>> 第3回 / 酒場に集いて






 宵闇の主に命じられ、夜を歩む客人(まろうど)たち。
 闇夜に飛び立ち荒野に降り立った先にあるのは城壁に囲われた街であった。

 そこは人と闇とが交わり、商いをするもの、賭け事に興じるもの、酒を楽しむもの。
 享楽と退廃の匂いが混ざり合う奇妙な街を支配するのは一人の主。
 カマリリャでもない、サバトでもない、独自の箱庭を作り上げたその男は玉座から何を見るのか。

 今や客人となった闇の民はそこで何を探すのか。
 すべてはまだ、闇の中にある。





ヴィクター : こんばんは!


フィオナ : こんばんは。


ST : いらっしゃいませ!



 <前回のV:tM>

 謎の集落に潜入した吸血鬼たち。
 そこは血族と人がともに暮らす穏やかな地、かと思いきや……?
 街の主に面会し、街の中を歩き回る許可を入手。さあ、探索だ!



ST : さてさて、問題なければ始めますが、準備はいかがですか?


ヴィクター : 大丈夫です!




 【城壁の都市にて】




ST : 前回 「酒場に行こうぜ!」 ってなってましたね。酒場に移動と言うことでいいかな?


ヴィクター : はーい。酒場酒場。物語は酒場から始まる。


エルヴィン : キョロキョロしながら酒場についていきます。別行動は危険が危ないし。僕カワイイから誘拐されちゃう。()


フィオナ : こちらも酒場に向かいます。


ST : では、酒場──。

 その酒場にも窓はない。
 ランプの明かりで明るく照らされ、芯が燃えるジジッという音が聞こえる。
 知らない顔に、ドアの周辺部にいた者たちの視線が集まるだろう。

 酒場で飲んでいる顔触れにも、血族も人間もいるが、多くは一方で固まっている。
 給仕が人間だけ、とかそういうこともなく、給仕にも血族の姿があるね。


フィオナ : 「さて、どのあたりの席に着くべきか」


エルヴィン : 「ぼくみたいに外見が子供って人はいますか?」


ヴィクター : 「酒場と言えばカウンターだが、テーブルがいいな。空いているか……」 な?


ST : 子供姿の血族も何人かいるね。席は空いている。閑古鳥でも満員でもない。


エルヴィン : 「わぁ、ぼくと同じくらいの子がいるよ!」 嬉しそうだ……が、年齢は不詳だ。


ST : 不詳やで。どの子供も血族だ。


フィオナ : 「話してみたいのか?」 とエルヴィンさんに言います。


ST : 「おや、かわいい子だね。知らない顔だけど、お客さんかい?」 にこやかに笑ってマスターが話しかけてくるよ。

 あとエルヴィンくん、子供いないかな? と周囲を探していると、もうひとつ気づくことがあるよ。


エルヴィン : おやなんでしょう?

 フィオナさんには 「あれですっごいおじさんだったりするから、遠慮しておくよ」 って小声で伝えておきます。


ST : 酒場のすみっこに、うつむいてぷるぷるしている青年が一人でいる。

 それだけだ。目の前に置かれたグラスが手つかずなのもあって、少し目についたね。



エルヴィン : まあ、自分もおじさんなんですけどーーーー。>エルヴィン


ST : エルヴィンくんは精神的に子供だからだいじょうぶーーーーー。話しかけたら 「よっ、飲んでっか?」 ってジョッキ掲げてくる血族とかじゃないし。


エルヴィン : 子供だとおもったらそういう血族だった時困るー!



