09年4月25日 | 空耳アワード2009 後編 | |||||||||
ゲスト:安斎肇、松たか子、クリス・ペプラー(司会)、近田春夫、マーティ・フリードマン、Perfume、NIGO | ||||||||||
先週に引き続き、空耳アワード。 今回は空耳ニュースもなく、淡々と進んでゆく。空耳を見ながらのトークでは、パフュームの移動車では9mmParabellumBulletが人気であることが判明したり、マーティが松の好きなAC/DCを弾いたり、近田が布施明のバックバンドを務めていた時代に空耳を発見したエピソードなどが披露された。また、途中では、UNICORNメンバーが出演する新作空耳やゲストのリクエストする過去の名作空耳もオンエア。 オンエアされた空耳は下記の通り(新作除く)。
以上でノミネート作は終了。グランプリはサウンド・プロヴァイダーズ「5ミニッツ」に決定し、前回案内されたように空耳パーカーが贈られた。 いずれもUNICORNが出演。1本目は耳かきが出かけたが、手ぬぐい希望ということで手ぬぐいに。
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09年4月18日 | 空耳アワード2009 | ||||||
ゲスト:松たか子、安斎肇、クリス・ペプラー(司会)、Perfume、近田春夫、マーティ・フリードマン、NIGO | |||||||
恒例の空耳アワードだが、今年はいきなり松たか子が登場と少々様相が違う。空耳ファンの松は下ネタに備えて身体を綺麗にしてきたという気合いの入りよう、ネームがネームだけにタモリも恐縮しっぱなし。これにパフュームが加わり、会場の一部が華やかに。また、NIGOは去年のTシャツに引き続きグランプリ賞品を製作。今年は空耳パーカー(フードには耳がプリントされている)で、普段とクオリティが違うとタモリも驚いていた。 空耳を見ながらのトークでは、マーティがパフュームにせがまれて自身はあまり好きではないZepを弾いたり、松が普段から空耳を探している(でもみんな活舌がよくて見つけられない)エピソードが披露されたりした。例によって空耳ニュース2009も発表するが、今回は一気に減って3本。まず「有名人投稿が続々!」。銀杏チン中村は10年ほど本名で投稿していて、一度芸名で、と応募したらそれが採用されたらしい。「通常の空耳からスタートしたかった…」とボヤく松の初作品も紹介したが、ボヤきつつも自分の作品のVができたことには感無量だったようす。賞品ももらって大喜びだった。続いて「高橋力完全復活!」。昨年度5作品採用から今年度は15作品採用だった、という話。最後が「中島カメラマン俳優に転向!?」。相変わらず中島ちゃんの出演作品が多いという話。松に「イラッと来る」と苦笑され、のっちに「自分好きですね…」と呆れ気味に言われた中島ちゃんの明日はどっちだ。 オンエアされた空耳は下記の通り。
アワード自体については例年のことなので特にどうということはないが、流れた空耳の本数が例年に比べ(若干ではあるが)多かったのはよかったと思う。よりによって中島ちゃんで締めたのもよかった。空耳ニュースも3本くらいがちょうどいいような。10本だと無理にネタを絞り出している感じがありありで、それはそれでよかったけど。松たか子は発言の端々から空耳好きが伝わってくるので良いとは思うのだが、どうもこの番組に入ると違和感が…。あまり素の彼女を見る機会がないので、手を叩いて笑うところなどウケている様子が演技っぽく見えてしまう。自分だけか。NIGOはもはや賞品を作ってもらうかわりに番組に出ていただくという印象を持つくらいで、去年も思ったがやっぱり要らないような気がした。一応保存版。B。 松たか子作品。
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09年4月11日 | 徹底検証! 髭男爵のワイングラスは何故割れないのか!? | ||||||||||||
ゲスト:眞鍋かをり(進行)、竹山隆範、庄司大輔(解説)、髭男爵 | |||||||||||||
