05年8月26日食の秘密サークル第1回定例会 「ぶっかけめし食べ尽くし」編
ゲスト:伊集院光(進行)、田山涼成
魚の皮企画ですっかり意気投合した伊集院と田山、山本益博を部長と仰いで食の秘密サークルを結成した。みんな好きなはずだけど人前ではちょっと恥ずかしい…ということをやっていくらしい。今回はその第1回会合ということで、タモリも加わりぶっかけ飯をいただく。しかし山本は姿を見せない。台本にも名前はあるようだが…。

ともあれぶっかけ飯をいただく。はじめは定番、中身については二説あるねこまんま。味噌汁をかけたものをそう呼ぶ者もあれば、鰹節と醤油をかけたものをそう呼ぶ者もあるという。基本的にはメンバー内では味噌汁説が一般的だが、伊集院の妻は鰹節説を主張しているらしい。一応とった全国アンケートからでもはっきりした傾向は読み取れなかった。さてタモリや田山は食べたことのない鰹節で食べ、なかなかに好評。しまいには味噌汁もかけてダブルで食べていて、「これじゃ益博先生来ないよ」という評価になった。

ねこまんまをいただいた後は、ぶっかけ飯は実は歴史書にも載っている由緒正しき料理なのだ、ということを追体験していく。発生したと見られるのが西暦100年頃。何か汁をかけていたらしいが何をかけていたかがわからない、ということで紹介のみ。実際に食べるのは次の西暦1000年頃、炊きたてごはんに氷水をぶっかけた水飯から。タモリは「米の味がよくわかる」と高評価だが、他の2人は「悲しい味がする」とやや低評価。特に田山は貧乏時代の思い出と相俟って切なくなった模様。次も西暦1000年頃の乾燥玄米に湯をぶっかけた湯漬。乾燥玄米というくらいだからとにかく硬くて旨くないようだ。

このあとは西暦1500年頃まで飛ぶ。ここで出てくるのが芳飯。水・味噌・鰹節を煮てこした汁を人参、きぬさや、薄焼き卵、筍、椎茸(と思われる食材)を刻んで盛ったごはんにぶっかける。普通に好評。豪華になっているので「歴史に沿って生きている感じがする」という感想も飛び出した。と、ここで突然「まんが日本ぶっかけ昔ばなし」としてぶっかけ飯にまつわるエピソードとして、「実隆日記」の一節が紙芝居形式で紹介された。

さらにぶっかけ飯が花開いた江戸時代へ。この頃急速にぶっかけ飯のバリエーションが増え、いまなお存在するものも多いようだが、今回は昔はあったけど今ないものとして、西暦1800年頃に登場したごま油で軽く揚げた蒟蒻を和えたごはんにだし汁をかけた蒟蒻飯をいただく。蒟蒻飯は見た目ほどではなく意外と旨い模様。添えられた辛子もいいポイントになっているようで、おでんの残り汁をかけたイメージなんだとか。

西暦1930年頃にはごはんにソースをかけただけのソース飯が大流行。当時カレーが大流行したのに対して、貧乏学生がソースをかけてカレー気分、としたのが始まりだとか。タモリの学生時代の思い出ではそこそこだったらしいごはんとソースの相性も、いざこうして食うとダメのようで。

最後まで山本部長は現れることなく、シリーズの先細り感を感じつつ終了した。ひとりでもぶっかけ飯に対する偏見がなくなればこんな嬉しいことはない、と言いつつ、そうならなくても別にいいなんて投げやりになってるし。


地味な面子で小ぢんまりとやってて、カネが全くかかってなさそうな雰囲気。ロケ地の場所代がいちばん高いのでは、と余計な心配を。ホントに益博先生を呼ぶ気でいたような感じがする。ぶっかけ飯のステータスの低さが一貫して嘆かれていたが、いかに歴史のある食べ物といっても今回の顔触れじゃちょっとね…。見た目で旨そうなのが芳飯くらいだったし。この面子で次があるのかどうかはわからないが、次はもう少し旨そうなものを…といってもたぶん今回のような流れで行くんだろうな。ただ、顔触れがあまりに地味なので「不味い〜」ばっかりでいいから女子がほしい。C

空耳アワーの結果

安斎の家庭では味噌汁をごはんにかけると結婚式で雨が降るといわれていたらしい。また、トーストを味噌汁につけて食っていたのだとか。

ミュージシャン曲名賞品
ジャニス・ジョプリンサマータイムTシャツ
リリックスイッツ・アバウト・タイム手ぬぐい
ジプシー・キングスソイ手ぬぐい

 

