>> 第4回 / 廃屋の密談






 吸血鬼たちの終末・ゲヘナ……。
 それを予言した【ノドの書】を秘匿している、カマリリャでもない。だがサバトでもない集落がある……。
 そんな雲を掴むような話を頼りに荒野の集落に訪れた吸血鬼たちが見たのは、吸血鬼が人をまるで遊牧でもするように囲いつつともに生活をする、という奇妙な街であった。

 そこで客人として滞在を許された吸血鬼たちは、ひとまず求める書物の情報を集めるために噂が集う酒場へ向かう。
 その酒場には、一人何かに怯え、耐えるようひっそりと酒を飲む吸血鬼がいた。

 一見男性に見えるが、女性のようであるその吸血鬼はドゥアイと名乗り、探しものがある事。
 しかし一人では何もできない事などを吐露する。

 何か感じ入るものがあった吸血鬼たちは、ドゥアイから詳しい話を聞くため彼女の「隠れ家」へ向かうのだった。





ST : さて、では問題なければはじめちゃいますぞ~。


エルヴィン 
: OKですー。


ヴィクター : 大丈夫です。




 【ドゥアイの隠れ家にて】




ST : 荒れ果てた小屋の中に、やぶれたクッションがいくつか。幸い虫がわいていたりはしないようだ。

 そんな環境の中で、彼女は口を開く。
 「あのね……、 ぼくが探しているのは、本なんだ。本…… なのかな、石板かもしれないけど、古い古い書物の一節なんだって」


エルヴィン : その言葉に、ちょっと びくん! ってなるけど口をムーって噤みます。



フィオナ : 探しているものは同じっぽいですね。


エルヴィン : でも情報に関して、あんまりにも知識がないというか……まぁこっちも「伝説を探すようなもの」だから似た境遇か。



ST : ドゥアイはたまに落ち着きなく首輪をいじりながら、続ける。

 「その書物は、血族の過去と未来について書かれている大事なもので…… その、持って帰らなくてもいいんだ。内容さえわかれば、きっと」


フィオナ : 「石板の可能性もあるとなれば、なかなかに古いものになるな。実に興味深い」



エルヴィン : えーと……。

 ・誰のために、何の目的でそんなものを探しているのか
 ・その首輪に関係している事なのか


 あたりは聞いておきたいですね。

 それとも、カマかけてみます? ノドの書、って。
 「そんな曖昧な情報しかないなんて、まるで伝説のノドの書を追いかけてる詩人だね」 みたいに。


フィオナ : ですね。もしかしたら何か反応があるかも。


エルヴィン : じゃ、ちょっとカマかけてみます~。


ヴィクター : 少しずつ探っていくがよい感じぽいですね。


エルヴィン
 : モノの場所まで分かっているなら、こっちの探しものと一緒ならますます一緒にいく価値があがりますなぇ。



ST : 「それで、その。この街で見つかったのは、知ってて。どこにあるかも大体わかってて。でも、見張りがいて、ぼくは弱ってて…… 困ってた」 しゅん、と肩を落とす。


エルヴィン : その言葉を聞いて、エルヴィンはからから笑って見せる。

 「あはは、未来と過去に繋がるふるーいモノなんて、まるで伝承にある『ノドの書』を探す詩人みたいだねぇ、ふふっ。本当にあるのかなぁ、そんなの」
 と……探してるモノについてちょっとカマかけします。


ST : 君の言葉に、彼女は突如顔を上げる。

 「あるよ、……あるはずなんだ。この街のあるじが、自らその話をしていた。それに、そうでなければ、あんなところ、あんなに厳重に守らない」

 「……あるはずなんだ。そうでないと、困る。 ……そうでないと、ぼくは、帰れない」
 語尾がしぼみ、再びしゅーんと肩を落とす。


フィオナ
 : (ノドの書であることを認識しており、それを隠さない、か)



エルヴィン
 : 少なくても、ドゥアイちゃんはそこに「ノドの書」があるのをしんじてるっぽいですな……少し「どうして」方面聞いてみますね。


フィオナ
 : 了解です。



ヴィクター : 「帰れない、ってどういうことだ?」 あんまり言いたくなければいいけどちょっと気になるところ。


エルヴィン
 : 「……ねぇ、ボクも聞いていいかなドゥアイ君。どうして、ソレが必用なの? ……伝承でボクも知ってる。アレは、僕らの世界の破滅を書いたあぶなーい本なんだって……知ってる?」


