実を言うと、ブームになり始めの頃は、読んでいませんでした。 買うようになったきっかけは覚えていません……4コマ漫画のシリーズ が出始めたあたり(2001年秋)から購入しているのは確かなのですが。 2004年3月時点で、絵本3冊・4コマ漫画シリーズ4冊・幼児向け絵本 2冊・旅日記シリーズ2冊(計11冊)が出ています。……はい、全部持っ ています(笑)いつもながら、はまるととことん集めちゃうのです。 思わず「くすっ」と笑う、というより微笑んでしまうようなネタが多く、 読んでいて和むなぁと思います。作者・たかはしさんの楽しい「おえかき エッセイ」が満載の旅日記シリーズは、旅行へ行きたくなるのはもちろん、 いつの間にかおなかまで空いてきます(笑) (01.10〜04.3)
C・NOVELSファンタジアにてノベルス発行の『西の善き魔女』シリーズ が、2002年に単行本化されました。これは全4冊中の最終巻。 この本を買った2002年7月時点で、ノベルス全7冊は所有済みでした。 しかしながら、単行本1冊にはノベルス2冊分が収載されており……計算 すればすぐ分かりますが、ノベルス7冊だと最後の単行本だけ、原稿量が 半分になってしまうのですね。それで、新たにノベルス1冊分書き下ろし、 単行本の4冊目ができたそうです。当然ながら、購入した目的はその書き 下ろし分『真昼の星迷走』を読むためでした。 全7冊(本編5冊+外伝2冊)の時点で、作者・荻原さんもシリーズと しては終わりのつもりだったようですが、書き足りていないと思うところ はいろいろあったとか。その「書き足りていない」部分をいくらか補った のが、書き下ろし作(外伝3)ということです。単行本化がなければもし かしたら書かれなかったかも知れない物語ですが、読んでみると、出来る べくして出来上がったお話という感じがします。 好きな作家さんは結構いますが、趣味の文章を書く上で目標にしている ほど大好きな作家さんは数名。そのうちのお一人が、荻原規子さんです。 他の作品もですが、『西の善き魔女』シリーズは特に、何度読み返して も飽きない物語です。少なくとも私はそう思っています。 ……で、ここからは余談ですが。2003年5月にノベルスの新装版が出た 時、上述のようにすでに持っているにもかかわらず、全8冊(書き下ろし の外伝3もノベルス化)買ってしまったのでした……当初は各巻バラバラ だった挿絵担当の方があらためて決められ、8冊一度に描き直されたので すが、その挿絵をじっくり見たいがために、つい…… (^^;;; (02.7/04.3)
2・3年前、本屋さんによく置いてある「○○文庫のご案内」といった 小冊子で作品が紹介されているのを見て、興味を持ったのが最初です。 当時から店頭でよく平積みにされてましたし、人気ある作家さんなんだ なぁとは思いますが……ファンの皆様には申し訳ないですが、私好みでは なかったです(苦笑)。現役の理系学部助教授さんだそうで、かなり頭が 良い人だろうというのが文章からも察せられますが、私程度の脳みそでは ついていけない論理展開が多くて (^^;;; (02.6/04.3)
SKY PerfecTV! で放送された映画を先に観ました。で、映画ではどうし ても説明部分が端折られたりするので、どういう風に原作では書かれてる のかと思って、読みました。映画はどちらかと言うと『Blu』(男性主人公 の視点から書かれた物語)寄りの作りでしょうかね。 (02.11/04.3)
1500年代後半のイギリス、イングランドとスコットランドが舞台。 なにか面白い本がないかなぁ、と文庫コーナーを時間つぶしにうろうろ していて、タイトルと裏表紙のあらすじに惹かれて買った覚えがあります。 なかなかハードなラブストーリーで、ミステリー的要素も少しあったり して、個人的には結構読みごたえがあると思いました。 (02.11/04.3) ・『ハリー・ポッター』シリーズ :秘密の部屋・アズカバンの囚人・炎のゴブレット (J・K・ローリング;松岡佑子訳/静山社) 映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を観るまで、原作は『賢者の石』 しか読んでいませんでした。