華麗に進化?、SDR−4Xの舞台デビュー
2000年11月以来2度目の開催となった「ROBODEX」。
前回はHONDAのASIMOがとても大きな印象を残す形で開催されたが、展示数も少なく、また実用は元より一般に出して十分に興味を惹かせる程洗練されたものも少なかった。まだまだ「研究室の中」的な印象は拭えない状態だ。
しかし、この2年間というのはそれ以前の経過からは考えられない程ロボットの進化は加速した。一種のブレイクスルーというのだろうか?今まで研究段階だった各機関のロボット達は一斉に産声を上げ始め、HONDAの単独先行のような印象だった二足歩行技術は様々なロボットで実現し、簡単なものであれば玩具レベルにまで浸透してきた。玩具と呼ぶには高級だが、SONYのAIBOを始め街中には普通に製品として完成度の高いロボットが扱われ、手に入れないまでも、見て触れる機会が増えた。
ROBODEXのようなロボットのイベントも徐々に増え始め、これが唯一のロボットイベントという事も無くなった。しかもそれぞれのイベントは一定以上の関心を集め、入場者数もまずまずの動員を得ているようだ。
少し前までは考えられなかったような状況を見るに付け、HONDAとSONYのこの分野での貢献はやはり偉大だと改めて思える。これだけ有名な民間企業が、まだ利益に結びつくかどうかも今以て見えて来ない技術分野に挑み、牽引役を務めているのだから。
さて、イベントの機会が増えたとはいえやはりROBODEXは間違い無くその草分け。世界でも例の無い規模のロボット展示会である。
今回は前回と違ってイベントの規模はもとより自分自身の準備もばっちりだ。入場券は当然事前にロッピーで購入済み。前回の開催時には所持していなかったデジカメはもちろん、予備バッテリーまである。そして出遅れて混雑に巻き込まれた前回の轍を踏まえ、1時間半前には会場に到着した。会場に到着した時は流石にまばらだった人影も、開場の10時頃には降って湧いたように人ごみに溢れ、長蛇の列を形成していた。しかし自分の前にいる人は両手で足りるかどうかという程度。入場した瞬間の人の少ない空間はひんやりと気持ちが良かった。
スタッフもまだくつろいでいる
HONDAのブースでさえまだ静か