フィオナ : 「そうか」 とエルヴィンさんに言ってから、マスターに 「ああ、あちらのテーブル席が良いのだが、いいか」


エルヴィン : (? なんだろう) と思いつつ、マスターには 「はい、迷子になってボロボロだったけどここにたどり着きました! すごく活気があって、なんかワクワクする街ですね!」 と伝えます。

 で、エルヴィンはちょこっとカウンターに近づくと 「あの、隅っこにいる、震えている人、何かあったんですか……」 と小声で質問。
 なんか気になったから。


ST : 「OK。注文は何にする?」 血族向けのメニューとしては、色々な酒に血を混ぜたものがあるようだ。嗜好品だね。

 「ああ、あの人かい? 少し前にこの街に来たんだけど、それからずっとああでね…… 詳しい事情は知らないんだけど、心配だよ」
 と、小声で返してくれる。


ヴィクター : 「あまり高いのは払えねぇから、適度に安くて旨いものが良い」 美味しいものが来るといいなあと心は少しウキウキ。


エルヴィン : あぁ、そういえば通貨はどうなってるんだろう? 「ここ、普通のお金で大丈夫ですか? あの、お金じゃないとこういうものしか……」 ビー玉が出てくる。


ST : 出てきたビー玉に、マスターはやさしい眼で微笑む。 「ああ、通貨は”外”に合わせているそうだよ。そうでなければ、迷い人が困るだろうとね」


エルヴィン : 「普通のお金で大丈夫なんですか!!!」 驚いてビー玉をしまう。 「じゃぁ、注文がきまったらまた声をかけます!」 ってフィオナさんのいる席に戻ろう。いそいそ。

 戻ろうとして 「おじさんやさしいからいっこあげます!」 ビー玉の大きいやつをおいていった。


ST : 「お、おじさん……。ん、ああ、ありがとう」 ビー玉はカウンターに置かれた飾り瓶の中へ落とされた。 


エルヴィン : お兄さんだったかな?


ST : 見た目はお兄さんだね。


フィオナ : そういうことが気になる絶妙な実年齢なのかもしれませんね。


ST : みんなはテーブル席につくことができる。みんなのところに運ばれたのは、ほのかに血の香りがする黒ビールだ。喉越しだけでも楽しめる人気の一品。


エルヴィン : 大変だ、マスターは人間だったらエルヴィンより若いかもしれない……とにかく、フィオナさんたちのテーブルに戻りますね。


ST : マスターも血族だが実年齢は不明だ。永遠のお兄さんかもしれない。


エルヴィン : なにげない「おじさん」が、マスターを傷つけた。


ヴィクター : でもエルヴィン君みたいなかわいい子におじさんって言われたら許しちゃう


フィオナ : では、エルヴィンさんが戻ってから 「美しい都市に乾杯」 といってジョッキを掲げます。


ヴィクター : 「乾杯!」 とごくごく一気に飲んじゃいます。美味しい!!


エルヴィン : 「ビールだ! ぼくビールってはじめてみた!」 嬉しそうに 「荒野の都市に乾杯」 とジョッキをカーン!



フィオナ : そういえば、エルヴィンさんは酒を飲んだことがあるんでしょうか?


エルヴィン : お酒はないですね~。


ST : ジョッキの軽やかな音が響く。どこか乾いた空気に、その喉越しは快いだろう。


エルヴィン : もにゅもにゅとビールを泡だけたべて…… 「にがぁ……」 そっとヴィクターさんに渡した。


ST : エルヴィンくんの顔の周りにひげができた。


ヴィクター : そっと受け取りごくごく飲みましょう。美味しい! エルヴィン君にはミルクを頼まなきゃね。


エルヴィン : 血とミルクがまじるのはなんかちょっと怖い、オレンジジュースならカシオレみたいになるかな……?


ST : ミルクは血族向けメニューにはないな。血と混ぜてもどうあがいてもあいそうにないもの。


フィオナ : 「……甘い酒なら大丈夫か?」 とエルヴィンさんに聞きます。メニューにありそうなら探してみます。


エルヴィン : 「あはは、気にしなくていいよー」 空のグラスを手に取り 「酔ってるフリは得意だからサ」 と酒場はなれた感じだ……。


ヴィクター : ぶどうジュースとかに混ぜたものだと大丈夫かな。ノンアルコール……あるのかな?