事の真偽は定かではないが、グラスで乾杯する髭男爵のアクション、これでなぜグラスが割れないのかがバーテンダーの間で話題沸騰なのだという。この真相を探るべく、わざわざリーデルのショップを訪れ、その秘密を探る。迎える庄司も、この件については真相を把握していないようだ。 そもそも、ワイングラスを当てるという行為はあまりおすすめできない(割れるため)ようで、やるならグラスの膨らんだ部分をそっと、というのがいいらしい。髭男爵の使い方は勢いもあって明らかに本来のものではないだけに、謎は深まるばかり。乾杯シーンのみを編集した検証映像でも、音は明らかにリーデルのそれではないことがわかる程度。と、ここで本人登場。種明かしをしてもらうと、東急ハンズで買った強化ガラスなのだと。 ただ、そこに至るまでは紆余曲折あったらしい。スタートはリーデルのボルドータイプだったものの、薄く割れやすいことが問題になり、リーデルブルゴーニュタイプへ。それもグラスの反響音が長すぎ、以下100円ショップのグラス(安い音でボケが軽くなるためボツ)→リーデルシャンパーニュタイプ(細長くて当てにくい)→リーデルマティーニタイプ(なんだかよくわからない)→川島なお美モデル(反響音が長い)→ハンズのボルドータイプと変遷していったのだそうだ。これだけ試行錯誤していると乾杯のフォームも格段に進歩している、ということでリーデルのハンドメイドの最高級品で乾杯フォームを披露してもらうことに。最初は衝撃を逃がすだのいろいろと講釈を垂れた山田ルイ53世だったが、いざ21,000円のグラスを手に披露となるとヘタレ全開。 ところでリーデルでは60種類ものお酒別のグラスを扱っているそうで、その選定方法もいろいろなグラスで試飲して最も合うものを見つけるというワークショップ方式らしい。対象の酒に割って飲む種類のものはないらしいが、今回敢えて庶民の酒であるレモンサワーに合うグラスをワークショップで見つける企画を敢行する。候補のグラスはシャンパン用、白ワインのヴィオニエ/シャルドネ用、リキュールのアプリコット/プラム用、マティーニ用、最高級ブルゴーニュワイン用。総体的には口が広く香りの広がるものがいいようで、最終的には最高級ブルゴーニュワイン用が多数の支持を得た。下戸のひぐち君は次の仕事もあるというのにぐいぐい行って最後は真っ赤でベロンベロンに…。 徹底検証というわりに前半と後半で全く内容の違う企画だったが、サンミュージックが竹山とセットで髭男爵を出したくてそこからスタートした、出演者先行の企画だったのだろうかと邪推。それでも、前半の試行錯誤についてはあまり語られていない(語られているんだろうけど見たことがない)ので感心するところが多かったし、後半はひぐち君がベロベロになったとはいえ基本的には和やかなムードで飲み進められていて悪くない。眞鍋がかなり久しぶりに進行を担当したわけだが、いいかげんこの番組にも慣れているだけあってソツなくこなしていた印象。進行しつつも、ワークショップでは量を飲むというただ一点においてのみグラスを選んでいて相当な酒好きを窺わせた。一方で、なんだか一気に老け込んだ感じもする。大丈夫だろうか。後半タモリが「ルネッサーンス!」を自分からやっていたのにはびっくり。キャリアがずっと下の後輩のネタをためらわずにやるなんて、柔軟というか変なプライドがないというか。だからこそ今の地位があるのだろうか。C。 関連リンク:リーデル
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09年4月4日 | 緊急入学!! 東京クレーン学校 | ||||||||||||
ゲスト:浅草キッド(博士が進行)、ken、清水章二(クレーン種類)、田中芳男(ラフテレーンクレーン)、野原武繁(天井クレーン) | |||||||||||||
テレビ業界にも不況の波が押し寄せる昨今、芸能人も手に職つけなければ!ということなのかどうかは知らないが、平和橋自動車教習所にはクレーンの専門学校・東京クレーン学校があるらしく、今回はここへ一日入学、クレーン運転士の技術を習得する。 まずは机上の学習、クレーンの語源(鶴)や日本語で起重機と呼ぶことをジャブにクレーンの種類を学ぶ。免許自体2種類あり、クレーン・デリック運転士免許で運転できるのは天井クレーン、ジブクレーン、ケーブルクレーン、テルハ、橋形クレーン、アンローダ、スタッカークレーン。覚え方があるらしいが、「天ジ橋アンケーテルハ」と語呂合わせでも何でもない呪文だった。移動式クレーン運転士免許で運転できるのはトラッククレーン、ホイールクレーン、クローラクレーン、鉄道クレーン、浮きクレーンである。 続いて移動式クレーンの実技。