒短かった。何かあったのかしら。 関連リンク:地図センター
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05年10月21日 | パンツから世界が見える 深夜「勝負パンツ」特急 | ||||||||||||
ゲスト:浅草キッド(博士が進行)、金子ゆうや、YOU | |||||||||||||
タモリの元付き人、怖がりのリアクション王でおなじみの金子。「深夜特急」に刺激され突然海外に飛び出し、滞在地から空耳を送ってきたことなんかもあったが、このたび4年(!)ぶりに帰ってきた。その彼、世界各国で勝負パンツ(実際にどうかは知らないが、一応それっぽいもの)を買い集めていたという。そこで今回は、各国の勝負パンツを見るとともに、金子の旅のエピソードもちょっと聞く。 深夜特急の足跡を追って香港からスタートした金子。「深夜特急」の終点・イギリスまで行くつもりだったが、トルコ以北は物価が急上昇するためやむなく南下し、最終的にはエジプトを終点にしたとのこと。一人旅に出る度胸がありながらも基本的に怖がりは直っておらず、お茶も睡眠薬が入っていないかと疑うなど、常に脅えながら旅をしていて「なんで旅してんの」とYOUに言われてしまった。 スタート直後はまだ勝負パンツではなく切手を集めていたとのことで、勝負パンツの旅はインドから。南インドのマドライが最初。記念すべき第一弾はおばちゃんのおすすめ、透けピンクの花柄(約100円)。続いてコルカタ(いわゆるカルカッタ)の、下がりがついたまるで実用性のなさそうなオレンジの上下(約500円)、さらにデリーの鳥をあしらった純白(約150円)と流れる。バングラデシュのダッカでは、スマイルマークの入った金のサテンっぽいもの(約20円)を購入。 次にパキスタンへ。ペシャーワルでややワインがかった赤の上下(約30円)を入手。イランのシーラーズではXXXXXLというなんだかよくわからないサイズ(でも一番小さい)の、デルタ部にハートを縫いこんだ赤(約100円)。テヘランではカーニバル風の青を基調とした網パンツ(約500円)。これぞ勝負という感じに自然とわきあがる拍手。トルコのトラブゾンではビデオみたいな赤ビニール地の穴開き(約1,200円)、黒のファスナーつき(約1,200円)が登場。かなり実用的な感じ。イスタンブールには一見普通の赤でありながら後ろは紐、当て布っぽいハートの中には電子メロディが埋め込まれているというもの(約1,800円)があった。 中東へ移り、シリアのダマスカス。なぜか鳥のミニチュア(しかも流行歌が流れる)がくっついた赤(約400円)、蝶を大胆にあしらい、かつ股間が開く黒(約400円)を購入。レバノンのベイルートではフランス製の最高級の赤い透けるもの(約5,000円)。クレジットで買ったらしい。ヨルダンのアンマンでは北京五輪の意匠を縫製した紫(約300円)、イスラエル・エルサレムでは刺激的なデザインの赤(約800円)。最後のエジプト・カイロでは後ろがクレオパトラっぽい意匠の紺(約300円)を購入した。 見た中からグランプリを決めるということでYOUが選定。ダマスカスの鳥付きが選ばれた。 なお、番組中で披露されたエピソードはざっと次の通り。 ・性欲処理は週一くらいで個室をとって ・バングラデシュでは太っている女性を連れて歩くのがステータス ・バングラデシュではジュースを飲んでいるだけで78人もの人に囲まれた ・ペシャーワルで中古のパンツが10円くらいで積み上げられていた ・イラン(ポルノ等の持込は鞭打ち刑)の検問で乳首がピンクになるクリームがひっかかるかと思いきや、「すごくいいぞ」と教えられる ・イスラム圏は男性が女性の下着を買いに行く ・イランのバスはものすごく飛ばす ・トルコはヨーロッパ文化がだいぶ流入しており、着る物もおしゃれ ・イスラエルは検問が厳しいのでパンツはアンマンの宿に置いておいた ・ピラミッドは警備が多い パンツから文化が透けて見えるとか、そういうところまではいかないにしても、各国それなりにスゴいものがあって、なかなかよかった。それを抜きにしても、単純な海外見聞録としてもそれなりに面白い。景色が雄大で、それだけでみんな感心してるし。金子は昔と変わらぬ不安げな表情だが、脇を固めるのがキッドにYOUという超安定勢力なので、進行は問題なし。女性ゲストはもっと若くてもいいように思うけど、あまり若いとこの面子に入れたときに餌食になるしな。きょうの下着を平気で喋るYOUでいいと思う。キッドもなんだか生き生きして、コンビで同じことをいったり玉袋が女性の名前で下着を買った経験をうっかりカミングアウトしたり、いい雰囲気だった。B。 安斎、「サヨナラCOLOR」に出演したらしい。いつもより時間が短いのでてきぱきした進行。
