4 径(みち)を墾く(ひらく)

平成16年4月14日追加

二人一組での作業、歩道の幅は人一人が通れるだけの40〜50cm程の幅で切
り墾いていく。山腹の傾斜度は40度を超えると思われるような急斜地が多い。作設
される歩道は全体で1200mに及ぶという。歩道の最先端は目印のテープに向かって
進んで行く、足場の悪いところでの作業、地形を選びながら唐鍬を打ち下ろす。
完成すれば、快適な通路となるだろう。

一人が先行して荒削りに作っていく路形を、もう一人が後から続いて丁寧に地均し
ながら歩道として仕上げていく。勾配は地形に逆らわず大変歩きやすい傾斜で、
無理なく歩くことができる

急斜面に開削された歩道により現場作業の効
率化と労働環境の安全性が確保される。
森林作業を効率的に、且つ安全に進めるに
は、作業環境をあらかじめ整えることが必要
である。特にこのような現場を見ると林道、
作業道、そして林内の歩道などが有機的に
繋がった路網の整備が必要であると痛感す
る。
今、此処に従事している二人は、焼失し
たスギ林は自分たちが植えて、下刈りなど
保育にも何回か足を運んだのだと話してい
たが、これまでに成長しながら山火事の一
瞬によって無に帰したことへの無念な気持
ちが感じられる。
類焼を免れたスギ林の
林床には、ひっそりとカ
タクリの花

     
今は耕作してい
     ない荒し畑の草
     の中に在来種の
     タンポポが目に
     付いた

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