始めに
この観察日記は
2002年夏、鯉の稚魚観察日記(その4)
2002年初夏、鯉の卵観察日記(その3)
2002年初夏、鯉の卵観察日記(その2)
2002年初夏、鯉の卵観察日記(その1)
の続きです。
9月26日(151日目):孵化から21週間
暑さ寒さも彼岸までとはよくいいますが、最近はだいぶ涼しくなってきました。先日、栗も食べたし、秋さんまもおいしかったです。そして、とうとう辺りのたんぼでは稲刈りが始まりました。そして、稚魚達は孵化から21週間経ちましたがまだ残った8匹は健在です。小さいものなどはもう瀕死の状態のものもありますが、まだ生きています。

それから、まただいぶまとまったドキュメントになったのでホームページにアップしようと思いますが、次回はどんな形でアップすることになるでしょうか?はたして(その6)として今後も続けられていけるのか?もしくは完結編となってしまうのでしょうか?稚魚達の動向に注目です。(つづく)(2002年9月26日記)

9月24日(149日目):2番目のぬし死亡
今日の朝、早速水槽を覗いてみましたが、背骨が上に反り上がってしまった2番目のぬしの姿がありません。いつものようにフィルターの影に隠れているかなあと探してもいません。まさかと思い水槽の周りを見渡すと、床の上に煮干しのようになって死んでいるぬしの姿がありました。どうやらカバーのわずかな隙間から飛び出してしまったようです。まさか、こんなにはやくお別れの時が来るとは...。環境が変わったのがよくなかったのかも知れません。やはり鯉は飛び跳ねるので、水槽では飼育できないということなのでしょうか?残念です。一応後からカバーの隙間におもしをしておきました。(2002年9月24日記)

9月23日(148日目):水槽の水替え、絶望、そして、引っ越し
今日は秋分の日です。朝から秋晴れということもあって、久しぶりに水槽の水替えをすることにしました。しかし、水替えをしている途中でバケツに稚魚達を移しかえている時、新たな絶望が自分を襲いました。


バケツの様子(2002年9月23日撮影)

まず、今まで横から見ていた時には正常な体型だと思っていたぬしも、上から見るとしっぽのところで少し背骨が曲がっていました。これまでの経過からすると背骨が曲がった稚魚はことごとく死んでいっています。ぬしも、後どれだけ生きるか心配です。この件について金魚屋さんに電話で聞いたところ、フィルターを使用しているのであれば、水替えはあまりしなくても良いとのことで、毎日1/4程度の水替えをしていたのが逆にあだになってしまったようです。一度背骨が曲がってしまうともう治らなく、薬もないそうです。とほほ。
そして、上から稚魚の数を数えてみると、全部含めて9匹しか残っていません。卵から孵化した時にはあんなにたくさんいたのに...。この観察日記も後どれだけ続けられるかどうか?いつかは終止符を打たなくてはならない日が来ることでしょう。

最後に、水替えした後の水槽の様子と、まだ元気なうちにぬしの様子を写真におさめておきました。後どれだけの稚魚が生き残れるのか?頑張れ、稚魚達!


水替えした後の水槽の様子(2002年9月23日撮影)


背骨が曲がっていたが、まだ健在のぬしの様子(2002年9月23日撮影)

午後、水槽の引っ越しをしました。今まで、水槽を家の裏に置いていたのですが、日ざしが強いのかあおこが発生して水替えを頻繁に行っており、少しでもあおこの発生を抑えようと水槽を2階の自分の部屋にもってきました。今思えば、水草と卵を初めて採って来て観察を始めたのも自分の部屋でした。あとどれだけ稚魚達が生きるかわかりませんが、稚魚達を最後までみとどけてあげようと思います。(2002年9月23日記)


2階の自分の部屋に引っ越した水槽の様子(2002年9月23日撮影)