ST : 少しためらい、首輪をいじりながら口を開く。

 「……知ってる。ぼくらの世界の破滅を予言した書物。でも、……そのあとのことも、書いてあるかもしれない」


エルヴィン : 「その首輪、見る限り……誰かに命令されてるの、かな? 帰れないというのも……それが原因? もし良かったら話してくれないかな?」


ST  「……」 



フィオナ : 現状、あちらは「内容さえ分かればいい」とのことなので、こちらとは奪い合いになることはなさそうです。こちらも任務内容は「内容を知ること」ですし。


エルヴィン : そうですね、どうやって入るか。が課題っぽいです。ただ、相手が何を目的で動いているのかは……知りたいかなぁ。


フィオナ : 場合によってはこちらが助けになれるかもしれませんからね。



ST : 「……ぼく、追放されたんだ。それで、荒野で死にそうになって、ここに拾われた」 指先が落ち着きなく震え、時折首輪の表面をひっかく。


エルヴィン : 心理学してぇ……。()  「……キミ、嘘ついてるね?」


ST : それ口に出した? >嘘ついてるね


エルヴィン 
: 言った……言ってしまった……。


ST  「嘘……?」 ふるふると首を振り、困ったように眉を下げる。

 心理学的なやつかぁ…… 嘘を見抜くなら、知覚+虚言かな?


フィオナ : 共感は使えますか?


ST : 共感でもOK。嘘を見抜くというより、感情を推し量る方向になるね。


エルヴィン : 「すると、キミは、追放され、荒野に野放しにされた先に偶然あったこの城塞都市に拾われ、そこにノドの書があるのを知り、その内容を知りたいと思って居るという事になるんだ、あれあれあれ~、ちょっと偶然がすぎるよねー と、思いっきりコナンします。


ST : 「うん…… ぼくも、幸運だとは思う。でも、でも、……この幸運にかけるしか、ぼくにはないんだ」



エルヴィン
 : ちょっとS気味のいじわるはきっと血筋。(弟りっくんの姿を思い浮かべつつ)


ヴィクター : ちょっとふふってなった


ST : えるえるくんのそういうところSUKI。



フィオナ : ST、ドゥアイさんがなぜ落ち着きをなくしているか推し量ることはできますか?


ST : それなら…… 知覚+共感、または知性+医学でそれぞれ別情報が出ます。難易度6。>落ち着きのなさ

 また、知性+医学知性+裏社会で代用できます。この2つは同一情報。


エルヴィン : (……意外と嘘はついてない?) 「すると、ここの……まぁ、仮にノドの書があったとして、それを盗み見る事はキミの『元いた場所』での名誉を挽回するに至るほどの栄誉、って事なの?」


フィオナ : 5b10>=6 知覚+共感 (ころころ) DiceBot : (5B10>=6) → 1,4,3,8,4 → 成功数1 (成功数0) なんじゃこりゃ。(笑)


エルヴィン : こうして揺さぶっている間にみんながダイスで心理学をしてくれるとしんじている!


ST : 「うん…… 長老はこの次に生き残るために、ノドの書をとても大事なものだと思ってる。だからきっと、って、……ぼくが思ってるだけなんだけど」

 「でも、……あの書物はとても大きな事件だって、ちゃんと予言してたらしいんだ……だから……」


フィオナ : では、知性+裏社会のほうでも振ってみます


ST : どうぞ。


フィオナ : 4b10>=6 知性+裏社会 (ころころ) DiceBot : (4B10>=6) → 5,8,8,3 → 成功数2


エルヴィン : 「長老? ……キミは、ひょっとしてカマリリャとか。サバトとか……そういう組織では……ないのかな?」


ST : 「あう……」 困った顔をする。



エルヴィン : この前ふと思ったんだけど、僕たち吸血鬼って「自分が何の血族か」ってのを日常的に聞いたりするのかな?

 「キミってひょっとしてヴェントルー? 俺ギャンレル!」みたいに……。


ヴィクター : 血液型とか出身地みたいな感覚なんですかね……どうなんでしょう?


フィオナ : 血族や個人(?)によりそうですね。ヴェントルーは意識してそう。


ST : どうなんだろう? カマリリャが支配的なところでは、カマリリャ同士は出身地感覚で言いそうな気がします。サバトは明言しなさそう、中立は氏族によるかな? 