ST : あるよ。食事を楽しめない血族は娯楽が欲しいのだ。


エルヴィン : 「それより、皆に何を聞いてみようか? ……街の情勢、シェストさんの事、流通、色々聞かなきゃいけない事はあるけど、どうやってみんなにアプローチする?」 とお仕事モードは小声だ。


フィオナ : 「ノンアルコールもあるのだな……。とりあえず、話しかけても問題なさそうな血族を見繕ってみるべきか」


ヴィクター : あるならそれを。 「オレは良い女がいるところは聞いておきたいな。流通もそれで聞けるだろ、たぶん」


エルヴィン
 : 「ほどよく酔っていて、口が滑りやすそうな同胞を見極めないとね……」 ちらっと周囲を見まわします。

 「ヴィクターさんは、程ほどに酔った仲間に 【よー、兄弟!】 って入っていけば……すぐOKな気がする!」


フィオナ : 「それと、いざこざを起こしそうな雰囲気の者は避けたほうがいいな」


エルヴィン : 「うん……ぼく気になってるけど、あのはしっこで一人で飲んでる人……なんかちょっと雰囲気が違うから……」 と、そこでちらり視線をやる。

 この視線は 「近づかない方がいいよ」 という視線と 「でも興味あるよね」 という視線が混じっていた。


ST : 血族は酒に酔うのかな…… と思ったけど、酒そのものは効かないようだね。ただ、酒や麻薬の影響を受けている獲物の血を呑むことでその感覚を疑似体験できる。


ヴィクター : 「だな。触らぬ神になんとやら、だ。情報を聞き出すなら、お前らの方が上手いから任せるけど、気ぃつけろよ」


ST : でも、酒場の雰囲気と薄い血の味で楽しくなってる同胞はいる。たまに明確に酔っぱらっている同胞がいるが、何をしたのかは想像に任せるよ。


エルヴィン : おぉぅ、兄弟は酔わない……人間たちはこう、血族に遠慮して小さくなってる、って事はないんですかね?


ST : 血族を避けてはいるね。やだこわい…… って感じ。

 ただ、怖れもなく甘い目つきで血族にすりよっていく人間もいる。
 避けているもの、すりよっていくもの、死んだ目でただ血族たちの姿を見ているもの。
 反応はそれぞれだ。


エルヴィン
 : うーん、完全に共存というワケでもない? 最も、吸血の快楽に虜になって 「また吸って~」 って人はいるかもしれない……って感じかな。


ST : そんなかんじだね。正常で対等な関係とは思えないだろう。



エルヴィン : スカイリムのブラックリーチに、ファルメルと人間が共存している街があるけど、そういうイメージかな。(マニアック)


フィオナ : あれ、様子を見た感じだと単純な奴隷ってわけでもなさそうなんですよね。


エルヴィン : そうなんだよね、奴隷って感じじゃなく、ファルメルを倒しても 「解放された」 って感じをもってない……。ファルメルも人間を召使いにしている、って感じもしない、共存? というか、とにかく不思議なコミューンなんだ……。



フィオナ : 「あの血族、気になるな。私は少し話に行ってみようと思う」 と先ほどエルヴィンさんが言った血族のほうを見ます


ST : そちらに近づく?


フィオナ : 二人に 「貴殿らはほかを頼む」 と言ってからそちらに向かいます。


エルヴィン : 「うん、わかったフィオナさん。マスターさんがいうには、何かずっと来てからあぁいう感じみたいだっていうから……気をつけてね」


ヴィクター : ヴィクターは近づかず、ほかの気の合いそうな仲間を見つけてオネエチャンのいる店聞きたいです。 「おうよ」


エルヴィン : 「ぼくは人間たちと話をしてみようかな、って思うけど……」 食べなきゃ大丈夫だよね。


ST : では、ヴィクターさんのほうから処理しよう。オネエチャンのいる店を聞き出すなら、 難易度5交渉+(共感か脅迫の好きなほう) を。


ヴィクター : 聞き出します。交渉は……1 共感が3なのでそちらで。


ST : 脅迫だとあまり穏当でない交渉になるしね。


ヴィクター : 脅迫1ですしね……。 4b10>=5 (交渉:1、共感3) (ころころ) DiceBot : (4B10>=5) → 10,6,3,1 → 成功数2 (成功数1) んん、話すのが下手……!