05年8月19日夏の暑さをぶっ飛ばせ! 業務用冷房機器購入計画
ゲスト:石田靖、YOU、石井正則(進行)、金井賢、重森攻仁、織田佳一、石川晴隆、川田誠悦、吉永久雄
昨冬は寒い冬を乗り切るための暖房器具プレゼンがあったわけだが、今度は暑い夏を乗り切るための冷房器具プレゼン大会と相成った(しかしロケ日の気温はわずか24℃)。例によってタモリは端から買う意向はなし、というオチかと思いきや、今回は番組で購入する予定でのプレゼンだという。タモリに課せられた役目は、ネームヴァリューを活かして?値切ることらしい。今回は、倉庫をショールームに見立て、ふたつのショールームを行き来する流れ。単に機器の入れ替えの関係だろう。

最初の器具は鎌倉製作所のクール・エコファン。容量50リットルという水の気化熱を利用して涼風を送る。外気-8℃程度のそこそこ強い風が出てきてスイングも可能。ただし左右のスイングのみで、上下方向は手動で調節らしい。希望小売価格は\199,500と見た目の割には安め。担当の金井はなんと売り上げを上げたことがないらしく(実際は、彼は企画部で本職の営業が来られなかったため)、タモリが最初の客になるならと大幅値引きにも平気で応じる。結局\145,000まで下げて様子見ということになった。

次はトヨトミの工業扇FK-455。単なる業務用扇風機だった。首振り可能、3段階風量調節機能、羽根色はオレンジ色、等セールスポイントも苦しい。ただ、希望小売価格もお手頃の\7,980。そのうえ値引きにも余裕で応じて\5,000となった。

続いて三研のサンレックス加湿器RX-2。「暖房?」「小籠包ができそう」などと言われる見た目。構造は、受け皿の水を吸い上げてスリットに衝突させ、細かくなった粒をプロペラで飛ばすというもの。畜舎やキノコ栽培に使われるらしい。メインは加湿器で、細霧冷房もできるというものだが、YOUは「この湿度の高い時期に何を…」と不満げ。プロペラを外すこともできるが、そうすると霧が細かくなる代わりに上まで上がらなくなる。希望小売価格\113,400が\98,000になった。

さらにトラスコ中山のスポットエアコンが登場。オゾン破壊係数ゼロというクリーンさが売りで、また、従来よりも強力なファンで暖気を遠くに飛ばすことができる。体感温度は外気-8℃程度まで出せ、近年首振り機能もついたとのこと。希望小売価格は最初から意外とお手頃の\92,000で、\84,000になった。

見た瞬間に失笑が漏れたどでかファンSJF-600A-3はスイデンの製品。なぜかタモリが構造に興味を示すこの商品、風の到達距離が65mという強力さで、タモリの髪も乱れるほどだ。ただ、大きいだけあってお値段は\294,000とやや高めだが、\235,000まで抑えられた。

最後の商品はサンワ・エンタープライズのコルダー。圧縮空気を熱気と冷気に分離させて、冷気を発する機械。小型なので風はピンポイントもいいところ(実際、用途は半導体の冷却チェックであるよう)だが、入気温度-75℃くらいの空気が出せるという実力だ。本体\65,100、圧縮空気が\128,000(本体とセットかも)で、最後は値切りもせず。

結局何を買ったかといえば、分割でも買えないということでやはり買わないという結論だった。当然といえば当然か。代わりに、今年の夏を乗り切るアイテムとして団扇が支給された。最後は暖房のときと一緒で、全部一斉につけて終了。ちなみに、収録翌日は真夏日だったというオチがついた。


この手の企画も3回目となると、結論が決まっているだけにそこまでどのように持っていくかというだけになっていまひとつ。実際には冷房器具とは言えなさそうなものもあったし、値引きも実際には売らないからこそという印象で。もうこの手の企画はないかなあという感じがする。たまたまロケ日が涼しかったというのも災いしたけど、それにしたってYOUのテンションが変わる程度の効果しかないだろうし。いちばん良かったのが金井さん売り上げゼロ発言ではなあ…。D

