大詰めの地拵え作業
3月15日追加


日(3月11日)は今年最初の黄砂の飛来があり一日中どんよりとした靄に包まれていた
が、今日は4月の陽気を思はせるうららかな日となる。つい先日までは付近一面を覆って
いた雪も消えているが、新緑の再生はまだ先のようだ。広大な林地の地拵え作業も7,8割は
終えて大詰めの段階にあるようである。春の日差しに包まれた山腹斜面上部の林内では、
チェンソーの音が響いていたので、その方向の向かって林内に入った。

地拵え終了

作業を終了した箇所

伐倒作業 急傾斜地の棚積み作業
枯損木と生存木を選別しながら伐採の作業が
進められている。マツなどの針葉樹は殆ど枯
損しているが広葉樹は生存しているものもある。
中でもカシワは生存しているもの、萌芽してい
るものも多いという。
30度を超える急斜面で伐木の整理、棚積み
の作業が行われていた。アカマツの大木を
倒したら、楔が一緒に飛んでしまったというの
で足を止めて探したが付近には見当たらな
かった。足元に気をつけて、と声をかけて
その場を離れた。
荒し跡 棚の曲線
荒しの跡、林地の窪地を山頂方向に向かっ
て延びる溝は、かつて伐採した木材を運び
出すのに使われた荒しと思われる。雨水の
水路となり易いから、土壌侵食を防ぐ処置
も求められる。
地拵えの終わった山腹斜面、棚積みが等高
線に沿って曲線を描いている。、カモシカは
この尾根の先の鞍部に姿を見せた。山麓の
集落が見渡せる位置にある。
稜線のカモシカ 急斜面を荒し沿いに下山しているとき、ふと
尾根の方を見上げると、カモシカがこちらを
眺めているのに気づいた。積雪のころには、
かなり大きな足跡が見られたり林内には何箇
所にも大量の糞が見られてカモシカの居るこ
とは分かってはいたが・・。また、この山には
先ほども急な登りのつずらおりの歩道に、柿
の種が未消化のままのテンの糞が落ちてい
たのを見たり、林縁の藪にはイノシシが掘り
返した穴が何箇所も見られた。彼らの生活
圏も人里近くに降りているようである。カモシ
カの立っている位置は、自分の位置よりは
更に、人里に近い位置である、やがて尾根の
裏に姿は消えたが、そちらは、麓の県道から
は、容易に見られるような斜面である。
人を恐れなくなっている野生は、彼らもまた、
共生のみちを求めているよう
だ。

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