しかも分厚いので途中からは気力が足りなく なって斜め読みで (^^;;; 第1作を買った当時、この本があまりにも評判 になっていたので、購入したものの、かえって読む気が起こらなかったと いうのが正直な心情でした。『賢者の石』は映画も観て、「わりと原作に 忠実に作ってるなー」と思った程度。ですからさほどの興味はなかったん ですが、『秘密の部屋』の映画を観て、ディティールがどんなふうになっ ているかをつい知りたくなってしまったのが運のつき(笑)あっという間 に翻訳版全部(04年1月時点で発行されていた第4作まで)揃えてしまい ました……だいたい、あまり興味のないテレビドラマなどでも、一度観て しまうと続きが気になって最後まで観ざるをえない、というのが私の性格 でして。本のシリーズでも、時間や巻数がかかってなかなか終わらなくて うんざりしてても、新刊が出るとやっぱり買ってしまうのですよね(笑) 展開が進むごとにページ数も増してきて、読む側としては大変ですが、 趣味レベルとはいえ文章を書く一人として考えると、物語世界の発想力は 凄いなーと思います。 この作品、今年の9月に第5作目が2冊組で出るそうです。全7作だと 言われているのであと2作のはずですが……さて、最終作はいつ出るので しょう。なるべく早く、2・3年のうちに残りが出てほしいものです。 (02.12〜03.1/04.3) ・『しばわんこの和のこころ』 『しばわんこの和のこころ2−四季の喜び−』 (川浦良枝文・絵/白泉社) 『MOE』(白泉社)という雑誌に連載中の、絵本風エッセイコーナー 「しばわんこの和のこころ」をまとめた本。日常生活における「和」の紹 介やその楽しみ方を、あたたかいタッチの絵と読みやすい文章で知ること ができます。今年3月には『3−日々の愉しみ−』が発売されました。 私がこの作品に惹かれたきっかけは、やはり「しばわんこ」という犬の キャラクターが登場していたからでした(笑)。今の時代、普段なかなか 見たり聞いたりすることのない「和」に関する知識が楽しみながら学べる、 ほのぼのとした素敵な本だと思います。 (02.1・02.12/04.4) ・『イタリア遺聞』 『ローマ人の物語1 ローマは一日にして成らず』上・下 (塩野七生/新潮文庫) 『イタリア遺聞』は古本屋で購入。イタリアにまつわる様々な事柄を、 著者がエッセイで紹介した本。20年以上前に初版の本ですが、多彩な内容 がその歴史とともに丁寧に書かれていて、いま読んでも退屈しないと思い ます。 『ローマ人の物語』は2004年4月現在、確か単行本で12巻まで出ている、 タイトル通りローマの歴史を古代から追って書かれているシリーズ。「1」 は建国からの約500年間、王制から共和制へ移り変わっていくローマの姿が 書かれています。 (02.10〜03.1/04.4) ・『ザ・ファミリー』 (マリオ・プーヅォ;加賀山卓朗訳/ヴィレッジブックス) 1500年前後、ローマ法王である父を筆頭に権勢をふるったボルジア一族 を題材にした小説。イタリアの歴史に興味がある方ならば、ボルジア家の ことはおそらくご存じかと思いますが。 ちなみに私が知ったのは、とある漫画家さんの作品ででした(笑) かなり丁寧に取材をして書かれたことが窺えます。 歴史が苦手な方でも、また歴史好きの方も、楽しめる作品になっている と思います。 (03.2/04.4)
2003年1月に公開された映画版を観る機会がありまして、いつもながら 「原作はどんなのかな〜」と思ったのが読んだきっかけ。 ストーリーの大枠は同じようですが、細部がかなり違いますね。 全く別の作品として読める面白さはありますが、個人的には映画の方が 分かりやすくて好きかも。 (03.2/04.4)