エルヴィン : 脅迫だと 「オラオラ、おっぱいのでけぇチャンネーどこだよ!」 みたいな交渉になっちゃうんかな?


ヴィクター : そんな交渉やだなあ~。


フィオナ : 失敗すると交渉(物理)に直行しそう。


ST : しそう。


ヴィクター : 女を出しなー!(物理)


ST : ヒデェや!


エルヴィン : そうして屈強な男に気付いたら囲まれてるんですねわかります。



ST : 成功度1か。では、露出度の高い服装の女性(人間)をしなだれかからせた、いかにもマウンティングしてます、みたいなオッサンに 「uh-huh?」 みたいな顔されながらも教えてもらった。

 その店には、吸血の快楽で骨抜きになった男女が住まっているらしい。もうちょっといい店もあるらしいが、その詳細は教えてもらえなかった。


ヴィクター
 : 「ふむ……」 おっぱいの大きい姉ちゃんがいるとよいな。

 「その店の名前は?」 できたらあとでこっそり行こう 「あと、オレはよそ者なんだが、支払いはこの国ではどうしてる?」 ということも聞いておきたい笑顔を忘れずニカッとね。


ST : 店の名前も教えてもらえたよ。支払いは金(外のものと同じだ)か物々交換だそうだ。


ヴィクター : 「なるほど、ありがとよ」 とお礼を述べてヴィクターンエンド!


ST : さて、次にエルヴィンくん。人間たちだが、死んだ目で飲んだくれてるの・血族にすりよるの・血族を避けているのに大別される。あと、強かに酔って倒れてるのもいるけど。


エルヴィン : 「こんばんはー、おにーさんおねーさん!」 キャッキャと近づくと、すすっと避けられる感じです?


ST : 避けているのはそんな感じだね。恐れの眼を向けられ、すっと避けられる。


エルヴィン : 逆に 「血族さぁーん」 ってすり寄ってくる人もいる?


ST : そうだね、そうしていると、自慢げに首の牙痕をさらした女が君に近づいてくるよ。

 「あらん、かわいい……。うふふ、はじめまして」 夢見るような、完全にとろけた眼で君を見る。
 いくつもある痕を自慢げにさらすその姿は異様だ。


エルヴィン : 「はじめまして、おねーさん……ふふ、いや『お嬢さん』かな? ……レディ、キミは血の快楽に気付いた人だね?」


ST : にこぉ、と笑う。 「うふふ、そうよ。ここは素敵…… とぉっても、きもちいいの」



フィオナ : エルヴィンさんのところ、絵面だけ見るとものすごく犯罪的だ。(笑)


ヴィクター : でたーえるえるのそういうとこー!


エルヴィン : まったく誰に似たんでしょうねぇ。(他人事ヅラ)


ST : 台詞書いててもこれは 「アウトォ!」 ってやつだーってなる。



エルヴィン : 傷をすっと撫でながら……。

 「一体いままで、何人の男に『抱かれ』たんだい? ふふ……いけない人だね? いつからキミはこうして、血を捧げてる? どこからきて、そうなったか覚えているかい?」
 そこでふふっと甘い吐息をはき…… 「それとも、そんな事を忘れてしまうくらいに溺れてしまったかな?」 と囁きます。


ST : 「覚えてないわ…… うふふ、そんなこと、どうでもいいの。ねえ、はやく。かわいいひと」 首に触れるなら、彼女の体温がやや低いことに気づくよ。青ざめているのは貧血の兆候だ。


エルヴィン : 「残念だけどぼくは客人(まろうど)、キミたちには手を出すな、と仰せつかっている……レディ、血の快楽に身を委ねるのは悪じゃないが、もっと身体を大事にしたまえよ」

