Travel
|
|||
プチいってきました |
何もないところで何もせず・鶴沼 2002年10月21〜22日
2002年のテーマを、「北海道のすみずみを制覇し、日本中の多くの動物とふれあう」改め、「北海道のすみずみを制覇し、日本中のできるだけ多くの珍しい動物や植物、つまり珍生物とふれあう(4月8日現在)」としたスタジオうつほですが、実はひとつレポートするのを忘れていました。(略称)ウスくまちゃんが絶好調のうちに紹介します。
10月21日(月) スタジオうつほはよく車で出歩きますが、スタジオうつほの無理な日程を文句も言わずこなしてくれる車(Hンダ製)も車検の時期を迎えました。そこでディーラーに車を預け、その間ぼくたちは車なしでどこかへ保養しようということにしたのでした。 候補地として、(1)列車で行きやすい(2)安く泊まれる(3)あたりに何もない、という条件を満たす場所を選考しました。その結果、普段通り過ぎることはあっても、なかなか目的地とはなり得ない空知あたりがいいんじゃないかと、選ばれたのが浦臼町の鶴沼温泉でした。町の保養施設があるのです。(1)(2)の条件はクリア。地図を見ると(3)もクリアしてそうです。 さて、ぼくたちは(1)の条件を体感するべく、JR新札幌駅から列車に乗り込み、札幌駅で乗り換えました。通称「学園都市線」石狩当別行きのディーゼルカーです。ぼくのイメージからいうとやはりこの路線は「札沼線」なのですが…。確かに学生が多く乗っています。賑やかというか、騒がしい。 石狩当別で浦臼行きに乗り換え。1両のワンマンカーです。お客が17人しか乗っていませんでした。この線は、札幌に近い区間は乗客も多く、複線化までしていますが、石狩当別から先、新十津川までの末端部分は、超閑散区間です。小さな無人駅が続きます。お客も駅ごとに少しずつ減っていき、終点の浦臼に着いたときには、ぼくたちを含めて6人となっていました。 浦臼駅も無人駅。駅前にはタクシーもいません。公衆電話でタクシーを呼ぶと、来るまで10分かかると言われました。そのタクシーに乗って5分もかからず鶴沼温泉に到着。「浦臼町自然休養村センター」という施設だそうです。 部屋は広くてよかったのですが、窓の外には「鶴沼」という沼があるだけの景色。あとは見事に何もありません。石狩川の近くなので、山も遠くの方に見えるだけです。こういう何もないところが、かえって創作意欲を刺激すると、チーフは喜んでいました。 とりあえず風呂へ。東北や後志で多くの温泉に入っているスタジオうつほの眼から見ると、単なる風呂でした(一応温泉でしたが)。やはりもともと温泉の少ない地域だとやむを得ないのでしょうか。それでも地元の人が数多く入浴してました。 ご飯を食べてあとはすることもなく過ごしました。だって風呂も夜9時までなんだもん!まあ保養としてはいいでしょう。 10月22日(火) 朝起きて、外を眺めると、沼に鶴らしき鳥がいました。いかにも鶴沼です。 朝食後、宿をあとに。徒歩で1km程離れたJR札沼線の鶴沼駅に向かいました。実はこの駅が鶴沼温泉の最寄り駅なのですが、札沼線の末端であるこの区間は、1日に3往復(6回)しか列車の来ない駅なのです。 15分くらいで駅に到着。町営住宅の裏手にある寂しげな無人駅でした。 しばらくして新十津川方面から列車が到着。これも1両のワンマンカーです。鶴沼からぼくたち2人が乗って、車内の客が5人でした。それでも石狩当別到着までに30人ほどになりました。ようやく「学園都市線」の体をなしてきました。 札幌に戻って、車検の済んだ車を受け取って帰ってきました。なんにもしない旅でした。 →次の旅「埼玉・珍獣を探せ」 |