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05年10月14日 | 今や男性タレントも必需品!マイ・キャッチ・ライト(オリジナル電球)を作ろう!! | ||||||||||||
ゲスト:ガダルカナル・タカ、KABA.ちゃん、勝田和宏(進行)、高橋健志(解説)、小川愛明、上野仁、村田義勝、岩崎人士 | |||||||||||||
芸能界には女優・女子アナが主に用いているキャッチライトがつきもの。それに関連して、テーマは電球。電球界のパイオニア・細渕電球にて手作り電球のノウハウを学びつつ実際に電球作りにチャレンジする。「キャッチライトを作ろう」と言ってはいるが、結局キャッチライトというほどのものは作っていない。 一同作業着に着替え、「再就職をしたばかりの寂しい感じ」と言われながらも商品は手作りばかりという細渕電球の主力商品を鑑賞。乱反射を防ぐために半分だけ透明にしたもの(眼科で使用)、フィラメントやガスが特殊なもの(電車の信号灯)、細長いもの(惣菜ケースなどで保温に使用)、極端に細いもの(工業用の内視鏡)が出てきた。続いて電球作りの達人の技を見る。小川のガラス吹き、上野のフィラメント取り付けを見た。ガラス吹きではタカとタモリが挑戦。タカは失敗。タモリはうまくいったと思いきや、タモリは吹いているだけで小川がガラスを動かしていたのだった。 さて、電球作成に入る。KABA.ちゃんたっての希望でペアで一つの電球を作ることになり、KABA.ちゃんと勝田、タモリとタカの組に分かれた。まずはステムの作成。先端を焼いて平状につぶし、アンカーを挿す。KABA.ちゃん組は平状作成パートでちょっと曲がったが、アンカーはなかなか。タモリ組は先端が黒くなったが、平状も褒められるほどの出来で、好スタート。次にフィラメントを取り付ける。先端を溶接→アンカーを通す→末端を溶接、という手順。ともに細かい作業で苦労しつつもきれいに仕上がり、先へ進んだ。さらにガラスを取り付ける。ステムにガラスをかぶせて末端を焼き切り、ガラスが固まらないうちにステムを固定する。KABA.ちゃん組はステムの固定に手間取りずれてしまったが、タモリ組はきれいに固定することができた。 あとは仕上げ。電球内の空気を抜き、さらに温めて不純物を取り除く。根元を若干残してバーナーで焼き切る。そしてソケットを取り付け、焼き付ける。完成したので、ふたつの電球をつけてみると、どちらも見事についた。一同大喜び。明るいのはKABA.ちゃん組だが、明るいのがよくない(ショートを起こしている)のだそうで、さすがに順調さの差が出た模様。うまく作れたタモリ組には賞品ということで高橋の著書が贈られたが、その内容たるや電球とは全く関係のないものだった。 KABA.ちゃんがこの番組で、カマキャラを前面に押し出してきたのは初めてのような。初めてじゃないかしら。とにかくそれが強く印象に残るくらい勝田がお気に召したようで。「うまくできたらキスのプレゼント」なんてなかなか言えないと思われる。彼のアクションが強烈だったせいか、タモリやタカにも伝播して不思議なムードになっていた。それにしてもいつの間にやらすっかりおなじみの顔になりましたね。鮮度がいつまで(既にきれてる?)、という危惧はあるけど、嫌いじゃないし長く出続けてほしいところ。ほかは高橋の小ネタにうんざりすることを除けば、なるほどと思ったり作ってるメンバーと一緒に緊張したり、それなりに。C。 関連リンク:細渕電球 安斎の事務所は電球を補充せず、切れるたびに他から持ってくるらしい。
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05年10月7日 | もしもエレキシタールが弾けたなら 〜せっかくなので一度だけ習ってみよう〜 | ||||||||||||