 ルールブックからはそこの雰囲気はちょっとわからないんですよね。


エルヴィン : 自然とこう、ヴェントルーはヴェントルーでまとまってたりしてそうな印象ありますよね。何か血族を聞くのって失礼なのか、血液型や出身地感覚なのかは……謎だ。


ST : 「俺はブルハーだ! このトレアドール野郎気にくわん!」「なにをう!」 みたいなやりとり普通にあってもおかしくない気はする。

 逆に秘密結社であるトレメールなんかは堂々と言わなさそうな気もするし悩ましい。


エルヴィン : トレアドールさんちょっと無粋な人みるとすぐ 「ブルハーのように野蛮だな」 とか言いそう感ある。


ST : 言いそう。



エルヴィン : 「あはは、ぼくたちも追放されたようなものだから、カマリリャでもサバトでもないんだけど。昔、カマリリャの一員ではあったからさ……長老、なんていいかた珍しいと思って。ほら、カマリリャだといっとうに偉いのは『公子』だもんね」


ST : 「そう……、かな」 少しほっとしたような顔をする。

 では、裏社会のほうで成功したフィオナさん。街の薄暗がりを教祖として歩くきみは、首筋をかりかり掻くその様子、不随意に指先が震える様子に、既視感を覚える。


フィオナ : (はて。ああいう仕草はどこかで見たような気がするが……)


ST : 暗がりの中でも暗いところに、哀れにも薬物という悪意に囚われた中毒者たちや、酒に溺れるほか生きる道を見いだせなかったアルコール中毒者たちがわだかまっていた姿を思い出す。

 目の前の彼女は賤民ではなく血族であるが、その指先の震え方がよく似ている。



フィオナ : 血族ってアルコールや薬物の影響はどれくらい受けましたっけ?


エルヴィン
 : 基本的にアル中、薬物中毒にならないけど、そういう血をのむとそういう症状になる……みたいなのるるぶで見た気がしたけどどうだったかなー。(ぱらぱら)


ST : アルコールや薬物の影響は受けないが、それらを摂取した人間の血を呑むことで疑似体験できる、くらいだね。

 だから、精神的に耽溺することがあるかはともかく、薬物の作用で肉体依存・精神依存そのものが形成されることはないんじゃないかな。


フィオナ : 了解です。


エルヴィン : ただ一つ、「例外」をのぞいて。


フィオナ : 血族の血ですかね


エルヴィン : アサマイトは、ヴァンパイアの血を飲まないと禁断症状がおこる……アサマイトは、浅黒い肌をしている……アサマイトは、血を飲まないようにトレメールの封印を受けた……。(察)



フィオナ : (血族が中毒……? いったい何の?)


エルヴィン : 「……ドゥアイくんの首輪は、追放された時につけられたものなのかな? ……ぼく、魔法使いの知り合いがいて、その人たちの術式にとても似ているんだけど。これ、魔法かかってるよね?」 と、首輪に言及してみますね。


ST : ふる、と首を振る。 「……違うんだ。ここに来るまでは…… なかった。これは、ぼくへの罰じゃないって街の主は言うんだ。でも、ぼくは、とても苦しい……」


エルヴィン  「つまり、これをつけたのは……シェストさん。この街の、えらいひと?」


ST : こく、と頷く。 「ぼくは…… ぼくは、こんなものつけられるくらいなら、また荒野で迷ってもよかったのに。でも、許してくれなかった」



フィオナ : ここに来るまではなかった、ということは、ここに来るまでは封印がなかったので常飲してたということでしょうか?


エルヴィン : (プレイヤーは完全に察した、アサマイトの彼女が同族喰いをしないために、シェストが封印して、禁断症状が出ているんだ……ろうな)



ST : 「だから、ぼく、帰りたいんだ。帰れれば、ぼくらの長老なら、これくらいきっと、取ってくれる……」

 「……ねえ、きみたちは、どうして追放されたの? ……あの、話したくなかったら、いいんだけど」



エルヴィン : エルヴィンの思考ぐるぐる 

 (シェストさんが封じた、何か理由がある……)(だが、どうやら嘘をつくと爆発するとかじゃない、制約のようだ) うーん。

 考えてから、ドゥアイ君に笑顔を向けるよ。
 「ぼくは……血がそうさせるのかな? それとも性分かな? 伝説のノドの書を見る機会があるなら喜んでドゥアイくんに協力したいと思うよ。ふふ、ぼくの追放された理由はねぇ……しんじてくれるかな? ……ゲヘナの中心に、ぼくがいたからだよ」