こちらも、2003年に公開された映画を観ました。ですが『T.R.Y.』とは 逆に、原作を読んでからの観賞。 これも映画とはかなり違います。原作では脇役の人物と出てこない人物 が、映画では主役なんですよね。だから展開も、結末もだいぶ違ってるし。 私個人は原作・映画のどちらも、それぞれに良さがあると思ってます。 (03.2/04.4) ・『5分間ミステリー 名探偵登場』 (ケン・ウェバー;藤井喜美枝訳/扶桑社ミステリー) 元・大学の教育学担当教授で、雑学・パズル好きという著者。教育学の 本以外にも、雑学・パズルに関する本をたくさん書いていらっしゃるそう です。 この『5分間ミステリー』シリーズは(日本では)1994年秋に第1弾が 発売されて以来、2004年4月現在までに5冊出版されています。『5分間 ミステリー』『続〜』『新〜』の3冊はほぼ1年おきに出ていましたが、 数年の間があり、2003年3月に第4弾の本書『〜 名探偵登場』が発売と なりました。ちなみに第5弾『〜 真犯人を探せ』は同年12月に発売。 文字通り5分ほどで読めるショートストーリーが35〜40ほどありまして、 「読者への挑戦」みたいな感じで、話の中に出てきた不可解な謎を解いて みてくださいという構成。本を読み進めるにしたがって、比較的簡単な謎 から難しい謎へとレベルも上がっていきます。 ショートストーリー形式の問題が多いですが、中には裁判や調査の記録 形式だったり、芝居の台本形式のものもあったりします。登場人物や設定 のバリエーションも広く、ちょっとした暇つぶしにも、またじっくり読む にも、楽しめるシリーズだと思います。 (03.3/04.4)
脚本家・演出家である三谷幸喜さんが朝日新聞に週1回連載していらっ しゃる、エッセイをまとめた単行本の第2弾。 舞台・ドラマ等お仕事の話題も興味深いのですが、時々出てくるペット たちの話題が私のお気に入りです。ちなみに1冊目は飼い始めたばかりの 犬・とび君(ラブラドール・黒)の話が多くて、どんどん「飼い主バカ」 になってゆく三谷さんの文章が微笑ましかったです。 2冊目のこの本は、タイトルにもあるように、三谷さんの厄年にあたる 2002年の出来事が中心。 (03.3/04.9) ・『たいのおかしら』『さるのこしかけ』『そういうふうにできている』 (さくらももこ/集英社文庫) さくらももこさん初のエッセイ本『もものかんづめ』を読んだのは高校 生の頃、図書室で借りて。続く『たいのおかしら』『さるのこしかけ』も、 初めて読んだのはたぶん図書室の本で、でした。 退職のごたごたや再就職先探しで疲れていて、なにか笑えるものを読み たいなーと思った時、そのつど外出先の本屋さんで買ったのが上記の3冊。 『そういうふうにできている』は妊娠〜お子さん出産までの日々を綴った エッセイで、この時初めて読みました。 『ももの〜』の頃から思っていましたが、さくらさんのエッセイは電車 の中とかでは読めないですね。笑い出さずにはいられない箇所がたくさん あるから(笑)家族や友達の前でならまだしも、知らない人のいる場所で 本を読みながら爆笑するのってかなり恥ずかしいですからね〜。 (03.3〜7/04.9)
主に江戸の町を舞台にした、怪談奇談9編収録の短編集。 怪談にもいろいろありますけれど、この本は本当に怖いお話が大半です。 怖いのが苦手な人はやめておいた方が無難かも、と思えるくらい。 読むとしても、なるべく明るいところ、賑やかな場所を選ぶのをお薦め します。 (03.5/04.9)
「創竜伝」シリーズの12作目、番外編としては2冊目。 たしかノベルスでは13作目が最新刊のはずですが……一体いつになれば 最終巻が出るのか、というのが正直な気持ちです。 当初は遅くとも1年おきぐらいには新作が出ていたのに、9作目あたり から遅くなってきて、12作目と13作目なんか3年近く空いていますからね ……そもそも、途中までは12冊目で完結の予定でしたのに。それとも本編 に12冊費やすってこと? まぁともかく、早いこと決着させてほしいものです。他のシリーズに手 を出してないで。 ……早く何とかしてほしいのは、文庫版イラスト担当であるCLAMP さんのマンガ『X(エックス)』も同じく。コミック新刊が出なくなって 2年経ちますよ。 そのくせ、別作品(『X』より後に連載始めたと思われる)の新刊は、 ばんばん出ているのは何故なのでしょう。 確かに、ひとつの作品をずっと書き(描き)続けていると、飽きちゃう こともあるでしょう。しかしそこで新しいシリーズに逃げられると、読者 としては正直困ります。大抵の場合、既存のシリーズがほっとかれる事態 になりますから。 読者のイライラが頂点に達しないうちに終了させる方が、結果としては 作者ご自身のためにもなると思うのですけど(偉そうにすみません。でも 読者的本音)。 (03.8/04.9)