ゲスト:マギー(進行)、大槻ケンヂ、若林忠宏(指導) | |||||||||||||
タモリ、誕生日にスタッフからプレゼントをもらったらしい。それはエレクトリック・シタール。おーいいなあ、と思ったけどタモリにとってみれば甚だ迷惑なのだそうで。それでもせっかくなので少しは弾いてみよう、と若林を呼んで奏法を学ぶ。 ケースから出すのも2回目(1回目は貰ったとき…)というタモリのエレキシタール、立派な光沢を放っている。意外と見た目はエレクトリックギターに似ている。とりあえず音を出してみると、確かにシタールの音。なんでも弦がブリッジに触れる面積がギターより大きいんだとか。津軽三味線のサワリと同じ原理で、この部分の名前も偶然ジャワリと呼ぶらしい。また、オーケンが筋少時代に白井良明に弾いてもらったシタールが実は若林のものだということが判明した。 さて、エレキシタールの基本奏法(というか、シタールっぽく聞かせる奏法)は三つ。ドローン・ラーガ・ガマクだ。ドローンは出したい音の隣の弦?(ずっと二弦か三弦の同じ弦を弾いてるように見えたが…)を先に弾くもの。ドラムのフラムみたいなもんか。ラーガはインド独特のスケール。言うほど簡単ではないようで、作詞作曲もしてるのに楽器は苦手という大槻も苦戦。マギーに励まされ、「ミュージシャンやめました」と言う始末。ガマクは弦をはじいたあとにその弦を動かして音を装飾するもの。ギターのチョーキングっぽい。
エレキシタールが欲しい視聴者におしらせとして販売店舗の紹介(都内7店のみ!)を挟んで、練習そっちのけで本物のシタール鑑賞会へ。「ラヴ・ユー・トゥ」の完コピ、それをより本物のラーガに近づけたバージョンを聞いた。さらにタモリは一度やったことのある、本物のシタールでガマクを、というのをみんなでやる。大槻などはピックが既に指に食い込んで大変な状態、ガマクってさらに大変な状態。マギーも肌でガマクの痛みを体験し、苦悶の表情を浮かべていた。前回は罰ゲームでやってたのになんでみんなしてやってるんだろう…。さらにはこれも2回目、電子タブラも登場。いろいろな拍子を聞いた。
安斎、実家から電気マッサージ椅子をもらったらしい。
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05年9月30日 | あなたの姓名の一番正しい伝え方教えます! | ||||||||||||
ゲスト:ほんこん、乾貴美子(進行)、山崎樹範、田部井文雄(解説) | |||||||||||||
電話を通して自分の名前を伝える際は、漢字の説明において多くの困難が伴うもの。そこで今回は、わざわざ漢文学者の田部井を招いて自分の名前の伝え方を考察する。あとからわかることだが、田部井はその立場から、漢字一文字一文字をどう伝えるかということに注視している。 導入もそこそこに、出演者それぞれが普段の自分の名前の伝え方を話し、それに田部井の見解が加わるといった形。蔵野の場合は「蔵」が問題なようで、普段は「大蔵省」とか「祖師ヶ谷大蔵」と言っているよう。田部井によれば、くさかんむりの下に、威力の「威」の中の部分を「臣」に変えたものを入れる、というのがよいのではないかと。乾の場合も「乾坤一擲」などという言葉もあるが、「乾」単独で伝えるには難しいようで。とくに部首として存在しないつくりの部分が厄介で、田部井も「ノ」「一」「乙(あるいはZに近い文字)」と伝えるしかないのでは、という見解を示した。 山崎は姓はともかく、名はそれ自体難読だし、「街路樹の樹」「テスト範囲の範」「小川範子の範」となかなか苦労している感じ。ここでは、「樹」はきへん・「寸」・その間には「豆」の上に「十」を乗せたものと、「範」はたけかんむり・「車」・つくりはふしづくりだが、むしろ「模範の範ですといってわからないような人とは付き合いを止めたほうが」と諦めてるんだか突き放してるんだかわからないあっさりした言い方だ。「名前負けしてる」とのおまけつきで山崎はへこみ気味。タモリはわかりやすいとはいえ、万一通じなかったときは義経を引き合いに出したり、「羊」を変えて「我」を下に、という案が出てきた。 さて、ここで番組スタッフと電話でやりとりして名前を漢字で書き取ってみることに。