ST : 「えっ……?」 びっくり。目を円くする。


エルヴィン : 「あはは、まぁそれは大げさなんだけどね。うぅん……世界の終焉を早めようとしたトモダチがいた事が、公子さまの逆鱗に触れたんだ。うん、だからねぇ、ドゥアイくんとは違うけど……ノドの書には興味あるんだよ。そこにはぼくのトモダチも求めた、ゲヘナの先があるかもしれないから」

 「あぁ、ぼくがマルカヴィアンなのもそうなのかもしれないけどね」 と、自分の血族に酔ったように告げておきますね。


ST : 「そう…… なんだ。ゲヘナの、その先……」



エルヴィン : エルヴィンの判断では 「彼女は嘘をつけるような立場ではない」「ノドの書について彼女も詳しくは知らないだろう」「今は協力してそれを見るのもやぶさかではない」 ってカンジですね。


フィオナ : こちらもほぼ同じ判断。ただし 「絶対に首輪を外してはならない」。この件については後でお二人に話して共有しておこうと思います。


エルヴィン : 多分ドゥアイ君も気付いてないけど、「人の血しか吸わないための制約」っぽいですよね、あの首輪。

 エルヴィンは「アサマイト」については無知だから情報共有は嬉しい……。



フィオナ : 「ちなみに私とロルフはこのパトリックの友人でね。当然のごとく、一緒に追放されたというわけだ」 と自分たちの理由も述べておきます


ST : 「そう……なんだね。友達か……」


エルヴィン : 「えへへ……公子様の版図全部巻き込むくらい大事になっちゃったんだよねぇ」(一応嘘ではない)


ヴィクター : 「まぁ、そんなとこだな」


エルヴィン : 「でもねぇ、トモダチなんだよ。ぼくは今でもそう思ってる。うん、許されるならまた会いたいなぁ……カルヴァドスのにおいが好きでねぇ。また、彼とそういう時間を楽しみたいよ」


ST
 : 「友達…… そっか…… 世界の終焉の先には、何があるんだろう。もし、書物に書いてあるのなら…… すこし、見てみたいな」 そう、はにかむ。


フィオナ : 「私もぜひとも読んでみたい。なにしろ、こうして追放された理由にもつながっているわけだからな」


エルヴィン : 「ぼくのトモダチはその先を早く見たがっていた……うん、何が書いてあるのかは確かめてみたいよね。ふふ……よかった、ドゥアイくん。キミは少なくても嘘つきで、ボクを欺いたりして、悪い目的でそれを使おうとしてないのを感じるよ……ぼくたち、きっとトモダチになれるよね」 と、最後はちょっと確かめるみたいに言う。


ST : 「友達……うん。うん、きっと。ありがとう」 


エルヴィン : 「そうそう、ロルフ兄さんにもケイト姐さんにも迷惑かけちゃったから、本当にノドの書があるならボクらも追放から交渉材料ができる……ふふ、お互い目的が一緒みたいだよ。協力して頑張ろうね!」


ST : 「うん!」 彼女はともだち、……ともだち、と数度繰り返して、嬉しそうにはにかむ。





エルヴィン : そういう空気で共闘関係を結んでしまいましたが、どうしますかね。すぐ目的の場所に行ってみますん?


フィオナ : いったん戻りましょう。ここでは話すのが難しい情報もありますし。あと、時刻にもよります。場所だけは確認しておいてもよいかも?


エルヴィン : そうだ、時刻の確認は必要ですね。


フィオナ : とりあえず、目的の場所を確認。そのあと時間がありそうならば、探索に必要そうなものを追加で用意。自室に戻って情報共有という流れでしょうか?


エルヴィン : そうですね。夜明けがきたら我々は動け無い……! もし夜明けが近いとなると、「目的の場所を確認して、明日はそこに集合」ってカンジになりそうですねぇ。


フィオナ : ですね。場所だけ確認しておきましょう



エルヴィン
 : (でも、血族がいっぱいいると苦しくなるとか、ボクらにはしなかった首輪をつけるとか……彼女は何者なんだろう) と、漠然と思っておきます。


フィオナ : ST、今は何時くらいでしょうか?