ラフテレーンクレーンを田中から教えてもらう。田中によれば、一番のポイントは振れ止め。吊り荷の振れる方向に連動させてフックを動かし、荷の振れを止めるという技術だ。この振れ止めを、田中の模範実技のあと見よう見まねでやってみる。練習は2分程度のみのぶっつけと、かなり無理のある展開だが、トップバッターの玉袋はいきなり成功(ただ、最初に振れさせすぎてポールを倒してしまった)。kenも見事成功で、田中に「5年くらいやってますか」と言われていた。タモリもさすがに止め、田中のアドバイスの下で試しにやってみた前後の振れ止めもうまくいった。 次は天井クレーンの実技。ポイントは斜行。横行操作と走行操作を同時に行わねばならないだけに難易度が高い。今回の実技コースではこの斜行が最後に現れる。野原の模範実技のあと、いよいよ実戦。玉袋はやや振れ気味に動かしながらも斜行はクリア。「運がよかった」ようで…。kenは振れ止めはうまくいったものの、斜行の際のタテヨコのバランスが良くなかったようで、ここで失敗。タモリは落ち着いて運んでいったがやはり斜行で失敗。泣きの一回は何とか成功した。玉袋の評価が一番高くなり、博士からは「接待クレーンができていない」と非難されていた。 クレーン自体は面白そうだなとか、いきなりでも何とかなるもんだなというくらいの感想しかないが、教官陣が揃って好人物なのとkenの起用がいい感じに作用して和やか。厳しそうでいてヨイショも忘れない教官たちはプロだなあと感心する。久々出演のkenちゃん、「左官以来」と本人は言ってるけど、その後鉄道麻雀に出てますよ…。まあ、企画に向かう姿勢としては左官の時のものに限りなく近いので、そちらが印象に残るのも仕方ないのだろう。左官の時と同様、彼に人気ミュージシャンとしての雰囲気は全く感じられないが、逆にこのような場面にも違和感なく溶け込めるというのはいいと思う。出演のたびに彼の好感度が上がって仕方ない、どうしてくれよう。天井クレーンの際には接待クレーン云々の非難はあった(それ以前に玉袋がうまくこなしたのも意外)とはいえ、これがかえってタモリが何でもソツなくこなせるわけではないということが示されて良かったのでは。「非常に地味」としながらも振れ止めの様子がはっきりわかる各人の操作とカメラワークはさすが。B。 関連リンク:東京クレーン学校 田口トモロヲ、LASTORDERZに加入。ボーカルとしての加入だそうで、安斎の知らぬ間にレコーディングも行われていたそうで…。
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09年3月28日 | 医学用語にメス! 先生!私の症状…何ですか? | ||||||||||||
ゲスト:山田五郎、劇団ひとり、伊集院光(進行)、茨木保(解説) | |||||||||||||
現代の医療の発展には目覚ましいものがあるが、得てして医学用語は難解なもの。レポートを見ても何が何やらさっぱり、ということがままあり、D.ヤマダが受診した結果も意味不明だ。今回はそんな医学用語をわかりやすい言葉で理解する。 手始めにヤマダの受診結果を分析。「腫瘤を認めるが積極的に悪性を疑わせる所見を認めない」ということだが、要はしこりがあるけどたぶん悪性ではないので、症状が出ていないのなら放置でもよい、との意。まわりくどい表現には、医者の好む独特の言い回しも関係しているようだ。続いて、身近な病気の医学用語をタモリらに予想してもらいながら紹介。「尋常性痤瘡」はにきび、「尋常性疣贅」はイボ、「鶏眼(けいがん)」は魚の目、「鳥目」は夜盲症、「動揺病」は乗り物酔い。意外な答えが多く、一同驚いていた。 次はよく理解できない医学用語を、空耳役者を使ったミニドラマで紹介。種々の設定下において登場しうる用語について、ドラマ終了後に解説が入る。1本目で出てきた用語は「新生物」「非特異的」「生理的」。それぞれ、腫瘍、症状がある病気に特別結びつくものではないこと(どういうものかはっきりわからない)、病気が原因ではないことを表す。2本目では「器質的病変」「姑息的療法」「エビデンス」を取り上げた。それぞれ、病気によって引き起こされた組織の変化(目で見てわかる異状)、病気の原因を除くのではなく症状を和らげる療法(一時しのぎの治療)、治療法の有効性の科学的根拠を意味する。 