・『ローマ人の物語2 ハンニバル戦記』上・中・下
   『ローマ人の物語3 勝者の混迷』上・下   (塩野七生/新潮文庫)
 
    1年半ぐらい前に『ローマ人の物語1』を読んでいます。
    その時は、国の成り立ちが主な内容だったせいか、国の機構に関する
   説明部分がやたら多いように感じて、少しとっつきにくかったのです。
    でも塩野さんの作品自体には普段から興味を持っているので、図書館
   で見つけたのを機会に、まとめて読んでみました。……そしたら、前回
   とはうって変わって、やたら面白く感じました。まぁ「2」はタイトル
   から分かるように戦争の始まりから終わり、「3」は政権交代の有り様
   を中心に書かれているので、話の行方が気になったという点が大きいと
   思います。
                                                      (03.10/04.3)

  ・『陰陽師』『陰陽師 生成り姫』(夢枕獏/文春文庫)

    2003年秋に『陰陽師2』を観ました。映画自体はおもしろい面もあり、
   「おいおい」と思う面もありでしたが(笑)、原作はどんなふうに書か
   れているのかなと気になって、読みました。
    わりと淡々と書かれているかな、という印象です。でも怪しい雰囲気
   は十二分に出ていて、楽しめます。
    「2」を観た後に「1」もレンタルで借りて観ましたが、ストーリー
   の一部に『生成り姫』が使われていますね。
                                                      (03.11/04.3)

  ・『アトム I am ATOM』(館林千賀子・文;南和成・絵/廣済堂出版)

    愛知県出身・現在京都在住の大学生、館林千賀子さんがユーザーの、
   介助犬アトムを描いた絵本。図書館で見つけまして、可愛らしかったの
   でAmazon.comで注文しました。
    元来の犬好きなので、こういうほのぼのとした本は大好きです。介助
   犬に興味がある人にも良いと思います。
                                                      (03.11/04.3)

  ・『大草原のドッグパラダイス』(文・写真 堀 明/双葉社)

    信州・八ヶ岳にある「犬の牧場」の取材記。
    主にゴールデン・レトリーバーを育てていらっしゃるようです。
    カラー写真・子犬の写真がいっぱいで、犬好きな人には楽しい一冊。
                                                       (04.1/04.3)
 
  ・『タイムライン』上・下
         (マイケル・クライトン;酒井昭伸訳/ハヤカワ文庫)
 
    今年1月に公開・現在上映中の映画『タイムライン』の原作。
    映画とは設定がいくつか異なっているので、どちらを先に見てもそれ
   なりに楽しめるかなと思います。個人的には、ビジュアル的迫力・恋愛
   的要素を求めるなら映画、SF・歴史ものとしては原作かなと。
                                                       (04.1/04.3)
 
  ・『5分間ミステリー 真犯人を探せ』
         (ケン・ウェバー;藤井喜美枝訳/扶桑社ミステリー)
 
    ショートストーリー形式の推理問題集『5分間ミステリー』シリーズ
   の5冊目。いったい何冊目まで続くのでしょう(笑)
    私はあまり応用力のある頭をしてないので、たいていの問題は解こう
   とする前に答えを見てしまいますが、さすがに5冊目ともなると以前に
   見たものと似たような問題もあったりして、何問かは自分で解けました。
                                                       (04.1/04.3)

  ・『誰か』(宮部みゆき/実業之日本社)

    私はあまり、それが好きな作家さんの作品であっても、ハードカバー
   等の単行本は買いません。場所を取るし、なにより高いからです (^^;
   なので、文庫化されると分かってる(思われる)作品は、ノベルスでも
   ほとんど買いません。そういう私が、当時まだ新刊のこの作品を買った
   のは、情報誌に載っていた書評で気をそそられてしまったからでした。
   宮部さんの作品ならいずれは文庫化(もしくはノベルス化)されるので
   しょうけど、何年後かは分からないし、図書館で借りるとしても予約が
   多くて時間がかかりそうだったので。
    さて、宮部みゆきさんは大好きな作家さんのお一人です。読む前から
   作品の出来自体には不安を感じないぐらいに好きですね。今回も、その
   期待は裏切られませんでした。
    発端となる「事件」そのものは一般的に見て大々的なものではない。
   けれど当事者たちにしてみれば事件の大小は関係なく、ましてや、彼ら
   の「過去」には、身内にすら容易に明かせないような秘密があるようで
   ……その「過去」が判明する瞬間の戦慄。さらに、「過去」から自由に
   なれない当事者たちの、「現在」へ続く皮肉な展開。事件を追う立場の
   主人公もまた、本来の自分や意志とは関係ない「境遇」から逃れること
   のできない人物。……結末はハッピーエンドとは言えないものですが、
   主人公の家庭の幸せな様子に救われる思いがします。
                                                       (04.1/04.3)

  ・『あらすじで読む日本の名著』(小川義男編/中経出版)

    日本文学科卒でありながら、いわゆる日本文学をほとんど読んだこと
   が無い私(爆)。半分勉強のつもりで購入しました。テレビでの宣伝で
   知った本ですが、中高年によく売れているとか……同じような思いの人
   が多いんでしょうか (^^;
    全3冊ありまして(私が買ったのはとりあえず「1」だけ)、日本の
   近代文学を中心とした作品のあらすじが、1冊につき20数作品、1作品
   につき4〜8ページで作者経歴とともに紹介されています。読みやすい
   ので、入門書としても良いでしょうね。
                                                       (04.2/04.3)

  ・『壬生義士伝』上・下(浅田次郎/文春文庫)

    SKY PerfecTV! で映画版が放送された時に録画したものの、しばらく
   置きっぱなしにしてまして(笑)。観る前に、知人から原作本を借りて
   読みました。上・下とも結構厚いのですが、読み始めるとのめり込んで
   しまって、時間を忘れるほどでした。
    その後映画を観ましたら、こちらもなかなか良かったです。たいてい
   原作を先に読むと、映画が物足りなく思えてしまうのですが。
                                                       (04.2/04.3)
 

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