関連リンク:鎌倉製作所トヨトミ三研トラスコ中山スイデンサンワ・エンタープライズ


空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
キンクスミスター・シューメーカーの娘手ぬぐい
シェリル・クロウさらばラス・ヴェガス手ぬぐい
アウト・ハッドディア・ミスター・ブッシュ・ゼア・アー・オーヴァー・ワン・ハンドレッド・フーズ・フォー・シット・アンド・オンリー・ワン・フォー・ミュージック・ファック・ユー・アウト・ハッド手ぬぐい

 

05年8月12日下を向いて歩こう!? マンホール(人孔)鑑賞会
ゲスト:眞鍋かをり、渡辺祐(進行)、山田太一、垣下嘉徳(解説)
渡辺と山田とが、マンホール研究会(会長は垣下)なるものを結成してマンホール研究に乗り出した。これに便乗して、今回はマンホールのディープな世界に迫る。

まずはロケ地周辺でマンホールを観察。東京でもっとも一般的な東京市型マンホールや無地型マンホール、親子蓋マンホールを見た。また、下水道には雨水用と汚水用があること、マンホールが丸いのは中に蓋が落ちないようにするためなどの基本事項も学んだ。室内に移動して、設置前の横浜市マンホールを見るが、熱を入れて語る山田、興味深そうに見るタモリとは対照的に眞鍋がドン引き。

というところで普通のマンホールは措いて、垣下の撮影した数々の写真を鑑賞。まずは復習というわけでもないだろうが、再度東京市型。続いて世界的によく使われる名古屋市型。東京市型にしても名古屋市型にしても穴が多く開いているが、これは豪雨時のエアーハンマーを防ぐため。続いて幾何学模様型、無地型と見て、基本形をひととおりさらった。次に基本形のバリエーションとして路面の敷石を一部取り込んだ東京市型、マークが違う名古屋型、模様が変わった幾何学模様型、ちょっとおしゃれな無地型を見る。企画を通して何度か「下水」などの文字を変形させてあしらっているのが見られたが、これは全方位から同じように見えるデザインでなければならないからだそう。

特殊車輌の山田が今回来ているのは一時設置工事に携わっていてマンホールに詳しいからで、そのときの経験をもとに下水道講座を開講。入り口は60cmで、下水管は90〜120cm。その中でどのように歩くかということを、中に入ったことがあるという珍しい立場から指導した。

マンホール鑑賞はまだ続き、今度は用途別のものを鑑賞。汚水用を見て、雨水用を見て、合流用を見て、処理場へ向かう幹線用を見て。途中「話は理解できるけど興味が持てない」という眞鍋に、多方向からツッコミが。しまいには「早退という手もある」という発言も飛び出した。

垣下の地味なフィールドワークの光景を経て、いよいよ本題?の珍しいマンホールを。十七条の憲法を彫った太子町のもの、1859年の開港を記念して港をあしらった横浜市のもの、海上保安庁管理のもの、屋島の戦いの那須与一をあしらった高松市のもの、観光地の方角を示した(方角がずれないような工夫も施されている)厚木市のもの、上にガイドパネルを貼ってしまった(もう使えない)相模原市のもの、管ごと飛び出た中井町のものを見た。

最後はさらに珍しい東京帝国大学との刻印があるもの、宮内庁管理のもの、さらに武者小路実篤のことばが刻印された調布市の実物と見た。調布市のものは実篤で全面的に売るためにつくったようだが、踏んじゃいけないという意見が出て供されなくなったのだそう。実物といっても別に垣下のものではないようで、なぜかその場でオークションまがいの競りがスタートしてそのまま終了。


技術関係企画はどんどんオイラの専門に近くなってないか。T-25とか普通に出てくる職場だけに(下水道は扱ったことないけど)、ああ、専門じゃない人はこういうことがわからないのね、と再認識したというか、まあその程度? 垣下の小ネタはただのオヤジギャグで、彼から教えを受ける生徒に同情を禁じ得ない。あと、こういう女子が興味を持たなさそうな企画は、理系出身だからかだいたい眞鍋に出番が回ってくるが、今回の引きっぷりを見ると彼女はもう諦めたほうがいいかも。ただ、20代半ばくらいまでの他の人だと、理解すらしてもらえないおそれもあるだろうから仕方ないかも。だいぶ慣れて気が緩んでいるのか、かなり行儀が悪いのは直したほうがよいと思われる。D