AD神山敦は「神様」「高尾山」「敦煌」と説明。とくに「敦」はなべぶた・口・子・「枚」のつくりと説明した。カメラマン中嶋清弥は「大中小」「山に鳥」「清(オンエアなし)」「弥生時代(本来は森繁久彌)」と説明。「彌」に関しては「弓」に「雨」みたいなつくり、中は×が4つと説明していた。D齊藤亮は「なべぶたの下にアルファベットのY・Yの左に「刀」・右に反転したもの(オンエアはここまで)」「佐藤」「なべぶた・口・ウの点のないやつ・シュッシュッと足みたいなやつ」と説明。田部井からはわかんむり・片仮名のルのようなもの(ひとあし)、とアドバイス。D新川雅史は「新しい川」「牙・曜の日とヨとヨがないやつ(あるいは優雅)」「歴史」と説明。番組でもおなじみのメンバーもいたので、名前とは関係ないプライベートの突っ込みもあり、笑いが絶えないやりとりとなった。 なお、番組に何度か出演している鴻上尚史・渡辺祐・なぎら健壱の名前も俎上に乗せ、本人の説明を聞いたり会場で議論したり。「史」について議論が出かけたが「そこまで面倒見る必要はない」と田部井に切り捨てられた。 最後はきょうが田部井の誕生日ということで花束贈呈。わけのわからない雰囲気のまま終了。 久々に強力素人が出演、ってこれで実は偉い先生というのが素敵。「名前とは理不尽なものだ」「物知りぶっている人は絶対信用しちゃダメです」などと名言連発。最近よく見られる虚実がないまぜになったタモリの薀蓄もあっさり否定して、タモリをしょげさせるところも良かった。そればかりかツッコミ厳しく、他のメンバーの発言も次々爆発させて「そこここに地雷ありまっせ」とほんこんに言われる始末。でも、本人の意図しないところで緊張を弛緩させるような発言もあって、いいキャラクターだと思う。あとは新川Dとの電話な。以前の空耳での話題が基になっているのだが、乾ちゃんの容赦なく掘り返す発言で素晴しいものになったと思う。保存版。A。 安斎、「肇」は拝「啓」の上と「筆」の下と話しているらしい。
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05年9月23日 | 潜入! 雑誌「酒とつまみ」編集部 | ||||||||||||
ゲスト:なぎら健壱、井筒和幸、渡辺祐(進行)、大竹聡、渡邉和彦、斎藤正 | |||||||||||||
なぎらと井筒がのっそり登場。このふたりが出てきたからには酒の匂いがするわけだが、今回テーマとするのは酒にまつわる読み物が網羅された、業界随一の酒専門誌、「酒とつまみ」。「酒とつまみ」編集部にお邪魔して本誌の姿に迫る。 雑誌自体は「昭和30年代のエロ本の挿絵みたい」と言われた表紙をもつミニコミ風・手作り風のもので、当然タモリも「知らない」というマイナー誌。スルーしていたなぎらも実は出ていたというくらい存在が薄い。02年10月創刊で7号まで刊行済み、発行部数は公称5,000部という「酒とつまみ」だが、編集部の隅には在庫の山が…。内容も、「何かやらなければ」という感じでは作っておらず、各担当が書きたいことを書く、というもの。 さらに深く踏み込むべく、会議室(と称した呑み屋の個室)へ移動。ジョッキの乾杯でスタートし、編集部各人の一週間の酒呑みスケジュールをチェック。まあみんなよく飲むわ。ウイスキーダブル7杯+シングル3杯でベロベロになったり店を変えるたびにビールに戻ったり編集部で呑んだり果ては公園で夜中から朝まで呑んだり。 誌のヒット企画はといえば、「ホッピーに合う酒は何だ!?」とか「キャベツと麺の推奨即席つまみ」とか「柿の種・徹底比較大研究」とか「7時間耐久立ち飲みマラソン」とヌルいもの連発。ホッピーネタでは実際にいろいろ割ってみる。企画で優勝したにごり酒はそこそこイケるようだが、他に試したラム酒、紹興酒は反応が悪く、「酒を楽しむというよりアルコールを楽しんでいるのでは」とタモリに言われる始末。一方キャベツつまみでは、鰹だしと鶏がらスープだけで煮た「キャベツ煮ただけ」やタモリ提案・氷水につけて水を切ったキャベツに塩コショウをつけたもの、レンジで温めたキャベツにマヨネーズ・醤油・白胡麻をかけた「レンジキャベツ」が登場、いずれも好評だった。