4月22日
この現場は前ページの広葉樹造林地の尾根を越えた裏側の北向き斜面で、昨年歩道を開設した斜面であるが、ここにはヒノキの造林が計画されている。歩道のお蔭で急斜面の現場への行き来は楽である。この箇所は、前生樹はスギであるが、焼失で伐倒された後に所々に30年生前後の残木がある。これらの上層木の下への植栽により複層林の期待もある。

植栽する面積は1.26ヘクタール、3年生のヒノキ苗木を3800本植えるということだから、苗木はたて、よことも1.8メー トルの間隔で植えることになる。 広い林地に苗木が均等に行きわたるように植えるのは難しく経験を要する、お互いの間隔、苗木の間隔が一定になるよう留意しながら植え進んでいく。
北側斜面は、足場の悪い斜面が多い、植え付け作業は、足元をしっかりと確保して、植え穴を掘り苗木を丁寧に植えて根元周りを足で踏んで押さえ最後に周囲の落ち葉などを根元周に寄せて終わる。 植栽後のヒノキ苗、周囲の植生より背丈が高くなるまでは何年も下刈をしてやる必要がある。
この斜面では、昨年施工した植生土のう工の発芽もよく冬を越した牧草類の緑が筋状に目立つ。昨年の台風でも山腹の浸食を防いでくれた。
 (接木したつぎ穂)


麓のりんご畑には、枝葉を下ろされて骨格だけになったリンゴの木があった。作業している農家の人は、品種の変換をするため接木するのだという。フジから最近人気のあるシナノスウィートに変えるという。収穫出来るのは3年程先になるということだ。

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