空耳アワーの結果

安斎、遅刻。代わって葉書読みを渡辺が担当。安斎は最後まで現れなかった。

ミュージシャン曲名賞品
ドッケンサンレス・デイズ手ぬぐい
リス・ゴーディパリ祭手ぬぐい
キンクスヴィクトリア手ぬぐい

 

05年8月5日俺って本当は才能あったんだ! 鼻歌でミリオンヒット?大作戦!!
ゲスト:マギー、角田信朗、半田健人、ほんこん(進行)、小川悦司(編集)、吉田朋代(サポート)
ジョビジョバでCDを出しているマギー、歌唱力は実証済みの角田、芸能界若手きっての歌謡曲マニアの半田、エレクトリック少年ボウイでCDを出したほんこんという野郎4名が、停滞する音楽業界で一発当てようと寄り集まった。といっても作曲が問題。そこで出てくるのが今回の主役、シンガーソングライター(PCソフト)だ。音声を入力すると自動的に音階に変換してアレンジもしてくれるというスグレモノ。つまり鼻歌で唄うだけで譜面ができるのだ。今回はこれを使って曲をつくり、一大ヒットを目論む。

まずはソフトの実力をはかる意味でも鼻歌入力にトライ。半田の提案で決まった「また逢う日まで」をマギーが歌う。ずいぶん気持ちよさそうに歌うが、出てきた譜面は惨憺たるもの。実は音の始めから終わりまでの高さの平均をとって一音とする仕組みなので、気分よくタイやスラーを使いまくると全然ダメになってしまうのだ。これを踏まえて再挑戦するも、やっぱり気持ちよく伸ばしてしまってダメな結果。そこで、音をとりやすいものでやってみようと角田が「かえるのうた」を唄う。最後でミソをつけたが、ほぼ完璧に再現できた。

さて、メンバーが4人もいるので作曲する人を選ばなければならない。そこで、「毎度おなじみ 流浪の番組 タモリ倶楽部でございます」に節をつけて、その出来で作曲者を決めることに。マギーはややビーズ風、角田は桑田佳祐風(つうか単なる歌真似?)、ほんこんは音程が外れ気味でよくわからなかったが、ブルース? 上田正樹?といったイメージ、半田はギターを持ち出してマイナー調歌謡曲で。結局半田と角田が作曲を担当し、ほんこんとマギーが作詞を担当することになった。

曲作りは詞先であるようで、まずはマギーとほんこんの詞を披露。マギーは「魂ゆさぶる この声が聞こえるか お前 しばりつける その鎖ときはなて YEAH... WOW... 翼はためかせ 行きたい〜 OH フリーダム!!」とベタなロックを想起させる詞。ほんこんは「もう一回 出直そうと 真顔で何を言う お前はふられたんやから 『やめやめ そんなねばり腰 腰痛めるだけやあらへんか! 酒や酒や うすめの水割 もってこい!』 さようなら お前」と浪花人情路線。とりあえずふたりとも形式もへったくれもない、それこそフリーダムな作品。これをどうするかと思ったら、単純にほんこん〜マギーと繋げることになった。

ほんこん詞を半田が、マギー詞を角田が作曲して、鼻歌入力。そこそこうまく入力できていたようだが、角田の部分はやっぱり最後にオチがついた。修正を経てアレンジへ。基本的には、素直に前半ロックバラード〜後半ハードロックという流れだが、せっかくなのでいろいろなアレンジパターンを試してみる。といっても単にいちいちタモリが反応するというだけだが。アレンジが落ち着いて試聴した途端浮き足立つ一同。かなり手応えをつかんでいる様子だ。タイトルも「フリーダム 〜ねばり腰〜」にあっさり決まり、いよいよレコーディングへ。

唄うのは角田。「空手家として全精力を傾け」た気合いの一作は、一同「これはヒットしますよ」と口を揃える充実作となった。しかし締めはタモリが取り分を「1.5、1.5、1.5、1.5、6」とよくわからない配分をしたり、実は携帯電話の待ち受けにするくらい角田ファンである半田が自分の曲を唄ってもらって感激したりと、曲とあまり関係のないぐだぐだなものだった。


