ケニア編−第9話 アンボセリの朝は動物がいっぱい
  3月20日(火)

  今日も、朝からサファリへ行くので、5時30分頃には起きて準備を始める。仕事に言ってる
 よりも早起きなので、はっきり言って結構しんどい。それでも、外に出ると、朝日に輝く草原や
 ロッジが美しく、疲れもとんで行ってしまう。

朝日に輝くロッジ

  サファリには7時出発の約束なので、レストランが始まる6時30分に合わせて食事をとりに
 行く。ところが、せっかく早起きして来たのに、まだ開いておらず、10人ほどの西洋人が入り
 口の前でたむろしている。アフリカ感覚ののんびりした雰囲気だ。
  しばらく待ってレストランは始まったが、既に7時までは20分ほどしかない。これでは間に
 合わないだろう。明日からはもう少し余裕を見てもらった方がいいかもしれない。

オルトカイ・ロッジ 南緯2度40分

  7時を15分ほど過ぎて、サファリへ出発する。今日の予定は、サファリの後ナイロビへ戻り、
 「カーニバル(Carnivore)」と言うレストランで昼食を取ることになっている。
  ロッジを出てすぐに、ハゲコウの群れの出迎えを受ける。ここにいると、なにか食べ物にあり
 つけるのだろうか?

ハゲコウの群れ

  今度は、ずっと先の方でフラミンゴの群れが湖へと降りて行くのが見える。空を舞うピンクの
 身体がとても美しい。かなり遠くなので良くは見えないが、フラミンゴは、今日の行き先である
 ナクル湖でたくさん見れるはずなので、そちらに期待しよう。

バッファロー

  しばらく走ると、BIG5のうちの1種である、バッファローが姿を見せた。数頭の小さな群れ
 なので、家族なのかもしれない。これで、アフリカ象についで、BIG5を2種類見たことになる。
  チェゲによると、バッファローは気が短く、怒りっぽいと言うのだが、写真で見てもわかる
 ように、その顔だけ見てると、とてものんびりした感じで、ちょっと間抜けでもある。BIG5は、
 大きくて危険な動物として選ばれたらしいが、いまいちピンと来ない。

バッファロー

イーグル  今朝は、出発後すぐに幸先良くバッファローに出会えたが、
この後も次々に色んな動物を見ることが出来た。30頭近い
アフリカ象の群れ、草原を駆けるトムソンガゼル、そして、
尖ったくちばしを持ったイーグル。小動物を爪で掴んで襲うと
言うが、確かに目つきも鋭く、迫力は十分だ。

  そんなイーグルに続いては、対称的とも言えるブチハイエナと出会った。草原の掃除屋と
 言われ、ライオンなどの肉食動物のおこぼれを食べているイメージが強いハイエナだが、
 実際は自らも狩りをし、逆にライオンに獲物を横取りされることも多いようだ。

ブチハイエナ

  続いては、セグロジャッカル。背中が黒いのが特徴だ。こちらも、掃除屋と言われているが、
 自らも狩りをする。ハイエナ同様、臆病なのか、サファリカーが近づくと逃げて行ってしまい、
 なかなか近寄ることが出来ない。

セグロジャッカル

  彼らは、つがいになると常に行動を共にし、どちらか一方が死ぬと、残された方も自殺すると
 言う。しかし、自殺するって、どんやって死ぬんだろう? 不思議だ。

セグロジャッカル


ダチョウ倶楽部へ
車が進むと、今度はダチョウが姿を見せた。羽の色を見ると、
どうやら一夫多妻のグループらしい。一列に並んで歩いて
行く姿は、なんだか微笑ましかった。


マサイキリン特集へ
 そして、締めはマサイキリンの親子だ。残念ながら、写真には
子供の方が写っていないが、ほのぼのと親子で一緒に木の葉を
食べていた。長い首は、高いところの葉っぱを食べるには便利
なのだろうが、低いところは、かえってしんどそうに見えた。

  こうして、今朝はロッジを出発してから、次々に動物を見ることが出来た。昨日のことが、
 まるで嘘のようである。こんな多くの動物たち、いったい、どこから出てきたのだろう?



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