 そして、その手に口づけし……。
 「もっと血をたくわえてぼくの前に現われて……そうすればキミはもっと美しい、あぁ、100人の吸血鬼だって虜に出来るだろう」
 と、適当にあしらい、恐れている側の人間に歩み寄りますね。


ST : 彼女は名残惜しそうに君を見送る。

 では、歩み寄ってきたエルヴィンくんを彼らは明らかに恐れた顔で見るが、逃げ出そうとはしない。


エルヴィン : 「大丈夫、ぼくは旅人だからキミたちに手を出す事はかたーく禁止されてるからさ、キミたちには指一本触れるつもりはないよ」 と両手をあげつつこわくないない。

 「そもそも、ぼくは見ての通りだから。キミたちよりずーっと弱いんだ」


ST : それでもやっぱりこわい…… って顔だね。


エルヴィン : 拒まれなければ、人間の席にちょこんと座る。

 「うん、でもそう……怖いよねぇ、ぼくには牙がある。血を吸う……そういう存在だから。でも、ぼくは……ぼく、人間が好きだから、だから……聞きたい事があるんだ」
 と、そこで声を潜め。
 「どうして、こんな吸血鬼たちの巣窟にキミたちはいるの?」 と……情報収集しまする。


ST : では、彼らはためらいながらも口を開く。

 「他に…… 行くところが、ないからだよ」
 「外は荒野ばっかりだ。ここにいれば、暮らせる。あいつらも、俺たちを殺すことは…… たまにしか、ない




フィオナ : たまにしかないということは、たまに殺されるものもいるっぽいですね。


エルヴィン : 血も吸いすぎると死ぬ時あるしねぇ……。


フィオナ : さっきの女性とか危ないかもしれませんね。


ヴィクター : ひえ……こわ……。



エルヴィン : 「うん、確かにここには食料もあるし……死ぬ事はない、よね……」 少し同情しつつ

 「そうか、キミたちは行く所が街になく、寄る辺なきままここにたどり着いたんだねぇ……」 しんみり。


ST : 「同情するなら…… そっと、生きさせていてくれ。俺たちは他に望まない」


エルヴィン : 「うん、ごめんね……キミたちには、ぼくも、シェストさんも……感謝するにはあまりにも恐ろしい……そういう存在なんだろうね」 しょんもりしつつ。

 「普通に街で会えたなら、友達になれたかもしれないのに、とっても残念だよ。あぁ、あまり喋りすぎるのもきっとキミたちに悪いね……さようなら」
 と、その場を去ります。ここでは人間は「備蓄された血袋」でしかなさそうだ。

 何かこう「自然の牧場で育ちました」っていう家畜みたいな感じなんだよ。


ST : 放し飼いのね。さて、他に何かしないならフィオナさんに移ります。


エルヴィン : フィオナさんのターンオッケーです!




 【彼が彼女に変る時?】




ST : では、お待たせしましたフィオナさん。


フィオナ : はい。


ST : 酒場の隅で震えている青年に、あなたは近づく。


フィオナ : 隣に席が空いていれば、勝手に座ります。


ST : 近づくと、いくつかのことに気づく。

 ひとつ…… その青年は、鈍い色に光る首輪をしている。首輪には複雑な模様が刻まれ、その模様が前の事件で見た、トレメールの魔術の品のそれに似ていることに気づく。


エルヴィン
 : トレメールか……何かこう……突然首輪が爆発したりする魔法かけられてるかもしれんよ。()


フィオナ : 「浮かない様子だな。何か悪いことでもあったのか?」 と声を掛けます。


ST : ひとつ…… その青年はこの街の他の血族たちと同じような服装をしているが、特徴的な浅黒い肌をしている。

 では、声をかけられると青年はふいと顔を上げる。
 「きみは?」
 その声は弱々しく、震えている。


フィオナ : 「私か? 私は先ほどここの街に来たばかりの血族だ」

 「何やら隅で暗い顔をしている血族がいて、気になったものでな。声をかけたというわけだ」


ST : 「そう、ありがとう。これから、ここに住むの?」 ふむ、青年の声を聞いたところで、そうだな…… フィオナさんなら、難易度7で知覚単独。


フィオナ : 2b10>=7 知覚 (ころころ) DiceBot : (2B10>=7) → 9,6 → 成功数1

 「当面はな。ところでそちらのグラス。手つかずのようだが、飲まないのか?」


ST : 成功度1か。では確信にはならないけど、この青年(?)…… 実は女の子では? って思う。



エルヴィン : Ω ΩΩ < な、なんだってー!!