柿の種は味についてはまったく比較しておらず、そのように味の面での検討を行っていない企画はいくつかある模様。 さて次号の用意はまったくしていないとのことだが、そんな次号へ向けて?編集部各人が新企画を披露。渡邉は草相撲をさきいかでやる「さきいか相撲」を提案。段ボール紙を貼り合わせた簡易土俵でやってみるが、たいして盛り上がらず終了。続いて大竹は焼酎のグラスで挟み将棋をする「酎将棋」を提案。挟まれた側はそのグラスを飲むというもの。これも実際になぎら対酒とつまみチームという構図でやってみる。序盤はなぎらが優位に立つが、酒とつまみチームも徐々に追い上げ、あまり飲みたくないなぎらはだんだん必死に。しかし井筒が取られた分の飲みを一手に引き受けてくれたおかげで、一転強気の攻めに。結局グラス3つを残したところで打ち止め、なぎらの完勝。残ったグラスは編集部でひとり一杯空けた。それを横目に、呑まなくてもいい井筒がひょいとグラスを。「やっぱり酒だよなぁ」と、もうどこまでもいってしまいそうだ。 井筒meets酒企画。本筋は本筋として存在するが、井筒がにごりホッピーで加速してゆく様もひとつの筋になっている感がある。本題にとってすれば井筒はもはや居ても居なくても一緒くらいの位置付けになっているけど、もはやそんなことは了解済みなんだろう。酔ってくれればいい、みたいな。もう少し真っ当な役を充ててもいいとは思うが。そういうひねくれた見方は抜きにしても、今回はそこそこ楽しめると思う。失礼な言い方になるが、編集部がみんなどうしようもないダメ人間で、「しょうがないなあ」ってノリで微笑ましく見られるし。雑誌が番組にどことなく似通ってるのもいい雰囲気を呼んだと思う。あのくらい楽しく酔える人っていいなあ。何度か書いてるように思うが、自分はほとんど飲めないし、ちょっと超えるとすぐ洗面所に返却しに行く身体だし。B。 関連リンク:酒とつまみホームページ 安斎、酔っ払って登場。
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05年9月16日 | テレビ趣味講座 ペン回し 第1回 | ||||||||||||
ゲスト:板尾創路(進行)、おぎやはぎ、塚田雅樹(指導)、ふかわりょう | |||||||||||||
30代以下の世代であれば多くの人が一度は通っているであろう道、ペン回し。矢作が話すように学校でペン回し禁止令が出るくらい子どもたちの間では流行した。このペン回しが近頃本格ブームの兆しを見せているようで、それはどうだか知らないが、少なくとも海外でも活発な動きがあるようだ。今回はペン回しのマスターに努める。 一同に「上手いのか下手なのかわからない」と言わしめるほどの技を見せる塚田だが、初心者の一同がそんなことをできるはずもなく、基本からコツコツと。技の前にペン選びから。ある程度の重さがあり、回している実感があるドクターグリップがおすすめのようだ。 技は「ノーマル」から学ぶ。スロー再生、スロー反転再生(塚田が左利きのため)で技の研究をしている間に突如ふかわが前週出演の余勢を駆って押しかけ乱入。 技ができたら居てもいいという条件でちゃっかり居座った。技の習得具合の判断は、用意されたペン回しステージで技を成功させるかどうかで行う。板尾がふかわに説明している間にできてしまったタモリ、勢いでステージに向かうが失敗。ペン回し世代だった矢作と小木は次々に成功させ、対してタモリと板尾(とふかわ)は苦戦という構図。できない人でも体験できる、というヴァーチャル設備も出てきたが、単にペンが吊り下げられただけで、かえって難しそう。 ノーマルをクリアできないメンバーもいたが、番組上強引に次の「ソニック」へ。矢作はまたあっさりできてしまい、さっぱりのみこめないタモリや板尾に解説するが、「勝手に」などという言葉を使いタモリに「それは勝者の理論だ」と怒られる。その後も「だから」「絶対」「自然と」を連発し、ふかわを苛立たせた。そのふかわは結局できずにここで退場。ソニックは矢作しかクリアしなかったようだが、それでも次の「ガンマン」へ。さすがに矢作にもこれは難しそうで苦戦、するとタモリや板尾が鬼の首を取ったように責めたてる。彼らの理論ではステップごとの実績を重視するということだ。 ガンマンは誰もできないまま、塚田の超絶技巧を鑑賞することに。