華麗に進化?、SDR−4Xの舞台デビュー
Came back from N.Y.
恒例という訳では無いが、今回もASIMOについても簡単にご紹介。既にその歩行性能について他の追随を許さないレベルにあるASIMO。別のイベントのレポートでも紹介した通り今ではレンタルも始まり、様々な場所へ活躍の場を広げている。また、海外へ出る事も増えているようで、その中で有名な話としてはアメリカはニューヨークの証券取引所を訪問し、そこで取引開始のベルを鳴らすという役目を果たした事はニュース等でも取り上げられ、ご存知の方も多いところ。
今回HONDAのブースでは、そうしたASIMOの近況をまとめた映像をASIMOニュースとして紹介し、実際にその役目を果たしたASIMOが会場に現れるという一コマがあった。紹介され出てきたASIMOは一番良く知られた白一色のスタンダードカラーのASIMOで、確かにニューヨークに行ったASIMOなんだろうが、そのスタンダードカラー故か、いまいちニューヨーク帰りという有り難味が感じられなかった。この辺はイベントとしてはやや演出不足かなという感じ。
歩行の安定性の向上の紹介については、階段歩行と傾斜が可変する床上での歩行など、より一層安定感を増した様子を伺わせるものがあった。流石に余裕すら感じさせるところではある。
しかし、先程も述べた通り、何度かこうしたデモンストレーションを見た人間にとって、イベントとしては目新しさに欠けてしまうのは仕方の無いところかもしれない(それでも自分なぞは相変わらずその歩く姿を見るだけで感動してしまっているのだが)。機能的な目新しさはASIMOの次の進化を待たねばならないところであるが、いくら加速段階にある分野といっても、そうそう簡単に進化できるものではない。進化はゆっくり待つとして、イベントでのASIMOの役割は工夫が必要になってくるのかなと思う。
右がニューヨーク帰りのASIMO
傾斜地での歩行・方向転換もスムーズ