「鼻歌で楽々入力」といったところで正しく入力されなかったところの修正は行なっているので、アレンジ以外でソフトを使うことの意義があまり伝わってこなかった。ある程度入力が簡略化されるところに意義があるのだろうか? 曲を作ろうという企画だと傑作ヘルシーヌッキーズの回が思い出されるが、それに比べると本気度が足りないなあという感触。無理矢理曲調を変える「フリーダム」もそれはそれでいいけれど。半田の格好が昭和40年代を意識したか、かなりいい感じ。彼の歌謡曲好きはよく知られたところであるが、今回はそれがよく出ていて、プロモーションっぽくなったのではないかと思われる。テレ東の歌謡番組向き。また、ほんこんに押されたわけでもないだろうが、関西出身ながら標準語で通そうとする半田やマギーらがたまに微妙に関西弁が混ざるのがちょっと良かった。しかしジョン・ケージの回もそうだったけど、何故に音楽創造ものでほんこんが進行するのかしら。素人的視点の進行のほうがいいという判断? C

関連リンク:インターネット


空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
フランス・ギャル一緒にいると手ぬぐい
ルイ・アームストロングキッス・オブ・ファイア手ぬぐい

 

05年7月29日…放送なし

世界水泳による放送休止。

 

05年7月22日雑誌から時代を読むシリーズA その時、歴史は動いた!? 日本風俗盛衰史!!
ゲスト:浅草キッド(博士が進行)、鴻上尚史
以前カーセックスの歴史について雑誌記事から紐解いたことがあったが、今回は一気に性風俗全般に広げて時代を読む。時期はピンサロが誕生した1980年頃から現在まで。盛衰というよりは、新しい業種が誕生したその背景を探るような感じだ。なお、大きなジャンルとして、「射精産業」「酒とトーク」「裸」の3ジャンルを設定しているが、あまり意味をなしていない。

さて、最初にとりあげられたのはノーパン喫茶。革命的な存在という位置付け。当時学生だった鴻上が竜宮城かと思うほどレベルが高かったようだ。また、いま考えると生殺しっぽいが、ハダカが溢れるいまとは少し状況が違うので、それでも十分満足だったよう。もっとも、すぐのぞき部屋が生まれることは生まれるのだが。これらを追って登場するのがファッションマッサージ、ファッションヘルス。ヘルスの登場により、射精産業は本格的に受動的なスタイルに移行するとともに、本番なしでもOKという人が増えたし、素人っぽいこともひとつの売りとして捉えられるようになった。

そして新風営法の施行により、各界に早朝プレイが登場。医学博士の眉唾コメントが掲載されており、現場では「女性に対して優しくなれる」とその因果性については疑問が残る分析がなされた。新風営法の影響に関連して、キャバクラ・キャンパブの登場も挙げられる。タモリも何度か行ったことがあるらしいだが、全然面白くなかったようだ。

ヘルスの登場以降、業者がアイディアを絞り射精産業はバラエティに富んでゆく。その中からイメクラの記事を紹介。イメクラといえばコスプレやら夜這いプレイがつきものになってくるので、それ即ち変態プレイが大衆化した、と。ヘルスよりある意味ハードルの高いものが出現したことになった。また、バラエティに富むということは個人の嗜好(テロップでは思考)が複雑化していっていることの証左でもある。

新風営法は改正が加えられ、業界にとっては制約が増すことに。そこへ現れたのがデリヘル。店舗を構えないのが最大のポイントで、日本総店舗化と相成った。さらに進化を遂げた最新形がオナニークラブ。もはや抜かれることすらなく、見られながら抜くという形が登場したのだった。そんなオナクラに行く客の心理を想像しながら終了。


一週間でやるには範囲が広すぎたかな、というのが正直なところ。どうせなら2週にわたってやればいいのに。期待が大きかっただけにちょっと残念。オナニークラブなんて知らなかった。最近だとビデオパブとかドールスタジオも新しい部類に入るんじゃないかと思うけど、どうなのかしら。実際に行ったことがあるかどうかということになると玉袋を除いては口が重くなってしまっているし、最近の風俗しか知らない視点からの話もあればよさそうだから失うものが少ない若手芸人をひとりくらい入れておけばいいのになあとちょっと思った。あと名古屋は呼称も他地区と違ってキャンパブったらもうピンサロとほぼ同義なので、キャバクラと並べられるとちょっと違和感がないでもない。地方による呼び方の違いみたいなのに触れてもらっても。随所に出てくるパネラーのエピソードは面白かった。ピンサロの昔話とか抱きキャバクラの話題とか。それにしても風俗となると浅草キッドは無類の強さを発揮しますね。惚れ惚れした。B