出てきた技は「トルネード」、「K4LC(カムズ・フォー・ループス・コンボ)」、「ハーモニカル・シメトリカル・フルーエント・ソニック」技もさることながら、一つの技を構成する小技にもいちいち名前がついていることに一同やや呆れ気味。 最後はせめて何かをやり遂げよう、と、塚田も含めた5人が連続でノーマルを成功させたら終了、ということになった。塚田→小木→矢作→タモリ→板尾という順番で、要はタモリと板尾が鍵。ステージ上ではできなかったタモリ、ここではほぼできるようになっていたが、板尾がさっぱり。結局板尾はできないままに終了した。 タイトルの「趣味講座 ペン回し 第1回」っておかしくないか。ペン回しの第2回があるのかと思ってしまう。思わないか。自分は直撃世代だけどまったくできないし、番組を見てもできなかったので、へえすごいなあと感心するのみ。タモリや板尾が、何気なくやるとなんとかできるのに、いざステージでやってみるとサッパリで、照れながら帰る図がちょっといいと思った。あと、ふかわがまさかの押しかけ連投で、みな狐につままれた表情になってるのがよかった。いっぽう初登場のおぎやはぎ、「テレビでしか見たことないけどいつも暇そう」という冒頭のコメントを皮切りに、矢作がかなりの失礼キャラで板尾やふかわを苛立たせていたが、いつもああなのかしらん。フリートークを聞いたことがないのでいまいちわからない。あのままだと番組視聴者には悪印象を残すだけなんじゃないかしらとちょっと心配。 関連リンク:ペン回し資料室 安斎が子どもの頃は唾でシャボン玉を作ることが流行ったらしい。
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05年9月9日 | 近未来の東京バスツアー(まだ建設中だけど…) | ||||||||||||
ゲスト:松尾貴史(進行)、半田健人、竹山隆範、ふかわりょう、大島健二(解説) | |||||||||||||
「東京・首都圏未来地図」には2010年くらいまでに建設予定の大型物件が多数載っており、想像力を喚起させてくれる。今回はこれをもとに、都内の再開発プロジェクトを誰よりも早くめぐってゆく。 まずは防衛庁跡に建つ六本木の東京ミッドタウン。オフィス・ホテル・商業施設・住宅などが入る。ツアーのスタートが六本木ヒルズのテレビ朝日だったので、あっという間に着いてしまうが、再来年オープンということで建設はそこそこ進んでおり、一同興奮。さらに、近くのビルの階段踊り場から全体を望むことに。現在は35階くらいまで見えていて、それでもけっこう高いのだが、完成時は54階までと聞いて一同びっくり。他にも様々な質問が大島にぶつけられた。最後は建設中のミッドタウンをバックに記念写真を撮影した。 続いては六本木の国立新美術館。もとは東京大学生産技術研究所だった。巨大建造物でありながら07年完成予定というだけあって、外装はほぼ終了。黒川紀章設計の曲線を多用した外観になっている。最初に降りたポイントは若干遠いので、物理的にいちばん近い乃木坂トンネルへ移動するが、ここは壁が邪魔してあまり見られず。脚立にのぼって、望遠鏡で見てみる。ここで半田が意図せずボケてしまい、竹山やふかわはボケざるを得なくなってしまった。結果は当然不発。そして、実はさらによく見えるという星条旗通りへ移動。黒川紀章独自の意匠である円錐がよく見えていた。 次はかむろ坂通りと平和通りを結ぶ新設道路、都市計画道路補助46号線へ。新設道路はめったに見られない、また、周辺は趣のある雰囲気、といったあたりに意義があるようだが、ふかわや竹山はいまいちぴんときていない様子。 最後は五反田の公立小中一貫校、第二日野小・中。4・3・2年制を敷くらしいがそれは置いといて、地上6階・地下2階(体育館)の構造のようだ。偶然か仕込みか、ちょうど現場に入るところだった作業員に中を見せてもらうと、そこはなかなかに壮観だった。06年3月完成予定のわりにはあまり進んでいないような気はしたけれど。野次馬が徐々に集まってきて、さらに次へ移動というところで、ふかわや竹山が痺れを切らして終了。「単に工事現場を回ってるだけじゃないですか」って、それはそうなんだけどね…。 また、バス移動中には東京メトロ13号線や首都圏交通網などのプロジェクトも紹介されていた。 