ところで茨木はスタッフとの打合せで自作の医者コント「指導医と研修医、研修後のリラックスのために軽く一杯」の台本を持参してきたそうで、これを指導医・山田、研修医・ひとりという設定で実際にやってみる。ひとりが主に医学用語を喋るのだが、当然セリフは覚えられずに視線がカンペにしか行ってないしまともにオチずにグダグダ。さらに笑いどころには医学が絡んでおらず、タモリも呆れ気味だった。 最後は今回学んだ用語を軽くさらって終了。 中盤の空耳役者のミニドラマは雑だったが、わかりにくい医学用語の意味を考えよう、ということ自体は悪くないことのように思う。茨木が、医者が使いたがる表現というようなことを言っていたが、専門家の手癖というものは思い当たるところがなきにしもで、気をつけなければいけないと感じた。「少年医師にして少年漫画家」と言われてしまうほどに童顔な茨木は地味に2度目の出演。マスコミへの露出も多そうで話も慣れた感じだが、コントの持ち込みはいかがなものか。医学関係者には面白いみたいなことを言ってたと思うが、さすがにあれでは医学関係者もさして笑えないのでは…。ただ、医学用語を見せるためか、吹き出しを使用して台詞を見せた(コントに吹き出しなんて「エンタの神様」ですらやらなさそうだけど、今回はコントとは名ばかりの別物だからいいか)のは、この番組としては非常に斬新で、新鮮な思いで見た。C。 安斎、石崎忍「Ubiquity」のジャケットを手がけたらしい。
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09年3月21日 | マスターすればいつでもどこでも好きな時にできるヌク技術!! | ||||||||||||
ゲスト:勝田和宏、ガダルカナル・タカ、FUJIWARA、高橋勤(指導)、伊藤和晃(シミ抜き実演) | |||||||||||||
大田区には天下一品の腕を持つ業師のいるヌキどころがあるという。もちろん風俗ではなく、シミ抜きの達人というかシミ抜きの学校、不入流東京伝習館があるのだ。ここはプロの業者を中心に年間約120人がシミ抜きの技術を学ぶ、いわばシミ抜き虎の穴。この不入流、試験に合格すると師範の肩書を得て、その上に師聖、匠聖、玉聖との肩書があるという。今回指導の高橋はシミ抜き一筋40年、相当上の位のようだ。今回はここでシミ抜きの奥義を体得、出演メンバーのヌキたいシミを抜きまくる。 今回の出演メンバーがヌキたいシミはというと、勝田(今回は彼も進行ではなくゲスト側)が野球のユニフォームの泥汚れ、藤本が高級ダウンジャケットの油ジミ、原西がスカジャンの購入時からある原因不明のシミ。原西のスカジャンはシミがあるということで古着屋でそこそこ安く買ったものらしいが、タモリの鑑定によればニセモノのようで…。 さて、順にシミを抜いていく。まずは勝田の泥ジミ。バキューム装置で生地を吸いこんでおいて、電磁ガンで有機溶剤を塗布、スチームガンで蒸気を噴射するというのが基本。シミに応じてシミを浮き上がらせる万能ジェルも使用する。今回の泥のようなすりこまれた汚れに使うようだ。高橋が実際にやってみせるが、それこそ瞬く間にユニフォームが白くなっていく。これを見たタモリも挑戦。漂白させる酸化剤も交えてのクリーニングだ。勝田はユニフォームの行方を不安がっていたが、さすがはタモリ、いきなり匠の技を披露。 藤本の油ジミには油性の汚れを押し流すタガクリーンを使用。クリーナーを染み込ませた布でシミをこすり、そこにエアーを噴射して乾燥させる。ダウンは藤本の申告したシミだけではなく全体がシミだらけらしいが、高橋の手にかかれば一瞬。ダウンがヘタるということもなく(これにはダウンが本物であることも関係している模様)、綺麗な仕上がりになった。藤本も自分でやってみることに。肝心なところでヘタレるらしく混乱しつつも、無事ヌクことができた。 原西のシミは油性インクだった。しかも裏地に使う弱い生地を表地に使っているらしく、ニセモノ疑惑がますます強まる。これにより、本来使いたい薬剤が使えないらしい。で、使ったのは万能ジェル。これで汚れを浮かし、当て布をして超音波洗浄機で振動させて最終的にエアーを当てる。これも高橋の実例を見てから原西が自分でトライ。超音波洗浄機の使い方に戸惑いながらも何とかうまくヌクことができた。 さらに、クリーニング業者を悩ませるヌキにくいシミについてもカウントダウン方式で聞く。ここでは、それまでゲスト側にいながら全く絡むことのできなかった勝田が進行に回った。