フィオナ : 青年(女子)?


エルヴィン : この人が 「男の格好をしている、男装の麗人」 だから青年に見えたのか。それとも 「普通にパンツルックなんだけど男性にしか見えなかった」 のかで状況はかわるぞ。()



ST : 「ああ…… 飲む、飲むよ。飲む気になれなかったんだ」 言って、彼女はグラスの中身をまずそうな顔で飲み干す。


フィオナ : 「無理をすることはない。私もちょうど暇なのだ。少し話そうではないか」


ST : 頷いて、あなたが横に来るのを受け入れる。ああ、補足しておくと男に見えたのは、この街の男性たちと同じような恰好をしていたからだね。あとは仕草とか。


フィオナ : 「私は仲間とともにこの街に来た。元居た場所でちょっとした問題があってな。旅をすることになったというわけだ」

 「貴殿はどういった理由でここに?」


ST : 「ぼくは…… 」 言いかけて周囲を見回す。



エルヴィン : 女性の格好はしてなかったのか。わざとかな? 一人称もぼくだし、意図して女性であるのを隠しているかもしれないねぇ……つまり! その下は巨乳かもしれない!

 しかし、トレメールの魔術の品をもっているからとて、トレメール氏族とは思えないなこの人……褐色とか、トレメールのイッメジとちょっと違う気がしない?


フィオナ : アサマイトの可能性も無きにしも非ず。


エルヴィン : うん、それ……ありそうで……ただ、トレメールの品で何か契約で縛られてるのかなぁ、って。



フィオナ : 「無理なら話さなくとも構わんぞ」


ST : 「ぼくは、追われてここに来た。でも……、今は、探しものをしているんだ」「それを見つけたら、帰れる。帰れるはずなんだ……」


フィオナ : 「探し物か。何かはわからんが、一人で探すのは大変だろう」


ST : うん、と頷く。


フィオナ : 少し考えてから 「私にできることがあれば手伝おう。我らはすることがなくて困っていたところなのだ」


ST : 一瞬、ぱっと表情を明るくして、君を見上げる。

 「いいの?」
 「でも、ぼくは、君に返せるものを…… その、もっていないけど」



フィオナ : 「無論だ。ここで会ったのも何かの縁。頼りにしてくれ」


ST : 「ありがとう」 震える唇でゆるやかに微笑む顔は、女と思えば少しかわいらしくもある。


フィオナ : 「礼はいらんさ。暇つぶしできること自体が報酬だ」

 ……互いに名を名乗ったほうがいいかとも思いましたが、偽名使ったほうがよさそうですね? 前回使ったやつを流用しましょうか。


ST  「あのね、ぼく…… ぼくは、ドゥアイ。よろしく」 手を差し出す。


フィオナ : 「私はケイトリン・ライアンだ。こちらこそよろしく」 とその手を握ります。



エルヴィン : ドゥアイ……かわった名前だなぁ。


ヴィクター : ライアンチャン。


エルヴィン : またライアン家の一族になるのか……ぼくはパトリック!(笑)


フィオナ : ヴィクターさんはロルフでしたね。


ヴィクター
 : そうだった。(みかえしてた)



