華麗に進化?、SDR−4Xの舞台デビュー

See you next ROBODEX, Maybe we can meet "ATOM" in 2003.

今回登場したロボット達は、まず目で見て分かる変化としてデザインの進歩が見られる事が多いように感じられた。それは必ずしも製品として十分なものとはいえないが、二足歩行にしろ自走式にしろ自立型ロボットの一番の基礎となる移動手段を一定のレベルまで得たものは、次のステップとして人に親しみやすい姿を身に着けようとする段階を経るようである。その先端にあるのが今回はSDR−4Xといえるだろう。試作段階の無骨な姿を脱却し、最早洗練もされてきているのかという程の変化には誰が見ても第一印象として驚かされるところである。
今後はこのボディをベースとして、目に見えない部分での進歩という事をしばらく繰り返すことになるかもしれない。それは先にその域に達したASIMOを見ればある程度推察される部分である。動くというものもただ挙動が人に近づいたというだけではまだ不十分で、安定性はもとより不慮の自体への対処も必要となる。またコミュニケーションを取れるようにならなくては人との連携はできないから、人の識別や音声認識、意思表示手段等を現行のものを含め搭載したものが増えてくるのは当然だろうが、今後どのようなシステムでそれを実現してくるかが楽しみである。

T7S TYPE2 番竜
T7S TYPE2 番竜
SOK C4
ガードロボ C4

テムザックと三洋との共同開発。姿はまさに恐竜。
実際、会場にはトリケラトプスのボディを被せたタイプもあった。
綜合警備保障のロボット。自走式ロボットとして、その形状は一定のまとまりを持った印象を受ける。


ROBODEXは順調にその規模を拡大しつつある。今回は海外からの参加も若干だがあった。
そして来年以降はいよいよ毎年開催されるという事も決定したようだ。まだ産業として確立していないのに大したものだ。
さて、その来年の開催日は早速4月7日前後になるらしい事も決まっている。
その日付というのは日本のロボット文化において特別な意味があって、それはアトム生誕の日という事になるかららしい。
時の流れは恐ろしい。40年前想像していた未来がもう訪れてしまうのである。
科学はどこまでフィクションに追いつけるのか。また人自身もどのくらい進歩しているのか。
ロボットは人を見つめ直す科学でもあるといえる。願わくはこの分野の進展が人の成長に寄与してくれればと思う。
少なくとも鉄腕アトムの中ではそれを問い掛けていたはずである。

[参考]
「ROBODEX2002」ガイド
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