第3位はカレー。万金丹、亜染色離脱剤X、ハイドロサルファイトの3種の薬剤で抜く。これが達人の伊藤の手にかかると約4分で終了。第2位は赤ワイン。万金丹、亜染色離脱剤Xに修正用アルコールを使用する。伊藤は約5分でヌイた。第1位は意外に受け取られたが、水性インク。繊維と繊維の間に入り込むインクが厄介なのだとか。これも万金丹、亜染色離脱剤Xを使い、万能ジェルも併用する。ヌキにくいシミだけあって、伊藤の手でも11分半かかった。それだけかかっているのに勝田は「簡単に落ちるもんですねえ」と言ってしまい、一同から総スカンを食っていた。 確かにマスターすればいつでもどこでもヌケるかもしれないが、使う道具があまりにプロ仕様。そのうえ高橋がぶっきらぼうというか素気ない感じなので(よく言えば職人っぽい)技術的にはご家庭ではあまり役に立ちません、というお話。それでもFUJIWARAの悪戦苦闘ぶりがなかなかだし、いじられ方を心得ている姿勢が予定調和の流れを引き出してそれがかえって懐かしく、彼らにだいぶ助けられた回と感じた。勝田がゲスト側とは意外だったが、進行に戻るのは予定通りだったのだろうか。唯一自分のシミを落としてないし、間を割っていくこともできなかったので、仮に予定外の展開でも仕方なしか。やはり局アナはあくまで進行として使うのが良いようで。ヌクとか何とか、下ネタトークはOPの時点でほとんど終わっていたのだが、匠聖などの肩書きの話になってすかさず「射聖」を名乗るタモリはさすがというかくだらないというか。D。 関連リンク:不入流
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09年3月14日 | 桃栗3年崖10万年 国分寺崖線をゆく!! | ||||||||||||
ゲスト:乾貴美子(進行)、江川達也、アンガールズ、芳賀啓(解説) | |||||||||||||
立川市から大田区までのおよそ30kmにわたり、崖の連なり・国分寺崖線が存在する。多摩川が左岸を削ってできた河岸段丘であり、成城周辺も、一見そうではないものの、実は崖線上にある。そこへ現れたのが高低差に目のない江川、ほか一行。ということで今回は世田谷周辺の崖線を調査して、ダイナミックな高低差を存分に堪能する。 起点は成城学園そば、成城三丁目緑地。アンガールズは崖の楽しみ方がいまいちわかっていない様子だが、タモリらによれば一見平坦に見える土地が少し行くとズドーンと低くなっているのがいいのだとか。タモリなど、初めての上京の際に沼田の河岸段丘を訪れたというのだから折り紙つきだ。さて緑地内の一気の傾斜を下ると、そこには湧水のある段丘崖・ハケが広がっていた。さらに下って下りきったところにも湧水ポイントが。崖が立川ローム層、武蔵野ローム層、武蔵野礫層と重なっており、礫層から地下水が浸み出しているようだ。 続いて仙川沿い、岡本三丁目へ。公道ではあるものの、非常に急峻な坂道があった。歩道が階段になっているほど急(斜度12度)で、天気が良ければ坂の先にちょうど富士山が見えるという富士見坂だ。実際、坂を上って振り返るとその先には富士がはっきり。次は二子玉川と第三京浜の間の野毛三丁目にある堤防。河岸段丘が長く伸びているのがはっきり見えるスポットだ。そこから崖線へ近づくと小さな段差が。アンガールズや乾にはその意味がわからない段差だがきちんと意味があり、かつては明神池(さらにその前は川筋)だったとのことだ。 明神池には神がいるとの言い伝えがあるが、付近を歩くと案の定龍神様を祀る祠が出現。明神池を埋め立てた後に火災が発生するようになった折、土地の老人の夢枕に自分を祀るようにと明神様が告げたことからできた祠なのだそうだ。話がだんだん脇道に逸れてきて、アンガールズなどは早く次の崖へと急かすが、それに対してタモリは「最初の目的を忘れることが目的」などと主張した。 一行は等々力駅近くのスポットへ。ここは谷沢川が流下する際にできた等々力渓谷で、都の指定名勝にもなっている見事な渓谷。谷沢川が流れて九品仏川へ合流した際に、傾斜の関係で九品仏川の水を奪うという河川争奪が起きたということがよくわかるスポットだ。崖線を掘り込む形で道の両側が崖、という状態になっている。最大の見どころは不動滝。崖のさまざまな箇所から、けっこうな水量で水が出ていた。これを見ながら一同感慨に浸って終了。 