空耳アワーの結果

安斎のTシャツ展、名古屋・松坂屋本店で開催決定と! これは行かねばなるまい。7/27〜8/7。また、生解説を加えるイベントも行う予定だとか。行かねばー。

ミュージシャン曲名賞品
アルバート・ハモンドカリフォルニアの青い空手ぬぐい
RHファクターコモン・フリー・スタイル手ぬぐい
ルイ・アームストロングポルトガルの4月Tシャツ

 

05年7月15日…放送なし

毎年おなじみ全英オープンによる放送休止。「大接戦」ってほどでもなかったよなあ…。

 

05年7月8日左官の技術を習って壁を修繕しよう
ゲスト:板尾創路(進行)、竹山隆範、ken、木村一幸(指導)、服部幸夫
左官でひと稼ぎを狙う板尾、竹山、ken。ちょうど田中スタジオの壁が壊れているということで、実は経験者のタモリも加えて修繕に挑む。指導の木村は若そうだけど左官一筋30年のベテランだ。

まずはコテの使い方の練習から。木枠に乗った砂をコテで平らにする。ゴルフクラブの握りと同様に軽く持ち、漢字の口の字のように縁取りしてから中に入るのがポイント。簡単そうで意外とみんな難儀しており、木村のものと他のメンバーのものとは画面で見てわかるくらいの差が。

漆喰でもやってみる。漆喰は塗り始めで圧力をかけて多めに、その後伸ばす感じで。砂以上に個々の差が出て、そもそも全然塗れない。なんでも習熟には10年以上かかるようなので無理ないのかもしれないが。一通り各人の仕上がりを見る木村、板尾やkenは「アートとしてはいいと思う」というある意味ダメ出し、タモリはさすがの小器用ぶりでなかなかの評価だけど50点くらい、竹山に至っては5点(材料がついた分)という評価で、なかなか厳しい。そんな木村の出来栄えはさすがプロだけあって「枠ごと家に持って帰って飾りたい」と言わせるものだった。

練習を終えて実作業へ。はじめは下準備としてホコリやシリコン(シリコンには材料が乗らないため)の除去、接着剤の塗布から。シリコンの除去が想像以上に大変なようで板尾などは「女が入れても腹が立つ」と静かな怒りを。続いて中塗りとして石膏を塗る。「さっき練習したのが壁になっただけ」と木村は言うが、やはり木村と一同では塗る音が違う。「下から上に押し上げるといい」と言いつつ一気に片付けてしまう木村の手さばきはほんとうに鮮やか。割り込まれたkenはされるがままだ。そんな中タモリは堅実な仕上がりで、黙々と作業。「若手芸人なら次呼ばれないですよ」と竹山に言われながらも黙々と作業。なお、修繕前にひび割れていた部分には割れ止めをつけて補強した。

また、接着剤が乾くまでの間には左官事典を紐解いて左官用語を学んだ。出てきたことばは「なぐりしごと」「アゴ職人」「さきめし」「すみつぼ」「かぜをひく」「ちんこう」。

最終仕上げは漆喰塗り。「順番を間違えなければうまくいく、あとは気合い」という言葉に背中を押され、各人塗りにかかる。が、なぜか石膏を塗った面とは違う面を塗っている。早く塗り終えないと乾いてしまうので4人がかりで塗るが、最後にはとうとう木村が参戦。瞬く間に埋めてゆく。板尾は「自分の書いたコント、全部ダメ出しされてるみたい」とちょっと寂しそうだが、とにかく早くて綺麗。タモリもいいともをやめたら左官をやろうと思っていたなんて言っているが、冗談でももうそんなこと言えない感じだ。


職人もの。例によってタモリの小器用さが発揮される回であったが、それでも木村の技は圧倒的でただ感心するばかり。笑えてしまうくらいの鮮やかさ。それにしても「芸能人というのは何のかね?」とタモリに言われるくらい周りに溶け込む板尾・竹山・ken。素晴らしい。てかこの人選! 板尾が進行なんて! や、前にもあったけど。彼がいると独特の間が生まれるのでいい感じ。キレ芸を禁止されてごく普通の人になった竹山もそれはそれで面白いし、kenは何度出ても人気ミュージシャンっぽいオーラがカケラもない(PVやステージを見ると別人なんだけど)身近な兄ちゃんみたいな感じでいい。B