ビルマニアの半田、せっかくの知識はなかなか披露される機会はなかったが、一端が垣間見えただけでもまあいいのかしら。ふかわと竹山はいなくてもそれはそれで成立しそうだけど、空回り気味で笑いを運ぶという意味ではそこそこ重要だったし、ふかわなぞタモリに突っ込みを入れられるまでになってるし、他の番組はいざ知らず、この番組では確かな成長を遂げているように感じた。企画は目の付け所も含め、なかなかよかったのでは。理系ネタは安定して高品質になる安全パイになっている感がある。B。 安斎、名古屋の個展でささやき解説をしたら「ほんとにやるんだ…」と言われてしまったらしい。ネタはご存知高橋氏から2本。
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05年9月2日 | 特殊プレイが目白押し! (ヒト以外の)知られざる夜の営み!! | ||||||||||||
ゲスト:堀部圭亮(進行)、早川いくを(解説)、やく・みつる、江川達也 | |||||||||||||
ビデオにしてもDVDにしてもインターネットにしても、普及促進の陰に常にエロあり。そんな中、堀部が裏DVDの取り扱いを始めた。フェチものなどではなく、ちゃんとセックスシーンを収めているが、特殊なパターンだけに一本あたりのお値段はかなり高額。…そりゃ、早川いくをが噛んでいるとなれば珍しい生き物の生殖行為映像だから高くなるのは当然で。というわけで今回は、珍しい生き物の珍しい生殖行為を様々に想像し、ひとつだけ見るという、早い話生物大賞みたいな企画。流れも生物大賞みたいな感じで、話のみで想像して行為の様子をやくや江川が描いて、早川がそれにツッコんで、単位時間あたりのお値段を聞いて、といったもの。
まずはウミウシ。雌雄同体でぐるぐる回りながらセックスする。やくが描いた絵は回るというより転がるもの。実際は身体の側面(陰茎や膣に相当するものがある)をぴったり合わせ、平面上を回転するイメージらしい。これで5秒\45,000。次はコウイカ。雄が雌に擬態して近付き、行為に及ぶ。江川の絵はいかにも漫画的だが、意外とイメージは合っていた模様。5秒\65,000。続いてボノボ。性別・血縁関係の別なくヤる。セックスは挨拶のようなもので、1時間半に1回くらいの頻度でするのだとか。雌同士、雄同士、そこに至る過程などさまざま紹介されて一同興味津々だが、1秒\18,000。 サナダムシも生殖行為を行う。身体全体が性器で、絡み合うことでセックスする。節々の中に生殖器が一対ずつあって、それが三千も四千もあるという。江川の絵は絵としては素晴しいけどちょっと違うとのこと。交尾の様子は観察されたことがないそうで、代わり?に性器の写真を無料で借りられたのでそれを見ることとなった。さらにオドリバエ。雄が雌に主に餌を糸でラッピングして渡し、その隙に行為に及ぶという。ばったもんを掴ませる雄もいるようだ。5秒で\50,000。最後はセアカゴケグモ。雄が雌のおよそ百分の一の大きさだそうで、ロケットパンチのような要領で精子を注入するのだとか。さらには雄が雌に食われながらセックスという高等技術も持ち合わせているようだ。1秒\18,000。 結局見るものはボノボになった。しかしあっという間に終わってしまい、一同唖然といった風。ただ、親子と思しき行為が見られたりと、それなりに実用的(笑)なものではあった。 どんなセックスをするかを説明するナレーションが流れる間に出てくるイメージ映像(しかもぐっとこない)の無意味さがたまらん。早川も相変わらず淡々として良いと思う。生物大賞の焼き直しと言ってしまえばそうなんだけど、今回のほうがよかった気がする。特に、江川が性の傾向を言ったあとに「言うんじゃなかった…」みたいに顔をそむけるところがよかった。今まで築いてきたステータスを一瞬にして無に帰すような発言が続出で、そのヒヤヒヤ感がいいと思う。ときに、途中で出てくる絵を描いた山元豊洋って誰かしら。先週も書いてるんだけど。スタッフか? B。 安斎、カブトムシの生殖行為を見たことがあるようだ。2本目のVは新川Dの実体験に基づくものだという。
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