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いわや えいじ

巌谷栄二

いわや えいじ

1909.9.21(明治42)〜 1969.11.23(昭和44)

昭和期の児童文学研究者

埋葬場所: 12区 1種 2側 18番

 東京都出身。祖父は書家の巌谷一六。童話作家の巌谷小波・勇(共に同墓)の二男。姓は正しくは「巖谷」と記す。兄に劇作家・演出家の巌谷槇一、弟に映画監督・演出家の巌谷平三、文芸評論家の巌谷大四(全員同墓)がいる。
 1933(S8)東京帝国大学国文科卒。卒論は「活歴物研究」、一年間大学院で説話文学を研究し、'41(S16)出版統制団体の日本出版文化協会に勤めたが、戦後は晩年まで私立森村学園に勤務。父の影響で児童文学に関心を持ち、編著書に小波共編『大語園』全10巻(S10.5-11.10、平凡社)、論文に「明治のお伽噺」(『国語と国文学』S28.10)、「児童文学」S29、至文堂刊、久松潜一編『日本文学史』近代編所収)、「児童文学の源流解説」(S30、三一書房刊『日本児童文学体系』一巻所収)など明治児童文学の評論、解説類がある。

<児童文学事典>
<日本近代文学大事典>
<MATSU様より情報提供>


*墓石は十字架「小波巌谷季雄一族墓」と刻む。左側に墓誌があり父の小波の本名「巖谷季雄」から刻む。なお巌谷の漢字は正しくは「巖谷」。

*同墓には小波・勇の長男で劇作家・演出家の巌谷槇一(墓誌には本名:巖谷三一)、二男で児童文学研究者の巌谷栄二(墓誌には巖谷榮二)、三男で映画監督・演出家・日本ユマニテ協会会長の巌谷平三、四男で文芸評論家の巌谷大四も眠る。なお長女の三四は泉源吉に嫁ぎ、二女の三八は橋口正哉(共に8-1-3)に嫁ぎ、三女のきの江は最高裁判所長官の藤林益三に嫁いだ。甥に栄二の長男の巌谷國士は仏文学者、平三の長男の巌谷鷲郎は映画監督、大四の三男の巌谷純介は装丁家、三八の次男の橋口稔(8-1-3)は英文学者らがいる。


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