ST : 気になるお時間ですが、それなりに長く情報収集などをしていたので、そろそろ朝が近い。戻らねばなるまい。

 自室で情報交換するくらいの時間はあるけど、どこかに寄ったりするのは厳しいね。


エルヴィン : 「……夜明けが近くなってるかな? よし、明日はその……あやしい場所で集合にして、今日はもう帰ろうか? 流石に今から出かけたら、ぼくらきっと灰になっちゃうよ」 と、ちょっとおどけた調子で言う。


フィオナ : 「そうだな。集合場所はここにするか? それとも現地で直接合流か?」

 「私としては現地に直接行きたいところだ。手間が省けるからな」


ST : こくん、と彼女はうなずく。 「あの…… 見張りがいるから、そこから少し離れたところにしよう」 と、集合場所を教えてくれる。街のはずれ、畑やらが多いあたりだね。


エルヴィン : 集合場所を把握。 「うん、じゃぁ明日、この場所に集合で……今日は解散でいいかな。ロルフ兄さん、ケイト姐さん」 ケイト『姐さん』なのは……姐さんだからだ……。


フィオナ : 「わかった。では、集合時刻についてはどうする?」


エルヴィン
 : 「ちょっと準備するものとかもあるだろうし……日が沈んですぐより、ちょっと時間があったほうがうれしいよね?」


ST : 「うん、それでいいよ。その……いつごろが、いいかな」



エルヴィン
 : 21時くらいにします? 日が沈むのが19時頃だとしても2時間くらい買い物できるよ!


ST : 妙にリアルぅ!


エルヴィン : 2時間……ウィンドウショッピングには短いけど、買う物が決まってれば充分な長さネー。


フィオナ : では、21時を提案します。


ST : 彼女はそれを承諾します。 「待ってる」 と微笑む。


エルヴィン : では、別れ際にエルヴィン(現パトリック)は手のなかをもぞもぞして、こう、手品っぽくぱっと造花を出して、ドゥアイくんにそれを手渡します。

 「では、きみのこの部屋に一輪の花とよい夢を」 


ST : 「えっ、え…… あの、ありがとう」 浅黒い頬を少し赤くして、大切そうにそれを受け取る。


エルヴィン : (こういうグッズをいっぱいもってきてるから重い鞄)



ST : ビックリドッキリグッズでいっぱいなのか。>えるくん鞄


エルヴィン : ビー玉とか、刺しても大丈夫なナイフとか、ダイ○ーで売ってるビックリグッズは買っちゃうタイプの子供です。あと、木刀とかも購入する子。


ST : ド○キとかハ○ズに連れていきたいタイプだ。


エルヴィン : 訳の分からないコスプレグッズとか、バズーカーのクラッカーとかかっちゃうからな!



フィオナ : 「では、また明日」 と言って部屋を後にします。


ST : 「うん、また明日」


エルヴィン : 「ふふ、ちょっと笑った顔の方がカワイイよ、ドゥアイ『さん』……じゃ、また明日」 といってお別れしますね。


ST : 罪な男の気配を察知……では、彼女と別れて自室に戻るのかな?


エルヴィン : エルヴィンはそのまま戻るでOKですん。


ST : お二人は?


フィオナ : こちらももふぉります……戻ります。誤字った。



ST : 何かもぐもぐしてるフィオナさん想像して一方的に和んだ。


エルヴィン : もふぉもふぉ食べるフィオナさん。(かわいい)


フィオナ : 口に食べ物を入れたまましゃべってはいけません。(戒め)


エルヴィン : はい! (礼儀正しいえるえる)



ST : ヴィクターさんのお返事がないけど、時間的に戻る流れになると思うので、戻るで進めます。



エルヴィン : ヴィクターさん大丈夫かな……?


フィオナ : そういえば、あまり話しておられないような?


ヴィクター : 戻った! 色々起動していたらめちゃ重になってました、すまない。ログ読むのでしばしおまちをー!!


ST : ありゃ! それは進めてしまって失礼しました。途中で会話に入ってたから見てるものと思ってた。


フィオナ : 大変でしたね。了解です。


ヴィクター : お待たせしました、戻るので大丈夫です!


ST : 了解!


エルヴィン : おかえりなさいーよかった! 時々 >突然の再起動< でムチャクチャPCがモッサリする事あるよね……。




 【客人の間にて】




ST : 三人は与えられた自室に戻ってきた。簡素な衣服を纏った、死んだ眼をした女がひとり届けられている。餌らしい。


エルヴィン : (うう……彼女の視線が痛い……)


フィオナ : とりあえず、ぱっと見で健康状態に問題がないか観察します。吸血したら死んでしまった、なんてことがないように。


ST : 女はぼんやりとこちらを見ている。肌の色や髪の色艶は健康そうで、死にそうには見えないね。詳しく見たいなら知覚+医学難易度6。


ヴィクター : ひゅーって口笛吹いて、ご飯食べていい? ってフィオナさんの許可(?)を取ります。ご飯食べていい?