9月20日(145日目):鯉、跳ねる
今日のお昼、いつもと同じように稚魚達にお昼のえさを与えにいったところ、ぬしの一匹が水面下から勢いよく飛び出して跳ね上がり、アクリルのふたに頭をぶつけて、気まずそうにしていました。やっぱりふたを購入しておいてよかったです。やはり鯉は金魚と違って跳ねるので、水槽で飼育するには限界があるのかも知れません。また話は変わるのですが、現在2匹の金魚の和金は60cmの水槽を玄関において飼育しているのですが、2、3日前の朝、少し暴れてフィルターの位置がずれてしまい、半分くらい水槽の水がこぼれて玄関が水浸しになるという事件がありました。犬やネコ程ではないにしろ、ペットを飼育するというのはなかなか一筋縄ではいかないと思いました。(2002年9月20日記)

9月19日(144日目):孵化から20週間
秋雨前線の影響でしばらく続いた長雨の後、季節はすっかり秋らしくなってきました。日中も風がさわやかで、とてもすごしやすいです。今朝、家の庭に植えてある、実ったばかりのイチジクの木の実を食べました。おいしかったです。ところで、稚魚達は孵化から20週間経ちましたが、経過は安定しています。でも、そろそろ水槽の水替えをしないといけないと思っています。(2002年9月19日記)

9月12日(137日目):孵化から19週間
最近は日中の日ざしが部屋の中まで入ってくるようになり、日もだいぶ短くなるなど、だいぶ秋らしくなってきました。まだ日中は30度をこす日がありますが、朝晩はだいぶすごしやすくなってきました。そして、この日記を始めたころは田植えが始まったころでしたが、もう今は稲がすっかりこうべをたれているのがわかります。季節の移り変わりを感じることができます。さて、稚魚達は孵化から19週間経ちましたが、稚魚達は順調の様です。2匹のぬしはあいかわらず元気です。ただ、あいかわらす警戒心は強いです。この観察日記を始めた当初、究極の目標として、稚魚達を餌付けするということを考えていましたが、それは少し難しくなりそうです。ここでいう餌付けとは、稚魚達にえさを与える時、指で摘んで水面に持っていくと、えさ欲しさに指までつつくようになり、しまいには指を水面に突っ込んだだけで条件反射的に指をつつくというものです。昔デパートの屋上に子供の遊び場や金魚、熱帯魚の売り場があった頃、自分はよく錦鯉の水槽にいって指を突っ込んで鯉たちと戯れたものです。今ではデパートも屋上にそういったアトラクションもなくなり、少し寂しい気もします。小学生の頃のよい思い出です。(2002年9月12日記)

9月05日(130日目):孵化から18週間、残暑はまだ厳しく、秋の気配
気がつけばもう9月、暦の上では秋です。まだ日中の残暑は厳しいのですが、夕方散歩をしていると、気がつけばセミの鳴き声も聞こえなくなり、コオロギや鈴虫の鳴き声が多く耳にすることになりました。また、自分の家の庭に植えてあるみかんや柿の実も気がつけば大きくなっているのが見つけられました。夕食の後に食べるデザートもなしやぶどうが美味しくなり、秋の気配が少しずつ感じられます。さて、稚魚達は孵化から18週間経ちましたが、経過は相変わらず安定して推移しているといえるでしょう。2匹のぬしも健在です。ただ、背骨が曲がったりして、小さいままだった稚魚達はちらほらと死んでいくようになりました。まあ、今まで小さいながらもよくここまで生き延びてくれたと思うしかありません。あとどれだけの稚魚が生き延びてくれるのでしょうか?(2002年9月05日記)

8月29日(123日目):孵化から17週間
気がつけばもう8月も終わりです。小学生達は今頃夏休みの宿題で大変なことになっていることでしょう。水辺の公園にいくと、無邪気に遊んでいる小学生達と、そのお母さん達の「もうおたくは宿題終わった?」といったほほえましい会話を耳にすることがあります。ところで稚魚達は孵化から17週間経ちましたが、経過は特に変わらず順調と言えるでしょう。たまに死んでいる稚魚を見ることがありますが、2匹のぬしは健在です。一応水槽を写真におさめてみました。


水槽の様子(2002年8月29日撮影)

ぬし達はあいかわらずフィルターの裏に隠れてその姿をよく見せてくれません。自分の母親に言わせると、人間の子供も産まれたばかりは何も気にしないが、だんだんひとみしりをするようになり、その後愛嬌たっぷりになるそうです。ぬし達も早く自分に慣れてくれるといいのですが。(2002年8月29日記)

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