ケニア編−第20話 百獣の王子は可愛さ満点! | ||||||||||||||||||||
再び動物を求めて車を走らせていると、これまた食事中のインパラの群れと遭遇した。 みんな、おいしそうに草を食べているのだが、1頭だけ食事をすることもなく遠くを見つめて いるインパラがいる。チェゲの説明によると、彼(彼女?)は見張り役らしい。食事中は頭を 下げるため、どうしても周りの状況を見落としがちになる。つまり、肉食動物への注意が 疎かになってしまう。そこで、見張り役をたて、周囲の警戒をしようと言うわけだ。インパラ の社会も、なかなかしっかりしているらしい。
いつまで見てても飽きないライオンの親子だったが、お母さんライオンが狩りに出かけた らしく子供達を残して歩いて行ってしまったのと、日も暮れてきたので、ロッジへ戻ることに する。これが、ケニアで見る最後の夕陽だと思うと、淋しさが込み上げてきた。 ロッジで、夕食をとる。ケニアに来て早くも5日目だが、同じところに2泊するのは、この マラ・シンバ・ロッジが初めてだ。せっかくの旅行、色んなところを見てまわりたいと言う 気もするが、たまにはこうしてゆったり連泊もいい。もちろん、一番良いのは、もっと長い 期間をかけて、ゆったり色んなとこを巡る旅ではあるが、日本のサラリーマンでそんな ことを実現するのは、かなり難しいことだろう。13日間のこの旅行でも、大したもんだと 思う。
お土産の他に、絵はがきと切手も買う。以前、ナイロビで日本までの郵送料金を尋ね たら、小さなタイプの絵はがき(日本のはがき程度)なら45ksh、大きいタイプは80kshと 言われたので、それぞれの絵はがきに合わせて切手も購入したのだが、この売店では、 どちらも定型のサイズ内なので同額で、料金は50kshと言う。そこで、ナイロビで聞いた 話と違うと言うと、郵便局(?)発行の料金表を見せてくれ、定型のサイズと、最近料金が 上がった(45→50ksh)ことを教えてくれた。 心配なのは、みいがナイロビで買った絵はがきには45kshの切手を貼ってあること。 5ksh分の切手を買って追加した方がいいのか、念のため、岩城さんに尋ねてみたが、 彼女も料金についてはあまり詳しくないらしく、値上がりしたことも知らなかったようで、 ケニアの郵便局はいい加減だから5kshくらい大丈夫でしょうと、信じていいのやら悩む ような返事をくれた。まあ、料金が不足してるからと言って差出人に返送するわけにも いかないのだから、大丈夫だとは思うけど・・・結局、45kshの切手を貼った絵はがきは そのまま投函することにした。(その後、全数無事配達された) 売店を後にすると、どこからか音楽と歌声が聞こえてくる。どうやら、マサイダンスを やっているようだ。シンプルだけど強く印象に残る彼らの踊りは、ケニア最後の夜を盛り 上げてくれた。
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