ケニア編−第10話 お肉と格闘! 最後は白旗?
  サファリを終え、9時頃、昨日も通ったゲートに到着。既にお馴染みとなった、おみやげの
 売り子達が群がってきた。その中から、Kさんが、最初10ドルくらいと言っていたキリンの
 木彫りを、300ksh(1ケニアシリング=約1.7円)で買った。つまり、1250円が510円に
 なったわけである。粘れば、まかるものだ。

サファリカー
(一般的なサファリカー。弓達が乗ったのは別のタイプ)

  昨日来た道を引き返し、ナマンガへ向かう。今日は時間的に厳しいのか、チェゲは昨日より
 とばしており、未舗装の道を80km/hほどで走り抜けて行く。途中、ナマンガよりまで来た
 ところで、突然、キリンが姿を見せた。家族なのか、数頭の群れだ。国立公園からはかなり
 離れたところだが、こんなところにもいるのだと驚かされた。
  10時20分、ナマンガのおみやげ屋さんに到着。しばらく休憩している間に、Kさんが再び
 木彫りの人形を買うため値下げ交渉をしていたようだ。車に戻ってきたKさんは思うように
 下がらなかったと残念そうだったが、店員がやって来て、1500kshまでならまけてもよいと
 言ってきた。もともと、7000kshと言っていたものらしく、およそ1/5まで下げてきたのだ。
 ここまで来ると、ものの値段がぜんぜんわからなくなってしまう。買い物するにしても、これは
 判断が難しそうだ。

Carnivore(カーニバル)  10時45分出発。舗装道路になっても
昨日よりもとばし、130km/hくらいで
走り続けている。それでも、ナイロビの
中心部まで来たときは12時45分を
まわっており、交通量の多い道を抜け
レストラン「Carnivore(カーニバル)」へ
着いたときには、早くも12時55分に
なっていた。14時までの約束でチェゲと
別れ、食事をしに店へ入る。

  テーブルに着くと、サラダやソースが乗った回転式の台がテーブルの真ん中にセットされ、
 店のマークが入った小さな白い旗を渡された。これはなんだろうと思っていると、「お腹
 いっぱいになって、これ以上肉が要らないとなったら、これを台の中央に立てるんだ」と説明
 してくれた。

肉と格闘中(左からKさん、Tさん、みい)

  ここは、牛や豚、鶏と言った定番の他に、変わった肉(サファリで見ることが出来る動物)の
 串焼きを食べさせてくれる店だ。出される肉は日替わりになっているようで、ぼく達が食べた
 中で珍しかったのは、クロコダイル、シマウマ、ダチョウである。クロコダイルは脂っこくて、
 部位によるのか少しかためである。シマウマは、そんなに癖はなくて食べやすいが、これも
 少しかたいように感じた。ぼくが一番気に入ったのはダチョウで、柔らかくておいしかった。
 まあ、人によっては、シマウマが一番と言う意見もあったようだ。
  この日の串焼きメニューは他にも、ビーフ、ポーク、チキン、ラム、レバー、手羽先なども
 あって、いろんな肉を楽しむことが出来た。これらを、焼いたときの串のままテーブルまで
 持って来て、焼けた鉄の皿に切り取ってくれるのだ。シェラスコ料理と言った方がわかり
 やすいかな。

焼いているところ

  とにかく、一通り全部試してみようと思い、持って来てくれたのをすべて取ってもらって
 いたら、食べるのが間に合わず、どんどん増えていくばかりで、あっと言う間に皿がいっぱい
 になってしまった。これは、食べるのが大変である。食事と言うよりも、肉と格闘していると
 言った感じだ。
  食べるのにも疲れて、最後にデザートのアイスで締めくくったときには、約束の2時を
 とっくに過ぎていた。チェゲ、ごめんよ。



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