ずいぶん短い間に江川の地形企画第2弾となったが、今回はメンバーがやわらかくなり良くなった印象。最後の等々力渓谷はちょっと行ってみたい。前回のおぎやはぎの立場をアンガールズが担っているわけだが、「崖っぷち芸人」などと言われながらも「景色が違って見える」など、比較的積極的に楽しもうとしていたし好感。この手の企画についてはおぎやよりアンガに軍配が上がるといったところか。乾ちゃんがこの手の企画に関わる意図がよく見えない(敢えて彼女というカードを切る必要がないのでは)が、江川にあまり喋らせないように、ということなのだろうか。これにより、江川がさして目立たなくなり、バランスが良くなった気はする。芳賀は変わらずいい感じ、今後も彼と江川を軸としたメンバーでシリーズ化していくのだろうか? C。
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09年3月7日 | 鉄道界のセクシーゾーン 首都圏ハミ電大賞!! | ||||||||||||
ゲスト:半田健人、六角精児、ビビる大木、勝田和宏(進行) | |||||||||||||
男たちはハミ出るものにエロティシズムを感じるのだそうだが、その観点で行くとホームから電車がはみ出るというハミ電も当然その対象。今回はそうしたハミ電の数々(首都圏は網羅したらしい)を鑑賞してゆく。 まずは今回のロケ地でもある京急梅屋敷駅。ホームが4両分、さらにホームの両側に踏切があるため、6両編成の片側2両分をドアカット。この結果、ホームから大胆にはみ出し、踏切をもまたいでしまっている。続いて東急大井町線九品仏駅。ホームが4両分で5両編成の1両をドアカット。やはり踏切をまたぐタイプのハミ電だが、踏切の向こうにも車掌確認用のホームがあるのが特徴。 東急大井町線戸越公園駅は中途半端にはみ出ており、特にホームに屋根がついているだけハミ電が際立つことに。ホームが3両分で5両編成の2両をドアカット。東武伊勢崎線浅草駅は一応ホーム自体はあるものの、急カーブで危険なために後方にフェンスが設置されており、8両編成の2両をドアカットしている。大木は実家が伊勢崎線で浅草へバイトをしに行っていたようだが、まったく気づいていなかった様子。 富士急行大月線禾生駅は民間委託の関係で駅舎兼住居という建物。ホーム3両分で4両編成の1両をドアカットしているが、はみ出している分はドア一枚分だけで、それによって該当車両がすべて開かないということになっている。江ノ島電鉄線腰越駅は江ノ電の車両が新しいだけに「これははみ出しちゃいけない」とあまり評判の良くないはみ出し方。ホームが40mしかなく4両編成の1両をドアカットしているとのこと。JR東日本横須賀線田浦駅は両側をトンネルに挟まれた駅で、ハミ電車両もトンネルに突っ込んでしまう形。ホームが10両分で、11両編成の1両をトンネルに入れてドアカットしている。 以上7エントリーから大賞を選ぶ。下町ではみ出していて、かつそれが生活に溶け込んでいる(不便さを表していない)という観点で、梅屋敷駅に決定。ハミ電トロフィーが贈呈された(誰に?)。 電車関連企画ではあるが、いつものメンバーが出ていないので普段とは一味違う、落ち着いた印象。ハミ電については「乗ってると必ずその駅に着くと思っている人が多すぎる」との過激な論が展開されたが、見ていると実際そうかも、と思わせるところがおそろしい。前回の電車企画である鉄道専門学校で六角が出ていて違和感を感じていたが、なんでもギャンブルで立ち行かなくなり鉄道趣味に転じたのだそうで、妙に語る語る。「下町が思いのほか発展した」「(ハミ電化した)理由を想像せざるを得ない」などと普段気の利いたコメントをあまり言えてない姿からは想像できないくらいだ。最近転んだ割に基礎もしっかりできていそう。こうしたメンバーになると、一応企画の良心はビビる大木になるわけだが、まったくついていけないのが微笑ましい。「そこまで考えてみなさん見てらっしゃる?」と突っ込むのが精一杯。みんなも手加減すればいいのに、タモリも半田も六角もわからない人のところまで降りてくるタイプじゃないからなあ…。C。 安斎、梅屋敷に来るのにドアカット2両の最後方に乗っていたそうで、急ぎ足で向かったものの間に合わなかったらしい。3本目は銀杏BOYSチン中村の投稿。
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