ST : 「ケイトリン…… あの、ありがとう。ぼくは、うれしい」

 「あの、詳しいことは、ここでは話しにくいんだ。話せるところに、来てもらっても、いい?」


フィオナ : 「私もこうして新しい友人に出会えたことを喜ばしく思うよ……そうだな。他の二人に声をかけてもいいか?」


ST : 友人という言葉に、にへっと笑いて頷く。


フィオナ : では、ヴィクターさんとエルヴィンさんに声を掛けます。その際、ここでは以前使った偽名を使おうと提案しておきます。


エルヴィン : 「了解~」 といいつつ立ち上がり、その子に近づくよね。 「よろしく、ドゥアイくん! ぼくはパトリック、よろしくねー」 と手をひらひらさせる。

 血族だと「家族」は不自然かな? と思うのでとりあえず名前だけ。(偽名=他人のなまえ)


ST : 「パトリック、よろしく」 席を離れ、君に視線を合わせるようにかがんで、その手を差し出す。


ヴィクター  「オレはロルフ。よろしくな」


ST : 「ロルフ、よろしく」 その位置からにこりと笑い、ヴィクターを見上げる。


エルヴィン : (女の子? みたいだけど本人が隠してるなら言わない方がいいよね) 差し出された手を両手で包み込むように握りますよ。 「ふふー、よろしくー」

 (あと、男の子だったら失礼だし)


ST : あ、ドゥアイの性別については、エルヴィンくんも判定を。手をにぎったから難易度6知覚単独で。


フィオナ : 性別の知覚判定って、ファンブルしたらどうなるんでしょう?


ST : エルヴィンくんと嬉しそうに手をにぎったあと、ヴィクターさんにも手を差し出してくるよ。

 ヴィクターさんはその手を取るなら難易度4、取らないなら難易度5で判定。同じく知覚単独ね。


ヴィクター : ヴィクターは手を取りますね。 「おう」

 4b10>=4 知覚4 (ころころ) DiceBot : (4B10>=4) → 2,6,3,8 → 成功数2


エルヴィン
 : 5b10=>6 これでOKだね? (ころころ) DiceBot : (5B10>=6) → 2,4,8,7,2 → 成功数2


ST : では割と全員にばればれだな。

 えるくんは「あっ、女の子だ」って割と確信したね。
 ヴィクターさんは…… 手を握った瞬間に、あなたの獣の勘が電流のように走り抜けた。 「女の子!!」


エルヴィン  (まぁ、本人がいうまでは黙ってようっと) そう思いつつ。 「へへ、秘密基地? 行くんでしょ。大丈夫、ぼく捜し物得意だから!」 と小声で囁きますよ。


ST : 「うん。行こう」


ヴィクター : (女……)


エルヴィン : (胸見てるな……) って顔してる。


フィオナ : 「支払いは私がやっておこう」 と三人に言います。


ST : 見た目でぱっと乳の存在がわかるような姿ではないね、少なくとも。布で飾られた、しなやかで中性的な体格と映る。


エルヴィン : 「ありがとうフィオナさん~」 嬉しい。下手すればここでもカードしかもってきてない可能性のある吸血鬼です。


ST : 「あっ、これ、これ、ぼくの分」 慌ててコインを出してくる。


ヴィクター : 「頼むわ」 ありがたく行為に甘えます。


エルヴィン : 慌ててコインを差し出す姿とかを見て (うーん、あんまり探索とか捜し物に向かないタイプに見えるけどなー) とか思ってます。(笑)


フィオナ
 : 「いや、今回は私がおごろう」 とドゥアイさんに言って会計を済ませます。


ST : 「あっ…… あの、ありがとう」 かっこいい……! って視線がフィオナさんに向く。



フィオナ : 住んでいる場所などもお互い把握しておいたほうがいいかもしれない。アサマイト(かもしれない血族)に家を教えるのは本来ならはばかられますが、今回は大丈夫そう。


エルヴィン : とにかく彼女は何かしら誓約をうけているぽいですしね。


フィオナ : 会計の際、マスターに 「彼はいつも一人で飲んでいたのか?」 と聞いておきます。彼(仮)。


ST : 「ん? そうだよ。結局手をつけないで帰ることも多かったけどね」 と、マスター。



エルヴィン : (誰かが声をかけてくれるまでずーっとまってるタイプのコミュ障だ!)