エルヴィン : 流石に吸いました、死にましただと申し訳ないから一応健康チェックしておこうかな。

 「怖くないよー、でも一応その……元気かどうか確認させてもらうね」 と、ヴィクターさんをステイさせます。


フィオナ : ファンブルしそうなので判定はしないでおきます。ぱっと見大丈夫そうならOKと判断します。


エルヴィン : 6b10=>6 知覚+医療 (ころころ) DiceBot : (6B10>=6) → 2,4,10,7,7,8 → 成功数4 ばっちりだ! 保健体育にくわしいえるえる。


ST : 医療に詳しいえるくんだ!


フィオナ : 「エルヴィン。貴殿の目から見てどうだ。この人間は?」


ST : では、あなたは女の手をとり脈を測るなり、肌の色艶やかさつき具合を見るなり、爪や舌の色を見るなりしたのだろう。


エルヴィン : 「えーと、そうだねぇ……」 と、ここから先はSTが説明してくれる。


ST : へたな街中の食い詰め者よりはずっと、よい食事を与えられているのだろう。日のあたらない所で過ごすもの特有の青白さはあるが、爪には健全な血の色があり、肌はしっとりとしていて、髪には艶がある。胸の大きさは平均少しすくなめ。


ヴィクター : 胸は少なめか……。


ST : 手足が痩せているのは、歩くことが少ないからだと推察できる。だが肥えすぎているということもなく、総括してよく管理された餌だ。


エルヴィン : 「……明らかに、栄養状態が良いよう管理されてる、って印象かなぁ、大丈夫だよ、僕らは冷静だし、彼女の血を必要以上に貪る事はない」 といった後、ヴィクターさんにこっそり 「胸はすくなめだけどね」 と呟く。耳打ちするには大きいからなぁ、ヴィクターさん。


ST : ヴィクターさんへえるえるくんが耳打ちって届かなさそう。


エルヴィン : ヴィクターさんが座らないと無理~。


ヴィクター : エルヴィン君を察し、しゃがんで 「そうかあ」 と聞きますね。


フィオナ : 「なるほど。健康そのものか。それはよかった」 と安堵します。エルヴィンさんとヴィクターさんの会話の内容は気にしない。


エルヴィン : ムネスクナメ カタチヨシ ビハダ スクナメナガラ カンショウニタエル ジュウブンナムネ


ヴィクター : (胸はあまりないが女はイイものだ……)


フィオナ : 「では、さっそく食餌としよう」 と呼びかけます。 「……ところでヴィクター。相手は男ではないが大丈夫か?」



エルヴィン : フィオナさんの突然の気づかい吹いた。 >相手は男ではない


ST : 取れるブラッドプールについて説明打とうとして吹いた。 >男ではない



ヴィクター : 「……男がいいなんて言った覚えはないぞ?」 たぶん。 「男より、女の方が良い。肌は柔らかいし……」 おっぱいは最高だし。


ST
 : 女は抵抗しない。普通の人間なので、持っているブラッドプールは10。全体の20%までなら安全に吸え、全体の半分を奪うと、普通の環境なら入院沙汰。

 10点のうち3点奪ったとしたら、しばらく安静が必要だが入院沙汰にはならない、くらいだろうね。


フィオナ
 : 「そうか(なるほど。食餌としてならば女のほうが好みなのか)」


ST
 : 着実にフィオナさんの誤解(?)がとけない。


エルヴィン : 一人1点ずつ吸って、翌日になると1点へってで変らず。みたいなカンジかな?


フィオナ
 : 自然減する分を補充する感じですね。


ST : そんな感じですね。今日のごはん。


ヴィクター : プラマイゼロごはん。


エルヴィン : せめて、紳士に食餌をしましょう。 「ごめんね……痛くしないから」 ぱくっ。……こんなスナック感覚で頂いてしまって申し訳ないなぁ。


フィオナ : では女性に 「少し血をもらうぞ」 と断りを入れてから吸血します。


エルヴィン : フィオナさんは制約的に大丈夫ですかね? ちょっと心配。>特殊な能力の血しか~


フィオナ : あ、そういえばそうだった……飲めるなら飲む。飲めないと判明したら別の人を連れてきてもらうことにします。


ヴィクター : 普通にぱくりといただきます。女性もお持ち帰りできると嬉しいんだけど、さすがに女性と子供の前ではねえ


ST : 女は言葉を発することもなく、二人の牙を受け入れる。牙が食い込むそのときだけ、小さく声を漏らす。


フィオナ : (さて、この人間は果たして優れた人間なのか否か……)


エルヴィン : 手早く済ませて、傷痕を消してあげます。 「……お姉さん、こういう事初めてじゃなさそうだね」 吸血鬼の街の深部を見た。プロ餌かもしれないけど……実は何かある人だといいですね、元女優とか……。


ST : お二人はブラッドプールを+1してください。フィオナさんは…… ちょっと飲めなさそうだ。あたりの兵士に条件を伝えて探してもらう?


