間伐の現場で 活躍するプロセッサー
2月25日

中野市間山地籍の私有林で行われている北信木材センター協同組合の間伐作業の現場を訪ねた。
今冬の大雪は林内に深く残り、作業にも影響していると思われるが、チエンソーの音が響き、選木さ
れた間伐木は隣接の木々を揺すりながら雪煙りをあげて横たわっていく。久しぶりに山に活気が復活
したように感ずる。この現場ではタワーヤーダ、プロセッサー、フォワーダの林業機械が導入されて、
これらの連携作業により造材された木材が搬出されていく。間伐材は搬出経費をかけては不採算にな
るとの理由で林地に放置されることが多い中でここでは市場に出して利用しようとの努力が払われている。
そんな現場で、稼動しているプロセッサーの活躍をみた。長いビームの先に取り付けられたプロセッ
サーヘッドがオペレーターの操作で長く重い木材を軽々と人力ならば何人分もの仕事を同時進行で
短時間のうちに器用に処理していく。
古くから使われてきた鳶口はもう現場では見られなくなった。

プロセッサーは伐倒した木材の枝を払い一
定の長さに造材する玉切り作業を担当する。
枝払いした長い材をグラップルで掴み上げ、
木材の曲がり具合を見定めながら長さや直
径を計測する。
グラップルで掴んだままの長材を市場に出
荷する長さに測定すると同時に、装備して
いるチエンソーで次々と玉切っていく
玉切りした丸太をグラップルで掴み上げ、直
径や長さなどの規格ごとに仕分けしながら山
土場に積み上げてフォアーダによる搬出を
待つ。
山土場からトラックの入る山脚に設けた土場
までの4〜500 mの間の作業道をフォワーダで
搬出する。作業道は、かなりの急勾配であ
り牽引力の大きいクローラ型のフォワーダが
使用されている。
車体にグラップルブームを装備しており積荷を
掴みながら上げ下ろしができる。
間山地域のスギは県下の他の地域と比較して
も成長が良く材質も優れているようにみられる。
林齢50〜60年生の林分で、間伐方法は3列の
内1列を間引く列状間伐で、間伐率は33になる
という。

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