ケニア編−第19話 マサイ・マラの優雅な生活
マラ・シンバ・ロッジ

バルコニーにて  昼食の後、ロッジにあるプールに泳ぎに行って
みる。残念ながら、みいは疲れていると言うので
部屋で睡眠をとることにして、1人で行くことに
なった。プールに行くと、今まで泳いでいた白人
男性達がちょうど帰って行くところで、ぼく1人
だけになった。さっそく入ってみるが、水面には
蚊や小さな虫がたくさん浮いているし、水中には
ゲンゴロウのようなものも泳いでおり、あまり
きれいではない。それでも、せっかくだからと
泳いでみると、やっぱり気持ちがいい。だいたい、
水泳なんて、年に1回するかしないかだ。たっぷり
楽しんでおくことにしよう。
 しばらく泳いだ後は、プールサイドのベッドで横に
なってみたのだが、表面がむちゃくちゃ熱くて、
危うく背中をやけどするところだった。サービスで
用意されいるバスタオルをベッドに敷くと、なんとか
熱いのも緩和され、気持ちよく日光浴をすることが
出来た。そんな泳いだり日光浴をしたりを3回ほど
繰り返して部屋に戻ったときには、1時間近くも
過ぎていた。最初は15分くらいのつもりだったの
だが・・・

  夕方のサファリのため、フロント前のロビー(?)へ行く。マラ・シンバ・ロッジは、川縁に
 建てられており、このロビーもバルコニー状になっていて、京都の川床のように川岸へ
 せり出すような構造になっているのだが、西洋人のお年寄り夫婦がそこから川の方を見て
 指さしている。なにかいるのかなと見に行ってみると、大きなクロコダイルがのっそりと
 横たわっていた。大きく口を開けた姿は勇ましいのだが、そのまま動かないので、間抜け
 にも見える。いったい、なにがしたかったのだろう?

クロコダイル

  16時過ぎ、いつものようにゲームドライブへ出発する。夕方のサファリは、これが最後だ。

  ロッジの近くで、家畜の牛を放牧しているマサイに出会った。こんな、すぐ近くにライオンが
 住んでいるようなところで放牧なんて!と、ぼく達からしたら信じられないようなことだが、
 彼らはずっと昔からそんな生活を続けてきたのだ。
  ところで、このマサイ・マラは国立保護区であるが、以前に訪れたアンボセリやナクル湖は
 国立公園であった。その違いに、マサイの放牧も関係しているとチェゲは教えてくれた。
 国立公園というのは、基本的に周囲を柵で囲まれていて、その中ではロッジや公園の管理
 事務所のみが人間の生活の場として許されている。しかし、国立保護区というのは柵で
 囲っておらず、人も動物も出入りは自由。だから、保護区ではそこで生活しているマサイが
 いて、放牧もやっていると言うわけだ。そう言えば、アンボセリやナクル湖の公園内に入る
 時には両側に柵が続くゲートで入園料を払ったが、マサイ・マラではゲートをいつ通ったかも
 定かではなかった。ガイドブックの地図にはゲートが記載されているので、存在はしている
 らしいのだが・・・

トムソンガゼルの群

  そんな説明を聞きながら先へ進んでいると、まずはガゼルの群れに出会った。お馴染みと
 なったガゼルのしっぽフリフリ姿を眺めていると、無線で木陰で寝ているチーターの情報が
 入ってきた。さっそく、車をそちらへ走らせる。


チーターの部屋へ
 現場へ到着してしばらくすると、今まで寝ていたチーターが歩き
出した。どうやら待望のハンティングの時間らしい。最初はトムソン
ガゼルの群れの方に向かって歩いていたが、この相手には存在を
気づかれてしまい、別の獲物を探している。そのまま、しばらく観察
していると、かなり遠くまで行ってから、突然走り始めた。しかし、
追走は軽くと言った感じですぐに終わり、また歩き出してしまった。
チーターは、さらに遠くへ行ってしまったので、もうハンティングは
見れないのかと諦めた瞬間、獲物を追って全速力で走りだした。
さすがにそのスピードは速く、大草原の中を突き進んで行く。だが、
あまりに遠くて写真もビデオも撮れない。獲物を捕らえることが
出来るのか?とハラハラしながら見続けたが、結局、ハンティングは
失敗に終わったようで、疲れきったチーターは、また眠りについて
しまった。



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