ヴィクター : ブラッドプールを5→6


エルヴィン : ブラッドプールを5→6 でも明日はまたちょっとへる。


ST : エルヴィンの言葉に、女は小さく頷いただけだ。



フィオナ : 血を吸う際の制約:何らかの能力、技能、特徴で4以上の値を持つ者からしか吸血できない。


ST
 : 4というと結構それなりなんですよね。


エルヴィン : ピアニストとかダンサーとか「それで飯食ってる系」の人ですよね。


ST : そうそう。


フィオナ : フィオナの場合は端的に「自分がそばに置きたいと思える人間」の血ですね。


ヴィクター
 : グルメ……?


フィオナ : 人材マニア。


エルヴィン : 曹操……。


ST : 結構きつい制約といえば制約。ある意味、餌とする相手への関心であり愛ともとれる。



フィオナ : (残念。能力的には普通の人間か) 兵士に条件に合う人間を探してもらうことにします


ST : では、探しておく旨の返答。すぐには出てこないらしい。


フィオナ : では、食餌については来るのを待つことにします。


ST : では、眠りにつく前に他にすることはあるかな?


フィオナ : ST、食餌後に女性は退出するということでいいでしょうか?


ヴィクター : ヴィクターは女の子をひっかけていきたいけど、それすると怒られそうなので寝ます。


ST : 食餌が終わったら、兵士に言えば連れていってもらえる。


フィオナ
 : では、兵士に言って女性を退出させたのち、お二人に対し 「少し話があるのだが、よいか?」 と切り出します。


ST : ひっかけてっても怒られはしないけど、フィオナさんたちの目の前だって問題はあるね。


エルヴィン
 : (うう、何かこう……何もできない相手の血を吸うってのも……いい気分じゃないな) って顔してます。


ST : あと相手の目ぇ死んでるけどそれでもよければ。>ヴィクターさん



ヴィクター : さすがに合意の上お互いに楽しめなければ意味ないので、ご遠慮しておきます。


フィオナ : 「あの血族……ドゥアイについてだが、少々気になることがある」


エルヴィン : 「んー、ボクもちょっと気になってた。長老とか、なんかぼくらと違う世界からきた、ってカンジだよねー」 と、のほほん。


フィオナ : 「ああ、実際、我らとは違う世界の住人かもしれん。ドゥアイは我々とは相いれない可能性がある」


エルヴィン : 「サバトの血族、って事? ボクそのへんまだよく覚えてないけど……えーと、体を改造したりする血族だっけ? 改造してる風には見えなかったけど……」


フィオナ : 「彼女は十中八九何かの中毒だ。人間ならば薬物や酒といったものに類する何かのな」

 「私の考えていることが正しければ、サバトでさえ、ある意味ではマシだ。血族が中毒になるものなど一つしかあるまい?」


エルヴィン : 「……まさか、血? ……血の中毒になるって……ん? えーと。あ!」 ちょっとひらめいた顔した。公子様のいってた「アサマイト」の事……。


ヴィクター : 「飲みすぎはダメってことか? 血の中毒?」 難しいことは分かんねえな……。


フィオナ : 「血は血でも、同族の血だ。忌まわしい……」 最後は吐き捨てるように言います。


エルヴィン : 「まさか、アサマイト氏族は、そういう特性があるの? 同族の血を飲まないと、中毒が出るとか……ひょっとして、長老とか、あの、独特の浅黒い肌とかも……アサマイトの特徴?」 まくし立てるように質問しますよ。


フィオナ : 「その通りだ。私も失念していた。あの肌の色などから彼女はアサマイトである可能性があった。そしてアサマイトであれば、悪名高い同族食いに取りつかれていることも、考えておかねばならなかった」