フィオナ : そして、この場で接触して指示を与えている者もいなさそうですね


エルヴィン : 本当に一人で投げ出されてしまったんだろうな……何だろう、すごい探索に向いてない人なのに……すごい訳ありっぽい!



フィオナ : 「そうか。ずっと一人か……。ありがとう、マスター。なかなかうまい酒だったよ」


ST : 「ありがとう、また来てくれよ」 軽く手を振って見送ってくれる。


フィオナ : 店を出る前に店内を見渡して、こちらを監視していそうなものがいないか軽く見てみます。


ST : 知覚+警戒難易度6で。


フィオナ : 2b10>=6 知覚+警戒 (ころころ) DiceBot : (2B10>=6) → 1,9 → 成功数1 (成功数0:失敗) ……失敗か。



ヴィクター : ふええ……失敗。


エルヴィン : 大失敗じゃないから大丈夫。()



ST : 周囲を探ってみたが、よくわからない。


エルヴィン : 見て居たっちゃー見て居た、いなかったっちゃーいなかった。そんな感じ。(?)


フィオナ : (やはり、慣れている者でないとこういうことはわからないか)


エルヴィン : 一方エルヴィンは警戒心ゼロで 「どーこいくのー、ドゥアイくんのおうち?」 ドゥアイくん(?)の手を握ってぶらぶらしていた。

 エルヴィンは知覚と警戒もっているんだけど、本人が常に警戒心ゼロというたいそうダメなスキル配分になってしまった……!


ST
 : 「あのね。ぼくの、隠れ家」 向かう先は商店の多い通りを過ぎ、そこから離れて人通りの少ないあたりだ。城壁のそば、街の片隅のあたり。


エルヴィン : 「隠れ家! 格好いい……! 合い言葉とかある? 仲間とかい……」 そこまでいいかけて 「仲間はぼくたちだ!」 言い直す。いるわけなさそうだった。()


ST : 「合言葉は、ないかな。ふふっ、そうだね、ぼくたちは仲間」


フィオナ : 「それにしても寂しげな場所だな。こういうところのほうが落ち着くのか?」


ST  「他のひと…… 血族が多いと、苦しくて。でも、たまに、何か役にたつことがないかなと思って、酒場に行ってた」


ヴィクター : 「オレは好きだぜこういうとこ。目立たなくて、いろいろ都合がいい」


ST : 「ぼくも」


フィオナ : 「なるほど。そういうものか」


ST : その小屋のうち、荒れた内部をさらしているものへ彼女は君達を案内する。


エルヴィン : (うわー、ここー?) って顔を悟られないように。誰かいるとかそういう気配はないですかね。実は待ち構えられていた! とか……あったらヤダな。



フィオナ
 : 住んでいるところまでぼっちだった。


ヴィクター
 : 悲しい……。


エルヴィン : コミュ障がすぎる……。



ST : 待ち伏せを警戒するなら、知覚+警戒難易度6


エルヴィン : 7b10=>6 知覚5警戒2 (ころころ) DiceBot : (7B10>=6) → 3,10,8,8,5,3,1 → 成功数3 成功数2でぇす。


ST : 内部は静まり返っており、何かいそうな気配はない。

 「汚くてごめんね、こういうところだと、その、誰かいるって、思われにくいから」 


エルヴィン : (ウッ、分かっていたけど哀しい) では、中に案内されたら座る場所を確保しつつ、ちょっとお片付け。

 「それで、捜し物って何なの? こんな所でひっそり……って事は、すごーくアブないもの?」 と、さらっと核心せめてきます。


フィオナ : (彼女は落ち着いて眠れているのだろうか……) と心配になりつつ、室内に入ります。


ST : 一応クッションを用意してくれるよ。

 「あのね──」 と、彼女が口を開こうとしたところで、今日は以上。


エルヴィン
 : 了解です、お疲れ様でした。次回 「ぼっち・語る!」 デュエルスタンバイ!


フィオナ
 : お疲れ様でした。







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