関連リンク:木村左官工業所


空耳アワーの結果

チョコベビーズ、セカンドアルバムの制作に突入したが、ギターの佐川が地元でコンビニの店長候補になったらしく、活動が彼の休みに合わせる形になったのだとか。一方タモリもバンド結成に動き出したようで、ボーカルが内定済とのこと。タモリはスマイリーオハラのような役回りになるんだとか。

ミュージシャン曲名賞品
トミー・ジェイムズとションデルズハンキー・パンキー手ぬぐい
システム・オブ・ア・ダウンディス・コケイン・メイクス・ミー・フィール・ライク・アイム・オン・ディス・ソング手ぬぐい
シルヴィ・バルタン愛と同情と手ぬぐい

 

05年7月1日チープな価格でナイスな音色 100円ショップで出来る民族楽器
ゲスト:乾貴美子(進行)、劇団ひとり、若林忠宏(指導)、まこと
いまや5千億円産業と言われる100円ショップ。品数も豊富で質はともかく何でも揃っている印象で、不景気時代の強い味方だ。今回はそんな不景気の中でも民族楽器は欲しい(笑)ということで、100円ショップで買えるものを使って民族楽器をつくる。

サズーの演奏で若林の腕前を軽く再確認して、まずは100円ショップで買ったものでどんな民族楽器が作れるかを見る。フルーツまな板・鉄串・鉄棒・木片・針金でカリンバに、中小の風呂桶2個ずつ・布・菜箸・マッサージ器具(+ロープ・プランタースタンド)でチャンゴに、木製容器・丸材・布・フック型金具(+ギター弦)でエークターラにそれぞれなったが、どれもなかなか見事なできばえ。買ったほうが早そう、という価格差のものもあるが気にしない。

今回作るのは上記の楽器ではなくゴピチャント。材料は木筒、天ぷらハサミ、布、ボタン、フック型金具、ギター弦。まず木筒の中心に直径20mmの穴を開ける。20mmより大きくてもいいようだ。次に、天ぷらハサミの先に穴を2ヶ所あけて、木筒の側面にビス止めする。このとき、木筒の底を天ぷらハサミの柄の側にする。劇団ひとりは穴を3ヶ所あけてハサミの先と木筒の口をぴったり合わせたが、皮を張ることを意識していなかったようで大失敗。

皮張りは、布を水で濡らしてから木工用瞬間接着剤で木筒に貼ることで行う。ぎりぎりでハサミと木筒を止めてしまったひとりはやはり皮張りに苦戦。ビスを緩めなければ皮を張れない、皮を張るとビスを締められないというジレンマに陥っていた。皮を張ったら速乾性のニスを塗り、乾いてから中心に錐で穴を開け、ギター弦を通す。弦はボタンで止める。持ち手側はハサミの柄にフックをつけておいて、そこに弦を巻きつける。以上で完成。

なお、途中では日用品が楽器になった生活楽器もいくつか見た。出てきたのはサルテネス、アルミデス、コンボロイ、チベッタンボール。鳴らしてみないかといろいろと回ってきながらも断っていたひとりだが、唯一やりたそうだったチベッタンボールで回って来ず、自らおねだり。また、コンボロイに関係してバグラマも出てきたり、ボウルを使ってなんちゃってガムランの演奏をしたりもした。いつぞやの回のようにイメージ映像が…。

最後はみんなで舟唄を演奏。しかし、ものの数十秒で腕が痛くなるくらいしんどいようだ。DIYのせいかしら。


先生は違えどこんな回が以前あったので、どうも二番煎じの印象でいかがなものかと。まことなんてそのときも出てるし。まあ、前に比べてできる楽器がリッパで、そのあたりはこちらが上かなと思う。それにしても乾ちゃんかわいー。「ゴキゲン」なんて死語を発したり珍しくカミカミだったりでたまらん。バグラマとコンボロイのセッションでは「死にたくなってきました」と普通漏らさないような感想まで漏らしてたまらん。劇団ひとりは最近立て続けに出てきていて、なんだか番組内の地位を確立した感じ。近年のブームに対して、起用される若手芸人は相当少ないから、かなり信頼されてるのか…と思ったら太田プロのお笑い分野っていまかなりお寒いのね。太田プロ枠に入っているのが彼くらいってことですか。C

空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
マイケル・シェンカー・グループクライ・フォー・ザ・ネーションズ手ぬぐい
ロッド・スチュワートベイビー・ジェーン手ぬぐい
システム・オブ・ア・ダウンノウ手ぬぐい