雪の重さを跳ね除けて

平成18年2月5日

この冬は例年にない大雪に見舞われて特に豪雪地帯の県北部の市町村を中心に、日常生
活への支障や異常積雪に起因する被害、事故による犠牲者、集落の孤立化等による生活
への不安など報じられたことは新しい記憶である。長野付近でも昨冬に比べて今冬は寒い
日が多く12月の平均気温は4.5℃も低く、雪が降った日は17日積雪量も昨冬の3倍近い値で
あった。そんな中、間伐後2度目の冬を迎えている施業地はどんな様子かと訪ねてみた。現
地は平成16年に施業した箇所である。昨年もこの時期に訪れたが被害は軽微であったが、
林分全体で見ればこれまでのところは軽微な被害で済んでいる。

北向き斜面の尾根筋沿いのアカマツは枝に積もった雪の重さに耐えかねて枝折れ、幹折れが見られる。深根性の根に支えられて倒伏はしないが支えきれなくなって自身が傷つくことになったといえる。
カラマツの大径木が2本倒れて山脚部を通る道を塞いでいた。直径40cmを超える大木も根張りは浅く根回りも意外と小さく、樹冠に積もった雪の重さを受けて樹体を支えきれず倒れてしまった。
スギは持ち前のしなやかさで冠雪を受けても柔軟に受け流し折れるものは少ないが、
冠雪の重量で傾いた一本が隣接木にもたれかかり、互いに支えあっているうちはいいが、耐え切れなくなって共倒れとなって倒伏したものが見られる。
枝打ちを実施したスギ林は林内に陽光が差し込んで明るい、林齢20年前後と見られるが南向き斜面に位置し雪消えも早く枝折れも倒伏もみられない。最近は枝打ちを行った林を見ることは少なくなったが、適時に適正な施業を行うことが健全な林を育てるうえで大切なことだといえる。

昨冬と今冬の気象の比較(12月と1月で比較)(気象台資料より抜粋)



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年月 平均気温 ℃ 雪の積もった深さcm 最深積雪深cm 雪の降った日数
16年12月 3.3 40 27 5
17年1月 -1.3 113 47 12
17年12月 -1.2 115 36 17
18年1月 -2.1 84 49 21