始めに
この観察日記は
2002年初夏、鯉の卵観察日記(その2)
2002年初夏、鯉の卵観察日記(その1)
の続きです。
7月25日(88日目):孵化から12週間、こぬし死亡
稚魚達は孵化から12週間経ちましたが、今日また悲しいお知らせがありました。昨日から水面のほうで元気がなかったこぬし君が今日死んでいるのが確認されました。以前から背骨が曲っていて長くは生きられないだろうなと覚悟はしていたので、ショックはあまりありません。水槽にもとからいる2匹のぬしは健在の様で、なんとか梅雨を乗り越えることが出来た様ですが、水槽は大量のあおこが発生しており、中の様子がよくわかりません。そのうちまた水替えをしなくてはなりません。写真におさめてみました。


水槽の様子(2002年7月25日撮影)

他の稚魚達も大きくなってきたので、水槽の中はまるで、まぐろを飼育している水族館の中の様です。まだ小さい稚魚もいるのですがこれらの稚魚はそのうち淘汰される運命にあるのでしょう。そして、今日でまた4週間が経ちましたのでホームページにアップし、続きはまた今度アップしようと思います。(つづく)(2002年7月25日記)

7月18日(81日目):孵化から11週間
稚魚達は孵化から11週間経ちましたが、経過はすこぶる順調です。えらぐされ病の稚魚はまだいますが、死んでいく稚魚は最近はほとんどいなくなりました。ただ、先週と比べてまたあおこが発生して視界が悪くなってしまったので、今日は写真はやめました。そして、一匹のぬしとこぬしの色がだんだん黒っぽくなってきました。そのうち、鯉独特の鋭い目つきになり、ヒゲがはえてくるのを期待しております。だって、今までずっと鯉だと思っていましたが、ひょっとしたらフナかもしれないからです。(2002年7月18日記)

7月11日(74日目):孵化から10週間
今日は台風一過で朝から快晴です。稚魚達は孵化から10週間経ちましたが、先日水替えをしてから経過は順調です。死んでいく稚魚も2、3匹と安定しております。えらぐされ病の稚魚はまだいますが、必ずしもこの病気の稚魚が死んでいくわけではなさそうです。そして、まだ水がきれいなうちに水槽のぬし達を写真におさめてみました。今までいた水槽の2匹のぬしとは別に、あらたにバケツから移ってきたぬしが1匹増えました。このぬしは元からいたぬしと比べるとひとまわり小さく、背骨が少し曲がっていますが、今のところは元気です。これからは、こぬしと呼ぶことにします。


ぬし達の様子(2002年7月11日撮影)

でかい2匹のぬしは、昔、田んぼの用水路でよく捕った、小さいフナくらいの大きさになってきました。ほかの稚魚も元気に育つといいな。(2002年7月11日記)

7月09日(72日目):水槽の水替えとバケツとの合流、そして薬浴
今日は晴れて良い天気ですが、明日からは台風が接近して天気が下り坂との情報もあり、思いきって水槽の水替えをしました。また、バケツのほうも稚魚が減ってきたので思いきって水槽に全部移し替えました。


水替えした水槽の様子(2002年7月09日撮影)

よく見ると、エラぐされ病を発症しているものが多く見られます。背びれが曲がったものもいます。そして、以前に比べて稚魚の数が少なくなってしまいました。毎日死んでいく稚魚を取り除いていくのは、しのびない思いです。この中から何匹が梅雨を乗り越えることができるのでしょうか?また、フィルターの導入は今回も見送ることにしました。

お昼ご飯にそうめんを食べた後決断したのですが、エラぐされ病の対策として、金魚の病気用のグリーンFという薬を用いて薬浴させることにしました。金魚の育て方の本によると、エラぐされ病は細菌が傷から感染する病気で、薬はこれらの細菌を除菌する効能があるそうです。これで良くなればいいのですが。(2002年7月09日記)


グリーンFを投入した水槽の様子(2002年7月09日撮影)

7月04日(67日目):孵化から9週間
孵化から今日で9週間経ちましたが、水槽、バケツとも少し先行きが不安になってきました。まず水槽のほうは、また最近になって死んでいく稚魚の数が多くなってきました。今日は10匹位死んでいました。また、生きている稚魚にもえらが赤くなっていて、いかにも病気といった感じのものがいます。幸い、2匹のぬしは元気で、今日そのうちの1匹を写真におさめることができました。体長はもう3cm位あります。


水槽にいるぬしのうちの一匹の様子(2002年7月04日撮影)

バケツのほうは、みな元気ですが、6月30日に触れたように背骨の曲がった稚魚が多く見られます。長く水替えをしなかったせいかも知れません。
また、近いうちに水槽の水替えもしないといけないかも知れません。(2002年7月04日記)

7月03日(66日目):アルビノ死亡
今日は悲しいお知らせです。朝、目が覚めるといつものように水槽を見て死んだ稚魚を取り除いていました。そして、その中に昨日までは元気だったアルビノ君の姿がありました。最近は稚魚がでかくなったこともあり、死んだ稚魚を見つけると精神的ダメージも大きいです。また、毎日コンスタントに5匹くらい死んでいっていきます。まるで突然死の様です。2匹のぬしは元気なようなので、希望はこの2匹にたくすことにしようと思います。(2002年7月03日記)

6月30日(63日目):バケツの水替え
今日は梅雨の合間のくもり空だったので、思いきってバケツの水替えをしました。そして、水流対策のコップも撤去しました。バケツの中の水の流れははやくなりましたが、稚魚達はけなげに泳いでいます。そのうち慣れてくれるでしょう。


水替えしたバケツの様子(2002年6月30日撮影)

稚魚を良く見ると、水槽のぬしに匹敵する程の大きさのものもいましたが、残念ながら多くは背骨がしっぽのほうで曲がっていて成魚まで育ちそうにもありません。コップ作戦があだになったのでしょうか?
ところで、稚魚の中に頭のほうが少し赤みがかっているものがあります。ひょっとして金魚のエサを与えているせいで、褪色が始まっているのでしょうか?金魚の本によると、体の色が変わり始めるのは孵化から50〜60日たった頃とのこと。今後の経過に注目です。

その後、別件で金魚屋さんで聞いた話によると、金魚と違い、鯉は生まれつき色がついているとのこと。するとバケツの中で頭が赤く見える稚魚は、きっと気のせいでしょう。まあ、もう少し時間が経てば判るはずです。残念。(2002年6月30日記)

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