【12月29日】
2003年不定期感想(その15) |
【12月22日】
2003年不定期感想(その14) |
【NHK教育】 しゃべり場12期について 自分の伝えたいことを自分の言葉で相手に話すということがいかに難しいか、ということを12期のメンバーやゲストを通して痛感させられた。12期の放送を見ていて思ったのは「提案者の意見に対してメンバーの一方的な反論が目立っていた」ことだ。提案者がどのようなことで話をしたいのか、ということを無視して、出されるテーマと正反対の意見を言えばいい、みたいな感じがしてならなかった。一つのテーマについて話し合いをしているように感じる時もあるにはあるが、ちょっと気に食わないことがあるとすぐに感情的になり、気がつくとテーマから遠ざかってしまう。そういう時に限って「如何にして自分の人生観を揺るがしかねない意見を排除しようか」ということに躍起になり過ぎて空回りしてしまう、なんてことが何度も見受けられた。まずは「相手の本当に言いたいことはなんなのか」ということを念頭に置きながら話をするというのが、今後のしゃべり場では大事になってくるのではないだろうか。そうしたことを考えながら話を進めていくと、単に相手を貶す印象を与える意見が減るばかりか、より面白い議論のようなものになると思う。 結局のところ、今回のメンバーは根本の部分で悩みを抱えて提案している人がいなかったのではないかと思った。なんだかんだいって、自分なりの目標に向かって努力しているからか、それぞれの提案する悩みがあまり深刻に感じられなかった。つまり「自分で信じた生き方が他人にはどう思われるか」を確かめたくて参加していたように思えてならない。それがいいか悪いかは別にして、そうした部分に共感できなかったことが、個人的に物足りなさを感じる原因ではないかと思った。 |
【12月15日】
2003年不定期感想(その13) |
【NHK教育】 『限りなく議論に近い話し合いの面白さ』 前半こそ番組の趣旨を理解してなかったからか、千原の主張は空回りしていた。しかし、休憩中に自分で考えた結論(実際のところ真に理解したかどうかはともかく)を生み出したことで、限りなく議論に近いスリリングな話し合いへと変貌した後半は、観ていて非常に面白かった。やはり、言葉を選んで話そうとすれば、説得力が失われてしまうのも当然である。自分の意向をきちんと伝えたいのであれば、筋の通った主張がどうしたって求められる。後半のように自分の主義を曲げずに、メンバーの意見にきちんと答える姿勢は、一般の大人であってもなかなか真似の出来ない凄いことである。 『相反する意見のぶつかりあいで見えてきたこと』 千原が人のアドバイスで答えを見つけてもらおうとせず、自分の力で悩みの答えを出すべきだという意見は、究極の理想像であろう。これに対して、人に相談しながら悩みを解決する方が合理的だとするメンバーの意見は現実的であると思う。可能ならば1人きりで悶々とするのがベストであろうが、大半の人には学校や家族といった日常の生活というものがある。それらを全て捨て去って自分の将来についてのみ考えるというのは、そうそう簡単に出来ることではない。いずれの考えが正しいかは一概に言えないが、こういった相反する意見がぶつかりあったからこそ、今まで見えにくかった問題意識というものが、見えてくるようになったのだと思う。メンバーが抱える心の弱さや、悩みの深層というものが、千原との対話で徐々に浮き彫りになっていくところは、非常に見応えがあった。 『最後に』 千原のメンバーに対する口調は確かに厳しかったが、話している内容自体はストレートで判りやすく、それでいて途中で態度を変えずに最後まで筋を通したのは立派である。物事の上辺だけでお茶を濁してしまう大人が多い中、世の中の本質を包み隠さず話してくれただけでも、彼の意見はとても貴重ではないかと思った。 |
【11月14日】
2003年不定期感想(その12) |
【10月12日】
2003年不定期感想(その11) |
【9月29日】
2003年不定期感想(その10) |
【7月21日】
2003年不定期感想(その9) |
【6月23日】
2003年不定期感想(その8) |
【6月5日】
2003年不定期感想(その7) |
【5月20日】
2003年不定期感想(その6) |
【5月5日】
2003年不定期感想(その5) |
【4月20日】
2003年不定期感想(その4) |
【3月20日】
2003年不定期感想(その3) |
【2月7日】
2003年不定期感想(その2) |
【1月7日】
2003年不定期感想(その1) |