ヴィクター : 同族の血は飲んじゃいけねえんだろ? と思いつつ身体に悪いと思いつつ飲んでしまう酒みたいなものなのかなと思い悶々。


エルヴィン  「うわ、じゃぁ公子様が観測していた『アサマイト』は彼女なのかもだね……」 と言いつつ。

 「アサマイトでは、同族を食べるのがむしろ普通だって聞いた事あるよ? ボクもよく知らないけど、そういう風にして、何だろう……吸血鬼の本来の力? を取り戻していくみたいな話は聞いた事ある」 雑学の方から覚えるタイプのえるえるだ。


フィオナ : 「ああ。彼女の話を聞き、仕草を観察してみておおむね確信が持てた。信じたくはないが、件のアサマイトなのだろう」

 「そして同族食いに手を染めていた経歴がある以上は、潜在的な危険人物とみなす必要がある」


エルヴィン : 「でも、これでシェストさんが『首輪をつけた』理由はなんとなくわかったよ……アレは、同族喰らいをやめさせる制約か何かの首輪なんだろうね。アレをつけたら調子が悪い、って言ってたし……」 と、合点顔。

 「あぁ、でもアサマイトって自分でも同族を喰らっている、そういう自覚ないんだろうね……彼女は少なくても、そういうそぶりはなかったもん」 とここは独りごち。


フィオナ
 : 「そういうことなのだろうな。あの首輪の紋様はトレメール氏族が用いるものに似ていた。そして、以前までアサマイトの連中が同族食いをしないように縛り付けてきたのは、トレメールによる拘束であったとも聞いている」


ヴィクター : 「そんなもんもあるんだな……」 敵にしたら厄介そうだなあ。


フィオナ : 「この街の長は、その拘束をドゥアイに施したのだろう」

 あの首輪が壊れたら大惨事だ。そして壊れなくとも、彼女が本当に信頼に足りるのか私は確信が持てないでいる」


エルヴィン : 「うーん、彼女の様子からは想像できないけど……何らかのきっかけで彼女が狂乱……する可能性は充分ある、って事なんだね……」

 そこでエルヴィンは狂乱状態を思い出す。
 狂乱していた時、あのパトリックだって化け物のような力を出したのだから見かけで能力は推し量れないのは身をもって知ってるはずだが……。



フィオナ : 首輪が壊れた場合、「友達=食料」の殺し愛モードに入りそうで怖い。


エルヴィン : マジックアイテムとはいえ、何かの衝撃で壊れたりしますからね……。銃の流れ弾、敵の攻撃、うっかり首を狙って壊れたら、急に衝動が……ってのもあり得るんだなぁ。


ST
 : 時間的に、情報交換が終わったら今日は以上ですな。一通り情報交換し終わったら言ってください。



フィオナ : 「それもあるのだが、私が言いたいのは……そうだな、たとえ今は制約を受けていても、同族食いは同族食いだろう、ということだ」

 「私からすれば、ドゥアイやドゥアイの氏族の在り方そのものが受け入れがたく、信用に値すると思えないものなのだ」
 「あくまで、私個人の偏見ではあるのだがな」


エルヴィン : 「……あぁ、うん、そうか。そうだね」 そこは、曖昧な同意を見せる。マルカヴのエルヴィンにとっては、そのへんのボーダーが曖昧なのだ。


フィオナ : 「まあ、とにもかくにも彼女の動向には注意が必要だ。とくに首輪が破損しないよう監視しておかねばならないだろう」


エルヴィン : 「ん、フィオナさんのその嫌悪感……みたいなのは、尊重するよ。ぼくは、如何せん狂気の申し子だからふふ。何だろう、こういう言い回しの漫画があるんだ。 『時限爆弾と恋人を同時に手に入れた気分』 って。ふふ、そんなカンジかな……うん、もちろん気をつけるよ。ありがとう、フィオナさん」


ヴィクター : 「ま、注意するに越したことはねえってことか」


フィオナ : 「ああ、二人とも注意して事に当たってくれ」


エルヴィン : 「了解……探索、気合いいれていこうね」 と口では殊勝な事をいうが、何かいけないワクワクで一杯のエルヴィンであった……。


ヴィクター : 「おう」 と返事をしてヴィクターは終了です。


エルヴィン : エルヴィンも終了かな? こちらから出せる情報もないし。


フィオナ : こちらも話しておくべきことは全て伝達できました。


ST : では、皆さんは眠りにつき、翌日の夜を待つ。あ、忘れそうなのでもうやっておきましょう。全員ブラッドプールを1減らしてください。


エルヴィン : では、エルヴィンBPは6→5でうす。


ヴィクター : 6⇒5に。


フィオナ
 : BP5→4


ST : では、本日はここまで! 次回、よろしくお願いします。







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